無料ブログはココログ

★赤ちゃんのカラダと発達

2013年1月 3日 (木)

★赤ちゃんのカラダと発達

[目次へ]

<赤ちゃんとおっぱい>
★お母さん泣かせの可愛くて恐るべき赤ちゃん…その名はキョロちゃん
★たくさんおっぱいを飲んだ後は?
★赤ちゃんがおっぱいを飲むスピードって?
★月齢が進んでからの添い乳
★おっぱいの途中で泣き出す!
★お母さんと赤ちゃんの組み合わせ(相性の良し悪し)
★立て抱きしか出来ないのに、急に立て抱きを嫌がる!
★その日最後のおっぱいの前に延々とギャン泣きする
★非栄養的吸啜の意味するもの
★赤ちゃんに条件付けすると、習慣化するみたい1
★赤ちゃんに条件付けすると、習慣化するみたい2
★おっぱいが不味くなると、急に飲まなくなる!
★各種の“効果音”…でも諦めないでね!
★1回の授乳時間が長い赤ちゃんその1
★1回の授乳時間が長い赤ちゃんその2
★上のこと下の子は飲み方が違うことってありますよ。その1
★上のこと下の子は飲み方が違うことってありますよ。その2
★咥える→ウトウト→すぐ起きる→咥える…(退院後1週間)
★ウトウトの時しかしっかり飲まない!(生後3ヶ月半)
★上のこと下の子は飲み方が違うことってありますよ。その1の続き
★上のこと下の子は飲み方が違うことってありますよ。その2の続き
★「泣いたらおっぱい」では遅いのか?
★黄疸値が高いから、おっぱいを中断する?(生後1ヶ月迄)
★おっぱいを咥えると直ぐに寝てしまう。
★眠りがちで活気が無い赤ちゃんの授乳はどうすればいいの?
★哺乳中息が詰まってヒーヒー言いますが大丈夫?
★帝王切開・双子ちゃんでも途中から完母に!
★寝かし付けの添い乳について。(生後3ヶ月)
★助産院の助産師が不適切発言。(8ヶ月)
★キョロちゃんなので集中して哺乳出来ない?
★哺乳量の目安って?
★ちょこちょこ飲みでおっぱいがスッキリしない。
★歪め飲みと今後のおっぱいの分泌について。
★笑窪ちゃんは、人一倍のがんばりが必要です。
★ギャン泣き後に検温したら38.2度!これって発熱?
★吸啜欲求を満たしてやってね!
★「おっぱい欲しい人?」「は~い!」(1歳1ヶ月)
★過飲症候群と言われました(2ヶ月)
★前啼泣って聞いたことがありますか?
★直母のスピードってどのくらい?(晩期新生児)
★特に問題が無さそうなのに直母ができない!その1(新生児)

<赤ちゃんのカラダ>
★生後1~2ヶ月の赤ちゃんの湿疹
★赤ちゃんのくしゃみ
★抱っこすると反りかえります。なぜ?
★おっぱいの後にしゃっくりをします。
★げっぷが出にくく、苦しそうです。
★回旋異常で生まれた赤ちゃん。
★赤ちゃんのよだれ。
★おしゃぶりの弊害。
★心配です!頭をぶつける癖が出てきました。
★生後間もなくから喉がゼイゼイしている。
★皮膚の【バリア】とスキンケアのあり方。
★身震い発作とは?
★新生児に生理的黄疸がでる訳。
★新生児のへその緒の処置は要るのか?
★犬の鳴き声は、赤ちゃんの聴力に影響する?
★カメラフラッシュの光と赤ちゃんの視力について。
★おしっこの回数や量が減ってきた?
★赤ちゃんのいびきについて。
★新生児月経について。
★新生児座瘡って?
★魔乳って知っていますか?
★お布団に寝かせると唸る(2ヶ月)
★ぐっすり眠ったのに、何故寝起きが悪いの?(特に3ヶ月まで)
★胃一直腸反射って知っていますか?
★早産児や低出生体重児と正常新生児の違い。
★上口唇中央やや内側にタコが出来ています。
★赤ちゃんの散瞳検査の際、何故モニター装着するの?
★生まれ立ての新生児がカラダを拭きまくられる理由。
★「仕方が無い」で、済ませてはいけない!
★頭皮の瘡蓋(かさぶた)はどうすればいいの?(3ヶ月)

<赤ちゃんの発達>
★赤ちゃんの体重増加に関する考え方
★赤ちゃんの太り過ぎ?
★舌小帯短縮症のお子さんの指しゃぶり
★赤ちゃんの発達
★4800gの壁を超えると…
★とても大きい完母の赤ちゃん
★味覚はいつまでに決まる?
★1ヶ月健診を過ぎる頃からあまり飲まなくなった赤ちゃん
★1ヶ月健診までの乳児の体重増加度について
★退院までの新生児の体重増加度について
★うつ伏せの姿勢で遊ばせよう!
★体重増加について。(10ヶ月)
★体重増加度が減ってきた?(生後4ヶ月)
★ずり這いにもムーンウォークがある!
★少食ちゃん?満腹中枢が形成?(2ヶ月半)
★身長に対し体重が少なめだから、再診?(4ヶ月)
★この頭囲の伸び方は大丈夫ですか?(4ヶ月)
★食が細いのにぽっちゃりなおっぱい星人への心配。
★ぐっすり眠る赤ちゃん=しっかり育つ赤ちゃんと思い込まないで!
★では、それをどのように防止するのか?
★パラシュート反応って知っていますか?(10ヶ月)
★ハイカロリー母乳のせいでグラフ上限超え?(1歳1ヶ月)
★言語機能通過率とは?
★腹這いが苦手で頸据わりが遅くて心配です。(4ヶ月)

<赤ちゃんの育て方>
★モンスター父ちゃん登場1
★モンスター父ちゃん登場2
★モンスター父ちゃん登場3
★仰天!危険なおばあちゃん!
★激しい後追いにうんざり?
★赤ちゃんと海水浴。
★赤ちゃんとテレビの視聴について。
★歩行器は使わない方が良いと思います。
★ミルクを減らしたいのは分かるけれど。
★外気浴ってしておられますか?
★赤ちゃんのネンネしているお部屋、寒くないですか?
★腹ばいで遊ばせよう!(生後2週間から)
★ベビーマッサージって凄いですね♪
★赤ちゃんに声を掛ける時、どうしていますか?
★湯上がりの赤ちゃんのボディ、どんな拭き方してますか
★これってイヤイヤ期?赤ちゃん返り?

2012年10月 6日 (土)

腹這いが苦手で頸据わりが遅くて心配です。(4ヶ月)

過去記事を読みこんでいらっしゃる読者のみなさんは、生後2週間以降であれば、フラットな布団やマットの上で腹這い遊びをすると良いこと、その理由として、頸の据わりがしっかりして早くなること、視界が拡がり赤ちゃんが喜ぶこと等が挙げられることをご存知かと思います。

ただ、生後2週間頃は、まだ授乳リズムもしっちゃかめっちゃかでお母さんの気持ちにゆとりの欠片(かけら)も無い方が多々いらっしゃるのも事実です。
ゆとりが出来次第、取り組んでもらうのがベターですが、ゆとり皆無で4ヶ月健診を迎え、担当のドクターや保健師さんから、「未だ頸がグラグラして据わっていないから、腹這い遊びをしっかりさせて、来月再チェックね!」と言われ、ガビ~ンとなったお母さんもいらっしゃるかと存じます。
頸の据わりは一番最初にするであろう運動機能の発達の目安ですから、そこで我が子が引っかかってしまうのは、お母さんとしてはやはりショックで、凹んでしまうかと思います。
かと言って、肉付きは新生児の頃とは打って変わって、小粒ちゃんであろうとジャンボちゃんであろうと、特に腹周りがむっちりしてきているので、いきなり腹這いなんかさせようものなら、10秒後くらいには「腹這いは苦手でありんす。お止めくだされ!」とばかりに赤ちゃんから抗議の泣きが入り断念・・・というパターン、多くないですか?

そういう時は、U字型の授乳クッションの登場です!
浮き輪に捕まっているかのように、赤ちゃんの上体をクッションに載せるようにして腹這い姿勢を取るのです。
そうすると、むっちりしたおなかのお肉が邪魔にならず、腹這い姿勢がいつもよりも長く保てるのです。
この話を勤務先の母乳外来で、該当者のお母さんにしたところ、「でも、ウチの子3分も保ちませんよ。」と嘆きの声が。
どんな風にしているのか、詳しく事情聴取したところ、「そりゃそうでしょ!」なことがあったので、お知らせします。

なんとそのお母さんは、赤ちゃんをU字クッションに載せるのはいいのですが、その間ご自身は近くでチラチラ様子見しながらケータイいじったり、雑誌読んだりしているんですと。
それって、赤ちゃんにしてみたら、孤独感いっぱいなシゴキ同然ですやん。
赤ちゃんが頑張っている時は、きちんとお母さんも向き合ってあげないと!

なのでSOLANINは、お母さんの目の前で実演をやって見せましたよ。
U字クッションに載っかってる赤ちゃんと視線を合わせて手遊びしたり、おもちゃで遊んだり。(勿論ですが笑顔で声掛けしたり、歌を歌ったりしながらです。)
見知らぬおばちゃんであるSOLANINに対し、その赤ちゃんはキャッキャ声をあげて笑い、喃語を喋りながら、15分以上苦手な腹這い姿勢を保ちましたよ。
途中、足の方に摺り下がってきたので、何度かU字クッションに捕まり直しましたが、決して嫌がらなかったですよ。

我が子が泣きを入れられたからといって、直ぐに抱き上げて腹這い中断するのではなく、頑張ってトレーニングに励む赤ちゃんを応援する気持ちで相手をしてあげればいいのです。
U字クッションに載せて腹這いにしても3分も保てず泣くというのは、まだ腹這いに慣れなくて筋力が付いていないということもあるかもしれませんが、大抵は孤独なシゴキに耐えられず泣いているということです。

それから、一日に何度も授乳の合間を縫って行うことで更に効果が高まります。
同じ道具を使っても効果に差があるのは、関わり方の違いなんですな。
地道に繰り返し続けることで、頸はしっかり据わりますよ。
そして、やがてはU字クッションなんか無くたって、腕のチカラで自分の上体を支えて、「どや顔」でお母さんを見てくれる日が来ますよ。
赤ちゃんだけに頑張らせるのではなく、お母さんも傍で関わって応援してあげてくださいね。
どうかよろしくお願いします。

続きを読む "腹這いが苦手で頸据わりが遅くて心配です。(4ヶ月)" »

2012年9月27日 (木)

言語機能通過率とは?

SOLANINは第2弾書籍を書くにあたり、厚労省の出している統計を見るようになりました。
その中で幾つか気になったことがあり、その中の一つが記事タイトルの「言語機能通過率」です。

乳幼児が意味のある単語をひとつでも言えるようになる時期を表したものです。
何事も個人差がありますから、SOLANINは早ければ良いとか、早期教育がどうのこうのとか申し上げるつもりは毛頭ありません。
ただ、我が国の子ども全般という大きな括りで見てみると、90%の子どもが何らかの単語が言えるようになる時期というのが、明らかに遅くなっているのですね。
どのくらい遅くなってきているかと言いますと、概ね10年毎に1ヶ月遅くなるというペースのようです。
具体的には、グラフを読み取りますと、平成12年は1歳3ヶ月で平成22年は1歳4ヶ月なのですね。(ちなみに平成2年は1歳2ヶ月だったらしいです。)
ヒトとして退化してきた?
いやいや、さすがに10年でそれはありませんよ。(汗)
この統計は10年毎というスパンで集計しているのですが、「子どもへの関わり方」が時代と共に変化してきているからだと示唆されているそうです。
「子どもへの関わり方」という表現は、持って回った感じですので、具体的に申しますと、「2時間以上のTV視聴をしている」子どもの割合が増加していること」と、大きな関連性があるとのことです。
まぁ、ここでいうTVというのは、毎日のTV放映だけではなく、恐らくDVDなんかも含むのでしょうが、子どもだけで画面を眺めているということです。
番組を決めて短時間のみ視聴するとか、母子で一緒に視聴するとかだったら、違うのでしょうが、どんなに立派な内容だったとしても、一日中ダラダラとTVつけっ放しで子どもに見させるというのは、「子どもへの関わり方」として子どもの言語機能発達を阻害する危険性が高いので、アカンということですな。

肩肘張って気負う必要はないけれど、何気ない普段の日常生活の中で、赤ちゃんをひとりの人として話しかけたり、歌を歌ってあげたり、一緒に遊んであげることが、言語発達には大事なのだとSOLANINは強く思いました。

続きを読む "言語機能通過率とは?" »

2012年8月30日 (木)

ハイカロリ-母乳のせいでグラフ上限超え?(1歳1ヶ月)

<ご相談内容>
赤ちゃんの頃から少し運動機能の発達が遅れているため療育相談を受けています。
現在1歳1ヶ月なのですが、やっとつかまり立ちが出来るようになりました。
担当してくださる小児科ドクターからは、身体機能的には問題ないと言われました。
但し、体重が13kgもあるので、病院で内分泌系を診てもらうようにと紹介状をいただきました。
私はずっと完母なのですが、我が子がパーセンタイルグラフの上限をはみ出すようになったのは、4ヶ月頃からで、満腹中枢が形成されたであろう頃からです。
現在に至るまで、遊び飲みは生まれてこのかた見たことが無く、片方だけで終わらせようものなら泣いて怒ります。
私は元々は、食事に気をつけていたのですが、丁度4ヶ月頃から、わりかし気にしなくなり、揚げ物もお菓子も普通に食べるようになりました。
ちなみに乳腺炎などのおっぱいトラブルは一度もなったことがありません。
我が子が大き過ぎるくらいに育ってしまったのはやはり私のおっぱいがハイカロリーだったからでしょうか?(涙)

<SOLANINの回答>
確かにおっぱいのカロリーには食生活が反映されるかと思います。
しかし、文献等によれば、その差は最大と最小で100ml当り20Kcalにもなるかならないかくらいです。
そりゃあ、チリも積もれば何とやらかもしれません。
しかし、もしもおっぱいの飲み過ぎで赤ちゃんが大きくなったのだとしたら、理論的には哺乳類中最高ランクのカロリーを誇るアザラシなどの海獣系の動物のおっぱいを飲んでいたとかの特殊事例でしょう。(おふざけではありません、真面目に考えてですよ。)
そういう経験は皆無だと思いますので、これはやはり違うと思います。

確かにパーセンタイルグラフ上限を超える大きな赤ちゃんの場合、小児科ドクターから「内分泌系の検査をしましょう。」と勧められることはしばしばあります。
けれどもそれは、お母さんのおっぱいがどうのこうのという問題ではなく、もしも検査結果がクロだったら、今後何らかの療育が必要になるので、そういう場合早めに対処した方がお子さんにメリットが沢山あるからです。
つまり、お母さんを責めるために検査をするのではなく、お母さんの気持ちをラクにして、お子さんのために前向きになってもらいたいからなのですよ。
また逆に、もしも検査結果がシロだったら、それはそれで喜べば良いわけです。
検査結果がシロだった場合の今後の対策としては、やがておっぱいを卒業して、普通の食べ物だけに移行していくわけですから、お食事管理をしっかり行い、食べ過ぎ予防と運動を十分に行い、正真正銘の肥満にならないように、気をつけていけばいいのですよ。

続きを読む "ハイカロリ-母乳のせいでグラフ上限超え?(1歳1ヶ月)" »

2012年8月23日 (木)

パラシュート反応って知っていますか?(10ヶ月)

10ヶ月健診等の場で、小児科ドクターが赤ちゃんの両腋の下をそれぞれの手で支えるように抱き上げて、上半身を頭から落下させるようにしたとき、とっさに腕が伸び、手が開いて体を支えようとする姿勢をとるか確認します。
これは神経発達が正常かどうかを診るための方法で、「パラシュート反応」といいます。
10ヶ月頃の赤ちゃんの場合、移動手段は大抵はいはいですが、つかまり立ちや伝い歩きもボチボチ出来るようになってきているかと思います。

しかし、まだアンヨが覚束ないうちは、転倒することも想定されます。
そんな時、自分で自分を守れるように、反射的に腕をパッと伸ばし、顔から転ばないように、グ○コのシンボルマークみたいなポーズを取れるかどうかチェックされるのですね。
「パラシュート反応」は、ギャン泣き状態中や、物凄い怖がり屋さんの場合、固まってしまい、腕が下がったままになり、反応が出ないこともあります。
気をつけなくてはならないのは、平常通りの環境下なのに、左右シンメトリーに反応が出ないとか、ギャン泣きではないのに、何回試しても反応が出ない場合です。
その場合、「暫く経過を診させてください。」と言われることもあるかと思います。

続きを読む "パラシュート反応って知っていますか?(10ヶ月)" »

2012年7月 4日 (水)

これってイヤイヤ期?赤ちゃん返り?

イヤイヤ期と赤ちゃん返り、どちらも大変ですが、おおまかな鑑別の仕方としては、イヤイヤ期の場合、下の子が生まれるかどうかというのに関係なく、顕れます。
何処かの政党みたいですが、「まず、反対ありき」ってヤツです。
お母さんの選んだ服は、「着たくない!」
お母さんが食べなさいと言ったものは、「食べたくない!」
「もう帰ろうね。」と声掛けすれば、ほぼ絶対に、「いやっ!」と答える。
何でも自分でしたがるくせに、「じゃあ、やれば?」と突き放したら、「お母さんがやって!」と返して来る。
つまり、自我の芽生えによるものなのですな。

反対に赤ちゃん返りの場合、早ければ下の子を妊娠した頃から様子がおかしくなってきた。(遅くても赤ちゃんが生まれて暫くしたら、様子がおかしくなる。)
できていたことができなくなる。
自分でできるのに、依存的になる。
つまり、本人の自覚は殆どないのでしょうが、いわゆる退行現象が目立つようになります。

一般的に魔の2歳児(?)と称されますが、その頃に下の子を妊娠・出産される方が多いので、そのどちらもが一緒くたにババーンと出てくるので、お母さんは大変なのですね。
予め想定できることなので、ちょっと大袈裟に旦那さんやおじいちゃん、おばあちゃんに吹聴(!)して、ご協力願うのが乗り切る秘訣だと思います。
お母さんが自分一人で抱え込むから余計しんどくなるからね。

続きを読む "これってイヤイヤ期?赤ちゃん返り?" »

2012年6月22日 (金)

湯上りの赤ちゃんのボディ、どんな拭き方してますか?

赤ちゃんの皮膚がどんなに薄いのかは、読者のみなさんはもうご存知ですよね?
だけど、沐浴の段階でも、大きなお風呂デビューした後でも、湯上りにボディを拭いてあげる際、どんな拭き方をしていますか?

もしかして、拭き残しのないようにゴシゴシと拭いていませんか?
あっ、勿論髪の毛がメッチャ豊かな赤ちゃんもいらっしゃいますから、髪の毛はゴシゴシ拭いていただいて結構です。

でも、ボディはですね、ゴシゴシはいけませんぞ。
押さえ拭きにしてください。
えっ?
そんな拭き方で、水分が拭きとれるのか?ですって?

はい。
大丈夫です。
押さえ拭きした後、赤ちゃんの背中や肩周りの毛(ぜい毛といいます)、立っていますよね?
皮膚に水分が残っていたら、毛は貼り着いています。
でも、違いますでしょ?
皮膚にストレスを掛けない拭き方をしてあげましょうね。

続きを読む "湯上りの赤ちゃんのボディ、どんな拭き方してますか?" »

2012年5月25日 (金)

特に問題が無さそうなのに直母が出来ない!その1(新生児)

<ご相談内容>
助産師さんからは私の乳頭は突出しているし、分泌も問題ないし、赤ちゃんも吸啜する時、口角から舌が見えているし、下口唇はきちんとアヒル口になっているし、歯茎よりも前に舌は出ているし、ペチャペチャという効果音も無いのに、直母が量になりません。
搾乳中心でするしかないと思っていましたが、ふとしたきっかけで乳頭保護器を使用したら、充分な量が飲めるようになりました。
何故なのでしょうか?

<SOLANINの回答>
確かに相談者さんの赤ちゃんは、上手に直母が出来ている時のチェックポイントを多く満たしていらっしゃいます。
こんなに条件が整っているのに、直母が量にならないのは不思議な感じがしないでもありません。
ただ、実際にみさせていただいた訳ではないので、「何故上手くいかないのか?」という質問の答えは、ある程度推定によるしかないのですが、もしかしたら、上口唇が内側に巻き込んでいるのではありませんか?
特に内側に巻き込むだけではなく、吸啜時にウニュウニュと動いていませんか?
つまり、上口唇の密着が出来ていないことによる、直母困難だったのではないかと思われます。
乳頭保護器は使わずに済めば、それに越したことが無いでしょうが、使ってうまくいくのであれば、搾乳の手間が省けまますし、丁度いいかもしれません。
こういう場合もシリンジ授乳をして吸啜トレーニングをしていかなくてはなりません。

続きを読む "特に問題が無さそうなのに直母が出来ない!その1(新生児)" »

2012年4月 5日 (木)

頭皮の瘡蓋(かさぶた)はどうすればいいの?(3ヶ月)

<ご相談内容>
生後3ヶ月の赤ちゃんなのですが、生後2ヶ月頃から頭皮に瘡蓋(かさぶた)が出来て、ゴワゴワになってしまい、今では爬虫類のウロコのようになっています。
赤ちゃんの頭のにおいを嗅ぐと、お爺ちゃんの枕カバーのにおいがします。
大抵の育児書には、「ベビーオイルでふやかしてから洗いましょう。.」って書いてありますが、何回か試したのですが、上手くいきませんでした。
勿論、赤ちゃんは毎日お風呂に入れています。
洗髪は石鹸でしていますが、頭の骨の柔らかさや継ぎ目が気になって、あまり力強くは洗えていないかもしれません。
「これではいけない!」と思いつつ、でも、どうすればいいのか分かりません。

<SOLANINの回答>
もしかして、赤ちゃんの額やまゆ毛あたりも、黄色いネチョッとした感じのフケっぽいモノが出来ていませんか?
このアブラで出来た瘡蓋(かさぶた)には名前があります。
乳児脂漏性湿疹といいます。
放置すればするほど、厚みが出来るし、ベタベタしてくるし、加齢臭(!)を発するし、瘡蓋(かさぶた)の下側にはブツブツが出来るし、そうなると痒くてむずがるし、挙句掻き壊して浸出液が出てくることだってあります。
なので、爬虫類のウロコみたく肥厚してきているのは、かなりヤバイですな。(汗)

勿論、皮脂自体は、皮膚を様々な刺激や細菌などから防御するためのに存在するものですから、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、赤ちゃんによっては、お母さんかおなかの中にいた時に貰っていたホルモンの影響で、皮脂の分泌がやたらと活性化してしまうことがあります。
まるで思春期のお子さんのように・・・

乳児脂漏性湿疹は、放置していても自然に治ると書かれた文献もありますが、実際そうなると、この不快な症状が収まるまでに数ヶ月を要することになります。
尚且つ乳児脂漏性湿疹を発症した赤ちゃんの場合、そのままアトピー性皮膚炎に移行する症例もあると言われていますので、SOLANINは放置するのではなく、しっかりスキンケアはしてあげてほしいと思います。

育児書などには、「頑固な瘡蓋(かさぶた)の場合、ベビーオイルでふやかしてから洗う。」とありますが、大抵の市販のベビーオイルはミネラルオイルですから、却って刺激になるリスクもあるので、赤ちゃんの皮膚に使用されるのは、個人的にはお勧めしません。(もしも我が子が頑固な脂漏性湿疹だったとしても、絶対べビ―オイルは使用しません。)
ベビーマッサージにも使えるような植物性の無香料・無着色・防腐剤無添加の刺激の少ないオイルで軽くふやかして、その後速攻でシャンプーしてもらいますが、その際、赤ちゃん用の櫛にガーゼを通し、それで頭皮の瘡蓋(かさぶた)を漉き取るようにするのも良いと思います。
シャンプーは必ずしもベビー用ではなくてもいいです。
頭皮に爪を立ててはいけませんが、普段から少しは指先に圧を掛けてクルクル擦るような洗い方をしないと、赤ちゃんの頭皮は綺麗になりませんよ。
また、シャンプー成分や石鹸成分が頭皮に残るとそれも刺激になり、症状悪化をもたらずリスクがあるので、濯ぎも念入りに行いましょう。

続きを読む "頭皮の瘡蓋(かさぶた)はどうすればいいの?(3ヶ月)" »

2012年3月16日 (金)

直母のスピードってどのくらい?(晩期新生児)

おっぱいを飲むスピードはその時の赤ちゃんの意欲や月齢や体重や性別によって、異なるもので、一概に言えるものではありません。
SOLANINもいちいちデータを取っているわけではありませんが、少なくとも、晩期新生児(=生後7日目より後で生後28日目までの時期の新生児)で4kg以下の体格の場合については、経験的にですが察知しています。

完母で、おっぱいが噴き出すくらいに分泌し、赤ちゃんの口角から溢れるくらいor噎せ返るくらいの勢いで、おなかがメッチャ空いて、パワフルな哺乳していた場合、飲むスピードは8~9ml/分ですね。
完母で、標準的な体重増加度で、赤ちゃんも決してガッツリ系ではなく、飲み方自体は下手っぴちゃんでもテクニシャンでもなくノ―マルタイプで、おなかの空き具合はそこそこで、普通のペースで哺乳をしていた場合、どうだろ・・・4~5ml/分くらいかな?であります。

どう思いましたか?
思ったよりも速い?遅い?

ちなみに、P社の「母○実○」や「ビ○ン○タ○ク」のような(下手っぴちゃんでもラクに哺乳出来て、大きなお口を開けなくても済むタイプの)哺乳瓶の場合、信じられないくらい速いですよ。
100mlの搾乳やミルクならば、おなかのメッチャ空いた、ガッツリ系の晩期新生児であれば、3分で飲めることも稀ではありません。
つまり、哺乳スピードは33.3ml/分ですな。
こんなに早いと、唾液もあまり出ていないでしょうね。

ラクなタイプの哺乳瓶であれば、直母の4~8倍速で哺乳出来るってわけです。
早飲みすれば、ちっとも飲んだ気がしないから、「もっと寄越せ!」と、怒るのです。
大きな泣き声に堪りかねて、追加して飲ませて、そしたら更に赤ちゃんはおなかが尋常でないくらい苦しくなってしまうから余計にグズって・・・で、どうどう巡りになっちゃうのよね。

しばしば、「おっぱいはフルコースのお料理のような・・・」と言われますが、スピード面でも実証されているのですね。
(だって、コース料理は、早喰いなんかしないし、出来ないですからね。)

続きを読む "直母のスピードってどのくらい?(晩期新生児)" »

より以前の記事一覧