<ご相談内容>
生後1ヶ月の完母の赤ちゃん。
1日に何度も吐乳があるとのこと。
哺乳後すぐに吐く時はおっぱいのままの性状、2時間後とかに吐く時は白い滓状態です。
哺乳量測定したところ、生後3日目で130ml、現在では多いと200ml飲んでしまうそうです。
今は3時間毎に授乳しています。
泣いて苦しそうにして、そして吐乳するので、どうしたらいいか?というご質問でした。
<SOLANINの回答>
完母の赤ちゃんは哺乳瓶でミルクを飲む赤ちゃんよりも空気を飲み込みにくいので、げっぷの出方が不充分云々で吐乳しているのではありません。
また、吐いたおっぱいの性状はどちらも異常はありません。
3日目で130ml哺乳したのも凄すぎですが現在1ヶ月かそこらで200mlも哺乳するとは驚きです。
(こんなにたくさん哺乳する赤ちゃんは初めてです。)
マジで桁違いな飲みっぷりなので、胃袋に納まりきらず吐乳してしまうのでしょう。
1回にちょこっとしか吸い付けないと赤ちゃんが今イチ吸い足りないかもしれませんが
吐乳したり苦しくて泣くよりはいいかもしれないので、ほどほどにこまめに飲ませてあげたほうがよさそうですね。
ヘタに3時間も間隔が空いてしまうと、赤ちゃんもがっつきますから余計にたくさん哺乳してさらに吐乳をしてしまいそうです。
満腹中枢が形成すれば苦しくなるまでおっぱいを飲まなくなります。
需要と供給のバランスも段々取れるようになります。
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「赤ちゃんが血の混じったおっぱいを吐く。(若干改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。
以下、過去記事。
どう考えてもビタミンK欠乏症ではないし、妊娠中からの血乳の残存が後を引いているわけでもないのに、赤ちゃんがちの混じったおっぱいを吐くことがあります。
考えられることは、二つ。
ひとつはお母さんのおっぱいを噛んでしまい、乳首から血が出た時。
ふたつめは赤ちゃんの鼻の粘膜が切れて、鼻血が出た後、飲み込んでしまい、気持ち悪くなった拍子に吐いてしまった時。
出血はほんの一時的なものですから、様子を見てやってくださいね。
風邪をひいて、咳が激しいと、ガバっと吐乳することがあります。
咳の勢いで、出してしまうだけなので、吐乳自体は心配ありません。
ただし、万一、吐いたおっぱいが気道に入ってしまったら、窒息や肺炎を起こす危険性がありますから、よ~く注意して見てあげてくださいね。
吐乳の際に気をつけるべき症状としたら、熱発・重症の下痢・けいれんなどです。
ぐったりしている時、続けざまに苦しそうに吐くかなど、チェックポイントをクリアーしていれば心配ご無用です。
でも、例えば風邪症状が続くならば、慌てなくても大丈夫ですから、是非とも1度は小児科へ受診してください。。
先に書いた記事のコメント欄に相談事が寄せられていたので、回答を兼ねて記事にさせていただきます。
生後3週間の赤ちゃんがおっぱいを吐くそうです。
それもかなりの勢いで。1日に吐くのは1~2回だけど、1回にガバっとくるのが4回くらいあるそうです。
吐乳の度に『お着替え』が必要な様子ですね。
祖父母からはおっぱいを飲ませ過ぎではないかと言われ、控えると欲しがって泣くそうです。
お母さんとしては、どうしたらいいのか困っちゃいますよね。
この状況から察するに、このお母さんのおっぱいの出方がメッチャ多いのかなということが、まず考えられます。
次に赤ちゃん自身が食いしん坊で、つまり哺乳意欲が旺盛であること。
それに加えて体力的な面でスタミナのある赤ちゃんであること。
以前からの読者のみなさんはよくご存知かと思いますが、まだ新生児には、満腹が分かりませんから、恐らくこの赤ちゃんはスタミナが切れるまで飲み続けられると思います。(そうでなければ眠りつくまで)
では、どうすればいいのか。
まずは赤ちゃんの様子を見てください。
吐乳の後は喘いだり、苦しそうですか。
チアノーゼが出ていますか。
それともケロッとしていますか。
どこも悪いところがなければ、ケロッとしていると思います。
『お着替え』させたら、もうお口パクパク、舌ペロペロしていませんか。
おっぱいちょうだいのオーラが出ていませんか。
こういう場合飲ませ方を調整すればいいのです。
過去の記事にもあるので是非ご参照いただきたいものがあります。
確かタイトルは《おっぱいの前に搾る》だったかと思います。
そうすれは、飲ませ始めから噴出すくらいの勢いで出てこないから、赤ちゃんが気の済むまでおっぱいを飲んでも吐くことは少なくなります。
大人の感覚で「もういいだろう。」と、途中でおっぱいから引き離すと、吸い足りないから怒ってしまいますから逆効果ですね。
立て抱きにして5~10分背中を擦ってあげてくださいね。
また、寝かせる時は必ずアタマを高くして寝かせてください。
吐き戻しをしにくくするためです。
そうそう、赤ちゃんがガバっと吐いてしまったら、”リセットボタン”を押してしまったも同然ですから、またおっぱいを欲しがっても止むを得ないです。
だって赤ちゃんは過剰分だけを調整して吐くことは出来ませんから。
胃の中全部リバースしちゃったら、すっきり爽やかになるから、「もう1回ちょうだい。」になっても仕方ありません。
尚、搾ったおっぱいは捨てると勿体ないと思われたら冷凍・冷蔵も可能です。
直母の場合、赤ちゃんは乳輪まで深く咥えて、乳頭を舌で巻きつけてしごいて、ようやく飲めるのです。
密着して吸啜すれば、実はおっぱいを飲む時に空気は吸い込まないのですね。
なので、直母だけの赤ちゃんでは哺乳後のげっぷの必要性はさほどでもないのです。
1日10回以上おっぱいをあげることがスタンダードな新生児でも、哺乳後にげっぷが出るのはせいぜい2~3回くらいでしょうか。
殆んど、運試しみたいな確率です
直母なのに、たびたび赤ちゃんがおっぱいを吐くとしたら、それは胃のカタチによることが多いですね。
それと、陥没乳頭や扁平乳頭で、乳頭保護器を使用していたり、使用していなくても、まだ赤ちゃんのお口の密着度が低いうちで、空気が入り込んでしまう場合かな。
それに対し、搾母の補足や混合栄養や完ミの場合、哺乳瓶での哺乳になるから、空気を飲みこむのは当り前で、げっぷを出してあげるのは重要事項です
そうそう、ギャン泣きする時、赤ちゃんは空気をたくさん飲みこんでいるってこと、知ってますか
ギャン泣きして、がっつり飲んで、ゲボッと吐く。
・・・このパターン、経験者多数の予感がします。
直母だけの赤ちゃんの場合、げっぷが出なくても、神経質にならないでね。
もちろん、5~10分くらいは背中をやさしく撫でさすったり、軽くトントンしてあげるのは良いことです。
でも、げっぷが出るまでお母さんの肩に担ぎ挙げて鼓のようにポンポンと叩き続けるのはやり過ぎです。
適当なところで止めてよし。
心配ならば、頭を高くしたり、カラダごと、真横に向けて寝かせてあげてね。
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