<ご相談内容>
出生時から今まで搾乳を母〇相〇室®で与えていました。
出生時から直母がうまくいかず、直母をしようとするといやがってギャン泣きし、2ヶ月になるまで一度も直接吸うことができませんでした。
(乳頭大、乳輪がほとんどない、陥没乳頭のためと思われます)。
2ヶ月に入り、初めておっぱいをくわえて吸うことができ、これで楽しいおっぱいライフと思ったものの、うまく吸啜ができていないようで、射乳でできてきたものだけを飲んでいる感じ(直母量測定しても最大で40ml:8ヶ月頃)でした。
(ちなみに、入院中病院での指導は忙しいと避けられ、母乳相談所では何故飲めないのかわからないと言われました・・・)
SOLANINさんの記事や言葉に励まされ、せっかく吸いついてくれるのだからと、搾乳をしつつ、くわえるのはスキンシップと思ってここまで頑張ってきました。
離乳食を始めるまでは、生後20日目から搾乳で完母、搾乳量は最大で900ml/日(6~7回)、現在は離乳食3回+マグマグでの授乳2回(朝食後+午後3時頃)+母〇相〇室®での授乳1回(寝る前)で搾乳量は300~400ml/日です。
現在、食後は特におっぱいを欲しがる風でもなく、眠い時、甘えたいときに抱っこすると服をめくってのませてほしいとアピールします。
で、おっぱいをくわえ、最初の射乳が出てきてごくごくと飲み、出てこなくなったら止めるという感じです。
今ようやく本人が飲みたいと服をめくってくれるなどかわいい姿がみれることが出来、本当の母乳育児ではないにしろ、母乳育児の醍醐味はこういうことなんだろうなと搾乳はしんどいながらも日々幸せをかみしめています。
本人がくわえてくれる間はこの状態を続けたいと思っていますが、特に欲しがる風でもないのでそろそろ飲むための搾乳は不要になるかなと思っています。
とはいえ、ここで搾乳をやめると、おそらく母乳はほとんど出なくなり、出なくなると、くわえることもなくなってしまうのかなとも思い、悩んでいるところです。
また、卒乳時のケアもどのようにしたらよいものかと・・・
直母のお子さんの卒乳については、色々な記事があるのですが、搾乳で母乳育児を続けておられる方は少ないようで他を探してもどのようにされているのかよく分かりません。
でもせっかくここまできたのだから、悔いのないようにしたいなと思っています。
<SOLANINの回答>
メッセージを拝読して、胸が痛くなりました。
本当の母乳育児じゃないですって?
何を仰いますやら・・・
紛うことなく、本当の母乳育児をされていますとも!
そして、胸が熱くなりました。
相談者さんとは少し事情は異なりますが、お子さんの先天的な口腔の病気や遠方の病院で循環器や消化器の手術のため母子分離となり、短期間しか直母が出来なかったり、お子さんが哺乳ストライキと乳頭混乱の合わせ技を繰り出すため、殆ど直母が出来なくて、止むを得ず数ヶ月~1年数ヶ月にわたり、搾乳生活を続けて来られたお母さん達を思い出したからです。
特に問題なく、母子分離にもならず、普通に直母が出来る方の何倍も苦労され、それでもお子さんのためにおっぱいを大切にされてきたお母さん達の存在をSOLANINは忘れることはありません。
相談者さんのお子さんは1歳1ヶ月なのですね。
離乳食も進み、搾乳も哺乳瓶だけではなく、マグマグも使って飲めるのですね。
これからは栄養の主体はお食事で、おっぱいは傍役に変わりつつあります。
しかし、おっぱいの免疫はまだまだ捨てたもんじゃありませんし、それを手放すのは惜しいです。
また、一気に搾乳を止めると、おっぱいのコンディションが悪くなってしまう恐れがあります。
今になって乳腺炎は避けたいですよね?
そこで、幼児期の乳製品推奨摂取量を調べてみたのですが、答えは200ml/日だそうです。
現在の搾乳量の半分くらいでしょうか。
なので、ひとまずは搾乳量を1~2週間毎に100mlずつ減量していき、暫くは200ml/日で様子を見ましょう。
搾乳量が減るので、お母さんのお食事は、ほんの少し減らしてください。
その結果、お子さんのお食事の食べっぷりは変わりないか、少し増えると想定されますが、直母の回数も少し増えても善しとしてください。
できれば、内臓負担を考えると、おっぱい以外の乳製品を摂取することになるとしたら、1歳3~6ヶ月頃以降がいいと思います。
もしもその頃に、以前よりも徐々に搾乳に時間が掛かるようになれば、分泌も低下してきて、搾乳減量による乳腺炎リスクも減ってきますから、搾乳もボチボチ止めて、自然な流れの中で、お食事と直母に切り替えて行き、フィナーレを迎えられたらいいと思います。