赤ちゃんを寝かせる時って、堅綿の敷布団をフラットな角度で、仰向けで寝かせるものだと思い込んでいらっしゃいませんか?
えっとね、それ違うんですよね。
それは大人の思い込み。
思い込みに拘るから、抱っこしてたら眠ってくれるのに、置いたらおめめパッチリでギャ~なのよね。(涙)
赤ちゃんを寝かせるのはタイミングも大事ですが、3つの「安」条件を満たしているかどうかのチェックは欠かせませんよ。
まずは安全。
当り前ですが、転落や窒息等の生命に関わる危険性が無いことです。
次に安楽。
生まれて3ヶ月くらい迄の赤ちゃんの脊椎のカーブがC字であることは、過去記事でも説明しましたから読者のみなさんはよ~くご存知かと思いますが、少し頭を高くしてC字を保つような姿勢を取らせてあげないと、カラダが辛いのです。
まして、寝返りする時期は早くても4ヶ月頃からですよね!
一度、お母さんはフラットなフローリングか畳の上に仰向けで寝てみて、何分間その姿勢で耐えられるか試してみてください。
脊椎のカーブが緩いS字の大人ですら、そうそう何十分もじっと仰向けで寝ていられないと思いますよ。
左右どちらか横向けになりたくなってきます。
最後に安心。
おなかの中に居るような、ちょっと窮屈な状態が、赤ちゃんの好みなのです。
それに近いのがぎゅっと抱き締められた時なのです。
お雛巻きの状態で、抱っこされた感じですね。
赤ちゃんだって不安感が強ければ、オチオチ眠ってなんかいられませんもの。
寝かせる際はオトナから見て良さそう・・・ではなく、赤ちゃんにとって必要な3つの「安」条件を満たしているかどうかチェックしてくださいね。
腕引き伸ばしの体操の後は肩開きをしましょう。
これもする人とされる人の2人必要です。
される人は仰向けに寝てください。腕はやはり伸ばしますが、カラダの横に少し斜めになるように脱力しておきます。
する人はされる人の頭の上に正座して座ります。
そのまま膝立ちになり、手の平をされる人の肩関節に置きます。
指先は肩関節を包み込むようにしますが、する人の親指の先はされる人の足の方向になるようにします。
する人の手首をバイクのエンジンをかける時のように、外側に包み込んだまま反転させます。
この時軽く体重をかけますが、ぐっと圧迫するのでなく、じわ~と外方向に開くようにします。
これも10秒くらい開き⇒緩める・・・というのを5回繰り返します。
これだけです。
試してみられた方、ご感想をお聞かせくださいね。
この体操にはされる人とする人の2人が必要です。
まず、される人は仰向けに寝ます。
左右どちらからでもいいのですが、快・不快は右脳で感じるとのことことなので、左からスタートするとして手順を進めます。
左腕を耳につけるくらい真っ直ぐに上方向に伸ばしてもらいます。
してあげる人は腕の外側でされる人の手の平辺りに座ります。
される人の上腕中ほどと前腕中ほどをしっかりと掴んで綱引きの綱のようにじんわりと10秒くらい上方向に引き伸ばします。
ちなみに左右どちらの手が上腕を持ってもいいです。
やりやすい手で掴めばいいです。
10秒くらい引き伸ばした後は10秒くらい緩めます。
そしてまた引き伸ばす張る⇒緩める・・・という作業を5回繰り返します。
脇の下と腕のストレッチ効果でとても気持ちよくなります。
どのくらい効果があるのか体感してもらうには、5回引き伸ばしてもらった後、一旦起き上がって立位でも座位でもいいのですが、背泳する人のように肩を後ろ方向にグルグル回してみてください。
明らかに左肩~左腕が軽く感じられ、回す時もぎくしゃくしません。
滑らかに回る感じがするはずです。
体感してもらったら次は残った右腕を耳につけるくらい真っ直ぐに上方向に伸ばしてもらいます。
そうして先ほどと同じ手順で引き伸ばし⇒緩める・・・という作業を5回繰り返します。
注意すべきは肩関節の脱臼癖のある方です。(念のため止めた方がいいです。)
赤ちゃんがおっぱいを上手に飲めなかったり、乳頭頂が切れたり、片方のおっぱいは上手く飲めるのに、反対側は飲めない(乳頭形態に特異な差が無いにもかかわらず・・・)ということの原因が赤ちゃんの向き癖にあることがあります。
向けない方向は大きくお口が開けられません。
そのため、お母さんの乳頭の先っちょしか咥えられず、舌で巻きつけることが出来ない赤ちゃんがおられます。
赤ちゃんのカラダが反りくり返るからです。
咥えられても飲み残しが多く、しこりが出来やすくなるのです。
例えば右乳は横抱きで、左乳はフットボール抱きしか上手く飲ませられない・・・というような場合は(乳頭形態に問題がないのに・・・)要注意ですね。
毎日の寝かせ方で防止することは出来ますが、どうにも上手くいかない場合は赤ちゃんの整体をしてくださる専門家に罹られるといいと思います。
赤ちゃんの姿勢の話からお母さんの姿勢の話に進みます。
私が★病院で接するお母さん方を見ていると、産後乳腺炎等の乳房トラブルになる方は減ってきています。
授乳間隔やポジショニングおよびラッチオンやお食事の摂り方を変えるだけで、★病院に再々就職した頃に比べると、
乳腺炎になるお母さんの人数・程度とも、最初の4~5年以降半減しているのを維持しています。
それとは別に、産褥早期に乳房がカチカチになり、痛くて糾励根湿布を貼用してもらわずにはいられないお母さんは常に一定の割合で存在されます。
(ちゃんとした統計は取っていませんが、申し送りを聞いている分には産科入院中のお母さんの10~15%は貼用されているようです。まぁその分お母さんには痛い乳房マッサージはしなくて済みますが。)
予防のためには、普段から裸足を避ける、足湯をする、果物や果菜を控え根菜類を食べる、ゆっくりよく噛んで食べる、肩まわしをするなどして自衛することは言うまでもありませんが・・・
妊娠中から(それが出来なければ産褥早期から)肩や背中の凝りや冷え性は出来るだけ早く、改善しましょう。
自分で出来ない方は整体や按摩など、プロの手を借りてでも、された方がいいです。
妊娠中でも産後すぐでも、整体や按摩は罹ることは出来ますから。
(鍼灸は産科専門の技術をお持ちの先生でないと、妊娠中は止めた方がいいです。産科専門の技術の例としては、鍼で逆子を治すとか・・・です。また、産後ぎっくり腰を治すのに整体や鍼灸は適しています。)
一見、関係なさそうですが、お母さんの背中や肩が凝っていると、乳房がカチカチになり、おっぱいが出ないことがあります。
肩や背中が凝っていると、動脈(乳房に流れ込む血管)の流れが悪くなり、静脈(乳房から流れ出す血管)の流れも悪くなり、乳房の静脈が怒張します。
すると、乳腺や乳管が圧迫されて、カチカチになるくらい痛いのに、雫ほどしかおっぱいが出ない・・・ということになります。
よく、O式の先生が”、乳房基底部をあける”という表現をされますが、乳房基底部を緩めるマッサージをすると、動脈・静脈ともに血流が良くなります。
すると、乳腺や乳管の圧迫が解除されるので、乳汁分泌が良好になります。
乳房マッサージをしてもらったら、肩や背中の凝りが治ったという話をしばしば聞きますが、それにはそういう意味があったのです。
私はO式の免許皆伝者ではありませんが、乳腺炎等でのマッサージの際は患部の圧迫をしないので、痛くないとお母さんから言われます。
但し、産褥早期の場合、基底部を触っていいものかどうかということもあり、その場合は文字通り、肩や肩甲骨周辺のマッサージをします。
すると、大抵は乳房のカチカチは改善し、分泌がスムーズで、赤ちゃんが飲みやすいおっぱいになります。
大抵は・・・というのは、重症の肩凝りや冷え性の方はそちらを改善しないと、なかなか思うように乳房のコンディションは改善しないということです。
それはもう、100%決まってます。
頭からお尻までのライン(脊柱)がやんわりとカーブしていて、ちょっと見には勾玉っぽいカタチです。
スリングに入れたり、抱っこしたりの間は気持ち良さそうにウトウトねんねするのは、赤ちゃんのカラダの骨組みにマッチしているからです。
従って、お布団(またはベビーベッド)に寝かせたら「おめめぱっちり」「ぎゃ~」になるのは背中が痛いのかもしれませんね。
寝かせ方の工夫、興味ありませんか?
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「上の子が抱っこをせがんできたら?(若干改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。
以下、過去記事。
SOLANINが言うまでもなく、めいっぱい抱っこしてあげてね。
但し、お座り抱っこに限定してください。
なぜなら、産後8週間かかって、ようやく子宮の大きさもそれを支える靭帯の伸展も元の状態に戻るんです。
また、骨盤の緩みもトコちゃんベルトを正しく装着すれば、修正されてきます。
産後早期からシャカシャカと動いたり、重いものを持ち上げると、そういう部分に負担がかかります。
若いうちは、例えば靭帯が伸びても筋肉のお陰で子宮が降りてくることはないでしょうが年を重ねるほどそうもいきません。
上の子も説明すればお母さんのこと、分かってくれますよ。
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