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★お母さんの健康チェック

2013年1月 4日 (金)

★お母さんの健康チェック

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★乳がん検診っていつ受ければいいの?
★子宮がん検診っていつ受ければいいの?
★質問です☆風疹の抗体価はありますか?
★ストレスって怖い!
★母乳育児中なのに月経再来しちゃったよ~(汗)
★大人の病的なシャックリを止めるには?
★妊娠中の授乳って?
★おっぱいをあげていると月経の再来は?
★産後子宮が下がってきた?(産後1ヵ月半)
★月経再来は人工的にするものなの?
★おっぱいが上手くいかないと、マタニティーブルーになり易い?
★どこでケアを受けられますか?
★乳房マッサージを受けた日は・・・
★産後半年、乳腺炎でないのに血乳が出た!
★線維腺腫と母乳育児
★PMSと母乳育児
★授乳中の月経時の不快症状はどうしたらいいの?
★双子ちゃんのお母さんの授乳期のお食事について。
★もしかして氷食症かしら?
★断乳して2年後、いきなりおっぱいが出てきた!
★授乳中の予防接種について。
★産科入院中の熱発について。
★帝王切開後、次回の妊娠インターバルは?
★授乳はしてないけど、乳首が痛かったり痒かったり(3歳児の母)
★母乳育児で激やせ!大丈夫?(7か月)
★子宮腺筋症と母乳育児。
★産後何気ない言葉に傷つくことがあります。
★重症妊娠高血圧症候群の産後生活と母乳育児。
★未だ○○タイムに痛い。(産後10ヶ月)
★SLE&骨粗鬆症と母乳育児。
★緊急避妊薬『ノルレボ』について。
★挙児希望、多嚢胞性卵巣治療は断乳?
★コレステロール値と中性脂肪値が高いです。
★もしや、『意味無し断乳教』の教祖様ですか?
★ミレ―ナ52って、知っていますか?
★授乳中、インフルエンザワクチンを打っても大丈夫なの?
★乳腺炎のしこりは、乳がんの発症に関係あるのか?
★産後は甲状腺機能の変化にご注意!
★産後膣に湯が入ります。(困)
★産後授乳中の体温測定の仕方。
★カンジダ膣炎にご用心!
★産後の便秘予防と解消にはアロエがいいのかな?
★産後の便秘予防と解消には昆布がいいのかな?
★帝王切開後の頭痛とは?
★痩せすぎて身体が疲れ易くなる。(完母・6ヶ月)
 ★お母さんが産後貧血になったら鉄分を摂取する重要性とは?
★おっぱいを卒業したら、是非ともしていただきたいこと。
★授乳中のお食事を一日一食にしないでください。
★自分でできる子宮がん郵送検診キットにご用心!
★産褥期はスーパーウーマンにならないで!

2012年12月11日 (火)

産褥期はスーパーウーマンにならないで!

SOLANINの勤務先では、遠方からの里帰り出産の方の占める割合が、毎年ほぼ23%です。
また、自宅とご実家が車で30分以内といった近距離でも、産後は1ヶ月健診まではご実家に帰られて、養生される方が90%を越える土地柄です。
なので、産後1ヶ月は、授乳を含む赤ちゃんのお世話に専念できる環境にあります。兄姉の世話も、おじいちゃんやおばあちゃんが助けてくれるようです。
兄姉の幼稚園・学校の都合で里帰りできない方は、自宅にご実家のお母さんに来てもらって、家事の手伝いをしてもらいながら過ごされます。

しかし、中にはそうでなない方もいらっしゃいます。
ご実家のお母さんにも義母さんにも頼れないため、退院直後から家事も上の子のお世話も何もかも自分一人でこなしていくしかない方です。
元来元気で、頑張り屋さんで、気が強くて、誰かに甘えるのが苦手な方は、赤ちゃんを出産され、身軽になると、養生もそこそこに、主婦として妻として母親としてフル稼働され、スーパーウーマンになられるようです。

でも、産後早期からのスーパーウーマン化は、やはり身体にガタが来るようで、過労による抵抗力の低下で、膀胱炎や髄膜炎や胃腸炎やマイコプラズマ肺炎や産褥熱や退院後の大量出血や、果ては虫垂炎をこじらせて腹膜炎を起こして手術になったり、腎臓結石が動いて疝痛発作で緊急入院とか、よくもまぁこれだけ・・・ってなことが、起こり易くなる頻度が高まるようです。

SOLANINも嘗て通ってきた道なので、しなきゃならないことはよ~く分かりますし、頑張ったら出来ちゃうかもしれませんが、それって絶対良くないです。
出産は病気ではありませんが、産後の心身のコンディションは平常時とは明らかに異なりますので、やせ我慢はほどほどにしておきましょう。
万一病気になって重症化して、入院や手術しなくてはならなくなったら、目も当てられませんからね。

産褥期はスーパーウーマンにならないでください。
家族みんなのためです。
どうかお願いします。

※この記事のコメントは見つかっておりません。ご了承ください。

2012年12月 5日 (水)

自分でできる子宮がん郵送検診キットにご用心!

自分で書いているくせにのっけからナンですが、「子宮がん」という表記は不適切ですね。
正しくは、「子宮頸部がん」若しくは「子宮体部がん」のいずれかですね。

それは一旦横に置かせてもらいますが、最近○協のチラシで、自分でできる《子宮がん郵送検診キット》なるものを目にしました。
(この郵送健診キットの意味するところの「子宮がん」というのは、「子宮頸部がん」のことを指します。)
あ、いや、勿論初めて目にするわけじゃないですよ。
十数年前からこういうモノがあることくらいは既知ですよ。
そうじゃなくて、「まだ、こんなモノを作って販売している会社があるんだな。」という驚きに似た気持ちです。
一応、「お医者さんに行く前の」という上の句は付いていますねどね。(汗)
ちなみに、うっかり検体採取に失敗したら、1回だけおまけしてキットの再送付はしてくれるそうなので、雰囲気的には良心的な感じがしますがね。

当ブログの読者さんの殆どの方は、妊娠経験がおありですから、子宮頸部がん検診は受検されたことがありますよね?
なので、検査のあらましは体験済みでいらっしゃるので理解できると思いますが、知らない方もいらっしゃるかもしれませんので、説明させていただきますと、ます内診室に入り、下着を脱いで診察台に上がり、台の高さを上にあげられてから、お股を開けられます。
で、産婦人科ドクターは、膣鏡(ちつきょう)という器械を入れて、中を見易い状態にします。
そして、子宮頸部をしっかり視認して、サイトピックという薄い樹脂のヘラのようなもので、そっと擦り、検体を採取します。(妊婦さんの場合は、刺激を最小限にするために、柄の長い綿棒のようなもので、そっと擦ることが多いようです。)

当り前ですが、どんな方であっても自分で自分の子宮頸部の視認は不可能ですよね?
聞くところによると、一般の方の場合、ちゃんと子宮頸部を擦って検体の採取をしているつもりでも、実は膣壁を擦っているということも、かなりあるそうです。
そもそも、普段やりつけない行為ですからね。
そうなると、検査の正確性が怪しくなりますね?
万一検査結果が「異常なし」で安心していたら・・・?怖いですな。
自分で何でもやりたがる方、超多忙な方、婦人科外来の敷居が高く感じられる方は、2年に1回は受検すべき子宮頸部がん検診がズルズルと先延ばしになっている傾向が高いです。
そのため、この手のモノに飛びつき易いようですな。
結構なお値段(3675円)ですから、恐らく普通に受診された方が、コスト的に安いのではないかと思われますが。
百歩譲って、旦那さんが産婦人科のドクターだったら、自宅でこの手のキットを活用しても、正確に検体採取して貰えるかもしれませんが、真っ当な産婦人科ドクターだったら、「普通に受検しなよ。」って仰るでしょうな。

同じ自分でできるシリーズでも、《大腸がん郵送検診キット》の場合、キットで検体採取するにあたり、ウ○チを視認することができますから、まだいいかもしれませんな。

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2012年10月29日 (月)

授乳中のお食事を一日一食にしないでください。

おっぱいを出すための3条件は何でしょう?
勿論読者のみなさんはよ~くご存知だとは思いますが、授乳中のお食事・水分摂取は当り前過ぎて、盲点かもしれませんな。
ずっと昔SOLANINは、「三食きちんと食べていますが、だんだんおっぱいの出方が悪くなったので心配です。」という主訴で受診され、お食事内容を伺うと朝食がソ○ジョ○2本とミネラルウォーターという答えが返ってきた3~4ヶ月頃の赤ちゃんのお母さんに遭遇した経験があります。

そして暫く前には、毎日朝寝(起床9時半前後)をして、授乳後赤ちゃんが眠っている間に家事をしていたら昼過ぎになり、バタバタしているうちに頻回直母モードに突入し、朝食・昼食を摂るタイミングを逃し、結果一日一食(夕食)という新生児のお母さんに遭遇しました。

普段から朝食を摂らない方らしいですが、それを割り引いても、産後授乳中なのに一日一食を続けるのは有り得ないです。(汗)
しかも、水分も半日で300~400ml程度とのこと。
汗を掻くことが少ない体質らしいですが、水分摂取量も少な過ぎです。

一日一食の理由として、日中は、胃がきゅ~っとなって気持ち悪いことが多くて食べる気がしないからと仰っていたのですが、それっておなかが空き過ぎたからじゃないのかな?(違いますかね?)
だったらちょっと考えて、バタバタしていても抱っこしていても食べられるように、一口サイズのおにぎりやサンドウィッチや棒状のスナックパン等を準備して、ちょこちょこ小分けして食べればいいじゃないか!という話ですが、その新生児のお母さんには、そういうことは思い至らなかったようです。

授乳中のお食事は沢山食べればいいってモノではありませんが、一日一食はさすがにNGですわ。
水分摂取もイッキ飲みはしなくていいですが、授乳の合間にこまめに摂取するのがベターですね。
お母さんのカラダはお母さんのものだけれど、お母さんだけのものじゃないからね。
そんなつもりはなくても、結果的に出るものが出なくなってしまうのは、あってはならないことです。
そのお母さんのしていることは、明らかに授乳中のお食事として改善が必要なのですが、助言後音信不通なので、気を揉むばかりです。

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2012年10月 7日 (日)

おっぱいを卒業したら、是非ともしていただきたいこと。

現在この記事を読んでくださる大多数の読者さんにとっては、卒乳はまだ先のことかと思います。
しかし、やがてその日はやって来ます。
自然卒乳であれば、お子さんの年齢にもよりますが、後のケアは不要であると考えて差支えないです。(詳しくは過去記事を読みましょう!)
ケアとしては不要だとしても、これだけはしてね!ということがあります。

それはですね、乳がんの自己検診です。
確かに長期授乳をしてらした方が閉経前に乳がんに罹ることは稀です。
しかし、家系的な要素や食生活や環境因子の影響で、乳がん患者さんの数は右肩上がりに増えていることもまた事実です。

マンモグラフィーや超音波検査等、専門家の目で診て頂く機会を持つことも大事ですが、他の多くのがんとは異なり、乳がんは特殊な器具を使わなくても、痛みが無くても、自分で見て触って発見することが出来ます。
月に一回、月経のある方だったら、月経終了直後の日、月経が再来してない方だったら、同じ日に、ご自分の乳房を触ってみましょう。

先ず、見る時は、嫁入り道具のドレッサーの鏡か風呂場の鏡など上半身が映る大きさの鏡の前に立ちましょう。(勿論、上半身裸になってください。)
腕を挙げてバンザイして次に下げてください。
乳房の形にいびつなトコロや腋窩の辺りが引き攣れた感じはありませんか?
正面からと側面からの両方でチェックします。
乳腺炎の時のように、乳房の一部が赤くなったり腫れていたりしませんか?
突出していた筈の乳首が陥没したりしていませんか?
乳汁とは明らかに異なるヘンな汁のようなものが分泌していませんか?
ヘンな汁のようなもののせいで、皮膚が爛れたりしていませんか?

次に触る時は、仰向けに寝転がってください。
チェックする乳房と反対側の手を当てます。
乳房と同じ側の手では、特に異常が出易い乳房の外側半分が見つかり難くなるからです。)
人差し指・中指・薬指の3本の指を揃えて乳房全体を丸く渦巻きのように撫でたり、腋の方から乳頭の方向に向かってお肉を寄せるように指の腹で軽く扱くような感じで撫でたり、胸骨から乳頭の方向に同様に撫でていきます。
(摘まむのはNGですよ。あくまで撫でてください。)

かなりざっくりした説明になりましたが、大体こんな感じです。
これを月イチペースで面倒臭がらすにやり続けてください。
そして、「あれっ?先月は見た感じでこんなに左右差は無かった筈だけどなぁ。」とか、「おや?このしこりって先月は無かったような・・・」という違和感があれば、違うかもしれないけれど(違っていたら僥倖だと思ってください。)早急に乳腺外科を受診しましょう。
大切な家族のために、自分のために乳がんの自己検診だけは怠らないでくださいね。
※くれぐれも、「なにか見つかったら怖い。」ではなく、「早く見つけなかったら怖い。」ですからね!

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2012年9月21日 (金)

お母さんが産後貧血になったら鉄分を摂取する重要性とは?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「お母さんが産後貧血になったら鉄分を摂取する重要性とは?(若干改訂版)公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

出産時出血多量になってしまったら、産後の貧血が一日でも早く回復するように努力しましょう。
お母さんの貧血が長引くと、抵抗力が低下したり、家人に協力してもらっているにもかかわらず、身体が疲れ易く産後の回復が遅くなる感じが続くかと思います。

おそらく産婦人科のドクターから鉄剤の注射や内服を処方されると思いますから、確実に指示に従いましょう。
余談ですが、健常新生児の場合、妊娠中にお母さんが貧血になっても速やかに改善すれば、生まれた時に身体の中に予め備えた貯蔵鉄があるから、滅多に貧血にはならないでしょう。
しかし早産児・低出生体重児・お母さんが妊娠糖尿病・お母さんが妊娠高血圧症候群であると、生まれた時に身体の中に予め備えた貯蔵鉄が元々乏しいので、月齢が進むにつれ、赤ちゃんが貧血になるリスクが高まります。

既にご存知のように、おっぱいはお母さんの血液からつくられます。
産後のお母さんが貧血であると、それに比例しておっぱいに含まれる鉄分も少なくなります。
産後のお母さんの貧血が改善すれば、おっぱいに含まれる鉄もそれに比例して増えてきます。
つまり、おっぱいを通しての鉄分の供給は可能です。
あっ、勿論ヒトの身体には、バランスを取るはたらきがありますから、元々貧血が無い場合は、鉄を含む食品を沢山摂ったからといって、おっぱいに含まれる鉄分は増えないので、その点は理解してください。
おっぱいは工業製品ではありませんからね。(汗)
また、月齢を問わず赤ちゃんが貧血であると診断された場合は、小児科のドクターが、お薬を処方されるので、その際は確実に指示に従ってくださいね。

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2012年9月 3日 (月)

痩せすぎて身体が疲れ易くなる。(完母・6ヶ月)

<ご相談内容>
完母のおかげで妊娠中の体重増加分は1ヶ月ほどで元に戻ったのですが妊娠前の体重より3キロも痩せてしまいました。
痩せすぎると身体が疲れやすくなるのは経験済みだったので、どうにか体重を増やせないかと思っているのですが…
ご飯はいつもの二倍位食べています。
乳腺炎や乳口炎になったこともあり食事はいつもヘルシーメニューで揚げ物や甘いものは極力避けております。
書籍第2弾の実践編のなかにも二人分は食べなくてよいとのことですが、どうすればよいでしょうか?

<SOLANINの回答>
一般的に授乳中のお食事に関しては、妊娠前(大体1750 〜1800Kcal程度)に付加量が350Kcalだったと思います。
体重増加度が標準的な赤ちゃんの場合、これで問題ないのですが、たまにいらっしゃる標準の2倍以上のペースで増加しているような赤ちゃんや双子ちゃんで完母の場合、あっという間に妊娠前よりも痩せてしまうことも少なくありません。(このような方の場合、標準的な方よりも付加量をもう少し多くしても良いのではないかと思います。)
かと言って、カロリー的にハイパーなものを食べ続けると、おっぱいがヤバくなってしまいます。
さて、どうしたものか?
これから赤ちゃんは成長していくにつれ、動きが活発になるので、お母さんの運動量は増えると思いますので、直ぐに体重を増やすことは難しいかもしれません。

但し、体調を整え、疲れにくい身体作りをしていくことは可能です。
具体的には何をどうしたらいいのか?

一つ目は、免疫力が低くならないように、休養をしっかり取ることです。
毎日は無理でも1日置きに赤ちゃんと一緒にお昼寝をするのもいいですし、出来るだけその日の最後の授乳が終われば、一緒に眠るようにしましょう。
夜鍋仕事は止めておきましょう。
二つ目は、カラダを冷やさないことです。
出来るだけ暖かくしましょう。
暑い時期は保清もシャワーになりがちですが、バスタブに浸かるのは、新陳代謝を高めるので良いと思いますよ。
その他、飲み物・食べ物・服装・ツボ等、過去記事をご参照くださいませ。
三つ目は、食材選びです。
バランスよく摂るのは言うまでもありませんが、一歩進んで免疫力を高める食材を、日々の献立に採り入れましょう。
個人的にお勧めの簡単メニューとしては、長芋や大和芋のとろろ汁、納豆、青菜の煮浸し、大根おろしのなめ茸添え、蒸し鶏の梅肉和え、ニラ玉、青魚のツミレ汁等ですかね。(順不同)
それから、ご飯に雑穀を混ぜるのも、目先が変わるし、香ばしくて意外と食べ易いし、いいと思います。
四つ目は、ゆっくりよく噛んで食べることです。
唾液の分泌を多くするような食べ方をしましょう。

追記:産後の激やせは、もしかしたら、ホルモンバランスの変化からくるものかもしれません。
また、貧血になっている方もいらっしゃるようで、そのため疲れ易いということもあるようです。
「おかしいな?」という場合は、無理せず、取り敢えず産婦人科を受診してみましょう!血液検査等で、原因究明できるかもしれませんから。
お母さんが元気でいてくれないと、赤ちゃんは途方に暮れますよ。

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2012年8月11日 (土)

帝王切開後の頭痛とは?

<ご相談内容>
一人目の時にはなかったのですが、帝王切開時の腰椎麻酔の副作用なのか、今回術後二日目ぐらいから頭痛が出てきました。
起きている時頭がぐゎーんとしています。
なので母子同室も今は儘ならず、授乳室に行くか頭痛がひどい時は部屋に連れてきてもらっています。
横になっていると平気なのですがこの副作用よくあることなのでしょうか(>_<)

同室希望だったので横になっているとなんだか自分が情けなくなってきます。
看護師さんも日にち薬だからと無理しないでと言ってくれていますが、どのぐらい続くのでしょうか?
携帯で調べてみたら紅茶(カフェイン)が効くと書かれているのを見ましたがおっぱいにいいのかどうか…普段頭痛がない者なので頭が重いってこんなにしんどいのかと身に沁みています。

<SOLANINの回答>
通常帝王切開の場合、腰椎麻酔をすることがポピュラーかと思います。
腰椎麻酔のお薬は色々ありますが、主な副作用としては、手術中は血圧低下と徐脈、手術後は頭痛です。
横文字ではPDPHとも言われます。
相談者さんの場合、まさにこの手術後のPDPHに悩まされているわけですね。
座ったり立ったりすると、増悪します。
PDPHは数日のうちに徐々に軽快しますが、あまり頭を動かさない方が症状が落ち着き易いです。
ですので、こういう場合は、母子同室で全ての赤ちゃんのお世話をするのは却ってよくないと思います。
病棟の看護師さんの仰るように、PDPHの場合、病室に赤ちゃんを連れて来てもらい、添い乳をするとか、頭痛が酷い場合は、無理せず産科ドクターが処方してくださる鎮痛剤を内服をした方が良いと思います。
確かにPDPHにはカフェインも効くようですが、新生児はカフェインに対して特にデリケートだと思いますし、臨床的には、それ以外のお薬になるかと思います。
勿論、産科ドクターが処方してくださるお薬ですし、安心して痛みのコントロールのため内服してください。
胃腸の弱い方は、おなかが痛くなることもあるので、その場合は胃薬も処方してもらった方が良いかもしれません。

症状が落ち着けば、終日母子同室は可能です。
不甲斐ないなんて思わないでね。
病室に赤ちゃんを連れて来てもらった時や授乳室に通われた時、赤ちゃんが目覚めていたら、何度でも次のように語りかけてくださいね。
「お母さんの頭痛が治ったら、いつでも一緒に居られるからね。」
「○○ちゃんも寂しいだろうけど、お母さんも寂しいのよ。もう暫くの辛抱だから待っててね。」
「美味しいおっぱいが沢山出るように、お母さんは頑張るからね。」
・・・大丈夫、赤ちゃんはきちんと聞いてくれていますよ。
そして、お母さんが元気になるのを待ってくれていますからね。
焦らないでね。

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2012年6月25日 (月)

産後の便秘予防と解消には昆布がいいのかな?

暫く前に、同じようなタイトルで、アロエバージョンを書きました。
今回は、「では、昆布だったらどうなのか?」について、お話ししたいと思います。(笑)
昆布の成分の1/4はアルギン酸です。
このアルギン酸は、便秘予防と解消に効果的と言われる食物繊維と同様、体内で吸収されることが無く、排便を促すのに効果的な物質です。
あっ、勿論ですが、昆布にも食物繊維は多く含まれますよ。
とろろ昆布でもいいし、SOLANINは出汁に使った昆布を四角に切って、塩分控えめの佃煮にしています。
(塩昆布風発酵食品も個人的には気に入っています。)

但し、体質的にヨード禁の方は海藻系はNGですので、気をつけてくださいね。
そうでなければ、便秘予防と解消に昆布はいいですよ。
海藻としては昆布のほかに、ヒジキ・ワカメなども食物繊維の宝庫ですね。
塩分を添加していない10〜20cm位の棒状に乾燥させたワカメも、揉んでご飯にふりかけたり、そのままバリバリ食べたりできるから、お手軽に摂取できるのでお勧めですね。

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2012年6月18日 (月)

産後の便秘予防と解消にはアロエがいいのかな?

突然ですが、年配者から便秘予防に効果があるよとアロエジュースを服用するように勧められたことのあるお母さん、意外と多いのではないかと思います。
アロエの成分は複雑なのですが、その中のアロインという成分には強い緩下作用があるので、便秘予防と解消のためということなのでしょうね。
ちなみに成人のアロエエキス(←アロエそのものではなく、アロエ抽出分のこと)の基準摂取量は、50〜300mg/日とされています。
(余談ですがこの基準摂取量に相当するのは、キダチアロエであれは15g程度、アロエベラ生葉であれば20g程度だそうです。)
アロエエキスを高濃度(≒50%以上)含有したアロエジュ―スやアロエジェルにはアロインという成分も沢山含まれているので、母乳育児中のお母さんは、できるだけ避けた方がいいです。

何故かと申しますと、母乳育児中のお母さんが基準摂取量内のアロエエキスであっても服用すると、赤ちゃんの10〜33%にうんちの回数が増えたという報告があるからです。
しかも、疝痛(せんつう・・・刺し込むような強い痛み)を伴う下痢を起こすことがあるそうですから、このアロインという成分は、かなり母乳に移行するのでしょうね。

早とちりしないでいただきたいのですが、市販されているアロエ入りヨーグルトなどに含まれるアロエ加工食品には、これらの症状を惹き起す可能性のある、アロインはほぼ含まれていないので、心配には及ばないでしょう。
アロエの薬効は多岐にわたり素晴らしいと思いますが、こと、母乳育児中のお母さんがアロエエキスを高濃度(≒50%以上)含有したアロエジュ―スやアロエジェルを摂取されることは、赤ちゃんへの影響を考えると、できるだけ避けた方がいいと思います。

あっ、言わずもがなですが、アロエエキスを高濃度(≒50%以上)含有したアロエジュ―スやアロエジェルの摂取は、妊婦さんや乳幼児は必ず避けてくださいね。

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