無料ブログはココログ

★おっぱいの神秘

2013年1月 5日 (土)

★おっぱいの神秘

[目次へ]

★おっぱいを飲ませてあげる前に搾るメリットとは?
★おっぱいを飲ませてあげた後に搾るメリットとは?
★搾乳を常温で放置すると、どうなるのか?
★早産児にとってのおっぱいとは?
★ママが感染る病気になった時、おっぱいは?
★赤ちゃんがゴクゴクとおっぱいを飲まない!
★おっぱいの中のCa(=カルシウム)含有量は?
★お母さんがしょっぱいものを食べるとおっぱいは?
★おっぱいの分泌がカツカツかも知れない時こそ
★産後3日間、全くおっぱいが出ない!
★基本に忠実にしていけば・・・頻回授乳
★おっぱいに含まれる糖類=乳糖(ラクトース)の特徴について1
★おっぱいに含まれる糖類=乳糖(ラクトース)の特徴について2
★おっぱいに含まれる糖類=乳糖(ラクトース)の特徴について3
★乳房はおっぱいの製造工場です!
★おっぱいの製造工場はいよいよ立ち上げ段階です!
★おっぱいの製造工場フル稼働となります!
★スポーツの秋ですが・・・
★かつてウチの子どもが集団食中毒に巻き込まれた時の話
★段々と乳房が張らなくなったけど大丈夫?(産後3ヶ月)
★母乳パッドの記事が矛盾してるのではないかと疑問に思うあなたへ
★おっぱいは水みたいに薄くなりませんよ。
★おっぱいの生産には赤ちゃんの吸啜の影響大です。
★スリムなお母さんのおっぱいには栄養が無いですって?
★不味いおっぱいでも搾乳なら飲む?
★赤ちゃんの鼻掃除はおっぱいを活用しては如何でしょう?
★完母の赤ちゃんにビタミンA・C・Dの補給は必要?
★おっぱい製造工場を稼働させるスイッチは大きな力が要りますよ。
★妊娠糖尿病のお母さんこそ、できる限りおっぱいをあげてね。
★通常時と乳腺炎時の味は違います。
★後乳の脂肪の量が増えるのは知っているけれど。
★ご存知でしたか?成乳>初乳という栄養成分がありますよ。
★赤ちゃんに必要な葉酸は大抵おっぱいで賄える?
★おっぱいには炎症性腸疾患に対する発症抑制作用がある!
★理想的なおっぱいの温度とは?
★1歳を過ぎたらおっぱいは水みたいになる?

2012年10月20日 (土)

1歳を過ぎたらおっぱいは水みたいになる?

SOLANINの尊敬する堺武男ドクターは、面白いことを仰る方です。
巷で言われるところの、「1歳以降のおっぱいなんて水みたいなもので、栄養なんて殆どないから。」的なフレーズ、読者のみなさんは聞いたことありますよね?
そのフレーズが上の句だったら、続く下の句は、「断乳しなさい!」だったりしますが。

まぁ、この記事では断乳については置いておきますが、堺武男ドクターは、上の句に対し、どう切り返されたのか?
「だったら、お母さんの血液も水みたいなものですか?違うでしょう?」です。

お見事ですよね~!

おっぱいはお母さんの血液からつくられていることは、読者のみなさんは既にご存知ですよね。
もしもお母さんの血液が水みたいになるのであれば、日々のハードな子育てや家事・仕事をやっていけませんからね。
寧ろ、月経再来しなければ貧血にもなり難いですし。

モノの喩えかもしれませんが、いかに不適切なこと、医学的に大間違いなことを言う人が巷に多いかが分かりますね。
トンでもさんは、そこかしこに居ます。
妄言に振り回されない、賢いお母さんになりましょう!

続きを読む "1歳を過ぎたらおっぱいは水みたいになる?" »

2012年9月24日 (月)

理想的なおっぱいの温度とは?

分泌する瞬間のおっぱいの温度を測定することは、事実上困難ですが、搾ってみて、手に付着した瞬間であれば、大まかな判断をすることは出来ます。
いわゆる人肌程度であれば、乳房トラブルが無く、順調に分泌されているおっぱいと見做して差し支えありません。
別の表現をすれば、出来たて直送状態とでも言いましょうか。
そう、赤ちゃん好みの温度は、人肌なのです。

逆に、おっぱいが乳房内に長く滞り(うっ滞して)、しこりが出来た場合、その部位から分泌されるおっぱいは、ひんやりしています。
おっぱいは、つくられてから時間が経過すればするほど、冷たくなるのです。
お母さんの身体、それも乳房内にあるのに、冷たくなるって不思議ですね。
乳房トラブルの自覚症状が無くても、ヤバい方にシフトしていることは間違いないので、対処法としては、しこりの部位から上手く飲み取れるように、ポジショニングを変更するのも善し、圧迫授乳をするのも善しです。
お食事の摂取に問題がある場合も否定できないので、思い当たるフシのある方は、出来る限り改善していきましょう。
授乳間隔が空き過ぎているならば、速攻でおっぱいをあげましょう。

まだまだ残暑厳しい折りですが、赤ちゃんは、「今日は暑いからおっぱいも“冷や“でええんとちゃう?」と訊いても、決して首を縦には振ってくれませんよ。
“冷や”≒不味いとインプットされていますから、背に腹代えられない時は、しゃあなしでも飲んでくれますが、余裕ぶっこいている時は、鼻でせせら笑って、飲まないこともありますよ。
でも、そういう振る舞いをされても、それは決して赤ちゃんの性質(たち)が悪くなったのではありませんから、誤解しないでくださいね。
“冷や”のおっぱいが赤ちゃん好みの温度、つまり人肌になるように、出来る限りの努力はしてくださいませ。

続きを読む "理想的なおっぱいの温度とは?" »

2012年9月 5日 (水)

おっぱいには炎症性腸疾患に対する発症抑制作用がある!

母乳で育った赤ちゃんは感染症に強いというのは周知の事実ですが、炎症性腸疾患の発症を抑制することが示唆されていることをご存知でしょうか?
此処で言うところの炎症性腸疾患とは、潰瘍性大腸炎やクローン病のことです。(それがどういう病気なのかと言うことは、この記事では割愛させていただきますが、気になる方は検索してくださいね。)

母乳をあげずに全くの完ミである赤ちゃんと、1年間母乳を飲んでいた赤ちゃんとを比較すると、大きくなってからこれらの病気に罹る確率が1/10~1/5にまで低下します。
もしかしたら読者さんや読者さんのご身内、ご友人の中にもこれらの持病がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
これらの病気がどんなに辛い病気かということは、闘病中の方は日々より一層強く感じていらっしゃるかと思われます。
寛解(かんかい)の状態がずっと続いてくれたらいいのですが、増悪して入院しなくてはならなくなれば、学業も仕事も家庭も・・・大変なことになりますからね。

勿論これらの病気には新しい治療法が色々出てきてはいるものの、最初からならずに済めば、こんな有り難いことはないですよね?
母乳をあげることで、我が子がこれらの病気を発症するのをかなりの確率で抑制出来たら、それは素晴らしいことです。
赤ちゃんのお母さん!
おっぱいあげるのに、しんどいこともあるかもしれませんが、あなたが我が子に飲ませてあげるおっぱいには、お金では買えない&頑張るだけの価値がありますよ。

続きを読む "おっぱいには炎症性腸疾患に対する発症抑制作用がある!" »

2012年6月20日 (水)

赤ちゃんに必要な葉酸は大抵おっぱいで賄える?

悪性貧血って聞いたことがありますか?
悪性貧血はビタミンB12や葉酸の不足で起こるタイプの貧血です。
葉酸は妊娠前後3ヶ月は普段よりも沢山摂取することが推奨されている栄養素の一つであることは読者のみなさんだったらご存知かと思います。

授乳中の葉酸の推奨摂取量は妊婦さんよりも若干少なめで確か340μgです。
葉酸が多く含まれる食品は、ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、グリーンアスパラ、春菊等の野菜の他に、焼き海苔、大豆製品(納豆も)、マンゴー、イチゴ、ライチ、甘栗等にも含まれます。(よく、野菜1日350g摂取とか言われますが、そのくらい摂取していれば普通は推奨量程度は賄えるとのことです。)
注意点としては葉酸は水溶性ビタミンなので、水に溶け易いことと、光と熱に弱いことです。
調理方法としては、煮物よりもスープの方がいいですね。
バランスの良いお食事を摂取していれば葉酸不足になることはまず無いのでしょうが、たまたま推奨摂取量よりも少なかったとして、それでもお母さんが100~200μgは摂取していれば、1日当り発育に必要な哺乳量が飲めているのであれば、おっぱいには40~70μg含まれるそうです。
(ちなみに1日当たりの赤ちゃんの葉酸の目安量は0~5ヶ月児が40μgで、6~11ヶ月児が65μgだそうです。)

おっぱいで育つ赤ちゃんはお母さんのお食事⇒おっぱいを通して、葉酸の補給ができるのだそうです。
素晴らしいメカニズムだと思いませんか?

※なお、サプリメントからの摂取の場合、過剰摂取にならないように注意しましょう。ちなみに葉酸の1日の上限量は1000μg(=1mg)なので、不足は良くないものの、過ぎたるは何とやらなので・・・
また、この記事は野菜嫌いのお母さんを正当化する意図はありませんので、くれぐれも誤解しないでくださいね。

続きを読む "赤ちゃんに必要な葉酸は大抵おっぱいで賄える?" »

2012年5月 6日 (日)

ご存知でしたか?成乳>初乳という栄養成分がありますよ。

初乳の色は真っ白ではなくフルーツ牛乳みたいだし、指先に付着したのを触ってもねちょいですね。
乾燥するとゴワゴワしますよね。
免疫物質の量を成乳と比較しても、初乳の方が桁違いに多いこともあり、栄養成分的にもこのうえなく濃ゆい物体のようなイメージがあるかもしれません。

しかし、実際には成乳の方に多い栄養成分もあるのですよ。

何だと思いますか?
それはですね、脂肪分と乳糖とビタミンB6なんだそうです。

脂肪分は主にカロリーを担うものですね。
生まれて間もない赤ちゃんは、歯が生えていませんから、固形物を食べてエネルギー補給をしていくというのは、不可能ですね。
また、胃袋の大きさも徐々に大きくなるとはいえ、限界がありますよね。
脂肪分が増えることで、発育に必要なカロリーを賄うのでしょうね。

乳糖については、おっぱい独特のほんのり甘いお味の主成分です。
赤ちゃんが飽きずに美味しく感じ、幾らでも飲みたくなるようなあの味は、乳糖によるトコロが大なのですね。

そして、ビタミンB6です。
健康な皮膚の形成や免疫機能の正常化の維持、そして神経伝達物質の合成及び脂質代謝の改善など、多岐にわたる働きを有します。

今更ながらですが、自然の摂理って素晴らしいですね。
その赤ちゃんが飲む時期に応じた成分変化が見られるということですね♪

続きを読む "ご存知でしたか?成乳>初乳という栄養成分がありますよ。" »

2012年4月19日 (木)

後乳の脂肪の量が増えるのは知っているけれど。

国際認定ラクテーションコンサルタントの先生方のご著書を読んでいると、前乳・後乳という表記が出てきます。
いわく、後乳は飲ませ始めの前乳よりも脂肪分が多く、体重増加や赤ちゃんの満足感を考えると、3分とか5分とかの短時間で左右交代して飲ませるのではなく、後乳までしっかり飲ませてあげるのが良いです・・・とのことです。
~前乳はさっぱりしてい前菜のような感じで、吸わせる時間の経過とともに徐々に脂肪分が増えてきて、最後はデザートのアイスクリームのようになってくる、お食事のフルコースのような変化があるのです。~というような比喩をしていらっしゃいます。

そして、ご著書には、参考資料として、30秒毎に搾乳して試験管に入れたものがズラリと並び、脂肪分が増える様子が一目瞭然の写真が掲載されています。
直母であっても、ほぼ同様に変化していくということなのでしょうね。
説得力ありますねぇ。
なるほどねぇ。
しかし、その写真を穴が空くほど見つめ続けているうちに、SOLANINは「あっ!」と気が付いたのです。
何が「あっ!」なのか?
あまり重箱の隅を突くようなセコいことは言いたくないのですが、搾乳の入った試験管、全部で15本並んでいたのですね。
それって、トータルで7分半ってことだと思われます。
別に何十分間も延々と搾乳を採取していたわけではなさそうです。
勿論、搾乳を続けていた可能性も否定できませんよ。
でも、そうであれば、敢えて掲載していない理由は何だろう?って、SOLANINは思うのです。
順当に考えれば、恐らく「7分半以上搾乳を続けても、脂肪の量はさほど変化が無かったからではないか?」という推理が成り立ちます。
だって、もしも搾乳を続けることで、脂肪の量が青天井に増え続けるのであれば、試験管を15本なんかで終わらせる理由が無いからです。
試験管はもっと多くズラリと並べて撮影した方が迫力があるし、読み手に与えるインパクトも大きくなります。
なのに、15本で終わらせている理由があるとしたら、それ以降の搾乳の脂肪の量は、さほど変化が無かったからと見做すのが妥当ではないかと思ってしまうのです。

単なる深読みのし過ぎでしょうかねぇ?
仮にの話ですが、片方7分半吸啜させるのって、SOLANINには若干長く感じますが、べらぼうに長いとは言えない時間です。
この写真を見るたびに、何とも言えないモヤモヤした感じが払拭できないでいます。

続きを読む "後乳の脂肪の量が増えるのは知っているけれど。" »

2012年3月 9日 (金)

通常時と乳腺炎時の味は違います。

赤ちゃんにおっぱいをあげた経験のある読者のみなさんは、今までにご自分のおっぱいをテイスティングしたことがありますか?
なんとなく違和感があって、テイスティングなんて出来ませんか?
見解の相違かもしれませんが、大事な赤ちゃんの口に入るものですから、そんなことを仰らずに、是非してみてください。

通常時は色目的には薄青白く、仄かに甘くて、さらっとしています。
全体的に薄味です。
赤ちゃんが必死になって喉を鳴らしてゴクゴク飲む、あの状態です。

しかし、乳腺炎になりかけると、色目的には黄色みを帯びてきますし、甘味が薄れてしょっぱく、ドロッとしてきます。
全体的に濃ゆい感じです。
赤ちゃんが猫パンチしたり、仰け反ったり、小言を言い乍ら飲む、あの状態です。

通常時からおっぱいのテイスティングをして、どういう味が赤ちゃんの好みの味かを憶えておくと、「もしかして、ヤバくなってきたかな?」の段階で、味の変化をお母さん自身が察知できるようになります。
適切な対処を迅速に行えば、乳腺炎の泥沼に入らず、傍を通り抜けるだけで済む可能性大です。

セルフチェックの意味で、おっぱいのテイスティングをしてみませんか?
コンディションが変われば、おっぱいの味が変わることを、自らの舌で体感していただきたいです。
人間のカラダは上手く出来ているなぁ、おっぱいは神秘的だなぁって思います。

続きを読む "通常時と乳腺炎時の味は違います。" »

2011年11月13日 (日)

妊娠糖尿病のお母さんこそ、できる限りおっぱいをあげてね。

昨春に妊娠糖尿病の診断基準が厳しくなったせいもあるのか、ここのところ、どの病産院でも妊娠糖尿病(以下GDMと表記します)の方が増えているようですね。

妊娠糖尿病の方が母乳育児をすると、母子双方に特典があります!
お母さんが将来、2型糖尿病になるのを予防する効果があるし、赤ちゃんが肥満や糖尿病になりにくいという研究報告が多数あります。
それは、GDMの鎖を断ち切れるかもしれないってことです。

ただ、GDMの赤ちゃんの中には血糖のコントロールが上手く行かず低血糖で治療を受けなくてはならない場合もあります。
出産直後はまだおっぱいの分泌が立ち上がっていませんから、止むを得ずミルクの補足をすることもあるでしょう。
場合によっては、赤ちゃんに点滴をすることもあるかもしれません。
また、生下時体重は大きめでも、今一つ活気に乏しく、クッタリして、直母ができにくい赤ちゃんも散見します。

その場合は焦っても仕方が無いです。
取り敢えずは気持ちを切り替え、搾乳を頑張りましょう。
おっぱいの分泌の維持向上を図りつつ、赤ちゃんの吸啜意欲の高まりを待つのです。
そして、やがて直母が出来るように、直母が出来るようになったら次は量になる位飲めるようにと、時間はかかってもひとつずつステップアップしていけるようにしていけたらいいのですよ。
ひとくちでも多く、そして1日でも長くおっぱいを飲ませてあげられたら、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても意味があるのですよ。

続きを読む "妊娠糖尿病のお母さんこそ、できる限りおっぱいをあげてね。" »

2011年5月 6日 (金)

おっぱい製造工場を稼働させるスイッチは大きな力が要りますよ。

おっぱい製造工場を稼働させるためには、3つのおっぱいスイッチを入れることが必要です。
その1つが、「赤ちゃんの吸啜」であることは、読者のみなさんは既にご存知かと思います。

さて、このおっぱいスイッチ、何となくイメージ的には、タッチパネルに触れる程度かな~?という感じでしょうか?
確かにおっぱいの立ち上がりが早い傾向にある経産婦さんで、前回も分泌過多のお母さんにとっては、おっぱいスイッチはその程度かもしれません。


けれども、大抵の場合、それは違います。
バラエティー番組の「深○○ハナシ」のスイッチのように、力を入れてガッチャンとレバーを引かなければ入りません。


つまり、赤ちゃんの「しっかりと力強い」「頻回の」「深いリズミカル」な吸啜が無ければ、おっぱいスイッチはいつまで経っても入らないのです。(汗)

ですので、「怒るように、ギャン泣きするくせにおっぱいを咥えたらクッタリして、まともに吸いつけない」や「下手っぴちゃん」場合は、おっぱいスイッチが入らないものですから、お母さんは「私っておっぱいの出ない体質なの?」と悩まれることが少なくないです。
でも、実際はそうではないこともあるのですね。


時にはミルクの力も借りつつ(←あっ、自己流はNGですよ!)、赤ちゃんの体重増加を図り、日にちの経過と共に、哺乳力が身に付いてくれば、力を入れてガッチャンとレバーを引けるようになるのです。
直母量を抜き打ち測定し、回を追う毎に、少しずつでも直母量がアップしてくるのであれば、脈はありますよ。
簡単に諦めないでね。

続きを読む "おっぱい製造工場を稼働させるスイッチは大きな力が要りますよ。" »

より以前の記事一覧