無料ブログはココログ

★予防接種・抗体接種

2013年1月 3日 (木)

★予防接種・抗体接種

[目次へ]

★Hibワクチンってどうなんでしょう?
★新日本脳炎ワクチンってどうなんでしょう?
★インフルエンザワクチンについて
★シナジスを受けたほうが望ましい赤ちゃんとは?
★女の子のためのワクチン『サーバリックス』について。
★定期接種と任意接種の違いとは?
★麻疹や風疹は自然感染した方が免疫が付くの?
★肺炎球菌ワクチン『プレベナー』について。
★複数ワクチンの同時接種について。
★ポリオ中和抗体の保有率。
★アクトヒブにプレべナ―・・・接種するべきか?
★卵アレルギーの子どもの麻疹ワクチン接種について。
★卵アレルギーの子どものインフルエンザワクチン接種について。
★ポリオ不活化ワクチン認可の動きについて。
★ロタウイルスのワクチンについて。
★予防接種、何故1ケ月以内の病気についてチェックするの?
★予防接種、何故遊び友達についてまで聞くの?
★日焼けと予防接種。
★日焼けについて気をつけること。
★次の赤ちゃんの予定がある方、風疹の抗体はありますか?

2012年12月 9日 (日)

次の赤ちゃんの予定がある方、風疹の抗体はありますか?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「次の赤ちゃんの予定がある方、風疹の抗体はありますか?(若干改訂版) 公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

たまたまなのかもしれませんが、SOLANINが勤務先の母乳外来で出会う赤ちゃんのお母さん達のうち、風疹の抗体価が無い方に遭遇する割合が、何故か非常に高頻度です。
風疹の抗体価は8×2の倍数で表示されますが、×8と、母子健康手帳に書いてあったら、それは抗体が無いことを意味します。
それ以上、例えば×16、×32、×64、×128.×256・・・というように、書いてあれば、風疹の抗体はあるということです。
ご安心ください。

 

しかし、母子健康手帳の風疹抗体の検査結果が×8であり、尚且つ将来は、次の赤ちゃんを授かりたいし、その予定もあるのであれば、これは産後出来るだけ早く風疹ワクチンを接種されることをお勧めします。
ご存知の方も多いでしょうが、風疹の抗体が出来るまでには8週間を要します。
ですので、風疹のワクチン接種をしたら、8週間は、何があっても厳重な避妊が必要です。

 

ということは、仮に1ヶ月健診の日に風疹ワクチン接種の申し込みを予約しておくと、わざわざワクチン接種のためだけに病産院に足を運ばなくて済みますし、医学的理由によるセックスレスの期間が組みこめるので、一石二鳥です。
1日も早く風疹の抗体獲得し、次の赤ちゃんを先天性風疹症候群のリスクから守ってあげるためにも望ましいと思います。

 

※この記事のコメントは見つかっておりません。ご了承ください。

2012年5月29日 (火)

日焼けについて気をつけること。

昨日、“日焼けと予防接種”という記事を書きましたが、お読みいただいていますか?もしかして、まだの方は、そちらも必ずお読みください。

脅かすつもりはありませんが、日焼け(≒紫外線)の影響について、もうひとつ付け加えたいことがあります。
日焼けして10日間くらいは、既に獲得している免疫力も低下するのです。
ということは、例えば、以前にBCGを接種して、ツベルクリン反応をしたら陽性に出る筈なのに、陰性に出てしまうなんてこともあるそうです。
ただ単に反応が陰性に出るだけではなく、その間の免疫力が低下していることを意味しますから、結核の方と接触したら感染る危険性が跳ね上がるといことです。
大袈裟でもなんでもなく、そういうことなのですね。(汗)

ここでクイズです。
Q「免疫力が低下したら、どんな病気が出易いか?」
A「ヘルペス?」・・・ピンポ〜ン!!正解です。
乳幼児であってもヘルペスを患ったことのある方は、いらっしゃいますからね。
日焼け(≒紫外線)により、一度は無事終息宣言を出していたヘルペスが再び蠢(うごめ)くなんてことも有り得るのです。

元気に外遊びをさせるのは良いことです。
しかし、免疫力が低下した状況では、日焼け(≒紫外線)避ける必要があるということですね。

続きを読む "日焼けについて気をつけること。" »

2012年5月28日 (月)

日焼けと予防接種。

乳幼児の肌はとてもデリケートです。
これからは特に紫外線の強い季節になりますからね。
外出時は日焼け止めクリームをマメに塗布しましょう。
どんな日焼け止めクリームが適しているかは、随分前に記事化していますから忘れちゃった方や知らない方は検索してくださいね。

さて、記事タイトルの“日焼けと予防接種”ってどういう意味なのか、不思議な感じがするでしょう?
実はですね、次の日に赤くなる位の度を越した日焼けをさせてしまうと、紫外線の影響で免疫抑制が起こることがあるようなのですね。
つまり、日焼け(≒紫外線)は、感染症の発症に関与している可能性があるらしいのです。

例えば殆どの予防接種は注射ですから、経皮的に感染症の抗原がカラダに入ることを意味していますよね?
なので、日焼け(≒紫外線)の影響で子どもの免疫力が低下した状況で、予防接種をしたらえらいことになってしまいかねません。

ちなみに注意を要する日焼けの影響は10日間くらいはあるそうです。
つまり、予防接種を受けて10日間くらいは、日焼けに注意する(=日焼けして10日間くらいは予防接種を受けない)ようにしましょう。

そう言えばSOLANINも、大昔に子どもが予防接種を受けた時(確かBCGだったと思う。)接種部位が乾燥するまで屋内待機で、帰る時も直射日光に当たらないように注意されましたな。
今更ながらですが、そういうことだったのね・・・

続きを読む "日焼けと予防接種。" »

2011年9月20日 (火)

予防接種、何故遊び友達についてまで聞くの?

些細なことかもしれませんが、予防接種の問診票に、「1ケ月以内に家族や遊び友達に、○○,●●等の病気に罹った方がいましたか?」という項目がありますよね。

何故あのような質問が設けてあるのかご存知でしたか?

○○、●●というのは、いわゆる生ワクチンがある病名が書かれているかと思いますが、1ヶ月以内で、それらの病気に家族や遊び友達が罹患していると、既にあなたのお子さんもそれらの病気に罹っている可能性があるからです。
一見、お元気そうであっても、もしかしたらそれらの病気の潜伏期間かもしれないってことですね。

もちろん、病気の潜伏期間はそれぞれ違いますから、まずは該当する病気に罹っていないかどうかを確認してからでないと、予防接種は受けるべきではないのですね。
例えばの話ですが、生ワクチンの接種を複数種類予定するときは、1ヶ月以上の間隔を空けることが大前提であることはご存知ですよね?
それと同様に解釈・判断していただいたらいいのです。

ですので、「1ヶ月以内に家族や遊び友達に、○○、●●等の病気に罹った方がいる!」場合は予防接種を受ける時期を後にずらしてくださいね。

2011年9月11日 (日)

予防接種、何故1ケ月以内の病気についてチェックするの?

予防接種の問診票、ご覧になったことがあると思いますが、その中で、「最近1ヶ月以内に病気に罹りましたか?病名(  )」という項目がありますよね。
何故、あのような質問が設けてあるのか、その意味をご存知ですか?

あれはですね、病気の種類によっては、病み上がり直後に予防接種をすると、ワクチンの効果が減弱してしまい、上手く免疫を獲得できない恐れがあるからなのですね。
時間を割いて、病院に出向き、痛い目をさせて、抗体が出来なかったら・・・
何のために接種したのか?ということになりますからねぇ。
そのため、病気が治った後4週間程度の間隔を空けて予防接種をすれば、そうではない場合よりも免疫を獲得しやすいことが分かっているから、あのような項目が設けられているのです。

*なお、具体的な病名については,接種されるドクターが判断されますので、ここでの回答は差し控えさせていただきます。

続きを読む "予防接種、何故1ケ月以内の病気についてチェックするの?" »

2011年8月11日 (木)

ロタウイルスのワクチンについて。

冬場を中心に毎年のようにかなり流行する、乳幼児の嘔吐下痢症として、ポピュラーな病気で「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」ってありますよね?
その「ロタウイルス」のワクチンが、2種類あり、そのいずれか若しくは両方が認可されている国は世界中で100を超えるらしいのですが、我が国では例によって、その存在すら知らない方も多いのが現状でした。

今年の7月2日に厚労省は、イギリスの大手製薬会社のひとつ、グラクソ・スミスクラインが開発した「ロタリックス®」というワクチンを承認しましたね。
「ロタリックス®」は、「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」の65%を占めるウイルスの型から造られているとのことです。
もちろん、任意接種です。
年内には発売されるとのことです。
「ロタリックス」自体は、経口ワクチンで生後6週間から接種可能で、接種間隔は4〜8週間で、2回目の接種を6ヶ月迄に完了するものだそうです。
(別会社の別種のロタウイルスのワクチンでは3回目の接種が8ヶ月までに完了する必要があることという但し書きがあるそうです。)
ロタウイルスワクチン接種前後の接種制限は無いそうです。
ロタウイルス感染乳幼児の10%は入院加療が必要なので、それはそれで意味があるのでしょうが、なにぶん、発売前であり、夏場であることも関連してか、問い合わせは無いですね。

まぁ、個人的には、完母の赤ちゃんの場合、そもそも、「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」になるリスクが少ないことや万一感染しても重症化しにくいことを経験的に知っているので(←勤務先で「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」の入院加療が必要な患児がゼロとは申しませんが、この10年はホントに少ないので・・・)どうしても必要なのか?と言われたら、即答は出来ないです。
発売前のワクチンなので、何か情報が入り増したら、また、記事を書きますね。

続きを読む "ロタウイルスのワクチンについて。" »

2011年6月 3日 (金)

ポリオ不活化ワクチン認可の動きについて。

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「ポリオ不活化ワクチン認可の動きについて。(若干改訂版) 公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

既に新聞・TV等の報道でもご存知かとは思いますが、国がようやく重い腰をあげてくれるようですね。
安全性が高く、諸外国ではずいぶん昔から接種が行われているポリオの不活化ワクチンの製造販売承認の申請が、年内にも行われる見通しになったとか。
しかも、あの厚労省が、「出来るだけ早く、H24年度中にも接種開始が出来るように承認したい。」という意向を表明しているらしいです。

 

何となくポリオの生ワクチンの接種は赤ちゃんの時にするものというイメージが世間一般では罷り通っていますが、実は法律的には7歳6ヶ月迄に2回接種するように法律では定められているのですね。

 

ポリオの生ワクチンによる後遺症(いわゆるポリオの予防のために接種したのに、反対に麻痺になってしまった方)の発生は2008年6人、2009年8人だそうです。

 

どのような形で接種するかについては恐らく現在の3種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風)に付け加えて4種混合になるらしいですが、3種混合を済ませた幼児も存在するわけですから、そういう場合はポリオの不活化ワクチンの単独タイプでの接種ということになります。
つまり、製造販売承認全てに於いて、4種混合と単独タイプと2種類のラインナップが想定されているそうです。
私も色々調べてみたのですが、国内在住でポリオ発症地域に旅行したり在住者と接触したとかのレアケースでもない限り、ポリオに国内で自然感染⇒麻痺等の後遺症となった方は過去30年ほどは居られないそうですね。

 

現段階ではごく一部の医療機関で、個人輸入の形で国内に入って来たものを、親御さんの判断で、任意的な接種を経済的に自己負担でするしかなかったポリオの不活化ワクチンが、定期接種だった生ワクチンに代わって登場するのはホントに待ち遠しいことですね♪
生ワクチンよりも接種回数は増えますが、安全性には代えられませんからね。

続きを読む "ポリオ不活化ワクチン認可の動きについて。" »

2010年12月31日 (金)

卵アレルギーの子どものインフルエンザワクチン接種について

インフルエンザワクチンの製造には無菌性の有精鶏卵を使用し、発育させ、そこでインフルエンザウイルスを増殖させることが必要です。
ですので、昔から卵アレルギーのあるお子さんにインフルエンザワクチンを接種するべきか後回しにするべきかといった論議がなされてきました。

インフルエンザワクチン1回分にどの程度の鶏卵成分が混入する可能性があるのか調べたところ、数ng/ml(ngとは、ナノグラムと読みます。1ngとは、10億分の1gです。)だそうです。
通常この程度の量の鶏卵成分の混入があったとしても、アレルギーが起きるとは考えにくいです。
しかし、お子さんのアレルギーのレベルにもよりますから、例えばラストクラスがめっちゃハイレベルならば、接種してくださるドクターに確認してくださいね。
(万一接種してくださるドクターとアレルギーでお世話になっているドクターが別の場合、必ずアレルギーの状態について説明したり、検査データのコピーを見ていただくようにしましょう!)

たかがワクチンと言うなかれ。
過去記事(“卵アレルギーのある子どもの麻疹ワクチン接種について。”)のコメント欄にもありましたよね?
アレルギー科のある病院に紹介されたり、ワクチン液の皮内反応を行い結果を見てから接種するかどうか決めるたり、分割して接種することだってあるのです。

続きを読む "卵アレルギーの子どものインフルエンザワクチン接種について" »

2010年12月25日 (土)

卵アレルギーの子どもの麻疹ワクチン接種について。

麻疹ワクチンの製造には、鶏卵が使用されていることは、周知の事実ですね。
ですので、昔から卵アレルギーのあるお子さんに麻疹ワクチンを接種すべきか止めるべきか後回しにするべきかといった論議がなされてきました。

けれども、昨今の国内製造の麻疹ワクチンには、卵それも卵白部分が殆ど含まれていないことが判明していますし、それでも起こるアレルギー反応は、実は卵によるものではなく、ワクチン製造過程で添加されるゼラチンによるものであることが、明らかになってきました。

現在では国内製造のワクチン全般について、ゼラチンが添加されなくなりましたから、ワクチン接種時にゼラチンアレルギー(?)は起きません。
従って、麻疹ワクチン接種の際、卵アレルギーの心配は元より無いと考えていいのですから、接種は可能だと思われます。

もちろん、アレルギーの程度によっては、麻疹ワクチンを接種することに主治医が難色を示すこともあるかもしれません。
事前に皮内テストをされることも有るでしょう。
主治医とよ〜く話し合って、最終的にどうするか?を、お父さん・お母さんが決めていくことになりますね。

続きを読む "卵アレルギーの子どもの麻疹ワクチン接種について。" »