<ご相談内容>
ウチのおっぱい星人は、只今1歳8か月です。
悩んでいることは、いまだにおっぱい以外のものは口にしないということです。
ちなみに、おっぱいの回数は、ちょこ飲みで15回くらい/日です。
先日受診した小児科のドクターに相談したところ、「食べさせたいのであれば、断乳以外の方法はない。」「お母さんが決断するしかない。」と言われました。
ちなみに、貧血の検査結果は、治療の必要は無しでした。
私は、自然卒乳を目指しているので、断乳は何としてでも避けたいのですが、この、「おっぱい以外のモノは全く口にしない。」という状態は、月齢的にいつまで見守っていてよいのでしょうか?
例えば、ある程度(例えば2歳半とか)まで改善されないようならば、やはり言い聞かせ卒乳を検討するべきでしょうか?
体格的には、11ヶ月から身長は4㎝しか伸びていません。
体重はこの9ヶ月、全くの横這いです。(50gも増えていません。)
運動機能の発達は、月齢相当です。
言葉はまだこれからですが、ベビーサインは30語くらいできるので、コミュニケーションは取れています。
歯は16本生えています。
他の赤ちゃんとの食事会も、ピクニックもパパやジジババからも何やかや協力をしてもらっていますが、今のところ効果なしです。
常に、「ご飯は食べても、おっぱいは変わらず飲めるのよ。」と、言い聞かせています。
最近は、私の食事には興味があるのか、お皿を突いたり、食べ物が付いていないスプーンを舐めたりするようにはなりました。
おっぱいは続けたい。
でも、おっぱいがある限り、まだ当分食べないかもしれない。
ジレンマです。
<SOLANINの回答>
ううむ。ううむ。
難しい質問ですな。
食が細いというのではなく、全く食べてくれないのですね?
現在、1歳8ヶ月なんですよね。
歯も16本も生えているんですよね。
外遊びもさせて、運動機能の発達も正常。
お家の方も協力してくださっている。
なのに、おっぱい以外のものは、全く口にしないのですね。
貧血は問題なかったことは幸いでしたが、それにしても…ですな。
恐らく性格的にかなり頑固なトコロがあるお子さんなのでしょうね。
なので、お母さんを含め、周りの大人たちが翻弄されているのかもしれません。
ただ、気になるのは、遊び飲みとはいえ、ちょっとおっぱいの回数が多いと思います。
あ、いえ、少食でも食べてくれれば、もちろんおっぱいの回数は余り気にしなくて良いのですよ。
だけど、今回はそうではなく、全く食べてくれなくて、おっぱいを頻回にあげているのですから、それはどうなんだろう?と思ってしまいます。
気を悪くなさらずに聞いてほしいのですが、欲しがるたびにあげていれば、取り敢えずおなかは満たされますし、気持ちも落ち着くことでしょう。
でも・・・今のままでは、何も変わらないのではないでしょうか。
恐らく活発なお子さんなのでしょうが、かと言って体重もかれこれ9ヶ月間、完全に横這いというのも気になります。
身長については、教えていただいた数値は、パーセンタイルグラフの下限割り込みそうですが、2歳までは寝かせて測定するし、多少の誤差はあるかもしれませんし、現段階では10年以上先の思春期のことは何とも言えないと思います。
今後、立位で測定するようになり、身長SDスコアが-2SD以下が続く(≒つまり,100人中低いほうから数えて1~2番目の状態が続くのでなければ…)低身長云々まで神経質にならなくても大丈夫かなと思います。
但し、冷静に今後の発達・発育を考えれば、さすがにおっぱいだけでは必要な栄養を賄いきれない段階になってきていると思います。
決しておっぱいを止めなくてはならないとは思いませんが、だからと言っておっぱいだけでいいとも思えません。
相談者さんのジレンマは痛いほど伝わってきました。
なので、敢えて辛口な打開策を提案します。
可能であれば、お子さんを数ヶ月、一時保育でお世話になる…というのはどうでしょう?
同年代の子ども達との集団行動、食べないとおなかが空いて動けないという感覚、食べるって美味しい・楽しいという感覚、これは実際に体験しないと、得られないかもしれません。
勿論、一般の保育園はお母さんがお仕事をしていらっしゃることが前提ですから、未満児ですし、なかなか枠が無いと思います。
無認可でも質の高い保育をされているところは、探せばあると思います。
事情を話して、食べることの喜びを教えたいとお願いしてみては如何でしょうか。
若しくは、きちんとお子さんに言い聞かせをした上で、同居されていないおじいちゃん・おばあちゃん家に朝から晩まで武者修行として、保育園同様、ほぼ毎日(先方の都合もあるでしょうから、土日祝日は、もちろんお休みで結構です。)7~8時間/日お世話になることが出来たら、それでもいいのですが。
日中、おっぱいの無い環境、お母さんとは離れた環境で、「食べるっきゃないか!」という状況を作ってみたら、徐々に食べてくれるようになるのではないかと思います。
勿論、出かける前と、帰宅後と寝る前は欲しいだけおっぱいをあげてください。
「今日もよく頑張ったわね。」と、おっぱいで労ってあげてください。
労ってもらえるのであれば、きっと相談者さんのお子さんはこのハードルを乗り越えられると思います。
<追記>
預かる側の立場として、食物アレルギーの有無が不明というのは、何を食べさせていいか分からず、困ります・・・というのは確かにそうだと思いました。
また、月齢的には0歳代と1歳代前半のお子さんについては、食が細かったとしても、全く一口も食べないのでなければ、今から授乳回数を減らさなきゃ。」とかは、あまり考えられなくても良いと思います。
1歳8ヶ月のお子さんとは、オトナの感覚からすれば僅か数ヶ月~1歳程度の差であっても、この時期は、この僅かな差で判断が異なってきますので。
何故かと申しますと、0歳代や1歳代前半のお子さんは、「対策として外遊びや運動量を増やすことがまだ難しい(←まだ、歩けない子もいる)」ですし、「奥歯がまだ生えていない(←咀嚼機能の発達はまだこれから)」「食べられないものが、まだたくさんある(←軽度の食物アレルギーであれば、解除まであと一歩という子もいる)」から同列には論じられないのです。
また、「体重が停滞したとしても、せいぜい2~3ヶ月程度で長期化していない」か「おっぱい中心でも月齢相当に体重増加がみられる」か「おっぱい中心でもパーセンタイルグラフの下限を割り込まない」か「生まれた時から小粒ちゃんでパーセンタイルグラフ下限を割り込んでいる子であっても、月齢相当に体重増加が右肩上がりである」という段階であろう・・・からです。
(2012年1月16日20時30分)