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★赤ちゃんの病気・おっぱい

2013年1月 3日 (木)

★赤ちゃんの病気・おっぱい

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★乳頭・乳輪鵞口瘡(にゅうとう・にゅうりんがこうそう)
★こぶたちゃんに気をつけて!
★おっぱいを飲んでくれない!(疾患編1)
★奇跡の生還!
★赤ちゃんの舌が白いのですが、大丈夫?
★赤ちゃんのうんちが緑色!
★臍ヘルニア(出べそ)なんですが・・・
★心臓病があると指摘されたことのある赤ちゃん
★新生児の低血糖
★SIDSは怖いですね
★赤ちゃんが脱水症になると大泉門が凹む?
★乳児ボツリヌス症について
★新生児の鵞口瘡
★新生児の顔の湿疹はおっぱいのせい?
★赤ちゃんのビタミンD欠乏症に注意しましょう!
★先天性股関節脱臼の疑いがあると指摘されて(生後3ヵ月半)
★ミルクしか飲んでないのにミルクアレルギーに。(涙)
★生まれた時から目やにが出ていて心配。
★喘息性気管支炎と気管支喘息の違いとは?
★赤ちゃんに湿疹が!アトピー?(生後1カ月)
★赤ちゃんの貧血予防対策。
★二次的な乳糖不耐症について。
★赤ちゃんのおしっこが最近臭います。(7か月)
★頻回授乳は糖尿病発症因子にならないのか?
★赤ちゃんがウィルス性腸炎で入院!(7ヶ月)
★生後2週間以降の黄疸について。
★クレチン症の赤ちゃん。
★虹彩欠損症って?
★熱性痙攣って?
★赤ちゃんが風邪をひいている時の添い乳について。
★黄疸の消退のチェックポイント。
★赤ちゃんが体調不良の日のおっぱいの飲ませ方。
★感染性胃腸炎のウイルスの唾液からの感染力について。
★完母の赤ちゃんのお薬の飲ませ方。
★病気に罹った赤ちゃんにおっぱいを飲ませてあげる意味とは?
★RSウイルス感染症って聞いたことがありますか?
★滲出性中耳炎と添い乳の関係。
★風邪を引いたら結膜炎になった?
★夏風邪はおっぱいライフの鬼門ですよ!
★乳児寄生菌紅斑って知っていますか?
★赤ちゃんの眼脂が気になります。
★ポートワイン母斑って、聞いたことがありますか?
★先天性股関節脱臼って聞いたことがありますか?
★おっぱい星人のお母さんの発熱感知センサーとは?
★感染性胃腸炎で下痢だったらイオン飲料を飲ませるの?
★先天性副腎過形成って?

2012年10月22日 (月)

先天性副腎過形成って?

先天性副腎過形成って、聞いたことがありますか?
様々な病態がありますが、近年はこの病気の90%以上を占める21-水酸化酵素欠損が、先天性代謝異常検査(ガスリー検査)で発見することが出来るので、早期対処が可能な病気となりました。

症状的には、出生後間もなくからの哺乳力低下と体重増加不良。
そして、下痢、嘔吐、末梢循環不全が起こります。
この検査が普及する前は、気がつかずに放置していたら、僅か生後2〜3週頃に、赤ちゃんは生命の危機に瀕することさえあったそうです。
また男児では、性器の発達が見られたり、女児では、性器の男性化現象が見られることもあります。
出生時から性器を含む全身の皮膚に色素沈着を認めることもあります。

この病気は一生付き合っていくしかないですが、ホルモンの補充治療を続けることで、予後は良好とされています。
赤ちゃんが万一検査で引っかかり、精密検査の後に診断が確定したとしても、ショックな気持ちを何とか奮い立たせてやってください。
ちなみに、母乳育児は可能ですし、離乳食についても、特に食事制限等はない病気です。

※この記事のコメントは見つかっておりません。ご了承ください。

2012年10月11日 (木)

感染性胃腸炎で下痢だったらイオン飲料を飲ませるの?

もう少し先になりますが、ロタウィルスやアデノウィルス等による、いわゆる胃腸風邪に罹ると、下痢便がノンストップで出続けることがあります。
受診先の小児科ドクターから、「イオン飲料を飲ませてあげるように。」と、指示されることもあるかもしれません。
指示があった場合は、飲ませてあげてもいいかもしれません。
但し、飲ませる目的が脱水予防という観点からであれば、わざわざイオン飲料を購入しなくても、おっぱいを頻回に飲ませてあげることで、充分に脱水予防の効果が得られます。
白湯や薄めた番茶・麦茶の準備も不要です。
下痢だけではなく嘔気がある場合でも、おっぱいだったら嫌がらず且つムカつかずに飲めます。
受診先の小児科ドクターが、どういう目的でイオン飲料を指示されるのか、確認してから購入しても遅くはないですよ。

どうしてこのようなことを申し上げるかという理由ですが、稀に(だとは思いますが)小児科ドクターであっても、おっぱいと粉ミルクの消化時間が全く異なることをご存じない方がいらっしゃるからです。
「授乳間隔って3時間は空けないといけないからねぇ。イオン飲料をだったら、間隔を気にせずあげられるから下痢で脱水になりそうな場合は効果的だからねぇ。」としたり顔で指示の補足コメントを仰る。
ええ〜っと・・・先生!、3時間ってミルクの消化時間ですよ。
おっぱいの消化時間はミルクの約半分ですからね。
予め両者の違いをご存じであれば、こういうコメントはされないと思うのです。
何も知らないお母さんがこういう補足コメントを聞かれたら、鵜呑みにしちゃうのではないかしら?(汗)
「先生、じゃあ、イオン飲料は哺乳瓶で飲ませていいのですか?」と何気に尋ね「そうだね、それでいいんじゃない?」なぁんて返事が返ってきた日にはどうなるのか?
歯が生えている赤ちゃんに対し、安易に哺乳瓶でイオン飲料を飲む習慣をつけてしまうと、虫歯警報が鳴り響きますが、そのリスクは考えなくていい・・・わけないですよねっ!

私ごときがこんなことを申し上げるのは甚だ僭越で恐縮ですが・・・小児科ドクターって、子どもをまるごと診てくださるには違いないけれど、名医と呼ばれる方であっても、お口のケアに関することは、必ずしもお詳しいとは限らないのです。(その方面は小児歯科のドクターや歯科衛生士さんにお尋ねするのがスジなのです。考えてもみてください。子どもが虫歯になってしまったら、小児科受診しますか?違うでしょ?小児科では虫歯治療は出来ませんよね?それは優劣に関することによるものではなく、専門外だからです。)

※たかがイオン飲料ですが、「おっぱいで充分な理由」と「あげ方による虫歯リスクの違い」を知らないがために、ずんずんミスリードされちゃうお母さんが大勢出現しそうで怖いので、老婆心ながら記事にした次第です。

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2012年10月 3日 (水)

おっぱい星人のお母さんの発熱感知センサーとは?

赤ちゃんに乳首を含ませていて、赤ちゃんの口の中がいつもよりも熱く感じられたら、発熱しているor今から熱が上がってくる兆候かもしれません。

大人だったら、検温して、38℃越えの表示が出たら、それを見ただけでしんどくなりそうですが、赤ちゃんの場合、38℃越えであっても、意外と機嫌が良く、哺乳力も食欲も衰えず、動ける月齢であれば、部屋中動き回っていることもあり、
発熱に気がつくのが遅れることもあります。
しかし、頻回直母をされていると、お母さんの乳首に受ける体感温度の違いが、早めの発熱感知に繋がることもあります。

おっぱい星人のお母さんは、伊達におっぱい飲ませているわけじゃありませんからねぇ。
おっぱい星人のお母さんの乳首センサーは体温計に勝る鋭さだと思います。

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2012年6月 7日 (木)

先天性股関節脱臼って聞いたことがありますか?

もしも・・・の話ですが、赤ちゃんが先天性股関節脱臼と診断されたとしたら、恐らく装具を付けることになるかと思います。(病状によっては装具の装着で改善しない場合は麻酔下でも用手整復や手術ということもあるかもしれません。)
最近の先天性股関節脱臼自体の発症率は0.1%前後と報告されていますから、大昔(2%)よりは低下していますが、未だに1000人に1人ということです。
この病気の特徴として、なり易い状況というのが分かっています。
ひとつは、赤ちゃんの女性親族(父母双方のおばあちゃん、お母さん、伯母・叔母さん、姉妹など)に先天性股関節脱臼の方がいらっしゃった場合、約4割の確率で発症することです。
もうひとつは、おなかに居る時の姿勢で、逆子のうちで単臀位(たんでんい・・・膝をピンと伸ばして、カラダと脚がV字型になっておなかに居る体勢)である場合も約3割あり、帝王切開で出産しても油断ならないそうです。
男女比では女子の方が5〜6倍多く、寒い時期に生まれた赤ちゃんは暑い時期に生まれた赤ちゃんよりも厚着なので、股関節の動きが妨げられがちなので
発症し易いそうです。
さらに斜頸(しゃけい)を伴い易く、向き癖と反対側の股関節に発症し易いそうです。
この病気の場合、開排制限(かいはいせいげん・・・股関節の開きが悪い)があり、触診時にクリック音という独特の音がします。
先天性という病名ではありますが、おむつの当て方(大昔のような巻きおむつ。現在でも一部のアメリカインディアンやパキスタンやモンゴルなどのアジア内陸部に暮らす遊牧民では行われている。旦那さんがそちら方面の方であると、現地のお姑さんから赤ちゃんのカラダを棒のように布で巻くよう強要されることもあると聞きます。
仮におむつは普通に股おむつにしていても、その後で脚を伸ばして棒のようにカラダに布を巻きつけるということは、巻きおむつをしているのと同じです。
それから、横抱っこを長くしていると、その影響で、生後数ヶ月のうちに発症することもあるので、先に述べた条件が該当する場合は、念のため小児科ドクター診察時に、「実は、○○なのですが、この子は先天性股関節脱臼の恐れは心配ないでしょうか?」と一応確認してみた方が良いと思います。

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2012年5月21日 (月)

ポートワイン母斑って、聞いたことがありますか?

ポートワイン母斑とは、いわゆる単純性血管腫の一種で、俗に赤痣(あかあざ)とも呼ばれています。
イチゴ状血管腫のような盛り上がりは無く、主にお顔に出来ることが多いです。
脚や腕にも出来ることがあります。
場所的に目立つ部位なのに自然治癒は期待出来ないので、何らかの治療を受けることになります。

治療方法としては、全身麻酔下での手術、レーザー光線療法等がありますが、早い時期(だいたい生後3ヶ月頃から)に治療に踏み切れば効果が高いこともありますので、1ヶ月健診の際には、何処で治療が受けられるのか?を担当の小児科ドクターに情報提供していただき、紹介状持参の上、受診しましょう。
尚、受診する診療科は形成外科か皮膚科になるかと思われます。

赤痣を目立たなくするための治療ですから保険適用になりますし、乳児医療の範疇なので、経済的負担は少なくて済むと思います。

ごく稀にですが、ポートワイン母斑のある赤ちゃんには、痙攣等の神経症状が発現したり、発達遅延を伴う別の病気が隠れていることもありますので、見た目の治療が終了しても、これにて一件落着とばかりに放置しないようにしてください。
通常は小児科若しくは小児神経科で、定期的にフォローをしていくことになるかと思いますので、念のためその旨心得ておいてくださいね。

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2012年5月12日 (土)

赤ちゃんの眼脂が気になります。

<ご相談内容>
赤ちゃんの目やにが気になります。
受診すべきでしょうか?
その場合、罹り付けの小児科ですか?
そうではなくて、最初から眼科ですか?

<SOLANINの回答>
目やに(眼脂・・・がんし)が出るにはそれなりの理由があります。
赤ちゃんの眼はとてもデリケートなので、お世話をする方が、何気に赤ちゃんの目頭を指先でちょちょいと触っただけでも感染を来たし、炎症を起こすので眼脂が出ることもあります。
グングン体重が増えると、赤ちゃんの頬っぺたがパンパンになるため、逆さまつ毛になり、それが刺激となってで眼脂が出ることもあります。

また、SOLANINが所属する日本母子ケア研究会の故・山西みな子先生は、感染云々とは別の考え方で、母乳育児中のお母さんであれば、大豆及び豆製品は眼脂が出る時は少なくとも1週間は控えて方が良いと仰っています。
また、同研究会の柳澤薫先生は対応として、母乳の点眼をお勧めしていらっしゃいます。
ちなみに、母乳の点眼は、我が国では江戸時代から行われていたそうです。

受診先は罹り付けの小児科でも大丈夫です。
その場合、赤ちゃんには申し訳ないですが、受診前は、わざと眼脂が付着した状態にしておいてください。
状態によっては、眼脂の培養検査をされることもありますし、どの程度の眼脂なのかということの判断材料にもなるからです。
拭き綿で綺麗サッパリ眼脂を拭き取り、眼元涼やかな状態で受診すると、小児科ドクターから、「う〜ん。お母さんどこが酷い眼脂なのですか?何も出ていませんよ。ちょっと大袈裟では?」と窘められかねませんからね。(汗)
万一特別な治療が必要なタイプの眼脂であることが発覚した場合は、小児科ドクターから眼科ドクターへ紹介状を出されることもありますので、心配は無用です。
もちろん最初から眼科受診してもいいと思いますが、赤ちゃんの診察はオトナの診察とは異なりますから、念のため(受け入れ態勢について)電話で確認してから受診した方が無難かと思います。

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2012年5月 3日 (木)

乳児寄生菌紅斑って知っていますか?

もしかしたら、母子健康手帳に書いてあるかもしれませんが、乳児寄生菌紅斑(にゅうじきせいきんこうはん)ってご存知でしょうか?
俗に、おむつカンジダ症ともいいます。

よくある普通のおむつかぶれだと思って、お母さんが自己判断で手持ちのおむつかぶれのお薬を塗ってみてても、ちっとも良くならないので、変だなぁ〜と思って小児科や皮膚科を受診したら、カンジダ菌の感染による皮膚病変ですよと指摘された・・・なぁんてことがちょくちょくあるようですね。
お母さんの自己判断で、その乳児寄生菌紅斑の部位に手持ちのステロイド入りの塗り薬なんかを使った日には、エライことになってしまいますよ。
こういうことは絶対に止めましょうね。

乳児寄生菌紅斑になると、水疱や膿を持ったブツブツが出来ることがあるし、皮膚の皺迄赤くなったり、皮膚がめくれてきているのが特徴です。
たかがおむつかぶれと言うなかれ。
よ〜く観察することが大事です。

以下の文章はコメント欄にてことちゃんママさん(お仕事は薬剤師さんをしていらっしゃる方です。)の了解を得て、まとめさせていただいたものです。
お嬢ちゃんが乳児寄生菌紅斑になった時の特徴的な所見について、大変分かり易くご教示していただきました。

カンジダは常在菌なので、風邪など体調を崩すとなることがあるようで、娘も2回とも、風邪気味の時になりました。
症状は、最初はパラパラ赤くできていた湿疹がどんどん広がってくっついて、おまた全体が赤くなっていました。
おまたのひだの裏まで赤くなっていました。
赤みも紫がかっていた気がします。
清潔にしても、おむつかぶれのクリームを塗っても全然よくならなかったのが、病院の抗真菌薬を塗ると、すぐよくなりました!
ふつうのおむつかぶれなら、おむつが当たっているところだけが炎症が起きているのが分かりますが、おむつカンジダの場合は、おむつが当たっていない場所も赤くなります。
女の子なら、おまたのひだの間などもなります。
・・・ということは職業柄知っていたのに、いざ、我が子がなると、「まさか?」と思い、数日受診しませんでした(^_^;)
※病院の抗真菌薬と、市販の水虫薬は同じ成分が使われているものもありますが、市販薬は、水虫・たむしの効能しかないですし、配合薬がほとんどで、赤ちゃんのおむつカンジダに使うことを想定して作られていないので、薬は病院で出してもらった方がいいですね(^-^)

症状をさらに思い出したので、追記します!
娘の場合、おまただけでなく、膝の裏のまで、とびひしてました(>_<)
膝裏のしわのところに、直径1cmくらいのぜにたむしが数個出てました。
土手状に周囲が赤くなっていて、まさに、たむし!
こんな症状、ふつうのおむつかぶれや汗疹ではあり得ませんので、こんな症状も見られたら、おむつカンジダ間違いなしです!」(2012年5月5日23時45分)

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2011年7月25日 (月)

夏風邪はおっぱいライフの鬼門ですよ!

一般的に夏風邪と称する、『手足口病』『ヘルパンギーナ』『プール熱(咽頭結膜熱)』ですが、「フン!夏風邪なんて数日で治るし、大した病気じゃないわ。」「ホントに赤ちゃんでも罹ってしまう病気なの?」と、侮ってはいけませんよ。
上にお子さんがいらっしゃると幼稚園・保育園や学校から持ち帰ったり、お父さんが職場で仕入れてきたり、お母さんが罹ったら、赤ちゃんにだって感染るリスクは跳ね上がりますからね。

先日の記事でも書きましたように、口腔内(頬っぺたの内側や歯茎や舌)に水疱状の発疹が出来る病気(『プール熱』の場合は咽頭の腫脹ですが・・・)に罹った場合、大抵は経過として潰れて潰瘍化してしまいます。
つまり、夏風邪に罹ると、殆どの飲食物は口にすると強烈に沁みて痛いったらありゃあしないのですね。
柑橘系果汁とは異なり、おっぱいやミルクは沁みにくいイメージがありますよね?
ところがどっこいそうでもないのです。
もちろん夏風邪に罹っても当然ですが、赤ちゃんはおなかは空くのですよ。
おっぱいもミルクも飲みたいのですよ。
でも、お口の中が痛すぎて、飲めなくなるのです。
口腔内の潰瘍部分が治るまでの数日間、一種の哺乳ストライキ状態になってしまうわけです。

離乳食が食べられる月齢の赤ちゃんだったら、搾乳やミルクをポタージュスープのベースにしたり、つるんとしたものなら沁みにくいのでゼリーにしたりして摂取させることは可能ですが、それ以前の月齢の赤ちゃんだったら、大袈裟でも何でもなくて、脱水になってしまう危険性だってあるのです。
また、これらの病気の厄介なトコロは、赤ちゃんの中に「おっぱいやミルクは飲んだら痛い!」というイメージが強烈に残ってしまうのことです。
特に1歳前後になり、記憶の保持がしっかりしてくると、治っても飲んでくれなくなることがあるのです。
そう、そのまま卒乳みたいになっちゃって、楽しいおっぱいライフがいきなり終了!なんてことも相当数あります。
夏風邪がおっぱいライフの鬼門というのは、そういう意味なのですな。
もちろん、お母さんの必死の言い聞かせが効を奏して、おっぱいライフが無事復旧することもありますが、お母さんは機嫌の悪い病気の我が子の看病に加え、それまでの間、おっぱいの分泌の維持・トラブル予防に努めなくてはならず、このうえなく大変になります。

今年は各地で夏風邪の中でも、『手足口病』が大流行しているらしいですから、この鬼門には足を向けないように、タオル等、直接肌に触れるモノの共用は避けて、含嗽や手洗いを厳重になさり、防衛してくださいね。

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2011年5月10日 (火)

風邪を引いたら結膜炎になった?

大人もそうですが、特に乳幼児が風邪を引くと、しばしば結膜炎を併発することがあります。
風邪を引いたなと思っていたら,黄色っぽくてネチョッとした眼脂が目頭から目尻までべったりくっ付いて、清拭しなければ開眼できないことだってあります。
白眼が充血してウサギのように真っ赤になってしまうこともあります。

風邪の原因となるウイルスは数多くの種類がありますが、結膜炎を起こすウイルスと似ているので、このようなことが起こり得るのですね。
大抵の場合、風邪の症状が収まれば目の症状も自然に収まってきますが、目の清拭を繰り返しても症状が収まらない場合は、点眼薬による治療が必要なこともあります。
乳幼児に点眼薬を使う場合のコツは、「あっかんべぇ」して、ピチョンと1滴垂らすことです。
命中率が高くていいですよ。(流出した分は清潔なティッシュペーパーで拭き取りましょう。)

そうそう、余談ですが市販の清浄綿の多くは、希釈した逆性せっけん系の消毒薬が含まれているのをご存知でしょうか?
清浄綿の入った箱の側面には取扱説明(適用)の欄がありますよね。
清浄綿の適用として、「目の清拭」と書かれていますが、経験的にデリケートな目には合わないと思います。
希釈した逆性せっけん系の消毒液の含まれた清浄綿で目の清拭をすることに懐疑的な眼科のドクターも多いと聞きます。

どうしても清浄綿を使いたいのであれば、モ○リ○ク○ン®のように、滅菌水だけの製品がありますから、そちらの方が目に刺激を与える恐れが無いので適していると思われます。

それから、母乳育児中のお母さんが結膜炎になったとして、点眼薬を処方されたとしても、授乳禁止にはなりませんから、安心してください。
それよりも、赤ちゃんに感染させないように、早く治しましょうね。

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