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★SOLANINの引き出し

2013年1月 1日 (火)

★SOLANINの引き出し

[目次へ]

<おっぱいのコンディション>
★妊娠中におっぱいがパンパンに?
★搾乳器を使ってはいけない時は?
★おっぱいに左右差がある時の対処法
★副乳への対処法
★乳房の緊満のコントロールについて
★指しゃぶりをしながらおっぱいを飲む赤ちゃん
★出過ぎるおっぱいの分泌を抑制する方法
★乳房がパンパンに張らなくなったけど大丈夫?(3人目・生後2週間目以降)
★乳房の緊満が少ないのですが・・・(経産婦)

<おっぱいの分泌・立ち上がり>
★直母と搾母、どう考える?
★妊娠中からの乳頭ケアについて(2002年看護研究分)
★開通すれば分泌は変わる!
★開通すれば分泌は変わる!(つづき)
★止むを得ず母乳育児中に母子分離になったら?
★月経再来しても慌てないでね。
★舌小帯短縮症でも沢山おっぱいが飲めてたらいいの?

<ポジショニング・ラッチオン>
★気をつけてあげてね★おっぱいの飲ませ方
★添い寝でおっぱいをあげるのを続けているとなりやすい乳腺炎の予防
★秘伝★添い寝で両方のおっぱいをあげる方法
★和室でフットボール抱きをするにはどうしたらいいの?
★巨大乳頭を咥えさせる!
★扁平乳頭・小乳頭を咥えさせる!
★添い乳の後のげっぷはどうするの?
★哺乳技術の改善方法は?
★さて、【正しい立て抱きの方法】とは、いかに?
★向き癖を意識したポジショニングとは?
★おちょぼ口のせいで、補足している場合の克服のための裏ワザ。
★添い乳のフィット感を高める簡単な方法。
★乳輪がツートーンなのに、乳頭・乳輪鵞口瘡じゃないの?

<おっぱいとお食事>
★授乳中に摂取しない方がいいハーブ「セージ」
★お食事の摂取内容はおっぱいに影響しない?
★母乳育児中にお蕎麦を食べて大丈夫?
★梨を食べるとおっぱいが腐る?
★では、かんきつ類はどうなんでしょう?
★おっぱいの分泌低下による体重増加度の減少の原因1
★授乳中水分の摂り方について。
★おっぱい=お餅という概念の意味するところ。

<長期授乳・タンデム授乳>
★タンデム(=同時)授乳のあれこれその1
★タンデム(=同時)授乳のあれこれその2
★タンデム(=同時)授乳のあれこれその3
★タンデム(=同時)授乳のあれこれその4
★「おっぱいはもう、ええんちゃう?」と言われた時の対処法。

<育児>
★お母さんが凹むこと★おばあちゃんが抱っこしたらネンネするのに・・・
★これを知っていれば、すっごく助かるヨ★必殺!狸寝入りの見分け方
★抱き足らない症候群
★赤ちゃんが美味しいと感じる適温とは?
★上の子の粘血便が心配だけど、ドクターは大丈夫って・・・
★ショック××子供にチック症状が出たり、どもるようになった!
★アッチッチを覚えさせる!
★まだ食べさせたくないものを食べたがったら?
★赤ちゃんに頑張ってもらいたい時は「言い聞かせ」を!
★思い通りにならないと、大声を出す時の対応。(10ヶ月)

<同業者の方へ>
★直接授乳の困難が予測される時、助産師としてどうすればいいの?
★ダウン症候群の赤ちゃんがおっぱいを上手く飲めるような介助
★乳房トラブル時、SOLANINの対処法♪
★乳口炎部を開通させるマッサージの痛み。
★出産が大変だと、おっぱいの立ち上がりは遅れます。
★新生児訪問の保健師・助産師にお願いしたいこと。
★救いのない指導?(乳房トラブル時)
★NICUGCU卒業時に対応するスタッフさんにお願いしたいこと。

<東日本大震災関係>
★不足している物資は代替え品や転用のアイデアで乗り切ろう!
★被災時の貰い乳について。
★東日本巨大地震について。

<その他>
★滋賀県各地のおっぱい塾って知ってますか?
★メ○ラ社のソ○ト○ップRのユーザーさんへ。
★浮腫みのある時、リフレクソロジーっていいですよん♪
★我が家のインフルエンザ感染対策
★滋賀県各地のおっぱい塾の詳細情報について
★母乳育児の世界的後退~母乳育児サークルだより第51号より~

2012年6月24日 (日)

乳輪がツートーンなのに、乳頭・乳輪鵞口瘡じゃないの?

SOLANINは過去記事で、乳頭・乳輪鵞口瘡になると、患部とその周辺の乳頭・乳輪の色が変わり、ツートーンになることを書きました。
それは間違いありません。
そしてその場合、灼熱感のある痛みを伴ったり、乳頭側面にクラックが入っていて、時にはそこから黄色い滲出液が見られることもあります。

では、乳頭・乳輪鵞口瘡でもないのに乳輪の中央と周辺で色が変わり、ツートーンになるのはどんな場合なのでしょうか?
月齢で言えば1ヶ月以上経ったし、赤ちゃんのお口が生まれつきおちょぼ口ではないのに、ラッチオンが上手く出来なくて、1回あたりの哺乳量も少なめで、要するに浅飲み状態が固定化している場合です。
勿論、乳輪の面積は人それぞれですから、相対的に浅飲みになることもあるかもしれませんが、いわゆる普通サイズの乳輪なのに、赤ちゃんも3500gとか4000gを越えてもなお、乳輪の中央と周辺で色が変わり、ツートーンになっているのですね。
そしてその場合、灼熱感やクラックや浸出液は無縁であることが大きな違いです。

対策としては、圧迫授乳がお勧めです。
恐らくそうするしか他に改善の手段は無いと思われます。圧迫授乳といってもやり方はひとつではないので、近日中にアップする記事でその説明をしますね。

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2012年5月24日 (木)

添い乳のフィット感を高める簡単な方法。

<ご相談内容>
◆赤ちゃんに添い乳をしたいのですが、私の乳房が小さめなのかもしれませんが、添い乳する時、赤ちゃんの口の高さと、乳頭の高さが合わなくて、出来無くて困っています。(新生児の母)

◆添い乳をして寝かしつけているのですが、どうしてもラッチオンが浅くなり、乳首が痛くなるので困っています。(3ヶ月児の母)

◆赤ちゃんに覆いかぶさるようにして添い乳していたら、不自然な姿勢だったのか、腰を捻ったようで痛いです。添い乳はラクだと言われるけれど、腰が痛いのは困りました。(6ヶ月児の母)

<SOLANINの回答>
はいはいはい。
多くの方が実践され、しかし、不思議なことに様々な面で意見の割れるのが添い乳でもあります。
例えば、「したい」VS「出来ない」
「ラクだよ」VS「腰が痛いよ」
先日の記事は、価値観に関することでしたね。
「寝かしつけには打ってつけだよ」VS「寝かしつけるためであっても癖になったら困るのでは?」ってな論調で、多くの意見が出ましたね。

う~ん・・・この違いって何なのでしょうね?
それはですね、最も適した方法を教えてもらっていないからではないかとSOLANINは睨んでいます。
これら月齢の異なる3つのご相談を一気に解決するのが、これからお話しするやり方です。

とっても簡単。
だって横向きに寝かせる赤ちゃんのカラダの下に、四つ折りにしたバスタオルを適宜(赤ちゃんの体格にもよりますが、およそ2~3枚)敷けばいいのですから。
後は横向きの背中を支えるクッションやバスタオルを丸めたモノ。
嘘だと思ったらやってみんしゃい!

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2012年5月20日 (日)

メ○ラ社のソ○ト○ップ®のユーザーさんへ。

ユーザーさんの数は少ないかもしれませんが、搾乳やミルクの補足にメ○ラ社のスイス製ソ○ト○ップ®を使用されている読者さんもいらっしゃるかと思います。
乳頭混乱が起きない優れモノではありますが、容量が80mlと少なめであることがやや難点です。
例えば、1回に100ml補足が必要だとすると、お代りしなくてはなりません。
大人しく待っていてくれる赤ちゃんならお代り制でいいと思います。
しかし、補足する相手がイラチちゃんの場合、そのお代りタイムに機嫌を損ね、プチ・哺乳ストライキ状態になることもあるようです。(涙)
どうしても補足が必要な赤ちゃんなのに必要量を飲んでくれないと、体重増加が一気に不振になってしまいます。
イラチちゃんには、補足量の確保とスムーズに飲み切って貰うことが、重要なのです。

先日、勤務先でそのような場面に遭遇し、どうしたものか?と途方に暮れていましたが、SOLANINはピカッと閃きました。
メ○ラ社のソ○ト○ップのフード部分を一昨年参加したセミナーで貰ったドイツ製ヌー○の哺乳瓶(フードを外した状態)に接続させたところ・・・OKでした!
内径が合致したのね♪
ということは、もしかしたら国産従来型の細口哺乳瓶でも、イケるかもしれません。
ちなみに同じメ○ラ社であっても、ソ○ト○ップのフード部分は、新型哺乳器カ○ム®の内径とは合致しませんでした。

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2012年2月 5日 (日)

「おっぱいはもう、ええんちゃう?」と言われた時の対処法。

<ご相談内容>
1歳半を過ぎおっぱいライフを満喫している親子です。
これまで母子間での大したおっぱいトラブルもなく(歯が生えかけの時に噛まれてしまい大変なときもありましたがブログ記事のおかげで言い聞かせで何回もやり直しし大丈夫になりましたが^^;)
最近では飲み方が赤ちゃんではなくなりました。
(ごくごく飲んで寝付くことは少なくなり、完全に心の栄養にシフトしたかのようになりました。)

全然ご飯を食べなかった時期もありましたが、最近は少しずつですが食べるようになりました。
ですが知り合いや友人、特に子供に携わっている仕事(保育士、幼稚園の管理栄養士など)の人などは1歳半を越えておっぱいを飲んでいる我が子を見て、「おっぱいはもう、ええんちゃう?」という意見が多いのが実情です。
かと言って、私自身が、彼女たちをガンガン説得するのもおかしいなと思い・・・
こういった場合、SOLANINさんならどうかわしますか?

<SOLANINの回答>そうですね。
確かに、腕まくりして反論するのも大人気(おとなげ)無いですし・・・
要は、価値観の違う方たちの仰ることに対し、穏便に且つ華麗にスル―出来たらいいのですよね?
じゃあ、こんなのはどうでしょう?
「昔はね、おっぱいのことで色々悩むこともあったのよね。なかなか眠ってくれなかったり、ちゃんと体重が増えるかな?って心配だったり、ご飯を食べてくれなかったり、おっぱいを噛まれたり。でも、今はね、あまり悩まなくなったっていうか、おっぱいあげててよかったな。おっぱい飲んでいるお顔見て純粋に可愛いなって思えるし。ここまできたら、おっぱいライフの醍醐味を満喫しようかと思うのよね。おっぱいの味がどんなかとか、喋るおっぱい星人になるところを見届けたいのよね。お口のケアをしっかりしたら、虫歯の原因にはならないのよ。免疫だって1歳過ぎて増える物質もあるんだって。そういうのって知ってた?ついでに私もガンや骨粗しょう症になりにくくなるし、良いこといっぱいあるから、いつ止めるかは我が子に任せようと思うのよね。勿論、私があげようと思っても、明日ウチの子が要らないって言ったら、そこでお終いなんだけどね。」
済みません。
橋田壽賀子センセイのドラマの長セリフみたいですな。(汗)
あっ、もちろん、丸暗記は不要です。(爆)
でも、こんな感じの内容を、小林聡美さん風に喋ると、結構カッコいいのではないかな?・・・と、思いました。
良ければ、ご参考になさってくださいませ。

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2011年11月 8日 (火)

おちょぼ口のせいで、補足している場合の克服のための裏ワザ。

それなりにおっぱいの分泌は有るとは思うけれど、いかんせんおちょぼ口のせいで、直母だけでは月齢相当の赤ちゃんの体重増加が得られない場合、搾乳やミルクの補足をすることになります。

私の勤務先では、搾乳やミルクの補足はシリンジですが、多くの読者さんの方の場合、シリンジが入手出来ないこともあるかと思います。

そうなると、止むを得ず哺乳瓶での補足となりますが、絶対に使ってほしくないゴムの乳首は、P社の「母○実○」です。
過去記事にも書きましたから、ご記憶のある読者さんも少なくないと思いますが、特に正常新生児で、アレを使って乳頭混乱を来たし、直母不能になり、完ミになってしまった方も居るくらいですから、君子危うきに近寄らず・・・と、肝に銘じてください。

これだったら大丈夫かな?というゴムの乳首は、同じP社の「母○相○室」です。
パッケージに小さな文字で書かれていますが、“直接授乳訓練用乳首”というフレーズ、ご存知でしょうか?

過日、正常新生児で、おちょぼ口のせいで直母困難で、P社の旧式のハードタイプの乳頭保護器で授乳中のお母さんがいらっしゃいました。
上下の口唇も内側に巻き込むし、下手っぴちゃんでもありました。
2週間健診時の体重増加が1ケタ/日で、直母4gしか飲めず、補足が必要でしたが、何故かお渡ししたシリンジを使われず、これまたP社の旧式の細口の哺乳瓶でミルクを補足していらっしゃったそうです。
ちなみにすぐ上の子さんとのタンデム授乳中だったので、おっぱいの分泌維持は上の子さんが担当するという異例のタンデム授乳でした。
もちろん私は再診をするようにお伝えしましたが、お忙しいのかされず、1ヶ月健診時までのミルクの補足は自己判断で、700ml/日という状況でした。
結果、赤ちゃんの体重増加度は、2週間健診から80g台/日と、べらぼうな状態で、小児科ドクターから「いくらなんでもミルク補足多過ぎです。母乳外来でしっかり診てもらうように。」と注意されたそうです。

で、遅ればせの再診・フォローとなったのですが、ミルク補足が多過ぎて、気がつけば赤ちゃんは5kg超えに育っていました。
普通、5kg超えれば、かなり直母は上達している筈なのですが、下手っぴぶりは、全く変わらずでした。
典型的なボトルマウスでした。(汗)

しかし、哺乳瓶を「母○相○室」に替えてもらい、ミルクの補足を体重増加を見計らいながら徐々に減量して行く方針だったのですが、3週目でP社の旧式のハードタイプ乳頭保護器を離脱し、直母が出来る段階まで進捗されました。
その日、真横で直母の様子を診させていただいたのですが、これが同じ赤ちゃんか?というくらい、上手になっているのでした。
お母さん曰く、「哺乳瓶を変更してから、大きなお口が開けられるようになってきたんです。」とのこと。
他に変わったことはしていないので、私もそれが上達のきっかけだとしか思えません。
おちょぼ口のせいで、直母だけでは体重増加が見込めず、搾乳なりミルクなりの補足せざるを得なくて行き詰まっている方、哺乳瓶を変更されてみませんか?

ちなみに、このお母さんは、上の子さんにも言い聞かせてもらい、これからは赤ちゃん中心のタンデム授乳にしていかれるそうです。
ミルクの減量も進み、現時点で100ml/日です。
完母まであと僅かになってきました。

※この記事のコメントは見つかっておりません。ご了承ください。

2011年7月13日 (水)

おっぱい=お餅という概念の意味するところ。

<ご相談内容>
いつもいつも疑問に思うのは、年配者になればなるほど、私が授乳中だと知れば、「お餅を食べなさい!」と言われたり、実際に持って来られることです。
でも、大抵の助産師さんは、「お餅は食べたらダメよ!乳腺炎になっちゃうよ!」と、キツく戒められます。
お餅を食べたら、確かに乳房は張ります。
(もちろん、乳腺炎が怖いので、食べるとしても1週間に小さいのを1個食べるかどうかというレベルですが、今のトコロ、乳腺炎になったことはありません。)
そして、いつもよりも沢山おっぱいが出るような印象があります。
これはどう考えたらいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>

ご出産された方の恐らく90%以上のお母さんは身内の年配者(いわゆるおばあちゃん世代)から、確信を持った口調で「お餅を食べると、おっぱいが張って、沢山出るようになるから是非とも食べなさい。」とアドバイスされたり、入院中や退院後にお見舞い品として、大福餅や餡ころ等を受け取ってしまった経験がおありではないでしょうか?
(お断りしたくても、角が立つから受け取らざるを得ないという状況もあると思います。)
ちなみに私もあります。

「おっぱい=お餅」という概念は、ある種の習俗的な言い伝えなのですね。
お餅は本来はハレの日(お正月や今風に言えば重要なイベントのある日)の有り難くお目出度い日の食べ物で、ケの日(つまり普段の日)に、口にできるような食べ物ではなかったこと。
現在でも北陸地方や名古屋方面では新築の上棟式や婚礼の日に古式ゆかしく屋根に上がってお餅を撒く地域もあると聞きます。

かつての日本の国の庶民は、驚くほど質素なお食事しか食べられなかったこと。
産後の肥立ちが悪くて、体調を崩したり死亡する産褥婦が少なからず居たこと。
食料が配給制で、食うや食わずの時代が今から数十年前にあり、それを経験された年配者が現存され、一種の語り部になっていらっしゃること。
もしかしたら、食うや食わずの時代だったら、お餅を食べても乳腺炎になる方が実際に稀だったのかもしれません。
せめて産褥期はお餅でも食べさせてあげて、お産を労ってあげようという思いやりの気持ちがこもっていること。
お餅は豊かさの象徴でもあったこと。
等々の理由があってのことです。

でも、現代は飽食の時代、グルメの時代でもあります。
今風の食生活から鑑みれば、お餅のようにカロリーがハイパーなものを常態的に口にすれば、乳腺炎への危険水域に自ら近寄っているようなものです。
食べれば乳房は張りますから。
でも、今風の食生活を送っていらしゃるお母さんにとっては、乳房が張る=おっぱいが沢山出る・・・以前に乳汁がドロドロになりますからね。
もちろん、人によっては1回食べていきなりドカンということも充分にあります。
そういうお母さんたちにこれまで大勢遭遇してきた者が言うのですから、間違いないと思います。
反対に、今風の食生活なのに、お餅を胸やけするくらい常食されても、無事に過ごされるお母さんもいらっしゃるのも、また事実。
恐らくそれは、身体的(乳頭・乳輪の形態が赤ちゃんに咥え易い形だったとか、乳管が太いとか、分泌過多傾向ではないとか・・・)及び赤ちゃん的(いつもガッツリ間隔を空け過ぎないように催促してくれたり、飲み方の技巧が超絶的テクニシャンであり、尚且つ、おっぱいの味が不味くなっても不問に付するタイプとか・・・)というような幸運な条件がすべて揃っている母子のカップルなのではないかと推察します。

そういうこういうが重なり、年配者の善意としての「おっぱい=お餅」の概念が、現代にまで残っているのでしょうね。
今後の人間関係に支障をきたすといけませんし、乳腺炎にだけはなりたくないという想いもあるでしょうから、年配者の仰ることを頭ごなしに否定するのではなく、お餅に対する捉え方の世代間ギャップというものがあるということを認識してくださいね。
その上で、やんわりと説明するとか、華麗にスル―される等、今後もトラブル無しで赤ちゃんに美味しいおっぱいをあげるための対処をしてくださいね。

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2011年7月 7日 (木)

思い通りにならないと、大声を出す時の対応。(10ヶ月)

<ご相談内容>

最近我が子は、思い通りにいかないことやイヤなことがあると、顔を真っ赤にして大きな声を出します。(声で脅している感じ?)
それを止めさせたくて、自分なりに言い聞かせをしてるのですが、なかなかうまく行きません。
目を合わせて『大きな声を出してもダメだよ。ママもつらいし、あなたものどが痛くなるよ。』と言っていますが・・・

何か足りないでしょうか?
というか、的外れでしょうか!?
アドバイスいただけると嬉しいです!

<SOLANINの回答>

重い通りにならない時には様々なシチュエーションがありますね。
☆欲しいものがもらえない時。(例:スーパーでお菓子をねだるが、買ってもらえない。)
☆カラダが上手く使えない時。(例:ハイハイして前進しようとしてもムーンウォークしか出来ないからドンドン後退してしまう。スプーンでご飯を掬って食べようとしても全部零してしまった。)
☆気持ちに反する対応をされた時。(例:お母さんと一緒にお出かけしたいのに、お父さんとお留守番をさせられた。)
☆楽しみを奪われた時。(例:ティッシュペーパーをうっとりしながら次々に引き出していたのに、叱られて取り上げられて続きをさせてもらえなかった。)

・・・等々、赤ちゃんであっても普段から「これはしてはいけないよ。」と言い聞かせをされたらダメなんだということは何となく分かるのです。
分かるのだけど、分かりたくない時は目を合わさないようにしたり、やりたい気持ちが強い時はまだ上手く喋られないから、大声を出したり泣き叫んだりして、自己主張を通そうとするのですね。
何でもかんでもダメというのは、赤ちゃんも気の毒だし、何でもかんでもOKでは、単なる甘やかしではないか?ということもあり、兼ね合いが難しいですね。

まず、どういう時はダメなのか?という条件を、今一度考えてみてください。
お父さんやお母さんの気分で、同じことなのにダメとOKが入れ換わると赤ちゃんは混乱しますから条件を決めてください。
これは赤ちゃんに限らず、躾の基本だと思います。
で、どうしてもダメなことについては、親として分からせるしかないのですが、赤ちゃんが興奮している時は、やはり聞く耳を持たないので、言い聞かせは不発に終わりがちです。
こういう場合は、赤ちゃんの気持ちを鎮めることが優先事項です。
出先であれば、他の用事は置いておき、抱きかかえてでも、その場から離れた方がいいですね。
お家の中に居るのであれば、思い切ってお外に出て、風に当ったら良いかもしれません。
環境を変えると、わりかし早く気持ちが鎮まります。
そして気持ちをしずめるには、1にも2にも抱っこです。
暴れてもとにかく抱っこ。(スキンシップ)
耳元で、「大丈夫、大丈夫、お母さんは●●ちゃんの気持ちはよ~く分かったよ。」と囁き続けてください。
併せて、「出来なくて悔しかったんだよね。」とか「イライラしたんだよね。」と、きっと我が子は○○だったんじゃないかな?という気持ちを忖度(=そんたく)言葉に出して、労ってあげてください。
呼吸が落ち着いてきたら、「ダメだって分かってたけど、してみたかったんだよね。」とか「よく我慢したね。偉いね。」と、赤ちゃんを認めてあげてください。

何だか回りくどい気がするかもしれませんが、焦ると上手くいかないものです。
回を重ねる毎に、落ち着くのが少しずつ早くなってきますよ。
まずは試してみてね。

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2011年3月17日 (木)

被災時の貰い乳について。

貰い乳。
昔の日本では、特段変わったことではなく、日常的に行われていたそうです。
私の祖母世代では、産後の肥立ちが悪くておっぱいが出ない若しくは(出産で命を落とした方も稀ではなかったので)お母さんを亡くした赤ちゃんはおっぱいを飲ませてもらえなかったら死活問題なので、善意として、おっぱいが良く出るお母さんがお助け隊としてあげていたそうです。
ヨーロッパ諸国では母乳銀行というものがあり、未熟児ちゃんにおっぱいをという意味合いが主ですが、善意のお母さんから母乳を預かリ、必要な時に提供するということがシステム化されているそうです。
献血のおっぱいバージョンと解釈できそうですね。

さて、被災されて避難所生活をしておられるお母さんであっても、おっぱいをあげている方は、ショックや絶食で一時的におっぱいの出方が今イチになっても、頻回直母をしていけば、分泌は復旧してきます。
今後の生活に不安はいっぱいだとは思いますが、おっぱいの出方については
冷静強気でいてくださいね。
懸念されるのは完ミの赤ちゃんです。
粉ミルク、消毒液、消毒容器、鍋、カセットコンロ、清潔な水・・・何にもない所があると聞きます。
TVで石巻(だったと思います。)の病院で、赤ちゃんの粉ミルクを(缶ではなく、その時飲む分だと思います。)分けてくれるとのことで、お母さんは避難所で食べ物を貰うのを諦めてでも(その時点で3日間、何も食べていないと仰っていました。)赤ちゃんに粉ミルクを分けてもらうために病院に留まっているという報道がありました。
もちろん、自分を犠牲にされてでも、赤ちゃんのミルクが調達出来ることを選ぶのはお母さんの赤ちゃんを守りたいという崇高な気持ちでしょう。
それを否定する気は毛頭無いです。
でも、それではお母さんの健康はどうなるのでしょうか?
万一お母さんが栄養失調になり、赤ちゃんのお世話が出来なくなってしまったら大変です。
粉ミルクやそれに付帯する物資を自己調達しようと努力中のお母さんも居られるのでしょうが、お店の棚は空っぽで、援助物資は行き渡らないとなると、これはホントにヤバいです。

ですので、このような非常事態に於いては、もしも、お母さん同士で同意があれば、善意のお母さんからの貰い乳という選択も有りなのではないかと考えます。

もちろん無条件にとは申しません。
最低限提供してくださる方の健康チェックは必要だと思います。
おっぱいの分泌に余裕があり、尚且つ感染症の既往が無いことを証明できるものを持っておられることが必須条件です。
それは何か?
母子健康手帳です。
妊婦検診の初期、あれやこれやの血液検査をされたかと思います。
その記録が母子健康手帳には記載されている筈です。
病産院によって、検査項目が任意のものもあるのでしょうが、きっちりされている病産院であれば、恐らくこのような検査項目が記載されていると思います。

HIV・・・これはエイズウイルスですね。
HTLV・・・ATLAと記載されていることもあるようです。成人T細胞型白血病ウイルスですね。(母乳を通して感染するリスクがある。)
HBV・・・B型肝炎ウイルスですね。
HCV・・・C型肝炎ウイルスですね。
STS/TPHA・・・梅毒ですね。但しSTS(+)でもTPHA(-)であれば、梅毒であるとは限らないです。例えば、ある種の肝臓疾患の際にもそのような結果が出るので、本当に梅毒に感染したことがあればTPHA(+)になりますからね。梅毒の治療を受けて治癒したとしてもTPHAは(+)のまま残存しますが。
これらの検査で何も問題なければ、おっぱいを通して感染症云々ということは考えにくいです。
もしも、完ミのお母さんで赤ちゃんに飲ませられるものが無くて困っている方がお近くに居られたら、母子健康手帳を見せて差し上げて、「このまま赤ちゃんが衰弱したら大変ですから、もしよかったらミルクが手に入るまで1回でもおっぱいを飲ませてあげましょうか?」と申し出てあげては如何でしょうか?
また、(持っていらっしゃったらの話ですが)献血手帳があれば、より一層安心されると思います。
何か感染症があったり、持病があってお薬を服用されている方は基本的に献血は出来ませんからね。(もちろん、妊娠中や授乳中は献血をしてはいけないので、最後に献血された日付けが若干古いかと思いますが・・・)

月齢が大きな赤ちゃんはよそのおばちゃんのおっぱいだと、警戒して飲まないこともありますが、3ヶ月くらいまででしたら、ほぼ確実に貰い乳を飲むと思います。
言い聞かせをすれば、5ヶ月くらいの赤ちゃんでも貰い乳を受け入れる例も聞いたことがあります。(平時でしたが、ママ友から頼まれて自分のおっぱいをママ友の赤ちゃんに飲ませたことがあるというお母さんと先日お話ししました。)

こんなことを言ってはナンですが、他人様から貰い乳をすることに何となくの抵抗感があるのは恐らく完ミ赤ちゃんのお母さんの心の葛藤だと思います。
どうしても他人様からの貰い乳を心理的に受け入れ難いのであれば、「お気持ちは嬉しいのですが、まだ何とかなりそうなので今は大丈夫です。」とお断りするのも有りだとは思います。
でもね、申し出る方も相当の覚悟と勇気が要ることを分かってくださいね。

赤ちゃんの命を繋ぐための貰い乳であれば、善意の他人様のおっぱいを受け入れることも、お母さんとして立派な選択肢であると私は思います。

尚、母子健康手帳の検査項目で他に目につくものがあるとしたら、以下の通りです。Rubella・・・風疹。Measles・・・麻疹。Mumps・・・おたふく風邪。
これらは妊婦さんとして抗体をもっているかどうかのための指標なので、おっぱいを通して感染症云々ということは一切関係ありませんからね。
ご安心くださいね。

追記:あげる方も貰う方も、もしも赤ちゃんが感染る病気(例えば鵞口瘡とか、上気道炎とか)の場合は治るまで遠慮した方がいいかもしれません。
搾乳ならば問題ないと思いますが・・・
通常おっぱいを含ませるのに乳頭・乳輪の清拭は不要ですが、他人様ということで、
何かで拭いてから咥えさせるという方がいいかもしれませんね
(2011年3月17日0時25分)

追記:はなかげさんの記事にジャンプできるよう、手配しました。
↓    ↓    ↓

災害非常時の貰い乳。

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2011年3月16日 (水)

不足している物資は代替え品や転用のアイデアで乗り切ろう!

被災されたみなさんや、被災地域に隣接し、輪番制の停電を余儀なくされている地域では、お店からあらゆる物資が無くなる状態と聞いています。
水道やガスの復旧もままならず、ケータイも繋がりにくく、公衆電話前に大勢の人が並んでおられるとか。
大変だと思います。
少し前の避難所からの中継で小学生らしき女の子が「今まで当たり前だと思っていた生活が、実は恵まれた、何不自由ない生活だったと気づかされた。」とオトナのような発言をしていて、胸にぐっとくるものがありました。(その女の子の家族は安否不明のようだったので余計にそう感じました。)

さて、赤ちゃんのお母さんにとっては、被災によりおむつが手に入らないのは痛いと思います。
古びたTシャツを裂いたものやミニタオルを当てたり、おしっこだけなら前後ろを変えて使う方法もありますが、例えば購入して使わなかった母乳パッドはありませんか?
母乳パッドって結構水分吸収してくれます。
紙おむつの中に入れておしっこをキャッチするであろう部分に当てるのです。
女の子は難しいかな?
でも、男の子は比較的遣り易いかもしれませんよ。
母乳パッドがあれば、底をつきそうなおむつもいくばくかは凌げますよ。

今は救助がメインですが、これまでの災害発生時の支援体制から振り返ると、複数のまちでボランティアの受け入れが可能になる頃には、物資の供給もきっと改善してくる筈です。
なぜなら被災していない地域ではガゾリンも電池も粉ミルクもおむつも品不足ではありませんから、ずっと手に入らない状態が続くとは考えないでね。
シビアな状態ですが、希望を見失わないでね。

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