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★母乳分泌・不足感

2013年1月 5日 (土)

★母乳分泌・不足感

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<母乳不足の判断基準>
★おっぱいが足りているか、すごく心配なんです(3ヶ月まで編)
★どの時点から体重増加度を計算するの?(新生児期)
★おしっこが1日8回以上出ていますか?(新生児期)
★赤ちゃんの上前を撥ねないタンデムの目安とは?
★生理的体重減少が長引くのはヤバいです。(早期新生児期)

<赤ちゃんは飲めてますか?>
★授乳間隔が1時間くらいしか空かないことがあるんです!
★哺乳前後の乳房の変化を感知してください。
★おっぱいの比率が高まっているかどうかをチェックしましょう!
★もしかして直ぐに欲しがるのは、母乳不足?
★感覚を研ぎ澄ませば、哺乳が量的に充分か否かを知ることができる。

<赤ちゃんの様子と母乳不足感>
★夕方から乳房張らず、ベビーが1~2時間毎に泣く
★ぐずられると、ミルクを足したくなる?(2ヶ月)
★1時間毎のおっぱい。飲めていないのかな?
★生後1カ月以降で、夕方からすっぽんになる赤ちゃん
★夕方のギャン泣きは母乳不足か?
★これって母乳不足?(生後1カ月)
★ちょこちょこ飲みが続くから、ミルクの補足をしたけれど。(2ヶ月)
★おっぱいの後にミルクを飲んだら母乳不足?(3ヶ月迄)
★夕方からは分泌低下?
★夜中のおっぱいが復活したのは退行?母乳不足?(5ヶ月)

<おっぱいの状態と母乳不足感>
★乳房が張らなくなった!
★おっぱいが漏れる?漏れない?
★乳房が張らなくなって心配で・・・
★夕方になると乳房が張らない。
★搾乳の出方と直母の時のおっぱいの出方。(2ヶ月)
★ふにゃふにゃおっぱいでも、ほんとに出るの?(7ヶ月)
★「さし」の段階に到達すると、乳房はどうなるのか?

<母乳不足感の原因いろいろ>
★こんなによく育っているのに、湧き上がる母乳不足感!
★おばあちゃんの余計なひとこと
★時間を気にして飲ませていませんか?
★これって母乳不足?(5ヶ月児・相談編)
★これって母乳不足?(5ヶ月児・回答編)
★生後2週間、おっぱいは足りてるのか?
★完母に移行できたけれど、便秘になるのは母乳不足?(2ヶ月半)
★二人目以降は年齢のせいで分泌が少ない?

<おっぱいの分泌>
★急におっぱいが出なくなった!
★おっぱいをあげなくなったら出が悪くなった?(産後9カ月)
★効果的な吸啜が出来ず、飲み下すことが続くと。(新生児期)
★南瓜仁(ナンカニン)を食べたことがありますか?
★なんでこんなに出にくいのか?その1
★なんでこんなに出にくいのか?その2
★なんでこんなに出にくいのか?その3
★夏野菜や果物の多食を止められると乳質や分泌量は変わる。

<月経の再来>
★月経再来でおっぱいの分泌が低下!?
★月経の再来は母乳分泌に影響するのか?
★月経再来したお母さんのおっぱいは空乳ですって?
★月経連動の分泌低下時、あなたの対処方法は?

<その他>
★母乳不足感が拭えなくて、ブルーでした。(生後2カ月)
★産後3日間未分泌であっても・・・(6ヶ月)
★退院時一ケタの直母量であっても。
★体重増加不良についての小児科ドクターの一般的な見解。
★モミモミ直母はしないでいただきたいです。

2012年12月 3日 (月)

夜中のおっぱいが復活したのは退行?母乳不足?(5ヶ月)

<ご相談内容>
2ヶ月を過ぎた頃から、深夜帯は放置したら5~6時間連続して眠るようになりました。
勿論『最強母乳外来』の愛読者ですから、特に満腹中枢が未形成なうちは、起こしてでも飲ませていました。
それ以降も乳房の張りに目が覚めた時は、起こして飲ませたり、昼間は頻回直母を励んだりで、しっかり育って、発達も月齢相当以上だと思います。
病気をすることもなく、毎日元気に過ごしています。

しかし、5ヶ月を過ぎた頃から、再び深夜帯の授乳が再開しました。
何となくですが、授乳回数が増えたら、我が子が退行しているように思えてしまいます。
また、何となくですが、「いよいよおっぱいが足りなくなってきたのかな?」と、不安になることがあります。
どうしてこんな気持ちになってしまうのでしょうか?

<SOLANINの回答>
何となくの不安というのは、赤ちゃんが今までと違った様子、それもイメージと異なる展開をするようになるとそう思えるものです。
特に、連続して眠る時間数が短くなったり、授乳回数が増えると、折角今まで順調に成長していたのに、(そんなことはないのですが)赤ちゃんの成長が後戻りしているように思えたり、母乳不足感が湧き起こってくるものです。
気持ちが揺れても何もおかしくないですよ。

しかし、相談者さんの赤ちゃんは、発達は月齢相当以上で、体重も増加しているし、活気がおありですし、客観的に見て、特に問題ないことは確かでしょう。
相談者さんの赤ちゃんは、決して成長が後退したわけではなく、ましてや、母乳不足でもないですよ。
この、何となくの不安というものを乗り切るには、一般的に言われるところの「赤ちゃんは○○である」という通念的な座標軸はは一旦捨てて、「そういう時期が来たのだ。」と、解釈判断するのが一番気持ちが落ち着くかと思います。

勿論、赤ちゃんの1日の生活時間(朝の起床時刻・授乳間隔・外出の有無・お昼寝の終わる時刻・その日の最後の授乳時間・就寝時刻等)に問題があり、それを見直せば、夜間の睡眠時間や授乳回数が変化することもありますから、取り組む価値はあると思います。
(逆に色々見直しても然したる変化が無いのであれば、それは敢えて取り組まなければならないことではないのかもしれませんね。)

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2012年11月12日 (月)

「さし」の段階に到達すると、乳房はどうなるのか?

母乳分泌量と児の摂取量のバランスが取れてくると、直母後の残乳感が消失してくるようになります。
つまり、「おっぱいを飲ませたけれど乳房がすっきりしないから、搾りたいなぁ。」という欲求が薄くなっていくのです。

赤ちゃんの吸啜刺激と相まって、一過性にオキシトシン濃度が上昇し、母乳が分泌するツーンとする感覚が得られるようになります。
つまり、分泌のシステムが変わってくるのですね。

これはいわゆる「さし」の段階に到達したことを意味します。

この時期になってくると、乳房は授乳間隔が3時間空いても、緊満感がなくなるので、母乳分泌が低下したと誤認するお母さんが続出する時期でもあります。
そういうことがないように、事前にお母さんに注意喚起しておけば、「あの時聞いたあれはこのことか!」と頭の中で繋がって、母乳不足感という名の母乳育児にまつわる不安を退治することが出来ます。

言うまでも無いことですが、赤ちゃんの体重増加度に問題なければ、「さし」だろうとなんだろうとミルク補足の必要性はありません。

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2012年10月 8日 (月)

感覚を研ぎ澄ませば、哺乳が量的に充分か否かを知ることができる。

通常、哺乳量測定に使用する赤ちゃん用の体重計の目盛りは、理想を言えば2g単位が良いと思いますが、最大で10g単位が許容範囲だと思います。
入院中は、1回哺乳量は測定できますが、お家に帰宅されたらそんな細かしい目盛りの体重計がある家はほぼ皆無なので、「ホントに足りているのかな?」と、不安になることもあるかと思います。

その時のお母さんの分泌量にもよりますが、少なくとも過去記事で、2週間健診時の1回哺乳量が目安以上飲めていれば、乳房が柔らかくなった・軽くスッキリした感じがしますよ~とSOLANINは申しました。
逆に言えば、しっかり飲めていない場合は、乳房の一部が硬い、スッキリしない、重たい感じがする、搾ったらドンドン出るんじゃないか?等の感覚に見舞われます。

これは、お母さん自身の感覚というかセンサーの感知度にもよりますが、かなりのお鈍(にぶ)さんであっても、母乳育児を開始して1ヶ月も経てば、充分に哺乳ができたか否かは普通に体感できることです。
もしもですが、体感できなければ、しっかり飲んだのか、チャラい飲み方をしたのかという判別ができないということですから、これは由々しき問題です。
1ヶ月以降になっても、授乳前後で乳房の変化を「何も感じない。」という方は、正直言ってイタイです。
なんとか感覚を研ぎ澄ましていただきたいです。
飲みムラが大きくて、体重増加不良傾向の赤ちゃんのお母さんが、起死回生を図るには、この感覚を研ぎ澄ますことが重要です。

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2012年10月 5日 (金)

夏野菜や果物の多食を止められると乳質や分泌量は変わる。

さすがに残暑というのは、今月に入るともう無いでしょうが、「お菓子を食べるくらいなら、胡瓜を齧ったり、果物を食べている方が、乳房トラブルになりにくいでしょう?」とばかりに三度の食事やおやつタイムにも多食されるお母さんが時々いらっしゃいます。
元々の体質もあるかもしれませんが、そういう食生活が続くと乳房がね、冷え冷えになります。
そんでもって、乳質が明らかに悪くなります。
ドロドロ・ネチョネチョしたマヨ乳っぽい感じになります。
「こんなんじゃ、赤ちゃんが嫌がっても仕方ないよね。」と言いたくなるくらいです。
野菜や果物中心で、お肉やお餅やジャンクフードでなくても?
はい。
当事者のお母さんがSOLANINに嘘をついていないのであれば。

相対的に根菜類や豆類や海藻などを増やしてもらうと、乳房がほんわか温かくなってきますし、乳質もサラサラしてきます。
場合によってはドクターにお願いして、葛根湯を処方していただくこともありますが、更に好転します。
服装を改めると更に好転します。
肩凝りが酷くならないようにストレッチや旦那さんに肩揉みしてもらうと更に好転します。
そして・・・分泌も増えてくるようです。
きっとおっぱいが美味しくなって、赤ちゃんが嫌がることが少なくなるから、効果的な乳頭刺激が得られるようになるからではないかと、SOLANINは睨んでいます。

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2012年7月25日 (水)

二人目以降は年齢のせいで分泌が少ない?

<ご相談内容>
現在32歳です。
先日2人目を出産しました。(1人目は25歳の時なので、7年振りの出産です。)
今回も一応完母なのですが、乳房の張りが少なく、漏乳も少なく、おっぱいの出方が少ないような気がします。
年のせいでしょうか?

<SOLANINの回答>
ははは。
何を仰いますやら。
32歳で年のせいでしょうか?なんて聞かれたら、ピキっと来る方が多いと思い、ヒヤヒヤします。

確かに殆どの経産婦さんの乳房緊満は、初めての出産後と比較して、マイルドですし、「張ってるなぁ~。」と実感できる期間も、「早く飲んでくれなきゃ乳房が痛いわ!」と言いたくなる期間も短く、母乳パッドに漏れるおっぱいも極僅かです。
これだけ書くと、早トチリな人は、「ほら、やっぱりそうなんだ!」と呟いたりしがちです。(記事は読み飛ばさず、しっかり読んでくださいね。)

でもね、過去記事でも書いていますが、必ずしも乳房の緊満の強さ=おっぱいの分泌量の多さ・・・ではないのですね。

私の知る限りでは、1人目の時よりもおっぱいをつくるホルモンである「プロラクチン」の受容体(レセプターともいう)が2人目以降は多いと言われています。
つまり平たく言えば、おっぱいが多くつくられるということです。
なので、その逆で1人目の時はおっぱいの分泌に不安があったり、体重増加不良で混合栄養だったけれど、2人目以降の方が分泌云々であまり不安が無く、実際に完母で様子を見ていても普通に赤ちゃんの体重は増えていますとか、ミルクの補足量が少なくて済むと言う方が圧倒的に多い印象です。

とかく都合の悪いことは年齢のせいにする人が多いですが、おっぱいの分泌には特に関係ないと思います。

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2012年6月23日 (土)

モミモミ直母はしないでいただきたいです。

乳房にしこりが出来た時や眠りがちの赤ちゃんのお母さんが、やりがちなのが、乳房をモミモミしながらの直母です。
もう殆ど看護師さんが血圧測定をする時にゴム球をシュポシュポするかの如く、最初から最後までエンドレスでやってる方もちらほらいらっしゃいますね。
乳房のしこりは早く解消したいし、眠りがちな赤ちゃんにはひとくちでも多くおっぱいを飲ませてあげたいという気持ちは痛いほど分かります。

しかし、モミモミしながらの直母は乳腺組織を傷める恐れがありますし、流し込み直母を助長するようなものですし、漸く舌で捉えた乳頭乳輪がつるんと外れてしまいがちで、効果的なラッチオンのマスターの妨げになります。
いつもよりも沢山飲んでくれるかな?と哺乳量測定しても、期待外れの量にしかならないのですね。

以上の理由から、モミモミしながらの直母はしないでくださいね。

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2012年5月 8日 (火)

完母に移行できたけれど、便秘になるのは母乳不足?(2ヶ月半)

新生児のうちは混合栄養であっても、吸啜力が強さ的にもテクニックとしても向上し、直母が出来るようになれば効果的な乳頭刺激を得られるようになるので、2~3ヶ月頃には完母に移行できることがあります。

一般的な傾向ですが、新生児期以降は特にミルクの割合が多いほど、うんちの回数は少なめで、まとめてドカンと出すパターンが多いものです。
また、発育良好な完母の赤ちゃんであっても、丁度、胃-直腸反射が減弱する頃でもあります。
混合栄養だった新生児の頃に、「完母の赤ちゃんはチビリうんちである」と聞いていたお母さんにしてみたら、「完母になったのに、うんちがまとめてドカンとしか出ないのは、もしかして母乳が足りないのではないか?」と、不安になってくるかもしれません。

しかし、罹りつけの母乳外来や助産院で、「体重増加度は月齢相当よりも多い目くらいですよ。」と言われるくらいなら、何も心配要りませんよ。
但し、日にちの経過と共に、放置すればするほど、うんちは出にくくなるようです。
赤ちゃんの体重増加が順調で機嫌がよければ、カリカリすることはないのですが、過去記事にも書いているように、丸一日うんちが出ないなら、その段階で、綿棒を使って一応肛門刺激をしてみてください。

それから、産後暫くはご実家で過ごされたお母さんの殆どは、さすがにこの時期にもなれば、自宅に戻られるかと思います。
お食事の内容がご実家でお世話になっていた頃よりも野菜不足になり、野菜不足による便秘の方が増えてくる時期でもあります。
お母さんの召し上がったものがおっぱいになるのですから、もしもお母さんが便秘がちであれば、ご自身のお食事を見直して、規則正しく排便が出来るようにしていきましょうね。
お母さんの便秘が改善すると、不思議と赤ちゃんの便秘も改善することが見受けられるものです。
シンクロしているのでしょうかねぇ?

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2012年4月29日 (日)

生理的体重減少が長引くのはヤバいです。(早期新生児期)

SOLANINの勤務先のような母乳育児推進病院の場合、健常新生児であれば、医学的適応がなければ、闇雲にブドウ糖液や粉ミルクの補足はしないです。
なので、基本的におっぱい一本で過ごすわけですが、初産婦さんの赤ちゃんだったら生後3日目が、経産婦さんで上の子さんもしっかり母乳育児が出来ていた方の赤ちゃんであれば、生後2日目が最低体重になるパターンが多いです。

生まれて間もなくから一応頻回直母はしていても、肝腎の赤ちゃんが眠りがちで、効果的な乳頭刺激が得られていないと、おっぱいの立ち上がりが遅くなりがちで、初経産を問わず、生後2日目の体重測定時に生下時から-10%以上の体重減少が見られることもあります。

数字を見ればギョギョッとなり、赤ちゃんが干上がるのでは?と、不安になるかもしれませんが、兎に角おしっこやうんちの回数がAAAの日齢別の参考値以上出ていれば、渇熱等の懸念も少なく、「翌日も激減するのでは?」といった心配は杞憂に終わると思います。
また、念のため直母量を何度か抜き打ちで測定して、生後2日目の段階で2ケタ(10g台)飲めていたら、十中八九、翌日の赤ちゃんの体重は増加する筈です。
万一減少したとしても、こういう場合、前日比-20g以下で、体重減少に急ブレーキが掛かったことが分かります。
そうであれば、減少した体重のV字回復はもうすぐです。(ビンゴで言えばトリプルリーチくらいでしょうか。)
なので、体重減少が-10%超えても、決して焦らなくていいですよ。

反対に生下時からの体重体重減少が数%なのに、初・経産婦問わずに生後4日目になっても増加に転じることがないのは要注意です。
体重測定までに授乳間隔が空き過ぎているわけでもないのに、日々赤ちゃんの体重がダダ下がりで、前日比-10~30g台位の小幅ペースであってもジリジリ減少を続けている時は、赤ちゃんが下手っぴちゃんで、基本的なラッチオンがあやふやで身についていなかったり、合わないポジショニングでまともに哺乳できていないか、乳汁来潮遅延でおっぱいの分泌にスイッチが入っていないかのいずれかか、全てかの場合でしょう。
面倒でも哺乳量測定は毎回行い、何らかの補足も必要になってくるでしょう。

健常新生児で生後4日目なんて退院目前ですから、本来は助産師が手を添えてお手伝いする時期でもないし、お母さんにも自立してもらわなくてはならない時期ですが、このまま退院したら、2週間健診の際に赤ちゃんの体重が全く増加しないか、下手をすると激減する危険性を孕んでいるので、退院日には、直母の際のポジショニングから補足の量・回数・授乳表をつけることも含めて念入りに個別指導が必要です。

また、このような場合、退院後一週間以上空けてのフォローは、初回来院時期として不適切です。
出来れば退院後2~3日後頃に初回フォローが必要です。
そして、困ったことに、母乳育児をしていくにはご自身と赤ちゃんがヤバい状態であると自覚が欠如していらっしゃる方もちらほらなので、1ヶ月健診までに何度かフォローが必要だということも予め伝えておきましょう。

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2012年3月28日 (水)

体重増加不良についての小児科ドクターの一般的な見解。

最初から小児科ドクターや助産師から母乳分泌不足と指摘され、体重増加のためにはミルク補足をしてくださいと指導されたのならばそうなのかもしれませんが、退院時には完母で順調な体重増加がみられ、何に問題も無かったのに、2ヶ月、3ヶ月と月齢が進んでから急に体重増加不良になる場合、母乳分泌が低下したとは限らないです。
こんなことを言うのはナンですが、どうしても小児科のドクターは、完母の赤ちゃんが体重増加不良に陥った=母乳分泌不足じゃないか?・・・と考えられる傾向が無きにしも非ずのようです。
そりゃあまぁ、普通は、小児科外来の一角で、診療の傍らに、「お母さんちょっと乳房の状態を診せてもらおうかな?服を脱いでくれますか?ここで授乳してもらえますか?チェックしますから。」なんて訊けないし、そんな時間的余裕は無いですから。(汗)

勿論、BFHやそれに準ずる母乳育児推進の病産院の小児科ドクターは、おっぱいのあげ方(ラッチオン・ポジショニングが適切か?授乳回数が極端に少なくないか?)や赤ちゃんの睡眠パターン(眠りこけていないか?それを易々と放置していないか?)や哺乳意欲(キョロちゃんではないか否か?)や母体要因(お母さんはしっかりお食事や水分摂取が出来ているか?乳管の詰まりは無いか?)にも想いを馳せることが出来ますから、「まずは助産師に診てもらってね。その上でミルクの補足が必要か検討しましょう。」と言ってくださるとは思いますがね。

であれば、お母さんとしては、小児科ドクターからミルク補足決定までに数日の猶予を貰い、速攻で母乳外来や助産院を受診され、用向きを伝え、ホントの意味で母乳分泌不足に陥ってしまったのか否かを見極めて貰いましょう。
ミルクを補足すれば、赤ちゃんの体重なんて直ぐに増えますから。
そんなこと、分かり切ってますから。
見極めてもらってからでも、ミルクの補足は間に合いますから、慌てなくてもいいです。
但し、パーセンタイルグラフを割り込むような重度の体重増加不良の場合は、緊急性が高いので、理由の内容を問わず、ミルクの補足が必要だと思われます。

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