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2012年7月

2012年7月31日 (火)

お勧めしたい書籍『母乳育児シリーズ』

今更ながらですが、ブログや書籍を執筆するにあたり、以前から参考文献として挙げているのが、日本母乳の会の「母乳育児シリーズ」です。
シリーズ1は「離乳食」、2は「卒乳」、3は「母乳とむし歯を考える」、4は「安心の母乳育児」です。
定価はそれぞれ735円、735円、735円、840円です。
確か離乳食の初版本は2003年頃に発行された記憶がありますが、その後増補・改訂しているようです。

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ただ、これらの日本母乳の会の書籍は、密林や楽天ブックスなどのネット書店での取り扱いが少ないのが難点です。
日本母乳の会のHPの関連書籍という欄をクリックすると、ご紹介した書籍が出てきます。
目次も公開されているので、気になる項目があるかどうか、確認できますね。
若干送料がかかりますが、お値打ちは充分にありますよ。

 

取り敢えず、日本母乳の会のURLをこの下に貼りますね。
↓      ↓      ↓
http://www.bonyu.or.jp/index.asp 

 

そうそう、岡山市近辺の方は、日本母乳の会が主催する第21回母乳育児シンポジウムが来る8月4日と5日の2日間、岡山ロイヤルホテル開催されますから、両日設営される書籍販売コーナーで購入することができまね。

 

注)ご参考までに・・・母乳育児シンポジウム自体は、医療者の勉強の場なので、一般のお母さん向けに開催されるのものではありませんし、参加費も相当かかりますが、5日の午後の市民公開シンポジウムは一般のお母さんも聴講できる筈です。
それから、メテオという医学書のネット書店でも取り扱っていました。(ちなみに仮面ライダーフォーゼとは関係なさそうです。)
↓     ↓     ↓
http://www.molcom.jp/publishing_search/1104/1/
 

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2012年7月30日 (月)

歯茎に乳白色のプチっとした半球状のものがある。(新生児)

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「歯茎に乳白色のプチっとした半球状のものがある。(新生児)(改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。


以下、過去記事。

新生児ちゃんのお口の中を見るのは泣いた時が一番見易いです。
お口を抉じ開けようとしたら、歯茎を食いしばるので、なかなか見辛いものです。
さて、そうやって、お口の中を見たら、歯茎に乳白色のプチっとした半球状のものが見えることがあります。
魔歯だったら、触ると硬いし、一目瞭然ですから、何だろう?とは思わないでしょう。
何かよく分からないけれど、パッと見は、ほんの1~2mmくらいの乳白色の半球状のビーズのようです。
それはですね、恐らく上皮真珠(じょうひしんじゅ)です。
真珠の成分が入っているわけではありませんが、見た目小粒の半球状真珠みたいなので、そんなネーミングらしいです。

上皮真珠は悪いものではありません。
大抵の場合、2~3週間くらいで自然消滅するとのことです。
もしも、それ以降になるのに、なかなか消えないな、気になるなという場合は、小児科か歯科のドクターに確認してみましょう。

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2012年7月29日 (日)

スイマーバR事故報道で感じたこと。

あくまで個人的に思うことです。
スイマーバ®という赤ちゃんの首にはめる浮輪があります。
遊具でもあり、赤ちゃんと一緒にお風呂に入る際のアイテムとしても活用されている商品ですが、このところ赤ちゃんが溺れたり、窒息する事故が4件発生したとの報告がありました。
日本小児科学会や消費者庁などから注意喚起を促すお知らせがありますので、ご一読をお勧めします。
↓     ↓     ↓

http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120727kouhyou_1.pdf

まず事故に遭われた赤ちゃんとご家族の方には、お見舞い申し上げます。
さぞかしご心配で、大変だったと思います。
幸いにも赤ちゃんの生命に別条は無かったことは不幸中の幸いでした。

今回報道された事故は、現在販売されている型とは異なる型で起こったとのこと情報もあるようですが、それはひとまず置いといて、事故の経緯について報道内容を検証することが大事だと思います。
それによると、浮き輪でありながら「空気を充分に入れていなかった」「(2か所ある)安全ベルトを止めていなかった」「浮き輪の端にきちんと赤ちゃんの顎が乗っていなかった」という、正しい使い方を逸脱していた事例もあったそうです。実験でも正しい使い方をしないと事故に繋がりやすいと裏付けされたそうです。
また、使い方の状況として、「親御さんがちょっと目を離した隙に起こった」とのことです。

スイマーバ®は事故が4件も起こったので危険だから排除するべきものと頭から決めつけたり、ヒステリックになるのではなく、どんな遊具・道具でもそうですが、便利であっても正しい使い方をしなければ事故に繋がるので、それを踏まえた上で、最終的に使うか否かは親御さんが決めていくものではないかと思います。

※私は第2弾書籍で個人的にオススメの出産準備品として、スイマーバ®を入れた手前、報道で感じたことをお伝えするのが、注意喚起を促すことになり、望ましいのではないかと思い記事化した次第です。
ただ、この記事関するに読者のみなさんからのコメントをいただくつもりはありませんので、ご了解願います。
私はこの4件の事故の全てを知るわけではありませんし、関係者でも無いので、知り得た情報から感じたことを述べさせていただきます。

2012年7月26日 (木)

食べたものでおっぱいの匂いが変わりますよ。

喋るおっぱい星人に尋ねると、「お母さんの食べたものでおっぱいの味はかわるよ。」という証言は多くあります。
残念ながら、基本的におっぱいの味見は当事者母子しかできませんし、主観が入るので、これについて大規模調査をすることは難しいでしょうが、例えばタオルに搾ったおっぱいの匂いを嗅ぐことは、助産師でも旦那さんでもできますね。

オトナの嗅覚は赤ちゃんほどには鋭くないので、AさんのおっぱいとBさんのおっぱいの匂いを嗅ぎ分けることは助産師であっても困難です。
特に産科入院中は同じ給食を食べますし、食べたものに差がないから。
でも、退院後のお母さんの食べるものは十人十色ですね。
あまり匂いのキツくないものを食べてもあまり違いは分からないですが、ニンニクやニラのように匂いのキツいものや山羊乳のように独特の匂いのあるものを食べると、おっぱいからその手の匂いが発するので、余程の鼻詰まりではない限り、普通の助産師でも感知できます。
その手の匂いがするおっぱいであっても、一向に気にしない赤ちゃんも居られますが、そういうおっぱいを好まない赤ちゃんも居られます。
万一急におっぱいを飲みたがらない素振りをしたら、匂いはどうだろうか?とチェックしてみてください。

ちなみに喋るおっぱい星人は、トラぶったおっぱいや自分の好きな匂いではないおっぱいを、「臭いおっぱい。」と称するようです。

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2012年7月25日 (水)

二人目以降は年齢のせいで分泌が少ない?

<ご相談内容>
現在32歳です。
先日2人目を出産しました。(1人目は25歳の時なので、7年振りの出産です。)
今回も一応完母なのですが、乳房の張りが少なく、漏乳も少なく、おっぱいの出方が少ないような気がします。
年のせいでしょうか?

<SOLANINの回答>
ははは。
何を仰いますやら。
32歳で年のせいでしょうか?なんて聞かれたら、ピキっと来る方が多いと思い、ヒヤヒヤします。

確かに殆どの経産婦さんの乳房緊満は、初めての出産後と比較して、マイルドですし、「張ってるなぁ~。」と実感できる期間も、「早く飲んでくれなきゃ乳房が痛いわ!」と言いたくなる期間も短く、母乳パッドに漏れるおっぱいも極僅かです。
これだけ書くと、早トチリな人は、「ほら、やっぱりそうなんだ!」と呟いたりしがちです。(記事は読み飛ばさず、しっかり読んでくださいね。)

でもね、過去記事でも書いていますが、必ずしも乳房の緊満の強さ=おっぱいの分泌量の多さ・・・ではないのですね。

私の知る限りでは、1人目の時よりもおっぱいをつくるホルモンである「プロラクチン」の受容体(レセプターともいう)が2人目以降は多いと言われています。
つまり平たく言えば、おっぱいが多くつくられるということです。
なので、その逆で1人目の時はおっぱいの分泌に不安があったり、体重増加不良で混合栄養だったけれど、2人目以降の方が分泌云々であまり不安が無く、実際に完母で様子を見ていても普通に赤ちゃんの体重は増えていますとか、ミルクの補足量が少なくて済むと言う方が圧倒的に多い印象です。

とかく都合の悪いことは年齢のせいにする人が多いですが、おっぱいの分泌には特に関係ないと思います。

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2012年7月24日 (火)

乳首を噛む直前に察知する方法とは?

色々な理由があり赤ちゃんは乳首を噛みます。
おっぱいが不味い場合は美味しくなる努力をしてください。
お母さんがながら授乳しているならそれは止めてください。
歯がムズムズしているなら直母前に歯茎マッサージをしましょう。
しかし、噛む度に黄色い声で叫ぶことを繰り返していると、噛む前はゲーム感覚というか、確信犯全開モードになります。
目が三日月みたいに笑い始め「今から行きますよ~!」って表情になります。
そして、いよいよガジガジしちゃう直前は自分の舌を引っ込めます。
ここがポイントですよ。
だって、おっぱいを飲みながら乳首を噛むのだったら自分の舌をしたたかに噛んでしまうからね。
流血騒ぎになっちゃいますよ。
そうならないためには、自分は痛くない状態にちゃんと逃げ道作りますからね。
赤ちゃんは想像しているよりも賢いのです。

ですので、ニヤニヤ笑いが始まったら黄信号!
注意深く見守ります。
舌を引っ込めたら赤信号!
その瞬間赤ちゃんのお口から乳首を引き抜くのです。

そして、「おっぱいは噛んだら駄目だよ。」と諭してください。
いいですか、赤ちゃんが下を引っ込めた瞬間ですよ。
お母さんの反射神経が試される瞬間です。(笑)

 

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2012年7月23日 (月)

乳緊強い時は直母前に温罨法するといい?

しばしば、乳房がパンパンに緊満している場合、授乳直前10〜15分間くらい温罨法をすると、射乳反射が起き易く、おっぱいの出方が良くなるのでいいですよ〜というアドバイスを耳にします。

そういう風に言われると試したくなりますよね?
でも、それってどうかな、ホントに大丈夫?って思ってしまいます。
確かに温罨法をすれば射乳反射は起こり易くなります。
授乳中10〜15分間くらいなら、さほど長い時間とは思えないし。
乳房がパンパンに緊満しているのがラクになるなら助かりますし。

ただね、理由にもよると思うのですね。
単純に授乳間隔が空き過ぎてというのであれば、それもアリかな?とは思います。
そうではない場合、温罨法をすることで、更に乳房がパンパンに緊満するリスクが高まります。
赤ちゃんがガツガツ飲んでくれたらいいのですが、片方ちょこっと飲んで「ご馳走さま。」された日には収拾がつかなくなることが充分に予想されます。
また、乳管閉塞している時などは、温罨法をすることで、さらに倍率ドン!の緊満になりかねません。
閉塞部が抜けてくれたら問題解決ですが、ギャンブル性が高い運試しみたいなことはお勧めできないですね。
ダメだった時は悲惨ですから。

まぁ、O式のセンセイは高い技術力をお持ちですから、滾ったお湯で搾ったタオルで温罨法されてからマッサージに入られますので、それはアリだと思いますが、セルフケアとしては、どうなんだろう?そんなことやっちゃっていいのかな?と思う次第です。

 

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2012年7月22日 (日)

授乳回数を増やしたので乳首が痛い。(泣)

時々赤ちゃんのお母さんから聞かされるのですが、「直母回数を増やしたから乳首が痛くなった。」というフレーズ、「うんうんそうだね~。」と言いそうになりますが・・・「むむっ?」
やはりそれはちょっと変ですぞ!
確かに妊娠中のおっぱいのお手入れも出来ず、その母子に合致したポジショニングやラッチオンが習得がまだ出来ていないうちはそういうこともあるかと思います。
そういう時期は赤ちゃんもスタミナ不足で直ぐにウトウトしてしまい、1日の直母回数が15回とか20回とかになることもありますし。

ですが、本来ならばそれらを習得するであろう時期(早産児や低出生体重児などの場合は変わって来ますが、概ね1週間程度)を越えても痛いというのであれば、それは直母回数を増やしたからではなく、やはり、それらをまだ赤ちゃんが習得していないせいですね。(増やしたとしても大抵は10~12回程度/日だと思われます。)

勿論、満期産で2500g以上の体重がある赤ちゃんであっても、今暫くの体重待ち、口腔機能の発達待ちということもありますが、それらの要素に特に問題は無いと指摘されているのであれば、もう一度そのポジショニングやラッチオンで問題ないのかということを確認してもらい、やり方を見直すことをお勧めします。

 

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2012年7月19日 (木)

保育園に入園したら自宅では食べなくなった。(10ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は8ヶ月から入園し、たまに風邪気味になるものの、元気に過ごしています。
現在10ヶ月になり、3回食に進めて半月ほど経過したのですが、何故か自宅では殆ど食べてくれなくなりました。
それまでは、離乳食といえば目の色を変えてガツガツ食べる子だったのに。

おっぱいライフは誕生から今まで山あり谷ありで、ミルクの補足も必要だっただけに、離乳食が順調なことが、唯一の救いだったのに。

特に食物アレルギーも無く、好き嫌いも無く、下痢をすることも無く、自動ドアちゃんで順調だったのに。

ちなみに対照的なのですが、保育園ではお残ししたことは一度も無く、入園以来どんなメニューや食材であっても、毎日美味しそうに完食しているそうです。
なのにこの半月、自宅では、食べさせてもべぇ〜っと出し、自分で手掴み食べをさせようにも投げたり落としたりするばかりです。
おっぱいやミルクを欲しがるペースは変わらず、結果的に体重も若干減少し、頭を抱えています。
どうしたものでしょうか?(涙)

<SOLANINの回答>
これまで離乳食は順調に進んでいたのに、何故かいきなり半月前から自宅限定でセミハンスト状態になっちゃったのですね。
思い当たるフシはないのですね?
う〜ん・・・何なんでしょうねぇ?

ひとつ考えられることは、保育園の離乳食は回数が進むと、硬さや滑らかさだけではなく、味付けも微妙に変わってくるということです。
1回食のうちは調味料は殆ど使わない園が多いと思いますが、2回食になると食材のバリエーションも増えますし、3回食ともなれば、幼児食にかなり近づきますので、味付けもそれなりになってきます。

そこから考えると、相談者さんの場合は、(もしかしたら違うかもしれませんが)保育園での離乳食の味付けとご自宅のそれとにギャップがあるのではありませんか?
保育園では3回食に進んだことで、それなりに味付けしてある離乳食が供されるようになったのに対し、ご自宅では出汁程度でコトコト煮たものが中心というか、素材の味そのもの以外は味付けが皆無に近かったとしたら?
そりゃあ、どんなに物喰いの良い赤ちゃんであったとしても、味覚くらいはありますからね。
美味しくなければべぇ〜もするでしょうし、「これって食べ物じゃないよね?」的なリアクションで、口に入れられたものを吐き出したりすることも想定されます。
可能であれば、給食の試食をさせてもらえると、味付けの参考になりますね。味付けが突破口になるような気がします。

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2012年7月18日 (水)

断乳→妊娠を受け止める子の気持ちへの配慮とは?(2歳7ヶ月)

<ご相談内容>
まだこちらのブログに出会う前…子どもが1歳半の時に、O式で断乳をしました。
理由は、早く二人目を授かりたかったからです。
本当は自然卒乳を待つつもりでしたし、それまでに二人目を授かることができたらタンデムをするつもりでいました。
そして断乳後3ヶ月で月経が再開し、間もなく第二子を授かることができました。
現在妊娠32週です。

断乳後は根っからのおっぱい星人だったこともあり、寝る前に必ず触りながら眠りにつくのが習慣となっていました。
最近様子が変わったのです。
「○○ちゃん、きょうはおっぱい要らない!隠しておいて!」と言う日が出て来はじめました。
でも、口ではそう言いながらも目には涙が溢れているんです。
私に見られないように背を向けて、声を殺して泣いているんです。
よくよく話を聞いてみると、おっぱいは赤ちゃんのものになるから自分はもう要らないというようなことを言うのですが…
私がそうではないよということを言葉を尽くして説明しても、頑なになります。
ものすごく我慢しているのが伝わります。

断乳のことといい、眠る前のおっぱいに触る行為についてといい、自分の勝手な思いで子どもを振り回していることが不甲斐なくて申し訳なくて仕方ありません。
ちなみに毎日毎日そんな感じかというとそうでもなく、「やっぱりおっぱいほしい~!!」と寄ってくる日もあります。
でも、触る時間はすごく短くなりました。

長くなりましたが、今私は子どもの気持ちをどのように捉え受け止めればいいのか分からなくなってしまっていました。

<SOLANINの回答>
O式の乳房治療手技はレベルが高く、素晴らしいと思いますが、個人的に受け入れ難い思想は、断乳を推奨されることです。
端的に言えば、手技をもってしても美味しさを維持出来ない時期(だいたい1歳半)以降のおっぱいは飲ませないってことですよね。
勿論、O式の断乳式を受け入れるお子さんもいらっしゃるのでしょうが、そうではないお子さんが少なからず存在することを耳にするたび、私は心が暗くなります。

相談者さんは挙児希望という事情があったのですが、お子さんはやはり自分の意思に反しておっぱいを断たれることが辛く、名残惜しかったのでしょうね。
それが分かっていたから、相談者さんは妊娠中に乳房を触られる不快感に耐えつつも、触ることを許しておられたのでしょうね。

2歳の子どもはしばしば、「魔の2歳児」と称されますが、お母さんとの絆がしっかり育まれていると、お母さんを思いやるという発想を持つことが見受けられます。
お母さんを困らせたくないという優しい気持ちが芽生えてきているものの、でもおっぱいが忘れられないという気持ちも残っていて、そういう葛藤がお子さんの涙に顕れているのだと推察します。
ただ、相談者さんのお子さんは、まだ気持ちが揺れているのが現状ですから、方針を決めるとかではなく、柔軟に気持ちの揺れに合わせてあげたらいいのではありませんか?
涙しつつも、頑なであれば、2歳児といえどもプライドもあるでしょうから、涙は見なかったことにする。
でも、「ちょっとだけ触っていい?」と2歳児のプライドを捨てて(?)甘えてきたら、「いいわよ~♪」と受け止めてあげる。
若しくは、妊娠中のおっぱいケアをする際に、ヘルプ依頼するのも一案です。
だって、お母さんのお役に立ちつつ、合法的(!)におっぱいを触れるわけですから、普段よりも抵抗感は少ないと思いますよ。
具体的には、「パパにやってもらったんだけど、ちょっと痛かったのよね。赤ちゃんがしっかりおっぱいが飲めるように、○○ちゃんが手伝ってくれたら、ママは助かるんだけど、ダメかな?」なぁんて声掛けしてみてはどうでしょう?
難しく考えず、行きつ戻りつしながら、次のステップに進んでいくのを見守れたらいいと思いますよ。

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2012年7月17日 (火)

タンデム授乳でも清浄綿は使わなくて良いの?

<ご相談内容>
2歳4ヶ月と2ヶ月のふたりにタンデム授乳をしています。
タンデム授乳のとき、上の子の後に赤ちゃんにあげるときは、おっぱいを拭いた方がいいのでしょうか?
もし過去記事にあったら読みおとしです、スイマセン。
いつだったかのコメント欄で、上の子が虫歯だから拭いているという方がいたので気になって・・・。幸い上の子は、虫歯もないのですが。
よろしければ教えてください。

<SOLANINの回答>
過去記事にあったかどうかですが、あまりにも膨大な記事数なので書いている本人があやふやです。(爆)
さて、これは勤務先でもタンデム授乳している褥婦さんから質問があったことなのですが、そうですね~、基本的に不要です。

虫歯菌は新生児のように歯が生えていない場合(魔歯というレアケースもありますが、ここでは一般的な場合で話を進めさせていただきます。)赤ちゃんの口腔内では生存・繁殖できませんから、上の子さんに虫歯があって、下の子さんが歯の生えない段階での清浄綿は不要かと存じます。
っていうか、そもそも清浄綿の消毒薬成分が虫歯菌を退治出来るのかどうかが、甚だ疑問ですが。
例外があるとしたら、上の子さんが鵞口瘡(がこうそう)のように口腔内の真菌による感染性疾患の場合は要注意なので、拭いた方が良いような気がしますが、多分鵞口瘡になると、痛くてまともにおっぱいが飲めなくなるので、自動的に完治までお休みしてくれるなら、これも不要です。

風邪の場合はどうなんでしょうね。
風邪のウィルスは200種類くらいあるとのことです。
風邪の主な感染ルートは(接触や)飛沫ですが、同じ家で暮らしていたら、タンデム授乳をしていなくても、やがてウィルスが家庭内を周回して感染してしまいますよね?
なので、清浄綿で拭いて果たしてどの程度感染予防の効果があるのか?と訊かれても、何ともはやですねぇ。

※SOLANINの知る範囲では、国内はもとより海外でもタンデム授乳時のおっぱいの清拭に関する文献や報告はありません。
無いということは、要らないのではないでしょうか?

 

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2012年7月16日 (月)

群発頭痛発症し母乳禁忌の薬しか効かず断乳。(2歳8ヶ月)

<ご相談内容>
もうすぐ2歳8ヶ月になる息子の母です。
私も卒乳を目指してきましたが只今、断乳中です
私には持病の群発頭痛があり妊娠中から産科医に薬の相談をして出産をしました。
予防薬の『ミグシス』服用は止めて、痛み止の『イミグラン』は使用しても可ということで。(服用後の半減期は2時間~2日位。)

産前の群発期間は1ヶ月以上ありましたが、不思議と妊娠中は頭痛が軽くて、服用せずに出産。
産後は頭痛が起きても数日で治まってきました。
そして今年、7月を過ぎてから発作開始。
タイミング悪く寝かしつけの時に起こるので、ずっと添い乳で寝てきた、おっぱい星人の息子は夜中まで寝付くことができずに、トイレで痛みによる嘔吐を繰り返す私の横にべったりとくっついていました。

困ったことに、私の群発頭痛には、授乳中服薬可能な『イミグラン』があまり効果的ではないことが判明しました。
翌日、痛み止めを出して貰いに行くと、内科医から断乳を条件に『マルサット』が処方されました。

本当に断乳するべきか?
他に方法はないのか?
調べ、悩みました。
イミグランに戻したとしても、効かなければ日々の子育てはできませんし。
もともと周囲に母乳育児について理解、協力してくれる人がいません。
食物アレルギー(卵・小麦・乳・マグロ)がある為、なんとか周囲の意見(おっぱい止めろコール)は抑えてこられたんです。
寝不足と体調不良の中、断乳に踏み切った今でも悩んでいます。

1日だけ言い聞かせをして、今日で断乳3日目です。
我慢している姿を見ると涙が止まらず、息子に心配を掛けてしまっています。

今朝「本当はおっぱい飲みたいよ。我慢している。」「治ったらまた飲める?」ということをパパに内緒で耳打ちしてきました。
もう涙が止まりません。
断乳自体は上手くいっていると思います。
もしかしたら、このまま成功するかもしれません。
でも、出来れば本人の意思で卒乳を迎えさせてあげたいです。
こちらで相談するのは間違っていたらすみません。
もしも意見をいただければ助かります。

<SOLANINの回答>
コメントを拝読して私も思わず泣きそうになりました。
群発頭痛というのはホントに厄介な病気ですからね。
いわゆる片頭痛薬であっても、授乳可能なものと授乳不可ものがあるのですが、ご指摘の通り、授乳不可のお薬であれば、これは止めざるを得ません。
お子さんの精一杯我慢しているいじらしい様子、もしかして再びおっぱいが飲めるのかな?と尋ねてくる様子、胸が潰れる想いですね。

ここは嘘をつくわけにはいきませんから、率直に、しかし、心を込めてお話ししましょう。
大好きなおっぱいをもう飲めないであろうことを聞かされたら、お坊ちゃんは悲しまれるでしょう。
しかし、お母さんの苦しんでいる様子を見て、ただならぬことが起こってしまったことを察知しておられますね。
お坊ちゃんはおっぱいの次に好きなことは何ですか?
やはり抱っこ、スキンシップではないでしょうか?
代替えではありますが、お母さんの愛情を感じられる何かで気持ちを満たしてあげては如何でしょうか?
お母さんにとってもお坊ちゃんにとっても試練の時ですが、これまで2年8ヶ月築いてきた絆は、きっとそれを乗り越えさせてくれるとSOILANINは確信しています。

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2012年7月15日 (日)

子どもが混乱するようなタイミングで謝るでないっ!(怒)

釈然としないことがあります。
予防注射や治療に必要な手術の際に、お子さんに平謝りしている親御さん。
おかしいですよ。

そりゃあ、注射も手術も痛い目に遭わせることだから、恐らく平謝りしている親御さんはお子さんの気持ちに共感しているつもりなのでしょうが・・・
でも、それってどう考えても違いますよ。

だってね、予防注射は、病気にならないようにするために受けるものでしょう?
手術は、それをしないと生命にかかわったり、日常生活に支障をきたしたりするから、その改善のために受けるわけでしょう?
親御さんとして当然のことをしたまでですよ。
なのに、「ごめんね、こんな痛い目に遭わせて・・・」って・・・違う!違う!
そうじゃないでしょ?

こういう時は、「痛かったね、でもこれは、病気にならないようにするため(病気を治すため)にしたんだよ。偉かったね。頑張ったね。」ですやん!
謝るんじゃなくて、褒めるんですよ。
そうでないと、「お母さんやお父さんは僕(私)を痛い目に遭わせる怪しからん奴だな。いっちょう大暴れ&長時間ギャン泣きして懲らしめてやるか!」となっちゃうのです。
ええ、決して大袈裟ではなくマジで。
だから、お子さんを勘違いさせないためにも、ヘンなトコロで弱腰のいならないでね!

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2012年7月14日 (土)

ちょこちょこ飲みを止めさせるべきか?でも脱水が心配。(1歳4ヶ月)

<ご相談内容>
いつもお世話になってます。
我が子は1歳4ヵ月なのですが、ご飯を食べてくれないのと飲み物もあまり飲んでくれないことを悩んでいます。
勿論おっぱい星人で、喉が乾いたら取り敢えずおっぱいなのです。
ねだられたら麦茶などをあげるようにしてはいるのですが、おっぱいくれと喚きます。
これから暑くなるので脱水とかが心配で…
ご飯はなんとなく大人と一緒のがいいようなので、見た目同じように作ってはいるのですが本人は違うと分かるようで、私のご飯を食べたがります。

体重は今は10㎏越えてるし、運動機能も普通です。
おっぱいは起きてる時は遊びのみがほとんどですがちょこちょこ飲みたがります。(6~7回くらい)
日中の遊びのみを辞めさせて、ご飯を食べるようにした方がいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
季節がらなのか、連日、食べてくれないお悩みが多いようです。
ご飯については、、オトナのと、自分との違いを見分けるなんて賢いお子さんですね。
生モノとかまだ月齢的に避けた方がいいものはどうにもならないけれど、そうでなければ、「アレルギーもないし、おなか壊さなかったらいいや~」と大目にみて同じものを食べているという一体感・満足感を味わわせてあげて構わないと思いますよ。
1歳4ヶ月のお子さんで10kg。
運動機能面も問題なし。
素晴らしいじゃないですか!
立派におっぱい星人してるんですね♪

特に夏場におっぱいのちょこちょこ飲みをすることは脱水や熱射病予防として、効果ありですから、大きな心で許してあげましょう。
衣替えの頃、つまり涼しくなってきたら、恐らく奥歯も生えてくるでしょうし、そうなれば少しずつ、ご飯>おっぱいになっていくように、仕向けたり言い聞かせをしていきましょう。
可能であれば、休日に旦那さんや祖父母に食べさせてもらうのもいいです。
賢いお子さんなので、お父さんや祖父母にはおっぱいは貰えないことくらい百も承知でしょうから、「しゃあないか・・・」的なスタンスであったとしても、普段よりは食べてくれるでしょうし、旦那さんを褒めちぎったら、次週も食べさせるために協力をしてくれるかもしれません。
過去記事でも書いていますが、お手伝いやお味見なども有効ですよ。
出来ることをしていけば大丈夫です。
おっぱい以外の水分摂取については、過去記事に書いてますよ。
おしっこの量の目安も。
お忙しいかと存じますが、一度過去記事検索してみてね。

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2012年7月13日 (金)

3回しっかり食べるのにちょこちょこ飲みをする。(1歳1ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は現在1歳1ヶ月です。
生まれたときは、3120g 48cm
現在の体格は、 9000g 79cm

完全母乳の現役おっぱい星人です。
食事も3回しっかり食べて、満腹なはずなのに家のなかでは1日中パイに吸い付いてきます…
11ヶ月を過ぎてからは私の洋服とブラジャーを自分で取り吸い付くようになりました。
しっかり食べているのに、おしゃぶり代わりというかちょこちょこ飲みにしていることを悩んでいます。
どうしたら少しずつ離すことができるのでしょうか…

<SOLANINの回答>
おっぱい星人として、立派に育っていらっしゃいますね。
お食事もしっかり3回入るけれど、おっぱいもちょこちょこ飲むのですね。
ふむふむ。
あの~少し気になったのですが、ちょこちょこ飲みがイケナイこと、嫌なことのように感じていらっしゃるのでしょうか?
自分でおっぱいを出して飲む甲斐性が出てきたものの、相談者さんのお子さんは、まだ1歳になったばかりです。
お食事が進まず、栄養のバランスや今後の発達に支障を来たさないか?という懸念を持たれる親御さんが多い中、逆にお食事がしっかり3回入るのだから、ちょこちょこ飲みしてもあまり気にせずでも個人的には良いと思いますが。(笑)
1歳1ヶ月頃だったら、少し不安だったり、お母さんに甘えたい時にちょいと飲むことで、情緒も安定しますし、ちょいと飲んでさっと去って行き暫く一人遊びするとかだったら、全然桶だと思いますよ。

これは勝手な私の想像ですが、相談者さんのお子さんの起床からお昼寝迄の数時間のおっぱいのペースはこんな感じではありませんか?

寝覚めのおっぱい飲んで、朝ご飯の後にデザート代わりに飲んで、家事をこなすお母さんに甘えたくて飲んで、昼ご飯前にも飲んで、もちろんデザート代わりに飲んで、昼寝前にも飲んで・・・とか。
でも、恐らくこの数時間で真面目に飲むのは2回くらいじゃないですか?
だったら、おっぱい飲み過ぎではないか?とかそういう範疇でもないですし。

勿論、おっぱい以外に関心を持たせる働きかけは、今後はしていかれたら良いと思います。
ちょこちょこ飲みは、ちょっと暇している時にし易い傾向にあるので、他に夢中になれることがあれば、ほぼ確実に減ると思います。
なんとかして減らそうと意気込まず、楽しいことがあれば、おっぱいを飲むのをふと忘れていたみたい・・・お母さん以外の方とお出かけしている間は、おっぱいをせがむこともなく、機嫌良く過ごしていた・・・という積み重ねの中で、徐々に回数は減っていくのではないかと思います。

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2012年7月12日 (木)

指示された補足量が飲めなくて困る。(1ヶ月半)

<ご相談内容>
1ヶ月半の我が子は、満期産で生まれ、低出生体重児ではないのに、やたらと眠りこける赤ちゃんです。
そのため直母だけでは体重増加が難しく、生まれてこのかた搾乳とミルクも補足して、どうにか標準的な発育ペースを保っています。
最近補足の1回量が60ml×5~6回/日にアップしたので、スポイドで補足するのが段々厳しくなり、産院で勧められた「母○相○室®」の哺乳瓶を使うようになりました。
ちなみに直母は10~12回/日はしています。
直母1回につき3分で2クールしています。
私としてはもう少し頑張って飲んで欲しいのですが、これ以上は、体力的にまだ無理のようです。
体重は3900gになりますが、直母後にこの哺乳瓶で飲むのが疲れるのか、補足途中で白眼を剥いて眠り始め、指示された量が飲めない日もしばしばあり、困っています。
直母量は何回か測定したことがりますが、ここ最近はしっかり飲めた時で大体30g台です。
直母後でも搾ったら射乳が続きます。
助産師さんからは、おっぱいの分泌はまずまず良好と言われています。

<SOLANINの回答>
眠りこけ、哺乳意欲に欠ける赤ちゃんは、ある意味お母さん泣かせです。
相談者さんの場合、おっぱいの分泌自体は決して悪くないのでしょうが、まだ直母がしっかり飲めないために現段階では、ある程度の発育ペースを維持していくには搾乳とミルクを補足せざるを得ず、悩ましいですね。

「母○相○室®」の哺乳瓶は、私の知る限り、哺乳瓶としては最も直母とのギャップが小さく、“直接授乳訓練用乳首”という看板に偽りなしだと思います。
しかし、それはかなりの哺乳力がないと使いこなせないかもしれないという側面を孕んでいることを意味します。
1ヶ月半で体重が3900gの赤ちゃんであれば、通常ならば「母○相○室®」の哺乳瓶を使いこなせる筈ですが、なにぶん眠りキャラ(≒スタミナ不足)の赤ちゃんなので、直母3分2クールの後の補足は、体力的に吸啜行動自体が厳しいのかもしれません。
そのため、指示された補足量が飲み切れないのだと考えます。

状況から見て、現段階では相談者さんの赤ちゃんの場合、順調な発育ペースを維持することが、直母確立のためには(回り道しているようで)実は近道のように思われます。
直母後に補足する場合の直母は、取り敢えずスタミナがつくまでは3分1クールに留め、指示された量が確実に哺乳できるようにすることを優先しましょう。
万一それでは物足りなさそうだったら、補足の後でもう1回直母すればいいのですよ。

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言い聞かせ卒乳を受け入れてくれた筈なのに号泣。(1歳5ヶ月)

<ご相談内容>
暫く前、1歳5ヶ月の我が子に2回目の言い聞かせ卒乳をしました。
前回は時期尚早だったのか受け入れNGでしたが、今回は受け入れてくれた模様です。
ところが、卒乳してから1週間が過ぎた昨日の夜は何故か「おっぱーい」と号泣したのです。
しばらく抱っこして「おっぱいバイバイしたんじゃないの?」って聞くと「うん・・・」と言って落ち着き寝ましたがあんなに泣いたのは初めてでした。
再開した方がいいのか悩みました。
みずから止めたのにあんなに泣かれると断乳したみたいで胸が痛みました。

<SOLANINの回答>
この月齢で言い聞かせ卒乳ができたということは、ある意味凄いと思います。
ですが、この1年5ヶ月、おっぱいを飲まなかった日はほぼ皆無でしょうし、やはりふと思い出したり、名残惜しかったりと、気持ちは揺れるのでしょう。
それでも、お母さんから声掛けされて抱っこしてもらい、あやしてもらううちに泣き止み納得された様子であれば、それで良いと思いますよ。
決して無理して断乳したわけじゃないですからね。
昨日は号泣はされたものの、言い聞かせ卒乳時の注意点に該当するような事態ではなさそうなので、このまま様子見で良いと思います。
スキンシップと外遊びで、機嫌良く過ごせるようにしてあげましょう。

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2012年7月11日 (水)

べビ待ちの方は、まず歯周病を治しましょうね!

いわゆる専門雑誌をパラパラ読んでいて、「おっ!」と気になったことがあります。
いわゆるべビ待ちさんで歯周病の方は、歯周病でない方よりも、妊娠に至るまでに平均で2ヶ月長くかかるそうです。
昨年オーストラリアの歯科関係の研究者が報告されたらしいのですが。
どの位の相関関係があるのかとか、詳しいデータまでは手元にないのでこれ以上の説明は出来ないのですみません。

はいはい。
そこの反論したいアナタ。
そりゃあ、歯周病でも妊娠できる方は居るし、お口の環境がクリーンな方でも妊娠しない方は居ることくらいSOLANINだって知っていますよ。
そういうことは言い出したらキリがないのでしょうが・・・歯周病の場合、そこから出る毒素やホルモンや免疫のバランスへの影響が、べビ待ち不首尾に何の影響もしないと断言できないと言いたいわけです。

色々頑張っているのに、なかなか・・・というアナタ。
もしかして、お口の環境に問題が潜んでいるかもしれませんよ。
どのみち、お口の環境が悪いと、妊娠しても色々経過に支障を来たすことがありますからねぇ。(百歩譲っても逆は無いですからなぁ。)
歯周病だけじゃなくて、お母さんのお口の虫歯菌が多いと、生まれてくる赤ちゃんの虫歯リスクも高くなったりしますからねぇ。
妊娠中に歯科検診や歯科治療を受けられることは以前から強くお勧めしていますが、その前に妊娠前からお口の環境を整えること、必要とあらば治療に踏み切ることは、きっとメリットがあると思います。

歯科には具合が悪くなってから渋々行くのではなく、普段から行きつけて、予防重視と先手必勝で臨んでいただきたいですな。

 

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2012年7月10日 (火)

ちょこちょこ飲みは止めた方がいいの?(1歳8ヶ月)

<ご相談内容>
私には1歳8ヶ月の子どもがいます。
なかなかのおっぱい星人で、ちょこっと飲みも数えると10回/dayは飲んでいます。
そのせいか、ご飯はあまり食べず、ゴルフボールくらいのお握りをたべるとよく食べたなぁという感じです。 歯が生えるのも遅く、11ヶ月で1本目が顔を出し、今でも上は4本、下は2本です。
出生時⇒49.6センチ 3366グラム
現在⇒76センチ 10キログラム

大きくはないですが、それなりに育ってます。

いつか食べると思い、飲みたいときにおっぱいをあげてきましたが、なかなか食べる量が増えないので、ちょこっと飲みをやめるべく要求されてもあげない方向にするか、今まで通り欲しいままにあげるか悩んでおります。
おっぱいを前にした時の笑顔がサイコーに可愛いので決めかねております。
アドバイスをよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
1歳8ヶ月のお子さんがいらっしゃるのですね。
おっぱいとお食事の関係はどなたも悩みが多いようですね。
相談者さんの場合、お子さんの歯の生え方がゆっくりさんなので、若干遅い目でも止むを得ないかと思います。咀嚼となるとやはり奥の歯が生えているのとそうでないのとでは違いが出て当然ですからね。

今生えている歯が6本ですから丁度1歳くらいのお子さんに多い生え方ですね。
主食としてゴルフボール大のご飯が食べられるのなら、体格的にも今は善しとしましょう。
でも、月齢的に言えば、やはりボチボチおっぱいよりもお食事にシフトさせてほしいです。
相談者さんは求められてのおっぱいですから状況が違いますが、お母さんからドンドンおっぱいセールスする月齢ではないですね。

おっぱいの要求は応えてあげるのはいいけれど、どう考えても「今は違うんじゃないかな?」という母としての勘がはたらく時ってあるかと思います。
そういう時は、遊びや他のことで気を紛らわせたり、意識して「じゃ、ご飯食べたらおっぱいにしようよ。」と言う風に、誘ってあげるのがいいですね。
可能であれば、お母さん以外の方に食べさせてもらえたら、いつもよりも食べるようになるかと思います。
お母さん以外の方からはおっぱいがもらえないことはもう分かっていらっしゃいますからね。
あっ、でも、お母さんの気配がしたら、もう一口も食べないですから、思い切ってお子さんを預かってもらって、お母さんは外出して・・・みたいな状況になるよう配慮してください。
おっぱいを飲む顔はホントに可愛いので、欲しがるとあげたくなる気持ち、分かりますよ。
「今は食事に時間じゃないし、それなりにおなかが空いているのかな?」「そろそろ眠いのかな?」という状況が読めるのであれば、あげましょうね。

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2012年7月 9日 (月)

保育園ではしっかり食べるのに自宅では今イチです。(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は1歳2ヶ月になります。
4月からの保育園入園に向け、3月から言い聞かせを頑張っていたら、ちゃんと理解したようで、現在、保育園では、おっぱいを飲んでいない児(?)同様、特に保育士さんから指摘を受けるようなこともなく、楽しく過ごしているようです。
お給食や補食(おやつ)もしっかり食べ、保育士さんにトントンされて昼寝もしています。
迎えに行って私に会った途端、おっぱい星人に早変わりしています。

ただ、家ではおっぱいをがっつり飲んでお腹いっぱいなのか、あまりご飯を食べません。
勧めても好きなバナナやヨーグルト、食パンだけだったり・・・
バランスが今イチかなと気にはなりますが、おっぱい星人の特徴として、甘えさせていいのでしょうか??

<SOLANINの回答>
そりゃあお家でもバランスよく食べてくれたらそれに越したことはありませんが、保育園ではしっかり食べていらっしゃるわけですし、四角四面にカタいことはナシにしてもいいのではないでしょうか?
一つも食べないというわけでもないし、保育園では頑張ってるんだもん!
いつかは、本格的に食べるスイッチが入りますよ。
現段階では、可能であれば、お父さんに食べさせてもらうのもいいですね。
お父さんにおっぱいはねだってもどうにもならないことは充分理解しておられますから、ひと口でも多く食べてくれるかもしれませんよ。
後は、過去記事でも書いていますが、お味見をさせてあげたり、(平日は忙しいし、気持ちに余裕が無いから難しいでしょうが)お休みの日はキッチンに入れてあげて、一緒にご飯を作るお手伝いをさせてみるものいいですよ。

1歳2ヶ月で何をお手伝いさせるかですって?
難しく考えなくても良いんです。
レタスを洗ったりちぎったりする。
茹でた枝豆に塩を振る。
予め計量した調味料を鍋に入れる。
電子レンジのスイッチを押す。
お玉で自分の食べる分をよそう。
(こぼしても大騒ぎにならないようなものであれば)お盆に載せてそろりそろりと食卓まで運ぶのもいいかもしれません。
お母さんの許容範囲でいいので、お手伝いをさせてあげましょう。
自分が手がけたメニューは意外とよく食べてくれますよ。
お父さんやお母さんにも振舞いたがるし。

なお、結構食べてくれたとしても、おっぱいは別腹で入ってしまうようですよ。(笑)

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2012年7月 8日 (日)

躾のダシに注射を使うでないっ!(怒)

医療関係者だったら、一度は遭遇し、思いっきり不快になるフレーズってありますよね?
「言うことを聞かない悪い子には、お医者さん(看護師さん)に注射してもらいますからねっ!!」ってヤツです。

注射は病気の予防や治療に必要なもので、聞き分けの悪い子に恐怖感を与えたり、服従させるためにするものではありません。
真っ当なオトナであれば言うべきセリフではないです。

こんな当たり前のことが、分かってない人が未だに居るのですからビックリです。
そんなセリフを口走ってしまったことを恥だと思わないのかな?
残念ながら、思わないのでしょうね・・・

そもそも、医療者が患児をお仕置きするために注射するなんて有り得ないでしょ?
それって大嘘つきですやん!
別のアングルから見てみましょう。
注射をされるのが嫌だから言うこと聞くようにというルールを通したらどうなりますか?
注射をされなければ自分は困らないから、何やっても自由だよね・・・
ってことになっちゃいますよ。
イイんですか?そんなルール作っても。
イイ筈がないですよね?

当ブログの読者さんはそういう意識の低い人はいらっしゃらないと信じていますが、世間一般には未だに居るのですよ。
そういう人にはお近づきになりたくないですな。
私には無理です。

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2012年7月 5日 (木)

授乳可否データの無い点眼薬を使わねばならない!(5ヶ月)

<ご相談内容>
持病の緑内障が悪化して、今までよりもキツいタイプの点眼薬を処方されました。(多分この先、一生この点眼薬が必要になるだろうと言われました。病状としては、現段階では手術まではしなくてもいいそうです。)
主治医やこの方面に詳しい薬剤師さんにも確認したのですが、私が処方された点眼薬は、授乳中の安全性のデータがまだ報告されていないとのことでした。
念のため国立成育医療センタ-のHPも閲覧しましたが、未掲載でした。
現在我が子は4ヶ月です。
断乳すべきでしょうか?

<SOLANINの回答>
ううむ。
のっけからバッサリ言わせてもらいますが、データの無いお薬の安全性に関するコンサルテーションは、誰にもできないと思います。
SOLANINもできませんよ。
月齢的に離乳食を開始するには早過ぎるますし、ミルクに切り替えた方がいいのかどうなのかは、相談者さんが決めることですよ。

ただ、明らかにNGなお薬と判明しているのは、現時点では麻薬・抗ガン剤・免疫抑制剤等の特殊なジャンルのお薬です。
そもそも緑内障の治療薬は、そういうジャンルのお薬ではないことは、ご存知ですよね?
しかも、注射(点滴を含む)・坐薬・内服薬とかではなく、局所に作用する点眼薬ですよね?
点眼薬というのは、注射・坐薬・内服薬とは異なり、お母さんの体への吸収は無いか、あってもごく僅かです。
この先の授乳期間が仮に2年3年あったとしても、おっぱい⇒お子さんへという移行による影響は、常識的に考えて、健康被害云々以前の微々たるものだと思いますが。
それでもデータが無くて不安というのであれば、まずは別の角度から情報収集をして、よく考えてみては如何ですか?

例えばその点眼薬を使用することで、お母さん自身に何か副作用(治療を中止すべき副作用の意味です)が顕れるとしたら、どういう症状か、眼科のドクターには確認されましたか?

次に、指示された用法・用量(例えば1回1滴で1日3回)で点眼して、果たしてヒトの血液中に、何時間後にどの程度検出されるものなのか、製造販売元に確認されましたか?
(母乳中へのデータが無いにしても、血液中への移行については恐らくデータがあると思うので、多少参考になると思います。)
それらの情報収集をして、赤ちゃんにどのようなリスクが考えられるのか、自分なりに考えてみては如何でしょうか?

※極論ですが、おっぱいはいつでも止められます。
断乳後のケアは過去記事にも書いてますから、セルフケアとして参考にするなり、母乳外来や助産院でケアを受けられれば何とかなると思います。
ただ、何度も申し上げるように、一旦止めてしまったら、水道の蛇口を捻るかのように簡単に復旧させることはできません。
一旦止めたおっぱいを復旧させるのは、血を流すくらい辛く、まさに茨の道です。成功する確率は限りなく低いので、それなりの覚悟をしていおてくださいね。

 

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2012年7月 4日 (水)

これってイヤイヤ期?赤ちゃん返り?

イヤイヤ期と赤ちゃん返り、どちらも大変ですが、おおまかな鑑別の仕方としては、イヤイヤ期の場合、下の子が生まれるかどうかというのに関係なく、顕れます。
何処かの政党みたいですが、「まず、反対ありき」ってヤツです。
お母さんの選んだ服は、「着たくない!」
お母さんが食べなさいと言ったものは、「食べたくない!」
「もう帰ろうね。」と声掛けすれば、ほぼ絶対に、「いやっ!」と答える。
何でも自分でしたがるくせに、「じゃあ、やれば?」と突き放したら、「お母さんがやって!」と返して来る。
つまり、自我の芽生えによるものなのですな。

反対に赤ちゃん返りの場合、早ければ下の子を妊娠した頃から様子がおかしくなってきた。(遅くても赤ちゃんが生まれて暫くしたら、様子がおかしくなる。)
できていたことができなくなる。
自分でできるのに、依存的になる。
つまり、本人の自覚は殆どないのでしょうが、いわゆる退行現象が目立つようになります。

一般的に魔の2歳児(?)と称されますが、その頃に下の子を妊娠・出産される方が多いので、そのどちらもが一緒くたにババーンと出てくるので、お母さんは大変なのですね。
予め想定できることなので、ちょっと大袈裟に旦那さんやおじいちゃん、おばあちゃんに吹聴(!)して、ご協力願うのが乗り切る秘訣だと思います。
お母さんが自分一人で抱え込むから余計しんどくなるからね。

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2012年7月 2日 (月)

よく育つ子の食後のおっぱいはどうすればいいの?(1歳)

<ご相談内容>
我が子は1歳になりました。
現在離乳食は3回食で、体重は10kgを超え、ここ数日でヨチヨチ歩くようになって来ました。
寝かしつけと夜間はバリバリおっぱいを飲んでいます。
ほぼセルフ方式で、ガッつり飲むことも。

さて、お聞きしたいのは、離乳食をよく食べるので、その時によって食べた後おっぱいを足したり足さなかったりなんですが、食べた量に応じて足すか足さないかを考えた方がいいのか、ちょっと悩んだりします。
夫と義母がそろそろおっぱいやめた方がいいのではとそろって言い始めました。「そうですね~」と口では言いつつ、まだまだやめる気はありません。(笑)

<SOLANINの回答>
もう少し、大きくなった子についての記事は書きましたが、丁度1歳くらいの子については、まだ記事を書いていなかったかもしれません。

1歳過ぎて、ヨチヨチあるけるようになられたのですね。
しかも、10kg超えているとは、よく育っていますね。
おっぱいは寝かしつけと夜間にセルフ方式でしっかり飲めているのですね。
で、離乳食も食べるようになってきたのですね。

となると、基本的に離乳食後のおっぱいセールスはしなくても良いです。
余りにも食べ方が少ない時は、一応誘ってみてください。
でも、ほぼいつも通りか、いつもよりも沢山食べられたのであれば、敢えて誘わなくても大丈夫です。
勿論、お子さんがほしがれば拒否ったりしない。
これが極意です。

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2012年7月 1日 (日)

そろそろ離乳食の回数を増やしてもいい?(8ヶ月)

<ご相談内容>
8ヶ月半の赤ちゃんがいます。
離乳食には関心が無く、ひたすらおっぱいばかりを求めています。
時には全力で拒否します。
そんな生活がかれこれ2ヶ月半続いていますが、どういう風の吹きまわしが、ここ数日、自ら口を開けて食べようとします。
今は主食が小匙2~3と主菜が小匙0.5~1と副菜が小匙1くらい食べられるようになりました。
アレルギーも無さそうです。
今のところ下痢もしていません。
よく食べる赤ちゃんからみれば、「なぁんだ。」位の量なのでしょうが、私にしてみたら、この食べ方は大躍進です。
でも、考えてみたら、早い方は3回食への切り替えが射程範囲になる月齢ですよね?
となると、ウチみたいなパターンであってもそろそろ回数を多くした方が良いでしょうか?

<SOLANINの回答>
そうでしたか。
スタートから2ヶ月半で、食べるスイッチが入ったようですね。
よかったですね。(笑)

8ヶ月半になられるのでしたら、それなりに消化吸収力は向上しているのでしょうが、ここ数日前から食べるスイッチが入ったということは、ひにち的にまだ回数を増やすには早いと思います。
健啖家の赤ちゃんの場合、2回食にする段階で、1回につき主食だけで子ども茶わんに半分ほど食べます。
この他に主菜を大匙1と副菜大匙1.5~2くらいは食べます。
まぁ、そこまでは望まないにしても、月齢的にもまだ焦る時期ではないし、せめて健啖家の半分くらい食べられるようになるまで、約1ヶ月かけてじっくり量を増やしていくこと、食べられる食材の種類を増やす方が実利的ですよ。

そうそう、おっぱいは回数制限をしなくても良いですからね。
ある程度食べているのですから、ほしがればおっぱいはあげて行きましょうね。

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