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★おっぱいに関する私見

2013年1月 5日 (土)

★おっぱいに関する私見

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<母乳育児のモチベーション>
★困ってしまいました
★困ってしまいました/つづき
★困ってしまいました/つづきのつづき
★おっぱいだけで育てるのはそんなに難しいことなのか?
★母乳育児に於けるSOLANINの夢
★果たして40歳代初産ではおっぱいが出ないのか?
★搾乳がストレスで断乳(産後1か月)
★おっぱいを長く続けて行くか否かはお母さんの気持では?
★完母ってプレッシャーですか?
★手足口病を乗り越えて、おっぱいライフ満喫中。(1歳半)
★完母であることが当然過ぎて。

<母乳育児と医療機関>
★BFH病院に対する世間の誤解
★母子異室の病産院にお見舞いに行ったら・・・
★赤ちゃんにやさしい病院はお母さんにきびしい病院なのか?
★病産院選びと母乳育児
★母乳育児のトリアージ?
★夜間断乳を小児科ドクターから指導された。(10ヶ月)
★BFHって、お母さんにキビシイ病院ですか?

<おっぱいのメリット>
★出ないおっぱいにしがみついている?
★おっぱいが足りないと母性は育たないの?
★おっぱいは母性の起動スイッチだと考えます。
★お母さんと赤ちゃんの一体感。
★ほぼ完ミですが、直母させる意味はありますか?(4ヶ月)
★1日ミルク800ml、おっぱいは2回。(生後6か月)

<おっぱいのコンディション>
★乳房は緊満しすぎないのが一番です!
★おっぱいマッサージが必要・有効な場合とは?
★痛い乳房マッサージを受けるべきか?否か?
★風邪によるおっぱいの味の変化ってありますか?
★おっぱいを飲む時、赤ちゃんが怒ります。(2ヶ月)
★乳腺炎のハイリスク因子???
★低気圧と乳腺炎。
★夜間の乳房の張りをコントロールしたい。(8ヶ月)
★分泌過多の方は分泌低下させねばならないのか?
★乳緊強い時は直母前に温罨法するといい?
★時々たまり乳になりますが、どうしたらいいですか?(5ヶ月)

<おっぱいの分泌・立ち上がり>
★退院時におっぱいだけで、やっていけるかどうか?の見極め
★出産時の点滴の量について
★母子分離状態でのおっぱいの分泌を立ち上げるには?
★お産の大変さを赤ちゃんが克服すればおっぱいは軌道に乗ることはある!
★背中マッサージの研修を受けました♪
★おっぱいのための背中マッサージ・実践編

<母乳育児のヒント>
★SOLANINが5分2クールを推奨するわけ
★今後も5分2クールの飲ませ方でいいのか?
★1回当りの哺乳量をどう考える?
★WHOの見解では、妊娠中の乳頭・乳輪ケアは必要ナシですが・・・
★後乳を飲ませるという考え方。
★20分の呪縛。
★2週間健診時の一回哺乳量測定の意義について。
★完母で順調に育つ健常新生児の1回哺乳量の目安とは(2週間検診時)

<リラクテーション>
★おっぱいの後にミルクをあげるのが母乳育児?
★途中から完母に変わることはある1(離乳食開始前)
★途中から完母に変わることはある2(離乳食開始後)
★途中から完母に変わることはある3(1歳以降)
★母乳育児支援者の有無がリラクテーション成否に影響する!

<乳頭保護器・ゴム乳首>
★扁平乳頭のお母さんに初っ端から乳頭保護器を使うってどうよ?
★コ○ビ社の新型シリコン乳首について
★乳頭保護器の適応その1
★P社の「母○相○室」乳首の「変格活用」について。
★真空パックにご用心!
★SOLANINの閃きから生まれた工夫型ハードタイプ乳頭保護器!
★乳頭保護器というもの
★保護器外しは時期を待って、無理しないでね。

<ポジショニング・ラッチオン>
★抱っこの仕方でおっぱいの出が良くなる?
★大きな乳房×小さい赤ちゃん=フットボール抱き?(新生児)
★「トゥィーティーの嘴」作戦とは?
★ゴムの乳首でどの程度であれば直母に移行できるのか?
★添い乳って良くないのですか?(1ヶ月半)
★浅飲みだけど大丈夫?(4カ月)
★添い乳を漫然と多用することの危険性とは?

<母乳育児とお出かけ>
★お出かけに備えて普段からミルクに慣らす?
★まちの授乳室について
★外出する時、母乳は不便?
★これはお答えできないなぁ。
★赤ちゃんを連れてのお出かけ(出生~離乳食開始以前)
★通学と母乳育児
★授乳スタイルに拘りのある子の外出時の授乳をどうするか?
★哺乳瓶哺乳がNGな赤ちゃんを預ける時は?

<おっぱいとお食事>
★誰でも乳腺炎になる可能性はあるけれど・・・
★飲ませてあげるなら美味しいおっぱいを!
★おっぱいの味と食べ物の因果関係について。(国際比較?)
★スパイシーなものを食べるとおっぱいを嫌がる理由について。
★授乳中夜間の飲食について。
★新米ママに食べてほしいカレー、キムチ、魚のフライ?
★トラブル時の食事指導をどう受け止めるか?
★とても甘いおっぱい=美味しいおっぱい?

<長期授乳・タンデム授乳>
★タンデム(=上の子と下の子の同時)授乳について
★おっぱいの栄養部分
★1歳5ヶ月の双子たちに授乳中、妊娠発覚!
★上の子に吸われると、おっぱいが痛い。(妊娠中)
★タンデムの最中、何故か上の子が疎ましくなるのです。
★今になってタンデム授乳が辛くなってきた。(上3歳、下8ヶ月)
★タンデム授乳でも清浄綿は使わなくて良いの?
★長期授乳時の片乳化について思うこと。
★こういう場合はタンデムを止めるべき?(1歳4ヶ月&生後11日目)1/2

<(母乳)育児と周囲の人たち>
★おばあちゃんが母乳育児実践者だと・・・
★母乳育児をするかどうかは誰が決める?
★義父母同居時こそおっぱいを長くあげてね!
★おっぱいをあげる姿が野蛮だから2人目は完ミ?(1歳3ヶ月)
★え?っと、それは逆ですね。(汗)

2012年10月10日 (水)

添い乳を漫然と多用することの危険性とは?

添い乳は赤ちゃんの寝かしつけに効果的です。
きっと、赤ちゃんもお母さんの傍で、暖かいお布団に包まれているので、安心感が大きいのだと思われます。
お母さん自身がラクで、赤ちゃんも好むのであれば、どうぞしてやってください。

但し、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。
まだ深いラッチオンの習得が出来ていない段階の赤ちゃんに、添い乳を多用(一日の授乳の半分くらい!&それも片方1回で終了!)で行うと、確実な体重増加が得られず、「発育不良」の烙印を押されてしまいます。

なぜなら、浅飲みになるのと、片方授乳のダブル弊害で、1回あたりの哺乳量が少なくなるのに、安心感が大きいゆえ、よく眠ってくれる傾向があるからです。(よく眠ってくれると、お母さんは助かる⇒添い乳を止めたくなくなる。)
乳頭の刺激も少なくなるので、常態的に添い乳を多用していると、おっぱいの分泌自体も低下してくることがありますので、気をつけましょうね。

※ここで早トチリしないでいただきたいのは、深いラッチオンが出来る赤ちゃんの場合や、夜間や昼寝前の寝かしつけに3回程度行うけれど、通常はきちんと座って左右両方から飲ませるようにしている場合は、この限りではありませんのでご安心ください。

 

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2012年9月18日 (火)

完母で順調に育つ健常新生児の1回哺乳量の目安とは?(2週間健診時)

これはあくまでSOLANINが経験上導き出した目安ですが、健常新生児で、昨日申し上げましたように受診時の条件を整えて(揃えて)、2週間健診の日まで完母で1日10回以上の頻回直母を実践し、新生児の体重増加度に余裕のある(≒30g以上/日)場合は、2週間健診当日、来院して1回哺乳量を測定した場合、大抵40g以上/回は哺乳出来ているということです。
「えっ?粉ミルクの缶蓋には2週間までの新生児は、〜80g/回って記載してあるよ。40g以上/回って少な過ぎやしない?」ですって?
それがねぇ、そうでもないのですよ。
完母で退院した健常新生児であれば、おっぱいの場合、粉ミルクの缶蓋に書いてあるほど沢山哺乳出来なくても、1日10回以上の頻回直母をしていたら、ちゃんと育っちゃうのです。

勿論、月齢が進んだり、体重が4kg以上になれば、1回哺乳量の目安は変わりますので、「へぇ〜、1回哺乳量って、おっぱいだったらずっと40g以上/回でいいんだ!」とは、早トチリしないでくださいね。(こういう人がいるだろうなと思うと、書きたいけれど書けない記事が多いです。)
失礼な物言いになって恐縮ですが、メッセージボードやブログ情報なんて、これまでまともに読んだことがない人や「メッセージボードやブログ情報って何のこと?」なんて仰る人は、飛ばし読みが常態化していると思われますので、くれぐれもご注意ください。

注)ここでいう健常新生児には、早産児・低出生体重児等の小児科入院の新生児や過期産児・巨大児は含みません。
37周0日以降41週6日までに出生した、2500g以上4000g未満の小児科入院をしなかった新生児を指します。
該当しない新生児のお母さんは、この目安を無理やり当て嵌めたり、拡大解釈しないでくださいね。
特に小児科入院となられた新生児の場合は、事情が違います。
入院中は主治医が1回哺乳量の指示を出していらっしゃるかと思いますので、指示に従うのが、ベストであることに間違いないと思います。

※この記事のコメントは見つかっておりません。ご了承ください。

2012年9月17日 (月)

2週間健診時の1回哺乳量測定の意義について。

母乳外来も2週間健診も無い病産院もまだまだ少なくないので、こんなことを言うのもナンですが、母乳外来が開設されていて、2週間健診がルーチン化されている病産院であれば、受診時に1回哺乳量を測定されているのではないかと思います。

「1回哺乳量を測定することにどれほどの意味があるのか?」という考え方をされる産婦人科・小児科ドクターや助産師諸姉もいらっしゃるようですが、SOLANINは意味があると思います。
勿論、測定前の条件がてんでバラバラではいけません。
面倒ですが、ある程度条件は整える(揃える)必要があります。
しかし、そうすることで、1回哺乳量は“使える指標”になるのです。

1回哺乳量を測定する際は、当たり前ですが来院直前の哺乳は避けて貰います。
来院直前に哺乳して、電車や自動車に揺られた日にゃあ・・・新生児はほぼ確実に爆睡してしまいますからね。(汗)
かといって、4~5時間も間隔を空けて、乳房を異様な位に緊満させて来院するのは間違いです。
授乳間隔を空け過ぎた状態で哺乳量測定して、1回に100g哺乳出来たとしても、それではしっかりおっぱいが飲めているとは到底評価できません。
なぜなら、ミルクよりも消化の早いおっぱいで、3時間以上の授乳間隔を空けることは、1回哺乳量測定の条件として最もフェアではないからです。

つまり2(~3)時間程度の常識な授乳間隔で、来院していただくのがベストなのです。
目が覚めていて、程よくおなかが空いて、ヤル気を見せてくれるコンディションとでも言えば分かり易いでしょうか?
だってね、新生児は、「久しぶりに病院に来たから、助産師に一丁イイトコロを見せてやるか!」的な努力はしないものです。
根っからのハフハフちゃんなのに、「おっぱいはゆっくり上品に飲むよ。がっついて飲むことなんてないなぁ。」的な演技も出来ませんからね。
自分をよく見せようという下心は皆無ですから、実態よりも盛ったり下げたりする概念もないのですね。
なので、条件を整えて(揃えて)測定すれば、普段どの程度の哺乳が出来ているかが推定出来るのです。

明日は、SOLANINの経験上から導き出した、2週間健診時に於ける具体的な健常新生児の1回哺乳量について記事化しますね。

 

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2012年9月 7日 (金)

浅飲みだけど大丈夫?(4ヶ月)

<ご相談内容>
はじめまして。
我が子はちょうど4ヶ月(産まれたとき3160g→現在7830g)です。
SOLANINさんのブログのお陰で退院後から完母でここまで来ることが出来ました。(本も二冊とも買いました♪)
突然の相談ですみませんが、我が子の浅飲みが気になります。
横から覗くと口角が90度位しか開いていません。
毎月定期的に出産した母乳外来でみてもらうのですが、「ここまで大きく育ってるから心配無い。気になるなら赤ちゃんが寝ぼけているうちに上唇をめくればいい。」と言われてしまいました。
私自身で乳輪から含ませようとするとえづかれたり、たまにそれまで飲んでいた母乳を吐かれてしまいます。
幸い乳房トラブルはあまり無く過ごせています。
赤ちゃんが順調に育っているのならばこのままで良いのでしょうか?

<SOLANINの回答>
ふむふむ、なるほど。
一読した限りでは、不思議な感じがします。
浅飲みで、口の開きが少ない赤ちゃんである。
しかし、しっかり飲めているのか、体重増加が良好な赤ちゃんである。
しかも、おっぱいトラブルもあまり無しとのこと。
二律背反というか、逆条件がそろっているのに、結果に問題が無いのですね。

おっぱいトラブルがあまり無しというのがどの程度かは想像するしかありませんが、恐らく相談者さんご本人が、気にならない程度なのでしょうね。

もしかして、流し込み直母なのか?と思いましたが、そうであれば、この位の時期から一気に体重増加度が月齢相当以下に激減しそうです。
そういう兆候は無いとしたら、流し込み直母ではないと思います。
たまたまラッキーなのか?
そうかもしれません。
罹りつけの母乳外来の助産師から、「ここまで大きく育っているから心配ない。」と言わしめたのですから、ホントに気にしなくていいのかもしれませんね。

では何故浅飲みなのに、しっかり育ち、乳房トラブルにならないかを考えてみました。(順不同です。)
1.お母さんの乳管が太い。
2.乳頭が長めの形であるか乳輪が柔らかくて、。
3.赤ちゃんのお口が、元々かな〜り大きめである。
(例:布袋○泰夫人の今井○樹さんか、ドリカムの吉○○和さんをイメージしてください。)
あくまで稀なケースだと解釈してくださいね。
これは、普遍的に当て嵌まる訳ではないですからね。

 

※この記事のコメントは見つかっておりません。ご了承ください。

2012年9月 2日 (日)

時々たまり乳になりますが、どうしたらいいですか?(5ヶ月)

<ご相談内容>
私は現在産後5ヶ月で、2人目のおっぱいライフですが、入院中はさすがにはっていたものの、2ヶ月頃には差し乳気味になり1人目のときのようにカチカチおっぱいに悩まされる事もありませんでした。

しかしどうも左右で様子が違い、いつも左がたまり気味なのです。
調子がいいときは左右ともふにゃふにゃですが、ひどいときは左だけカチカチにはります。
最初は、同じように飲ませているつもりでも左を無意識に多めに飲ませているので左の方が分泌がいいのかと考え、右を多めに飲ませるようにしましたが事態は変わりませんでした。
次に、右があまり出がよくないのかと考えましたが、搾乳してみるとむしろ右の方が沢山乳腺が開いており、出方も太くしっかりしていました。

なので左が張りやすいのは飲み残しやすいからかとも考えたのですが、例えばしばらくおっぱいの調子がよくてつい食べ過ぎた後なども左だけカチカチになり右はふにゃふにゃな様子を見ると、飲み残し説より分泌説が強いような気がしたり…
いろいろ試行錯誤してみているのですが、そろそろ軌道にのってもよさそうな現在ですが、ちょいちょい左右で不均等になるので、どう対策すればよいか分からずにメッセージを送らせて頂きました。

<SOLANINの回答>
そうでしたか。
ご自身のおっぱいをじっくり観察されているのですね。
自分なりに検証されているところが素晴らしいです。

恐らくご指摘の通り、分泌の左右差があるのかな?とも思いますが、もしかして・・・ですが、乳管の走行といいますか、それもあるのかな?と思われます。
恐らく、左側乳房全体に溜まっているというよりも、乳房の腋窩や下縁の方が、スッキリしないのではないでしょうか?
出来る限りの是正となると、乳房下縁からリフトアップするように把持して、フットボール抱きして飲ませるか?ですね。
スッキリしない部分だけ、じゃがいも湿布しても良いと思います。
また、乳管の太さや開通している数の違いも影響しているかと思われます。
こうなると、解剖学的な話になるので、こればかりはどうにもならないと思います。

多分ですが、乳房の大きさも若干左右差があるのではないですか?
であれば、今まで通り、左右差が発生した場合にはそれを改善するような対処を早め早めにしていかれたら、授乳中に大きな問題は発生しないと思います。
また、卒乳後は徐々にですが、それ以前のように復旧してきますので、心配無用ですよ。

 

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2012年8月18日 (土)

こういう場合はタンデムを止めるべき?(1歳4ヶ月&生後11日目)

<ご相談内容>
現在、1歳4ヶ月の長女と生後11日目の長男がいます。
上の子の時は、退院時に体重が生誕時よりプラスになるくらい分泌も多く、全く寝ない子だったため生後2日目から完母、下の子が生まれるまで寝る時におっぱいを吸っていました。
なので、当たり前に完母でいけると思っていましたが、下の子は、全く正反対によく眠りおっぱいを咥えてもすぐ眠ってしまいます。
母乳の出に自信があったので戸惑っています。
只でさえ起きている時間が少ないのに母乳だけでは体重が増えないのでは?と不安になっておっぱいを吸わせた後にミルクを足しています。
生誕時3490g。生後3日目の退院時、3380g。生後6日目3470gでした。
直母は、一日10回ほど。
貴重な起きている時間はなるべく吸わせ、3時間毎にミルクをあげています。
20~60mlのミルクを母乳のあとに飲んでいます。

現在、里帰り中なのですが、長女がまだ赤ちゃんにおっぱいをあげたり、抱っこしたりしていると泣くことがあります。
夜中もおきて大泣き、そんな長女に疲れている時は、嫌悪感すら抱いてしまいます。
夜中に長々とおっぱいを吸われると、突き放したい衝動にかられ自分でも戸惑っています。
それに加えて、実母から、「おっぱいを飲んでるから、下痢がいつまでも治らないし、ごはんもほとんど食べなくなったから断乳しなさい。」と言われ、辛いです。
少しでも多く、赤ちゃん優先でおっぱいをあげたくても、夜中に何度も大泣きして起きる長女をいち早く鎮めようと、長女優先にしてしまうこともしばしば。
このままでは、自宅に帰ってから大変さに根負けして完母をあきらめてしまいそうです。
私は、長女にとってきっと精神安定剤のような存在のおっぱいを取り上げたくはないのですが、すっぱい臭いの下痢や食欲不振がつづくのはやはり、断乳すべきなのでしょうか?
言い聞かせ卒乳もまだ時期尚早なのかなと思うのですが。

<SOLANINの回答>
今長女ちゃんからおっぱいを取りあげたら、もっと可哀想なことになるかと思います。
相談者さんが私の身内だったら、「まだ1歳4ヶ月の幼児に向かって、いい大人が寄ってたかって何を言うか!」と一喝したいくらいです。
言い方悪いですが、長女ちゃんは1歳4ヶ月なのにお姉ちゃんにならされたのですよ。
そこに想いを馳せることがスパッと抜けているから、そういう風に思っちゃうのではないかな?

1歳4ヶ月っていえば・・・
言葉だって単語が幾つか言えるくらいでしょう?
アンヨだって覚束ないのでは?
まだまだ抱っこをねだるでしょう?
ご飯だってひとりでは食べられませんよ。
服だって脱げない。
大きなボタンだって止められない。
おしっこもうんちもWCで用足し不可能です。
お風呂だってひとりで入れないです。
ひとりで勝手にネンネなんかできないです。
ひとりで遊びなさいって言っても直ぐに寂しくなるお年頃です。

勿論、おっぱいをあげていて耐えられないくらいに嫌悪感が込み上げてくる時は、ゴメンね~もあるかと思いますが、そうでなければどんどんあげてほしいくらいです。
長男くんの体重増加については、退院が3日目と早いから心配もあるでしょうが、10~14日で生下時に戻っていれば充分です。
ホントにミルク補足の必要性があるのかな?と疑問です。
単にお母さんの不安(≒母乳不足感)解消のためだったりして。
だって、長男くんは眠り王子でしょ?
ハッキリ言って長女ちゃんあったればこそ、分泌維持できているんです。
功労者なのに、可哀想。(涙)

私としては、「お母さんの愛情が無くなったんじゃないか?」「祖父母たちの関心が性別の異なる長男くんに向けられているんじゃないか?」と不安で堪らなくて荒れ狂っている1歳4ヶ月の長女ちゃんの情緒を、一日でも早く落着けてあげることにもっと配慮してやってほしいです。
おっぱいを飲んでいてもいなくても、2歳でも3歳でも4歳でも、弟妹が生まれて平常心で居られるお子さんなんて居ませんよ。
精神年齢は暦年齢の半分に退行しているとみて間違いないんですよ。
夜泣きしたら、「分かった、おっぱい飲もうね。」で落ち着けてあげるのは、寧ろいいことですよ。
残念なのは、折角里帰りしているのに、肝腎のご両親が産後の娘さんの苦境を支え切れていないように思えることです。(違っていたらごめんなさい。)
なので、相談者さんは余計にイライラするし、悩むのでしょうね。

第一、断乳したら夜泣きしない保障ってないですよ。
そうなったらどう対処しますか?
長男くんの口に哺乳瓶突っ込んで、長女ちゃんを抱っこしてあやすのですか?
それとも、長男くんに直母しながら、「いつまで泣いてるの!」と長女ちゃんを叱りつけますか?
どっちもイヤ~な対応ではありませんか?

ニワトリが先か?卵が先か?になるかもしれませんが、まずは荒れ狂う長女ちゃんの情緒を落ち着けてあげることが、食欲不振や夜泣きの改善に繋がるのではないでしょうか?
お母さんの愛情や祖父母たちの関心が決して薄れてきたわけではないと実感出来たら、ご飯も食べるようになるし、下痢も治ると思います。
断乳なんかしなくても。

 

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2012年8月13日 (月)

長期授乳時の片乳化について思うこと。

ヒトの左右のおっぱいの分泌は、必ずしもシンメトリーではありません。
そのせいか、長期授乳中の相当多くの方からご相談を受けるのは、「利き乳(良く出る、若しくはお子さんが好んでいる方)だけが残ってしまい、反対側は全く飲まなくなってしまったのですが、それでいいのでしょうか?」という現象についてです。

喋るおっぱい星人に言わせると、トラブルの有無を問わず、「味が全然違う。」「だから、右(左)しか飲まない。」のだそうです。
飲み手となる我が子の選択ですから、どんなに強力にお勧めしても、首を縦に振らないのではどうにもなりません。

飲まない⇒(溜まる⇔やがて分泌が低下する)⇒古くなる⇒不味くなる⇒更に飲まない・・・という負のスパイラルになっちゃうようですね。

まぁ、0歳児の授乳とは異なり、長期授乳ですから、おっぱいの果たす役割として、楽しみや精神安定のウェイトが月を追う毎に高まりますので、片乳になってもそれはそれでありのままに受け入れたらいいと思います。

但し、片乳は出来れば避けたいというのであれば、0歳児のうちから、非利き乳側から直母スタートすることを増やすように心掛けてください。
そうそう、意外な盲点は、添い乳のおっぱいです。
得手不得手もあるのでしょうが、同じ方からばかり長時間吸わせ続けるの片乳化促進の恐れがあるので、添い乳とはいえ、出来るだけ避け、左右均等にした方が良いと思います。

 

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2012年8月12日 (日)

完母であることが当然過ぎて。

SOLANINの勤務先はBFHなので、当然ですが、入院中から退院後も長く完母を続けていらっしゃるお母さんが圧倒的に多いというか殆どです。
完母に至るために(?)母乳育児合宿のような入院生活を乗り越えていらっしゃるので、ある意味凄いなとは思います。
しかし、私の気のせいかもしれませんが、逆に完母が当然過ぎて、有難味が分かっていない方も少なくないようなので、「こらっ!何やってんねん!」と、叱りつけたくなります。

「授乳間隔を3時間以上空けないようにというのは、一体、いつまでなんですか?」と、うんざり顔で聞いてくるお母さん。(←そういうことは、退院指導時や2週間健診で、きちんと説明していますがねぇ。)
(下手っぴちゃんゆえにシリンジ授乳で、吸啜トレーニングが必要だと説明しているのに)、こともあろうに勝手におばあちゃんが「母○実○」の哺乳瓶を買ってきて、使っているお母さん。(←こういうことをしでかすから、乳頭混乱になっちゃうのよねぇ。)
果ては、フッ素塗布のために歯科受診した際、歯科のドクターから、「虫歯になったら大変だから、1歳には断乳しないとねぇ。」と、言われ、唯々諾々と従っていること。(←そうならないように、どうすればいいかということは、マタニティクラスや2週間健診時や、サークル活動時に言ってますよ。この2つは両立できるんです。)

一度止めてしまったら、それを戻すことは、真っ暗な中で血を流しながら茨の道を進むようなものです。
地道に混合から完母を目指している方だって大勢いらっしゃることを知っている者としては、どうしても見過ごせないんですよね。
まぁ、もしかしたら、残念ながらその人にとっては、母乳育児なんてその程度(≒ちっとも大切じゃない)のものなのかもしれませんが。(涙)

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2012年8月 8日 (水)

ほぼ完ミですが、直母させる意味はありますか?(4ヶ月)

<ご相談内容>
ミルク育児推進病院で出産し、今の哺乳は直母2〜3回/日をほぼおしゃぶり代わりに咥えさせるくらいです。
分泌は、5〜6回指で圧迫したら、3本くらいジッと滲む程度です。
分泌は続かず、もちろん射乳もありません。
母乳育児推進派の助産師からも、「おっぱいはほぼストップしていますね。」と言われてしまいました。
今更頻回直母をしても、直母量的にはどうにもならないレベルだそうです。
栄養の主体はミルクです。
大体150〜160ml/回を4〜5回/日哺乳しています。
こんな状態なのに、何故か赤ちゃんはおっぱいを咥えても嫌がらず、吸いつきます。
おしゃぶり代わりであれば、いっそ本物のおしゃぶりを買って吸わせた方が良いのでしょうか?
完ミだったら乳頭混乱も無いでしょうし。
どんなものでしょうか?

<SOLANINの回答>
ううむ。
そうですね。
確かに哺乳瓶のメーカーが同じなら、おしゃぶりを使っても理論上、乳頭混乱は起きないでしょう。
しかし、過去記事でも書いていますが、おしゃぶりは、中耳炎の発症率が高くなるアイテムなので、わざわざ買い求めて使うものではありませんよ。
おしゃぶりの使用は避けてくださいね。

量的には極僅かでも、赤ちゃんにおっぱいをあげることには免疫や栄養面で無意味な筈はありません。
また、嫌がることなく、おっぱいに吸いついてくれるなら、それはそれで顎を鍛えることにも繋がります。
天然おしゃぶりなら中耳炎のリスクはありませんからね。(笑)
強いて言うなら、母子双方に異存が無ければ、ミルクの前は必ずおっぱいを吸わせてもらうのが良いと思います。

 

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