(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいの出ない体質ってあるの?(改訂版)」公開中です。
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以下、過去記事。
前回の出産の際、「おっぱいが出ませんでした。」という他院出産のお母さんにしばしば遭遇します。
では、ホントにおっぱいの出ない体質なんてあるのでしょうか?
あるとしたら、乳腺組織の欠損か乳腺組織の発育不全が挙げられます。
でも、これはレアケースではないかと私は思います。
他に考えられることがあるとしたら、ホルモンバランスの異常でしょうか?
例えば出産の際大量出血(産科的には出血多量の定義は産後2時間までの出血量が500ml以上であればそうだとされますが、ここで私が申し上げるのはかつて★病院で実際にあった2000〜5000mlといった超大量出血のお母さんのことを指します。)であると、下垂体機能不全という状態になります。
そうすると、おっぱいを造るホルモンである「プロラクチン」やおっぱいを射出するホルモンである「オキシトシン」がさっぱり出てくれない状態になることがあります。
(もちろん、超大量出血になってもおっぱいの分泌が信じられないくらい良好な方もおられますからイコールではありませんが・・・)
そんなアクシデントでも発生しない限り、大抵ナンとかカンとかしているうちにおっぱいは出てきます。
つまり、元々おっぱいが出ない体質ではなく、二次的な要因で分泌不全になることがあるということです。
具体的には新生児搬送による母子分離や病産院の授乳スタイルが母子異室で頻回直母が実践で出来ない、赤ちゃんが下手っぴちゃんで乳頭刺激が上手くいかない(=効果的な吸啜が出来ない)、お母さんがお食事をまともに摂取しない、乳汁分泌を抑制するようなある種のお薬を内服している、身体的・精神的ストレスがキツい・・・等が挙げられます。
なので、想像以上に出産する病産院選びは大事ですし、妊娠中の体調管理も大事なんですよ。
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「母乳育児に不利な条件であっても・・・(改訂版) 」公開中です。
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以下、過去記事。
このテーマを選択するのはかなり久しぶりです。
5日前の記事“搾乳がストレスで断乳(産後1か月)”の返信コメントを書いていて、ふと思ったんです。
母乳育児の成功のための条件として「お母さんと赤ちゃんの組み合わせの善し悪しがあるのではないかな?」と。
どういうことかと申しますと、まずはお母さんがココロとカラダの準備を妊娠中に出来るかってことです。
「私は絶対におっぱいで赤ちゃんを育てるんだ。」という強い決意。
絶対にではなく、できれば・・・という温度の低さは、それだけでネックです。
「乳頭・乳輪のケアを着々と進める。」という直接的準備。
特に正常乳頭でなければ、妊娠中から真面目にケアをしていかないと、産後に他の人の2倍・3倍は頑張りが必要になり苦労します。
妊娠中から助産師にマンツーマンで指導を受けて毎日それを実行していくことが大切です。「出来るかな〜?」と不安がるばかりで、自分からは何もせず、漫然と放置しているのではキツいようですが不成功への一里塚です。
普段クールな方であっても「やってやるぞ!これでいいのか診てください!」という積極性が必要です。
「お食事内容と食べ方や冷え・肩凝りの防止や骨盤メンテなどを地道に取り組んでいく。」という切迫の妊婦さんであっても出来る間接的準備。
次にどんな赤ちゃんが生まれてくるかによって、おっぱいの大変さは変わります。
早産児より満期産児、低体重児より標準体重児、難産で生まれるか安産で生まれるか、舌小帯が短縮しているかそうでないか、お口を小さくしか開けられないか大きく開けられるか、巻きつけが下手か上手か、哺乳すること自体に問題のある病気があるか否か、眠ってばかりかキチンと起きるか、癇癪を起し易いか否か・・・など、生まれてみないと分からない諸々の条件があります。
この対比では、前者は後者よりも困難を伴うと言えます。
そして(ここが肝腎ですが)、もし赤ちゃんが前者だったら、それを受け止めて赤ちゃんの成長を待ってあげられるか?そして只待つのではなく赤ちゃんのパワーやスキルが上達するための手助けがしてあげられるか?・・・ということです。
仮に母子ともに困難な条件が重なっていても、上に書いた3行が出来れば、時間はかかっても、出来る日はきっと来る筈です。
特別に何かしなくても、順風満帆な(組み合わせの良い)お母さんと赤ちゃんのカップルもおられるでしょう。
その一方、茨の道を歩く(組み合わせの悪い)お母さんと赤ちゃんのカップルもおられるでしょう。
私が今言えることは、茨の道系であっても、頑張り次第で克服は可能であるということです。
そのためのお手伝いが出来る助産師を一人でも多く増やしたいです。
上の子を他院で出産され、今回は★病院で出産されたお母さんで、「以前はおっぱいが上手くいかなくて・・・」と、おっしゃる方に何人も出会いました。
お母さん自身にハナっから全く母乳育児をする気持ちがなく、混合栄養やミルク栄養指向が強いのならば別ですが、そうではない場合(つまり懸命に努力したにも関わらず・・・の場合)は、お母さんのおっぱいのせいじゃないんです。
仮に病産院を変えたらおっぱいが上手くいったなら、最初の病産院で適切なケアを受けられなかったからでお母さんのおっぱいが悪いからではありません。
つまり、ナンのことはない母乳育児に不熱心な病産院で出産したからなんです。
「おっぱいがプレッシャーで・・・」とか「おっぱいは虎馬で・・・」というお母さん、もう1回だけチャレンジしてみませんか?
貴女の周りにも母乳育児を推進し支援するのが使命だと確信している助産師はきっと居ます。
肝心なトコロを探していないから見えないだけかもしれません。
(最低限、お住まいの近くにBFH認定病院がないかどうか、助産院がないかどうかを確認してください。)
市区町村の保健センターだったらそういう地域の情報を持っておられる筈です。
万一どこにも居なければ、この『最強母乳外来』を頼ってください。
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「今度こそ母乳育児★「ピペトップ®」を試していただく妊婦さんとの出会い(改訂版)」公開中です。
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以下、過去記事。
ピペトップという商品を以前購入しましたが、いかんせんSOLANINが出会うのは
産後のお母さんが殆んどですから、使ってもらえそうな妊婦さんを探していましたが
上手くいきませんでした。
マタニティークラスでは、流石に胸元をはだけてもらうわけにはいかないので、
どの妊婦さんが扁平・陥没かは確認出来ません。
それで、産婦人科外来の看護師さんに、該当する妊婦さんがおられたら教えてくださいと
お願いしておいたのです。
そして昨日、妊婦のKさんに引き合わせてもらいました。
9週目の2経産の妊婦さんでした。
元々仮性陥没だったそうですが、今は扁平になっていました。
一人目も二人目も★病院ではない他県の病院で出産されたそうです。
直母は無理で、ソフトタイプの保護器を使ったものの、出血したり、赤ちゃんが嫌がったりして退院後1週間目(つまり産後2週間足らずで)おっぱいを諦めたとか。
正常乳頭の妊婦さんなら、集団指導でも、乳頭・乳輪のお手入れ方法の伝授は充分ですが、扁平・陥没乳頭の妊婦さんは、個別指導でないと難しいと思います。
母乳育児が不可能ではないけれど、妊娠中から人の2倍3倍頑張らなくてはならないことを、予め知っておいてもらうことが必要だと思うのです。
説明の後、Kさんにピペトップを装着してもらいました。
ホホバオイルでマッサージした後だったので
「あっ、全然痛くないけど、確かに乳頭が前に出っ張ってますね。へぇ〜。」
とフシギそうに見ておられました。
Kさんには無償供与と個別指導の代わりに乳房の写真を撮影させてもらうことを
同意していただきました。
次回は8月の妊婦検診です。
複数の妊婦さんに試してもらい、有効な結果が出たら病院が購入してくれる予定です。(私物を無償供与というのも変な話ですが、予算が付かないし、手を拱いているのは時間の無駄ですからね。)
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「今度こそ母乳育児★成功のための道筋3(改訂版)」公開中です。
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以下、過去記事。
妊娠中から乳頭・乳輪のお手入れをすることです。
ご自分の乳頭・乳輪が正常型かどうか、柔らかさや伸びはどうか、詰まりはないか、まずは助産師に診てもらいましょう。
いつからお手入れをするかは諸説ありますが、私は遅くとも24週(7ヶ月)に入ったら毎日地道にしていくことが必要だと考えます。
正常型であっても、硬く伸びず詰まっていては赤ちゃんは吸い付くことが出来ませんし、おっぱいは出てきません。
反対に正常型でなくても、例えば陥没型であっても、柔らかく伸びて詰まりが除去できていれば、赤ちゃんは乳頭・乳輪に吸い付くことは可能ですし、おっぱいは出てくるのです。
とかく、出産準備といえば、何を購入するかということにばかり目を奪われがちですが、赤ちゃんが普通におっぱいを飲めるようにしてあげることは、金品には換えられない心からのプレゼントなのですね。
乳頭・乳輪の硬さや伸び、乳管開口部の状態は十人十色です。
「いつ」「どんなお手入れを」「何のために」「どうやって」「どのくらいの頻度」でしていけばいいのかということを妊婦検診などの機会に教えてもらうのです。
母乳育児を推進している病産院ならば、きちんと教えてもらえます。
もし教えてもらえなかったら、地域の助産院に出向いてでも教えてもらいましょう。
開業されている助産師は腕に自信があるから、診立ては確かですよ。
ご自分のカラダにかまけることは、赤ちゃんの毎日の食料(=おっぱい)に繋がることです。
これだけは節約するようなことではありません。
自分なりにお手入れができていると自信のある方であっても、ご出産までに助産師に診てもらい、「これでいいですよね?」とダメ出ししておいてくださいね。
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以下、過去記事。
妊娠中には様々なトラブルがあります。
妊娠悪阻(=つわり)のように、妊婦さんの努力ではどうにもならないことがありますが、
切迫早産の予防のように、妊婦さんの努力で、ある程度改善することが出来ることだってあります。
切迫早産の原因は多くありますが、そのひとつとして歯周病菌を少なくするクリーニングを
定期的に行うことは重要です。
切迫早産から早産になる原因にタバコの害というのは、読者さんならよ〜くご存知ですよね。
でも、歯周病菌によるそのリスクはタバコの5倍もあるって知っていましたか。
「まだ若いから、歯周病菌なんて関係ないわよ。(笑)」なんていうことはないのです。
ハタチを過ぎた方ならば、老若男女を問わず、お口の中に歯周病菌はいるのです。
お口のケアと子宮のコンディション・・・全く関係なさげですが、実は大有りなのですね。
では何故、早産は母乳育児成功に向けてのリスクとなるのか。
週数にもよりますが、母子分離を余儀なくされることが多いからです。
早産児は吸着・吸啜が出来ないもしくは弱くて持続性がないため、
赤ちゃんが直母出来るまでに時間がかかるからです。
また、乳頭への刺激不足のために、おっぱいの分泌の立ち上がりが遅れるからです。
医学的理由から止むを得ず補足をするにしても、世間一般では安易に哺乳瓶を使用する
傾向にあり、乳頭混乱を誘発しがちだからです。
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ルームの右上の欄、お読みいただけていますか。
アレは私の決意表明のようなものです。
母乳育児を希望するお母さんは全妊婦の95%を越えるのに、退院時の母乳率は60%程度、1ヶ月健診の母乳率は45%前後を推移しています。
4ヶ月健診では、およそ35%前後だそうです。
母乳育児って、ごく一部のお母さんしか出来ないような難しいものなのでしょうか。
それは何かの修行のように、苦しいだけのものなのでしょうか。
一人の女性として、自由を剥奪されるものなのでしょうか。
私は違うと思います。
殆どのお母さんが出来るものだと思います。
出来ない理由はお母さん本人がどうのこうのではなく、医療者の側にまだまだ至らないトコロがあるのではないかと考えます。(全ての産科施設がBFH《赤ちゃんにやさしい病院》になれたなら、別かもしれませんが・・・)
母乳育児って時には大変かもしれないけれど、やり甲斐があるし、やりぬくだけの楽しさや醍醐味のあることです。
1人目の時、おっぱいが上手くいかなかったお母さんは、随分とおられるかと思います。
辛い思い出だったかもしれません。
でも、封印を解いて思い出してください。
上手くいかなかった理由はなんでしょうか。
まず、それを把握しなくては先に進めません。
ある意味、こういうお母さんは初産婦さんよりも、慎重で綿密な準備が必要です。
今度こそ上手くいきたいという願いが実現するように、微力ながらお手伝いをします。
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