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2012年1月

2012年1月31日 (火)

お勧めしたい書籍 『ママになる前に知っておきたいおっぱいとお口の話』

母乳育児をしていく中で、自然卒乳志向のお母さんにとっては、歯科検診での、「長期授乳は虫歯の元ですよ。」という諫言めいた歯科医師や衛生士さんの指導に、ブレそうになる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、SOLANINの歯科・口腔ケア領域の師匠も常々仰ってますし、SOLANINも記事で再々書いていますが、母乳育児の継続と虫歯予防は両立できます。
どちらかを選んでどちらかを捨てなくてはならないものではありません。
この、『ママになる前から知っておきたいおっぱいとお口の話―母乳育児からはじまるキレイな歯並び』という歯科の今井美行ドクターのご著書は、大変有意義なので、お勧めします。(ちなみに、SOLANINがこの書籍の存在を知ったのは、ある通知型読者さんから教えていただいたことからはじまります。)
タイトルの内容が、ひとつの項目毎に今井美行ドクターのコメントとマンガの2ページ見開きで構成されていて、大変読み易いです。
(SOLANINが記事化していることと被っている内容も、ちょくちょくありますが。)

歯科検診で、虫歯予防に力を入れていると標榜される歯科のドクターや衛生士さんだったら、きっとこの書籍の存在をご存知の筈ですが、世間一般にはそういうことを知らない?でも医療者も少なくはないので、何でしたら、歯科検診に持参されても良いかもしれません。要チェックです。

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価格は税込みで1890円!(頁数は145)

密林でも販売しているようです。

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2012年1月30日 (月)

歯を磨いてあげる時に気をつけること。

(注)最強母乳外来・フェニックスにて歯を磨いてあげる時に気をつけること。公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

いきなりですが、赤ちゃんにとっては、大好きなお母さんであっても、真剣過ぎる表情は怖いのです。

どういうことかと申しますと、赤ちゃんの歯を磨く時、磨き残しが無いように、必死に磨いていらっしゃるのではないでしょうか?
その時の表情です。
多分、真剣過ぎるのではないかと思います。
でも、敢えてそこは、赤ちゃんを怖がらせないためにも、笑顔で磨いてやってくださいな。
そうでないと、赤ちゃんは「お母さんが怒っている。なんでだろう?怖いよう~。」という風になってしまい、泣けてきちゃうのですね。
こんなことを申し上げるのは、大変恐縮なのですが、特に年齢が高めのお母さん、要注意です。
一度、壁掛けサイズの鏡を床に置いて、赤ちゃんの歯を磨く時の、真剣過ぎる表情で覗き込んでやってください。
G(重力)が掛かるので、綺麗なお顔のお母さんであっても、凄味が利きすぎたお顔に変貌してしまいがちですので。(汗)
それでも、笑顔だったら大丈夫ですから。

 

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2012年1月29日 (日)

赤ちゃんの上前を撥ねないタンデムの目安とは?

<ご相談内容>
今は2才8ヶ月の上の子と4ヶ月の赤ちゃんがタンデム授乳中です。
特に生後しばらくは上の子がおっぱいを飲むことに私がイライラしてしまいがちでした。
しかし以前のタンデム授乳に関する記事で、下の子を育て守ろうとする母性本能だ、と読み少し安心しています。
2才なので言い聞かせはある程度通用するのですが、寝かしつけの際に眠気のためあまりにも不機嫌な時は、「赤ちゃんには飲ませたくない!もっとおっぱいする!」と泣き喚き、つい私も厳しく叱ってしまい自己嫌悪に陥ることがあります。

やはり赤ちゃんにたくさん飲ませたいので、上の子が飲んで足りなくなることが不安です。
通常は上の子が先に2~3分飲んで「おしまいね」して、赤ちゃんに…と言う流れです。
(上の子も大抵はこのパターンで納得するので、いつもこれで済むなら、私もまだ安心なのですが・・・)
となると、赤ちゃんの上前を撥ねてしまわない程度に飲ませてあげる、というのはどの程度なんでしょうか。
ちなみに上の子は食欲旺盛な14キロ。おっぱいはたいていは寝る時と夜中に1~2回。
赤ちゃんは3170グラムで生まれ、4ヶ月1日で受けた健診では、体重6366グラム、頭位40.2センチで問題ナシでした。

<SOLANINの回答>
上前を撥ねない程度の上の子への飲ませ方ですが、ずばり、赤ちゃんの体重が月齢相当に増えて、右肩上がりの放物線を描いているということです。
勿論、月によっては小幅だったり大幅だったり、ばらつきはあるのでしょうが、パーセンタイルグラフ内の体重で生まれた赤ちゃんであれば、グラグ内を推移していれば、OKです。(笑)
恐らく、今のあげ方ならば、問題ない筈です。
寧ろ、上の子さんが飲んでくれることで、乳房トラブルを回避できているだろうし、分泌のための乳頭刺激が高まるので、懐の深さを見せつけて、「今日は大きな赤ちゃんの日なのね。分かったわ、今日は特別に飲んでいいわよ~。」と、受け止めてあげてくださいね。
きっと、お母さんに受け止めてもらえると感じたら、わがまま発言は少しずつ減ってきますよ。

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2012年1月28日 (土)

食べムラが大きい児の補食と水分は?(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は1才2ヶ月になります。
生まれてからずっと完母できています。
1才くらいから食べムラが出てきて、7~10日サイクルで食べる周期と食べない周期に変わります。
食べるときはご飯おかず全て合わせてこども茶碗いっぱいになるくらいで、食べないときは全部で5口くらいしか食べません…

おっぱいは毎日同じくらい飲んでいて、最近は記事を参考に「おっぱい飲みたい=ほっぺたにキス」を覚え、自分の飲みたいタイミングで要求してきます。日中3~5回、夜中1~3回くらいです。

質問は、「おっぱいを飲んでいても、月齢に準じて補食を与えた方がいいのか?」ということと、「もっとおっぱい以外の水分を与えた方がいいのか?」ということです。
今までおっぱいばかりで水やお茶をあまり与えていなかったのですが。
ちなみに野菜は取れていると思います。
運動量も同月齢よりは多いと思います。(8ヶ月後半から歩き始め今は走っています。)

<SOLANINの回答>
まず、「おっぱいを飲んでいても、月齢に応じた補食をしていった方がいいのか?」ですが、した方が良いとは思います。
ただ、補食=おやつ=お菓子ではないので、栄養バランスやおなかの足しを考えて、小さめのおにぎりやふかしたサツマイモや乾燥野菜のチップス等がお勧めです。
虫歯予防を考えて、お砂糖を含むものは避けた方がいいですよ。
次に、食べムラがあるとのことですね。
でも、長いスパンで見れば、それなりに食べていらっしゃるようですし、活発に動き回っていて、元気そうですから、あまり気にしなくても良いと思いますよ。
体重も少しずつでも増えていたら、大丈夫。
この時期はがっつり食べて、ゴクゴク飲んでも、運動エネルギーで消費しますから200g/月もふえたら上等です。

そして、おっぱい以外の水分摂取についてですが、一回量は少なくても結構ですから、ちょこちょこと、それこそ3回のお食事や補食の後で、お水やお茶を勧めて飲ませてあげて下されば良いと思います。

それから、「おっぱいが飲みたい=頬っぺたにキス」というのは、過去記事にも書いていますが、スマートな表現でありながら、お母さんとしては嬉しいリアクションなので、まだあまり喋らないおっぱい星人のお母さんは是非採り入れられては如何でしょうか?

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2012年1月27日 (金)

非常に吐乳し易い赤ちゃんのおっぱいをあげるタイミングとは?

「泣いたら直ぐにおっぱいをあげる。」昔から、普遍的に言われてきたことです。
しかし、過去記事にもあるように、ギャン泣き大将のような赤ちゃんであれば、おっぱいが飲めなくなる自分が悔しくて、泣けば泣く程テンパッてしまいますから、この論理が当て嵌まらないことは、読者のみなさんもご存知の通りです。

また、ギャン泣き大将とは逆ベクトルで、「泣いたら直ぐにおっぱいをあげる。」に該当しない赤ちゃんもいらっしゃいます。
それはですね、「泣いたら直ぐにおっぱいをあげる。」と、非常に吐乳し易い赤ちゃんです。
溢乳(いつにゅう)ではないですよ。
吐乳です。
それもかなり大量のを1日に数回します。
しかも、吐かない日は無いくらい、ほぼ毎日という状況です。
と申しますのも、このような状況が続くと、大抵月齢相当の体重増加が見込めません。
遊び飲みやチャラ飲みはわりかし少なく、飲み方は真面目なのに、1回の吐乳の量が多く、赤ちゃんの体重がパーセンタイル下限ギリギリで這い上がる感じであれば、敢えて、泣いたらあやしてください。
しっかりあやした上で、パクパクが激しくなりグズグズ言い始めた段階で、おっぱいをあげてください。
恐らくそうすることで、吐乳の量や1日の回数が減少する筈です。
そうなるとおっぱいの歩留まりが良くなり、赤ちゃんの体重増加度がアップしてくる筈ですから。
変化を正しく把握するには7~10日位の間隔で、体重チェックをしてください。

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2012年1月26日 (木)

ATLのがんワクチン、臨床研究もうすぐ始まる?

数日前の新聞やネットの情報サイトで書いてあったことですので読者のみなさんもご存知かと思います。
大阪大学免疫学フロンティア研究センターと大阪大学病院が来月学内の倫理委員会に申請し、ウィルスが原因で発症する成人T細胞白血病(以下ATLと表記します)をがんワクチンで治療する臨床研究を始める予定らしいです。

ATLを発症した場合、効果的な治療方法として骨髄移植があります。
(でも、骨髄移植には年齢制限があるし、そもそも型の合うドナーがいなければどうにもならないものです。)
骨髄移植待機の場合は抗がん剤が投与されることになります。
ATLは感染=発症ではありません。
感染された方が発症する確率は5%前後と言われ、発症までに50年前後の期間があるものの、発症したら急速に悪化するため治療の難しい白血病でもあります。

ちなみに、ATLに感染しているかどうかは、大抵は妊娠初期の検査で判るようになっています。(公費負担や検査のルーチン化が拡がってきています。)
ATLの感染経路の主なものは母乳とされていますから、赤ちゃんが生まれたら好きなだけ&欲しがる間はずっとおっぱいをあげたい・・・と希望しても、ATLに感染している方は涙をのんで断念されているという重い事実を知って欲しいです。

これから臨床研究に参加される対象者さんの治療効果次第ですが、我が国にはおよそ100万人のATL感染者の方がいらっしゃいますので、実際にこのがんワクチンに副作用が無く、治療や発症予防に効果があることが立証されれば、実用化に向かい大きな希望の光になるでしょう。
「どうかこの臨床研究が成功しますように。」と、心から祈リたいと思います。

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2012年1月25日 (水)

ロックアウトにご用心!その2

ロックアウトされたお母さんはちょくちょくいらっしゃるようですが、かくいうSOLANINも、やられたことがあります。
次男に・・・です。

昔団地で生協さんをしていた時、いつも共同購入品の仕分けを我が家の玄関前の階段下でしていました。
実はその前の週、ウチの次男はご近所さんの購入された平飼い卵を勝手に触り、落とし、割ってしまいました。
さらにその前の週は、ご近所さんの購入されたお菓子を勝手に開けて食べようとしました。
いくら2歳児でもやっていいことと、いけないことがあります。
長女をおんぶしながら仕分けをする母の目を掠めて、碌でもないことを繰り返し、その度に叱り、ご近所さんに平謝りして・・・が連続したので、さすがに私もうんざりで、玄関で靴を履こうとしている次男を置いて、仕分けのためにさっと外に出たのですね。
次男の泣き声がしましたが、その週は注文品が少なかったから、チャッチャとして、直ぐに家に入れば5分以内で済むので、次男を外に出しませんでした。
玄関のドアをバンバン叩く音がしましたが、ホントに直ぐに済んだので、「ごめんごめん、もう終わったから開けてあげるね。」と、言いながらドアノブを回そうとしたら・・・ドアが開かないのです。
次男、泣きながらドアをバンバン叩いていましたが、何かの拍子にドアの鍵をカチャンと廻してしまったようです。
はい、長女をおんぶしたSOLANINは、玄関の鍵を持っていません。
見事にロックアウトされてしまいました。(汗)
この仕打ちは、外に出してもらえなかったことの逆恨みか?
次男め、やりよったな。(怒)

けれども、幸い我が家は1階でした。
キッチンの小窓を換気のために開けていたので、ご近所さんに長女を抱っこしてもらい、脚立を借りて、小窓を2枚とも外し、入りましたよ、そこから。
ご近所さん曰く、空き巣の犯行現場にしか見えない、怪しい光景だったとか。(スカートでなくてよかった。)

その時次男は、何をしていたかといえば、すっかり泣き止み、小窓を外して入ってくる母をニヤニヤ笑いしながら、出迎えてくれました。
母をロックアウトした反省ですか?
あの表情は・・・多分してなかったと思いますよ。

この時から、私はちょっとした外出でも、必ず鍵を持ち歩くようになったのは言うまでもありません。
しかし、次男のロックアウトはこれだけにとどまりませんでした。(To be continued)

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2012年1月24日 (火)

先天性トキソプラズマ症って知っていますか?

トキソプラズマというのは、猫を宿主とする原虫です。
その原虫に感染して起こる病気が、トキソプラズマ症です。
人から人には感染しません。
妊婦さんが感染しても、大抵は無症候なので、血液検査をしない限り、発覚することは稀だと思われます。
けれども、感染が発覚したとして、無症候だから放置してもいいのかというと、決してそうではありません。
トキソプラズマ症の胎内感染率は、妊娠中にルーチンで検査している病産院は圧倒的に少ないため、不明とされていますが、先天性トキソプラズマ症の赤ちゃんは、0.05%は発症しているのではないかと推測されています。
この、いわゆる先天性トキソプラズマ症の症状としては、胎内死亡、流産、小眼球症、水頭症、小頭症、脳内石灰化像、肝脾腫、腹水、網脈結膜炎、てんかん様発作、痙攣等が挙げられます。
週数の若いうちに感染するほど、おなかの赤ちゃんの症状は重篤化し易い傾向が高いので、決して侮ってはいけませんよ。
ちなみに、妊娠前に感染していても、おなかの赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症になる心配はありませんから、安心してください。
おなかの赤ちゃんを先天性トキソプラズマ症から守るためにはいくつかの有効な方法がありますので列挙しますね。
 1) 極力生肉や加熱の不十分な肉料理を口にしない。
 2) 果物や野菜も食べる前にはしっかり洗う。
 3) 食用肉や野菜などに触れた手は、温水でよく洗う。
 4) ガーデニングや畑仕事等の土をいじる際は、手袋を装着する。
 5) 猫のトイレの処理時は手袋を装着するか、家人に代行を頼み、妊娠中は行わ  ない。
 6) 妊娠初期から予防として上記1)~5)を励行することと、産婦人科ドクターにお願いして、妊娠初期に抗体検査をして、 感染の有無と状況を正しく把握することが肝要です。
また、感染が発覚したら、アセチルスビラマイシンという内服薬による治療方法がありますが、羊水検査の結果、おなかの赤ちゃんへの感染が確定した場合は、内服しても治療効果がありませんのでご注意ください。
その場合は別のお薬による治療となる可能性が高いです。
治療条件に該当する妊婦さんは、速やかに治療を受けられ、出来得る限りのリスクを減らしましょう。

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2012年1月23日 (月)

離乳食を開始したら、下痢になってしまって。(6ヶ月)

<ご相談内容>
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ヶ月に入り、離乳食を開始しようと思い10倍粥を食べさせたところ、初日に13回、翌日に10回、2翌々日に9回と下痢をしたので、離乳食を一旦止め小児科受診しました。
赤ちゃんの体調があまり良くない時に離乳食をスタートしたのが一因では?と、との診断で、下痢止めと整腸剤を処方してもらい飲ませていますが、まだ45回うんちをします。
本人の機嫌は良いので、うんちの回数など、どのくらい様子を見て離乳食を再開させたらいいか悩んでます。
その点をアドバイス頂ければありがたいです。お忙しいと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。

SOLANINの回答>
当初は下痢の回数がハンパなく多かったようですが、わりかし回復が早めですし、冬場に多い、感染性胃腸炎ではなさそうですね。
やはり、ドクターの仰る通り、状況証拠的に体調が今イチの時にスタートした離乳食(10倍粥)が怪しそうです。
そうなると、離乳食をお休みするのが一番妥当な対応だったと私も思います。

さて、離乳食再開をいつにするかについてですが、うんちの回数には個人差があるので一概に言えませんが、そもそも以前の通常時のうんちの回数は一日に何回くらいだったのでしょうか?
現時点で45/日にまで減ってきたとのことですが、普段もこのくらいの回数のうんちが出るのであれば、再開していいと思います。
しかし、まだまだであれば、たとえ機嫌が良くても、それは回復途上ということなので、もうしばらく様子見でいいのではないでしょうか?
回復途上なのに早く再開しなくてはと焦って、また逆戻りになるよりかは、多少日数を要しても、回数的に下痢が治まってからの再開でも遅過ぎないと思いますよ。
整腸剤の内服や、おっぱいで腸内環境を整えるのが優先事項ですね。
離乳食のスタートが半月やそこいら出遅れても、赤ちゃんの発達には影響ないですから、心配無用ですよ。

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2012年1月22日 (日)

キシリトールタブレットの摂取量・摂取方法について。

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「キシリトールタブレットの摂取量・摂取方法について。(改訂版)公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

<ご相談内容>
理屈っぽい質問になりますが、教えてください。
一応キシリトール関連の記事もコメントも一通り目を通したのですが、見当たらなかったので・・・
1.キシリトールの推奨摂取量は5g以上/日ですが、それよりも少ない摂取量でも効果は有りますか?
2.例えばオトナが1粒当りのキシリトール含有量は0.4g/粒のタブレットを摂取したい場合は、12~13粒という計算でOKですか?
3.1日の摂取量を一度に摂るのと、朝昼夕夜とかに分けて摂るのとでは効果が違いますか?
4.キシリトールとフッ素(チェックアップ)を併用する場合の順序についてです。
我が家では今、仕上げ磨き→うがい→キシリトールタブレット→チェックアップなのですが、もしかしてチェックアップ→キシリトールの方がいいのかしら?とふと思いました。
以上4点に付きまして回答願います。

<SOLANINの回答>
済みません。
普段マタニティ―クラスの妊婦さんにお話ししている内容ばかりなので、すっかり初期に記事化しているモノだと思い込んでおりました。
そうでしたか、無かったですか・・・
では、回答したいと思います。
1.大人でも子どもでも、少ない摂取量は効果がありません。
様々な先行研究で5g以上/日摂取しなければ、効果に乏しいと報告されています。
甘いお菓子をあげるくらいなら、おやつにキシリトールをあげた方が良いとは思いますが、キシリトール本来の効果を期待するには必要摂取量を確認することが大変重要です。
2.これはご指摘の通りです。
この計算で合っていますよ♪
3.キシリトールの効果を最大限に引き出すには、一度に大量摂取して、「今日のノルマ達成!」というのは、NGです。
キシリトールはいつ摂取しても歯の脱灰が起きません。
歯磨きの後でも何かのご褒美としてでも、どうぞ気兼ねなく、4~5回に分割して摂取してください。
それから、タブレットの場合、ガリガリ噛まずに出来るだけ長く(可能であれば5分間以上、)ペロペロ舐めて溶かしてください。
4.これにつきましては、現状の方が良いと思います。
チェックアップして30分待ってキシリトールを摂取するより、お口の中を綺麗にしてからキシリトールを摂取して、〆にチェックアップが理想的ですよ。
・・・ということです。(笑)

 

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2012年1月21日 (土)

食中毒で入院となり、おっぱいが出なくなった。(1 歳児母)

<ご相談内容>
我が子は丁度1歳になるのですが、先月に私が食中毒のため、緊急入院で(10日間)を余儀なくされました。
入院当初は、先生にお願いして授乳可能な薬で対応してもらい、病室に我が子を連れて来てもらい授乳をして、それ以外では搾乳を頑張ってしていました。
しかし、なかなか症状が改善しないので、泣く泣く授乳禁の薬に変更になりました。
搾乳だけは・・・と、頑張っていましたが、ずっと絶食が続いていたことや、40度の熱があったため、そこまでマメには搾乳は出来てなかったため、おっぱいが出なくなりました。(涙)
我が子が心配で早めに退院をお願いし、そこからは頻回授乳をしましたが、完全には体調が回復してはいなかったことと、食事が思うように摂れず、なかなかおっぱいが元のようには出ませんでした。
しかも、退院して3日目に、また体調不良と発熱で緊急入院になってしまい、絶食と授乳禁の薬の投与が再開となりました。(泣)
再入院の時も搾乳はしていましたが、全くと言っていいくらいおっぱいが出なくなりました。
実母には、「弱っている身体でおっぱいを出すと、栄養が取られて身体が回復しないから、もう授乳は辞めて欲しい。」と、言われましたが、6日後に退院してからは、私は自分の意思で授乳を続けました。
しかし、全くおっぱいがでないので、我が子は大号泣。
しまいには、出ないおっぱいを吸われ続けて、乳首が赤くなり、血豆が出来てしまいました。(汗)
痛くて吸わせる事ができなくなり、身体もなかなか回復しないため、授乳を諦めてしまいました。
私なりに授乳を続けたくて頑張りましたが、もしかしたら、授乳を続けられる方法が何かあったのでしょうか?
SOLANINさんの意見が聞かせて欲しいです。

<SOLANINの回答>
食中毒になられたこと、お見舞い申し上げます。
緊急入院や、再入院になったりで、踏んだり蹴ったりだったのですね。
心身ともに、お辛い状況だったと思います。
おっぱいが好きなお子さんに、出なくなったおっぱいを吸わせて血マメが出来て痛かったこと、大号泣されたこと、それは、その時できる精一杯のことをされてなってしまったことです。
不本意だったと思いますが、体調、特に胃腸の調子が悪い時は、おっぱいにはブレーキがかかってしまいますし、そのせいで、出なくなったことはある意味不可抗力でしょう。
このような厳しい状況での分泌維持のために、何か他に方法があったかとの質問ですが、私にもちょっと思いつきませんし、調べてみましたが、学術的にどうのこうのというものもありませんでした。
相談者さんは出来る限りの分泌維持を頑張られたものの、残念ながら症状が激烈過ぎて、どうにもならなかったのだと思います。
相談者さんは精一杯出来る限りのことをされたのですから、決してご自分を責めないでくださいね。

ところで、出なくなったおっぱいをお子さんはどうしていますか?
見向きもしませんか?
ちょこっと、咥えたりしてますか?
それともニヤ~ッと笑いながら触りますか?
もしもお子さんが、少しでもおっぱいにふれあいたそうな様子があり、それがお母さんの身体的痛みを伴わないことならば、させてあげてもいいのではないかと思います。
おっぱいを飲むのは卒業されたとしても、おっぱいを介してのスキンシップは、そのまま続行というお子さんって、ちょくちょくいらっしゃいますよ。
それはそれで、お子さんの気持ちを受け止めてあげているのですから、おっぱいライフ番外編がスタートしたと解釈判断していただき、お付き合いしてみてくださいね。

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2012年1月20日 (金)

果たしてこれは断乳なのでしょうか?(1歳)

<ご相談内容>
我が子はちょうど1歳になります。

ここ1ヶ月くらい、授乳は夜ごはんの後、入浴の後と夜中起きた時にあげる程度でした。
2週間くらい前から、主人が添い寝をしてトントンするとおっぱい無しで寝てくれるようになりました。
それまでは、ずっと添い乳での寝かしつけでした。(日中は抱っこで寝ていきます)
あまりおっぱいに執着がなくなってきた感じになっていたので、そろそろ卒乳の時期かもねと、主人と相談してこの年末年始の休みを利用して、卒乳することにしたんです。
ふたりめを希望ですが、生理もまだ始まっていなかったので。

昨夜、若干おっぱいを欲しがるそぶりを見せたので、主人に抱っこしてもらい、そのまま私は視界に入らないようにして主人のトントンで眠っていきました。
夜中も何度も起きましたが、主人のトントンと子守唄で眠ってくれました。

でもこれは、SOLANINさんの卒乳とは違って、これは断乳だと。
卒乳の記事をしっかり読めていなくて、今日じっくり読んでいて気づきました。
どうしよう、我が子は何の準備もなくおっぱいにさよならしてしまった・・・と。
我が子の場合、幸い何時間も号泣しておっぱいを求めるということはありません。
今夜も、私が最後に抱っこをして、さりげなく視界から消えて、主人のトントンで眠っていってくれました。
でもこのままこれを続行していいのか、今すごく不安になっています。
おっぱいのサヨナラ儀式もせずに、やめようとしている状態を継続していいのか・・・。

今のところ日中も元気に外遊びしていますし、ご飯もたくさん食べてくれます。(授乳中のころからよく食べる子です)
欲しがるそぶりは、お風呂上りに私の服をめくろうとはしましたが主人が抱っこをすると、すぐ忘れてしまう感じです。
ただ、今後もし元気がなくなったり、SOLANINさんがおっしゃられるような不安項目が出てきたときは、また授乳してあげた方がいいんですよね。
その際は、卒乳を1歳半くらいまで待ってみようと思います。

<SOLANINの回答>
★卒乳のジャンル記事に、書いているかと思いますが、1歳までに自然卒乳をされるお子さんは20%位いらっしゃいます。
相談者さんのお話の様子では、もしかしたらそのグループに入られるお子さんなのではないでしょうか?

確かにきっかけは、断乳チックではありますが、決して無理やり止めさせたという印象を受けませんよ。
たまたまかもしれませんが、そういう時期だったのかもしれません。

有名なO式のセンセイは、断乳式なるものを挙行されるそうですが、自然卒乳には、マニュアルもタイムスケジュールもありません。
過ぎてみれば、そうだったのか…というのが、自然卒乳です。
お子さんがおっぱいに執着しなければ、相談者さんから何か働きかけなくても、今のままで良いと思います。
だって、ご飯はしっかり食べていらっしゃるのでしょう?
運動機能の発達も正常ですよね?
単語らしきものも、ぼちぼち出てきていますよね?
おっぱいが恋しくて情緒不安になっている訳でもないでしょう?

万一、おっぱいが復活すれば、それはそれで受け止めてあげればいいのですよ。
「なぁんだ、やっぱりね。ちょっと早いかな?って思ったのよね。」と、オトナの対応をしてあげてくださいな。

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2012年1月19日 (木)

このまま言い聞かせ卒乳を進めても大丈夫?(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は1歳2ヶ月です。
そろそろ次子が欲しいなぁと思ってますがまだ生理が再開しません。
私の年齢もあり気になって婦人科に行ったら、やはり授乳してると妊娠は難しいから断乳をと勧められました。
産まれたときから、最強母乳外来で勉強しながら頑張って完母で育ててきたのに…授乳してても妊娠される方がおられるのは知っていたので、私もそうなればいいなぁと淡い期待を抱きながら自然卒乳を目指してましたが、なかなか希望叶わないものですね。
けれども、一方的な断乳は嫌なので、まだ1歳半になってませんが、だいぶ言ってることも理解してますしご飯も人並みに食べるので言い聞かせ卒乳を始めました。
今日で8日目になります。
記事にあったように、言い聞かせを始めてから夜寝る前の1回だけだった授乳がかなり増えました。
おっぱいおっぱいと一日何回も言うようになりました。
今は駆け込み授乳と思い飲みたいだけあげてます。

しかし、今日の朝寝のとき、いきなりおっぱいを飲むのをやめバイバイと言って洋服をおろしました。
その後、抱っこで眠れず泣く我が子。
おっぱい欲しいんやろうなぁと思いましたが、我が子が頑張ってバイバイと言ったんだろうなと思いおっぱいに誘いませんでした。
でも眠れず…最終的におっぱいっと言ってきたのであげました。
ここで気になるのですが、明らかに我慢して泣いてるのがわかるとき、こちらからあげた方がいいのでしょうか?
もしくは頑張ってるから、こっちも見守り、本人が言うまで泣かせてたほうがいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
言い聞かせ卒乳を始められて、思いのほか早いうちに一旦は「おっぱい、バイバイ」の意思表示をされたのですね。
ただ、短期間ですと、確かに相談者さんのお子さんのように、どうすれば眠れるのか分からなくて泣いてしまって・・・というパターンはありがちなのですね。
一言で言えば「機が熟していない。」からです。

お子さんは頑張っていらっしゃいます。
もしかしたら、このまま求めに応じなければ、おっぱいは飲まなくなるかもしれません。
でも、何となくですが、それって断乳チックじゃないですか?
言い聞かせ卒乳を始めてまだ日が浅いですし、お子さんの気持ちが揺れて当然の時期です。
今日明日、不退転の決意で臨まなくてはならないわけではありません。
そもそも、おっぱい星人は何かを思いきる時も、おっぱいをたくさん欲しがります。
駆け込み授乳はまさにそれです。
喩えて言うなら跳躍競技での助走なのですね。
三段跳びをするアスリートが、走り幅跳びのスタートラインから助走しても上手く跳べないようにように、言い聞かせ卒乳にもそれなりの心の準備期間が必要なのです。

ですので、相談者さんの場合、まずはお子さんの気持ちに寄り添い、「頑張っているね。でも、ホントはどうしたいのかな?」と、聞いてあげてください。
お子さんが、お母さんの目をしっかり見返し、「おっぱい、バイバイなの。」と意思表示されたら、手を握って「じゃあ、お母さんも応援するよ。」でいいと思います。
でも、嗚咽したり、おっぱいをまさぐったりするのであれば、「無理しなくてもいいよ。今はおっぱい祭りだから、大丈夫だよ。さぁさぁ、いっぱい飲んでいいよ♪」と、受け止めてあげてください。
その上で、言い聞かせ卒乳の記事を参考にされ、「おっぱいバイバイするのは○○さんが、おっぱいに来た日だからね。」と目安になるもの(シンボルマーク)作戦を地道に遂行してください。

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2012年1月18日 (水)

ロックアウトにご用心!その1

既に先週、次男の脱出劇を書きましたが、今週は、私と同じ団地に住んでいた知人のエピソードを、書かせていただきます。

或る日の午前10時過ぎ、外出しようとしていた私は、高い所から、「誰か、助けてください!」という声が聞こえてくるのを察知しました。
最初はよく分からなかったのですが、目を凝らすと高層階の知人が、ベランダで叫んでいます。
「どうしたの?」と聞いたら、「●●(お子さんの名前・2歳児)にロックアウトされちゃったんです!」とのこと。
「ロックアウトって、ベランダに出てるだけじゃん。大層な・・・」と思ってしまいましたが、知人は必死の形相です。

その団地のベランダは、ドア式になっていました。
その日は風が強かったから、知人は●●ちゃんがベランダに出ないようにと、わざとドアを閉めて、洗濯物を干していたそうです。
そしたら、●●ちゃんは、お母さんが鍵を掛けたかと勘違いして、ドアの鍵をを開けようとして、ガチャガチャしているうちに、お母さんをベランダにロックアウトさせてしまったらしいのです。
そして、●●ちゃんは、完全にパニックになってしまい、開けてとお願いしても泣き叫ぶばかりで、どうにもならなかったそうです。

私は、「それじゃあ玄関から入って開けてあげる!」と言って知人の家のある階まで上がって来たものの、肝腎の玄関の鍵が掛かっていて入れません。。
「ひゃ~、どないしょう?」と、逆戻りした私は、知人に、「玄関は閉まっていて入れなかったわ。どうしたらいい?」と聞きました。
知人は、「悪いけど、旦那に電話してもらえませんか?頼みます。」と言ったので、電話番号を聞き出して、速攻で知人の旦那さんに連絡しました。

旦那さんは、事情を説明すると、一瞬絶句していましたが、上司に頼んで帰宅させてもらい、玄関の鍵を開けて、奥さんを救出してくれました。
読者のみなさんもお子さんにロックアウトされないようにご注意くださいね。
2歳児は、何かの拍子に鍵を掛けるかもしれませんが、解除してくれるかどうかは分かりませんので・・・(汗)

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2012年1月17日 (火)

寝かしつけにおっぱいは問題ありますか?(7ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は出生体重3300g、7ヶ月半で9000gですくすく育っております。
上の子が3歳なのですが、そのせいか、落ち着いて授乳できないこともあり、キョロちゃんなことも多いです。
最近後追いがひどく、私が少しでも見えないと天と地がひっくりかえったように泣きます(笑)
また、夜は何度も何度も目を覚まし、そのたびに添い乳で寝かせる毎日です。
基本的に寝かしつけは授乳なのですが、これって問題ありますか?あとは夜の添い乳も…
一度授乳して眠れないと、30分後や一時間後にまた授乳ということもあります。
飲みすぎの心配、リスクってあるのでしょうか?
ちなみにまだ時々吐乳します。

<SOLANINの回答>
キョロちゃんでも、しっかり育っていらしてるのですね。
ある意味、凄いと思います。
さて、後追いが酷いとのことですが、恐らく月齢的に分離不安が強くなってきている時期なので、家庭内ターミネーターになっていらっしゃるのだと思います。
愛され過ぎて辛いですが・・・相談者さんは、今、“モテキ”なのでしょうね。(笑)
夜間授乳が頻回になってきたのも、月齢的にいわゆる夜泣きが出てくる頃でもありますね。
添い乳には、特にリスクとかはないですから、相談者さんが、添い乳がしんどくなければ(≒添い乳の方がラクだと仰るのであれば)迷わずに続けられたら良いのですよ。
制限しなくてはならないという種類のものではありませんよ。

でも、そうではない、しんどいと仰るのであれば、添い乳の仕方というか回数を考えた方がいいかもしれません。
もしかしたら、私がブックマークしているあの清水悦子さんが仰るように、「寝言泣き」が混じっているような気もします。
SOLANIN流に言えば、「アリバイ確認」ですな。
決しておなかが空いて眠れないとか起きてしまうのではないような印象を受けます。
おっぱい以外の方法でも、ネンネができる可能性はあるかもしれませんね。

であれば、起きている間に、「おっぱいさんね、夜中はネンネするよ。○○ちゃんも夜中はネンネだよ。」くらいは、繰り返し言い聞かせてください。
いつもよりも、良く眠ってくれたら、「おっぱいさんに、おはようだね。おっぱいさんもよく眠れてありがとうって言ってたよ。さぁ朝だから、いっぱい飲もうね。」と、お話ししてあげてください。

それから、寝かしつけにおっぱいは普通だと思いますが。(汗)
授乳して眠れないと30分後や1時間後に再度授乳することになるとのことですが、吐乳が度々になるようでしたら、何とか時間がかかっても、抱っこやトントンして寝かせる方が合っているかもしれませんね。

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2012年1月16日 (月)

おっぱい以外のモノを全く口にしない。(1歳8ヶ月)

<ご相談内容>
ウチのおっぱい星人は、只今1歳8か月です。
悩んでいることは、いまだにおっぱい以外のものは口にしないということです。
ちなみに、おっぱいの回数は、ちょこ飲みで15回くらい/日です。
先日受診した小児科のドクターに相談したところ、「食べさせたいのであれば、断乳以外の方法はない。」「お母さんが決断するしかない。」と言われました。
ちなみに、貧血の検査結果は、治療の必要は無しでした。
私は、自然卒乳を目指しているので、断乳は何としてでも避けたいのですが、この、「おっぱい以外のモノは全く口にしない。」という状態は、月齢的にいつまで見守っていてよいのでしょうか?

例えば、ある程度(例えば2歳半とか)まで改善されないようならば、やはり言い聞かせ卒乳を検討するべきでしょうか?

体格的には、11ヶ月から身長は4㎝しか伸びていません。
体重はこの9ヶ月、全くの横這いです。(50gも増えていません。)
運動機能の発達は、月齢相当です。
言葉はまだこれからですが、ベビーサインは30語くらいできるので、コミュニケーションは取れています。
歯は16本生えています。
他の赤ちゃんとの食事会も、ピクニックもパパやジジババからも何やかや協力をしてもらっていますが、今のところ効果なしです。
常に、「ご飯は食べても、おっぱいは変わらず飲めるのよ。」と、言い聞かせています。
最近は、私の食事には興味があるのか、お皿を突いたり、食べ物が付いていないスプーンを舐めたりするようにはなりました。

おっぱいは続けたい。
でも、おっぱいがある限り、まだ当分食べないかもしれない。
ジレンマです。

<SOLANINの回答>
ううむ。ううむ。
難しい質問ですな。
食が細いというのではなく、全く食べてくれないのですね?
現在、1歳8ヶ月なんですよね。
歯も16本も生えているんですよね。
外遊びもさせて、運動機能の発達も正常。
お家の方も協力してくださっている。
なのに、おっぱい以外のものは、全く口にしないのですね。
貧血は問題なかったことは幸いでしたが、それにしても…ですな。

恐らく性格的にかなり頑固なトコロがあるお子さんなのでしょうね。
なので、お母さんを含め、周りの大人たちが翻弄されているのかもしれません。

ただ、気になるのは、遊び飲みとはいえ、ちょっとおっぱいの回数が多いと思います。
あ、いえ、少食でも食べてくれれば、もちろんおっぱいの回数は余り気にしなくて良いのですよ。
だけど、今回はそうではなく、全く食べてくれなくて、おっぱいを頻回にあげているのですから、それはどうなんだろう?と思ってしまいます。
気を悪くなさらずに聞いてほしいのですが、欲しがるたびにあげていれば、取り敢えずおなかは満たされますし、気持ちも落ち着くことでしょう。
でも・・・今のままでは、何も変わらないのではないでしょうか。
恐らく活発なお子さんなのでしょうが、かと言って体重もかれこれ9ヶ月間、完全に横這いというのも気になります。
身長については、教えていただいた数値は、パーセンタイルグラフの下限割り込みそうですが、2歳までは寝かせて測定するし、多少の誤差はあるかもしれませんし、現段階では10年以上先の思春期のことは何とも言えないと思います。
今後、立位で測定するようになり、身長SDスコアが-2SD以下が続く(≒つまり,100人中低いほうから数えて1~2番目の状態が続くのでなければ…)低身長云々まで神経質にならなくても大丈夫かなと思います。

但し、冷静に今後の発達・発育を考えれば、さすがにおっぱいだけでは必要な栄養を賄いきれない段階になってきていると思います。
決しておっぱいを止めなくてはならないとは思いませんが、だからと言っておっぱいだけでいいとも思えません。
相談者さんのジレンマは痛いほど伝わってきました。

なので、敢えて辛口な打開策を提案します。
可能であれば、お子さんを数ヶ月、一時保育でお世話になる…というのはどうでしょう?
同年代の子ども達との集団行動、食べないとおなかが空いて動けないという感覚、食べるって美味しい・楽しいという感覚、これは実際に体験しないと、得られないかもしれません。
勿論、一般の保育園はお母さんがお仕事をしていらっしゃることが前提ですから、未満児ですし、なかなか枠が無いと思います。
無認可でも質の高い保育をされているところは、探せばあると思います。
事情を話して、食べることの喜びを教えたいとお願いしてみては如何でしょうか。

若しくは、きちんとお子さんに言い聞かせをした上で、同居されていないおじいちゃん・おばあちゃん家に朝から晩まで武者修行として、保育園同様、ほぼ毎日(先方の都合もあるでしょうから、土日祝日は、もちろんお休みで結構です。)7~8時間/日お世話になることが出来たら、それでもいいのですが。
日中、おっぱいの無い環境、お母さんとは離れた環境で、「食べるっきゃないか!」という状況を作ってみたら、徐々に食べてくれるようになるのではないかと思います。

勿論、出かける前と、帰宅後と寝る前は欲しいだけおっぱいをあげてください。
「今日もよく頑張ったわね。」と、おっぱいで労ってあげてください。
労ってもらえるのであれば、きっと相談者さんのお子さんはこのハードルを乗り越えられると思います。

<追記>
預かる側の立場として、食物アレルギーの有無が不明というのは、何を食べさせていいか分からず、困ります・・・というのは確かにそうだと思いました。

また、月齢的には0歳代と1歳代前半のお子さんについては、食が細かったとしても、全く一口も食べないのでなければ、今から授乳回数を減らさなきゃ。」とかは、あまり考えられなくても良いと思います。
1歳8ヶ月のお子さんとは、オトナの感覚からすれば僅か数ヶ月~1歳程度の差であっても、この時期は、この僅かな差で判断が異なってきますので。

何故かと申しますと、0歳代や1歳代前半のお子さんは、「対策として外遊びや運動量を増やすことがまだ難しい(←まだ、歩けない子もいる)」ですし、「奥歯がまだ生えていない(←咀嚼機能の発達はまだこれから)」「食べられないものが、まだたくさんある(←軽度の食物アレルギーであれば、解除まであと一歩という子もいる)」から同列には論じられないのです。
また、「体重が停滞したとしても、せいぜい2~3ヶ月程度で長期化していない」か「おっぱい中心でも月齢相当に体重増加がみられる」か「おっぱい中心でもパーセンタイルグラフの下限を割り込まない」か「生まれた時から小粒ちゃんでパーセンタイルグラフ下限を割り込んでいる子であっても、月齢相当に体重増加が右肩上がりである」という段階であろう・・・からです。
(2012年1月16日20時30分)

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2012年1月15日 (日)

手足口病を乗り越えて、おっぱいライフ満喫中。(1歳半)

<ご連絡いただいたこと>
私が読者登録をしたのは、我が子が手足口病になり、おっぱいを飲まなくなったことがきっかけでした。
「再びおっぱいを飲んでくれますように!」と、願掛けの意味を込めての読者登録でした。
一時は分泌が著しく低下して、「おっぱいライフは、もはやこれまでか?」と、危惧しましたが、見事復活しました。
あの時諦めなかったから、1歳半の今、おっぱいを続けられています。
今では、「おっぱいよ〜、おっぱいよ〜( ´ ▽ ` )」と、歌いながら、幸せそうに服をめくってくるようになりました。
嬉しそうにおっぱいを飲む我が子を見ると、ホントに幸せな気持ちになります。
SOLANINさん、これからも、宜しくお願いします。

<SOLANINからひとこと>
実は、1歳代で手足口病をきっかけに、なし崩し的に卒乳してしまう例は意外と多く、おっぱいを大切にしていらっしゃるお母さんであればあるほど、「こんなフィナーレでいいのか?」と悩まれる例はよくあるものです。

そんな中、1歳1ヶ月で手足口病に罹患され、哺乳ストライキと分泌低下という危機的状況になりつつも、それを乗り越え、現在1歳半のおっぱい星人継続中とのこと、大変良かったですね。

これからは、どんどん新しい歯も生えてきて、咀嚼力も向上されることでしょう。
運動も活発になられ、徐々に栄養摂取のシフトが、おっぱいからお食事へと移行してくることになるでしょう。

それは取りも直さず、おっぱいがお子さんの発育の手段だけではなく、楽しみや癒しとしての役割が高まることを意味します。
つまり、おっぱいライフの醍醐味を満喫できる領域に到達されたということです。
もう少しすれば、言葉が沢山出てきますから、喋るおっぱい星人との会話も楽しめますよ。
それこそ、おっぱいソムリエばりに味の批評をしてくれたりして。(笑)
心からおっぱいを楽しむことが出来るなんて素敵ですよね♪

そりゃあ、時にはトンでもさんに遭遇したり、長期授乳に否定的な恫喝まがいの暴言を吐かれ、悔しい想いをされることもあるかもしれません。
でも、当ブログは、いつもおっぱいをあげる全てのお母さんと赤ちゃんを後方支援していますからね。
記事をフル活用され、ブレないお母さんになってくださいね。

 

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2012年1月14日 (土)

果たしてこれは自然卒乳ですか?(2歳)

<ご相談内容>
我が子は2歳になります。
次の子が欲しいものの、元来授かり難い体質なので、恐らく治療を受けることになりそうなため、言い聞かせ卒乳を試みましたが、失敗してしまいました。
ところが、その暫く後に、私の乳輪トラブルが起き、その際、「おっぱいが痛いからねぇ。」と見せながら言ったら、触りも吸いつきもしなくなりました。
今は「痛いの?」と日に1~2回聞いてきますが、「まだ痛いのよ。」と答えれば、納得している様子です。
ネンネの際は、おっぱいが飲めない(飲まない)ので機嫌が悪く、抱っこをすればネンネ出来ますが、すんなり眠る日が来るのか?と心配です。
また、おっぱいを飲まなくなってから、フルーツが好きになり、再々食べたがります。

当初の予定とは、かなり違った展開になったのですが、これって自然卒乳なのでしょうか?
何だか私の中ではしっくりこないのです。
SOLANINさんのご意見を聞きたいです。

<SOLANINの回答>
次子希望のため、言い聞かせ卒乳をして失敗かと思いきや、ひょんな展開になってきたのですね。
2歳ともなると賢くなります。
それだけではありません。
お母さんを思いやる気持ちも芽生えてきます。

今はまだ、大好きだったおっぱいへの執着が全くないと言えばそうではないかもしれませんが、葛藤がありつつも、おっぱいを飲まず、抱っこでネンネしたり、フルーツを欲しがったりというのは、代償となるものを自分なりに考えているのだと思いますよ。
ちょっと変則的ですが、これも自然卒乳の兆候とも言えます。
今のお子さんの様子は好機と解釈していただき、やはり必要であれば、治療に踏み切られても良いのではないかと思います。

そして、次のお子さんをご懐妊・ご出産され、その時、「おっぱいお味見させてよ。」と言って来られたら、“タンデム授乳あれこれ”の記事を参考にされ、受け入れてあげてくださいね。
ネンネの方も、今以上に運動量が増えたら、やがてはすんなり眠ってくれるようになりますよ。
この機会に、お母さん以外の方、例えばお父さんともネンネが出来るように仕向けて行きましょう。

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2012年1月13日 (金)

ギャン泣き大将の理由とは?(新生児)

お母さんの乳頭・乳輪には、何の問題も無く、「これで咥え辛いって言ったら贅沢だよね。」という条件なのに、お母さんのおっぱいを咥えるとなると、ギャン泣きモ―ドに突入してしまい、お母さんの乳房に何度も猫パンチで、まともに直母が出来ない赤ちゃんがいらっしゃいます。
ついでに言わせてもらうと、起きている時は、大抵機嫌が悪く、ちょっと抱っこしてあやしたくらいでは殆どギャン泣きモードが続きます。

起きている時は、大抵機嫌が悪いですから、お母さんは疲れ果ててしまいます。
助産師が何とか力になりたくて、赤ちゃんのお口の中を見ても、舌小帯短縮症って訳でもないし、理由が分からず何でだろう?と悩ましくなります。

ギャン泣きをした時は、どんな赤ちゃんであっても、舌を巻き上げた状態になりますが、よく観察すれば、舌が衝立てか屏風のように高さのある撥ね上がりが見られ、一向に下顎側に下がって来ません。
この手の赤ちゃんの場合、ギャン泣きでテンパッている時にラッチオンは不可能です。
20分経とうが30分頑張ろうが、ギャン泣きでテンパッてる時は、赤ちゃんのボルテージは上がるばかりで、他のことは全く出来なくなるのです。
赤ちゃんは汗ダクダクかいても、声が裏返り掠れても、スタミナの続く限り泣き続けます。

ギャン泣きモードに突入し、テンパッてる時は、まずは、声掛けをしてスクワットをして宥めてやってください。
決して、お母さんのおっぱいが嫌いになって飲みたくないのではないのです。
出来ない自分に腹を立て、収拾がつかなくなっているだけなんです。
それが証拠に、起きていてもたまに機嫌の良い時や、寝ぼけているのかな?という時は、すんなり咥えてゴキュゴキュ飲んでいます。

しっかり飲める時とそうでない時の落差が激し委のが特徴です。
なので、体重増加度も低調です。
止む無くミルクの補足が必要になることも致し方ありません。
それでも、口腔機能が発達すれば、何とかなる芽がありますから、諦めずに乗り越えて行きましょうね。

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2012年1月12日 (木)

非常の際はここを破って隣戸に避難できます。

あれは次男が2歳前のことでした。
次男は外遊びが好きなので、朝起きて直ぐに玄関に行き、家から出してくれと喚いていましたが、長女をおんぶして家事をこなす私にそんな余裕は無く、悪いけど次男を無視していました。
諦めた次男は、開け放っていたベランダに出て、柵を両手で掴みながら、次々と歌を歌っていました。

そして、30分くらい経った頃、私は洗濯物を干すついでに、少しは次男に構ってやらねばとベランダに出ました。
そしたら何と、次男が消えていたのです!
当時の我が家は、集合住宅の1階でしたが、ベランダに置いてあるのはエアコンの室外機だけで、それも壁側ですから、エアコンの室外機を踏み台にして外に出ることは不可能です。(ベランダの奥行も、柵の高さも各々1.2mあったので、2歳児では柵には飛びつけない。)
また、ベランダの柵の幅は10cmくらいですから、柵の隙間から脱出することも不可能です。
どう考えてもベランダの外に転落する筈はなく、なのに次男は煙のように消えてしまったのです。
この状況で何処に消えちゃったの?神隠しじゃないよね?と焦り丸出しの裏返った声で、「○○ちゃ~ん!」と次男の名前を連呼していたら、お隣の独身のお兄さんの、「お前何処から入って来たんや?」という声が聞こえました。

そうなんです。
次男は、「非常の際は、ここを破って隣戸に避難できます。」と書かれた石膏ボードの下の隙間(20cm弱の高さ)からお隣のベランダに侵入したのです。
非常の際ではなかったから、破らずに身をよじりながら・・・です。
そして、座敷わらしみたいに、お隣のベランダに忽然と現れていた模様です。

なんちゅうやっちゃ。
そこまでして、家の外に出たいんかいっ?
はぁぁぁ~(←溜息)きっと出たかったんでしょうね・・・

いわゆる集合住宅(団地や社宅)にお住まいの方で2歳児(以下)のお母さん、気をつけてくださいね。
外遊びが好きな子は、家の外に出るためだったら、何でもやってしまうバイタリティーがありますから。

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2012年1月11日 (水)

産後は甲状腺機能の変化にご注意!

甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌するトコロですね。
普段は全く気にならないし、気にすることの無いトコロでしょう。
でも、産後は、ちょっと気にした方がいいと思います。
あまり知られていないことなのですが、産後は20人に1人の割合で、甲状腺機能に異常が現れる可能性があるのです。

妊娠中はおなかの赤ちゃんを育てるために、妊婦さんの自己免疫機能は下がっていることをご存知かとは思いますが、産後早期は下がっていた自己免疫機能がリバウンドしたような状態になり、甲状腺炎を来たす(=甲状腺ホルモン過剰状態になる)ことがあるのです。
産後1〜3ヶ月頃は甲状腺機能が亢進したような状態ですから、暑がり・食欲亢進・イライラする感じ・頻脈・体重減少等の症状が、尋常ではないレベルで起こることがあります。
(但し、時期が来れば甲状腺機能亢進は落ち着くわけですから、基本的に様子観察で治療することは稀だと思います。)

甲状腺炎が続くと、やがては甲状腺ホルモンの分泌は低下してきます。
そうなると産後3〜8ヶ月頃は、徐々に甲状腺機能が低下してきますから、対照的な症状が見られるようになってきます。
つまり、寒がり・食欲低下・気力が萎える・疲れ易い・便秘・脱毛・浮腫み・体重増加等です。

いずれの症状も、産後見られやすい症状なので、「赤ちゃんのお世話で疲れているのだろう。」「気にし過ぎではないか?」と、思ってしまいがちです。
単なる気のせいなのか、甲状腺機能の異常によるものなのかは、血液検査で分かりますから、「もしや?」という場合は、ひとりで悩まずにドクターに相談してみましょう!

万一、血液検査のデータで、T4が低く、TSHが高ければ、甲状腺機能低下症になっていると見做して間違いないと思います。
確定診断がつけば、内服治療が開始されます。
治療に使われるお薬は、『★おっぱいとお薬」でも記事になっているように、赤ちゃんへの影響を心配しなくてもいいので、しっかり治療していきましょう。

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2012年1月 9日 (月)

こんにちは赤ちゃん事業にモノ申す!

厚労省が提唱する、「こんにちは赤ちゃん事業」(正式には乳児家庭全戸訪問事業)ってきいたことがありますか?
いよいよ地方の小さな市町村でもやることになってきているようですね。
全戸訪問は大変でしょうが、母子のために・・・という取り組みは今まで非常に少なかったので、それ自体は悪くはないと思います。
「産後ウツ」と「乳児虐待の兆候」の早期発見という目的も素晴らしいと思います。

ただねぇ。
一応の講習を受けられるとのことですが、実動部隊が民生委員さんなんですよね。
その地域の名士的存在の方がなられるという、民生委員さんです。
人格や人柄には問題ないでしょう。
民生委員さん自体にイチャモンを付ける気は毛頭ございません。

だけど、民生委員さんは、イコールで保健師さんや助産師ではないのです。(もちろん、民生委員さんの中でも、たまたま元保健師さんや元助産師の方もいらっしゃるかもしれませんが、確率的にはかなり低いでしょうね。)
しかも、民生委員さんは性別や出産・子育て経験を問わないので、男性や出産・子育て経験のない女性がされている地域もあります。

それって、どう思われます?
産後のメンタル面でデリケートな時期で、お家の中がシッチャカメッチャカな状態の日に、ご近所のおじさまやお子さんを生み育てた経験の無いおばさまが、民生委員の名のもとに、「どないですか?」って来られたら。
失礼ながら、果たして民生委員さんは、「産後ウツ」や「乳児虐待の兆候」を察知できるのでしょうか?
失礼な言動を重ねて恐縮ですが、ちょこっと講習を受けられたくらいで、仮に子育てのご経験がおありであっても、赤ちゃんのことやおっぱいのことで、ホントに実のあるアドバイスをしていただけるのでしょうか?
そういうお立場の方に、お母さんは腹を割って何か相談されるのでしょうか?
ご近所さんであれば、却って相談し辛いことだってあるのではないでしょうか?

実際、SOLANINは、訪問する立場の民生委員さんの知人数名から、「エライことになってしまってねぇ。正直言って、困ってるんだよね。」「これはホントに民生委員の仕事なのかなぁ?」という、愚痴(?)を聞かされていますからねぇ。

赤ちゃんのお母さんにとっても、民生委員さんにとっても、良くないことにしか思えないのですが、これってSOLANINの杞憂なんでしょうかねぇ?
家庭訪問するんだったら、地域で活躍する開業助産師に、きちんとした講習を受けてもらった上で、お願いするのなら分かりますが。
(あっ、もちろん、適正な報酬をすることは言うまでもありませんよ。)
訪問を受ける立場の読者さん、忌憚のないご意見を頂けますか?

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2012年1月 8日 (日)

予め入院することが分かっていたらしておくこと。

(注)最強母乳外来・フェニックスにて予め入院することが分かっていたらしておくこと。(若干改訂版)公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。


以下、過去記事。

病気や怪我で入院加療が必要だと担当ドクターから伝えられ、入院の準備をしなくてはならなくなった場合、予めしておいた方がいいことがあります。

当ブログの読者さんは、70歳未満だと思いますので、「健康保険限度額適用認定証」というものを、全国健康保険協会○○支部(○○の部分は都道府県名が入ります。)に、請求しましょう。
電話でご自身の健康保険の記号番号と住所と氏名を伝えたら、まず、申請書が先方から送付されます。
申請書に必要事項を書いて、返送すれば、「健康保険限度額適用認定証」が自宅に送付されることになります。

以前は、一旦医療費は全額病院に支払ってから還付を受ける仕組みでしたが、近年は入院前にこの手続きをしておけば、自己負担額のみを支払えばよいという風に変わりました。
適用区分があり、所得により限度額が設定されています。
例えば、低所得の方(=住民税非課税の方)は、公的機関での証明書が必要ですが、僅か35400円になります。
一番多い一般所得者の場合、例えば医療費が100万円かかたとしたら、3割負担ですから高額療養費の窓口での払い戻し分(この例であれば、212570円)が、医療機関の窓口で清算されますから、実際のお支払いは、87430円で済みます。(なので、もちろんその入院分の高額療養申請が不要となります。)

通常、この認定証の有効期限は、入院開始日の月初めから退院予定月の月末までとなります。

「健康保険限度額適用認定証」の手続きをしていたにもかかわらず同一世帯(=生計が同じ)の年間医療費が10万円を超えたら、超えた分が控除対象になるので、年度末に税務署で確定申告しましょう。
なまじの節約よりも、沢山還付が受けられる可能性もありますよ。

それから、人間ドックは高額でも健康保険の適用にはなりませんが、受け渋りはよくないですよ。
なぜなら、万一人間ドックで病気が見つかり、お薬や別の検査や手術が必要になればそれはそれらは健康保険の適用になりますから。

何事も健康第一ですが、いざという時、慌てなくて済むようにこういう知識を持っておきましょうね。
医療者であっても、事務方でなければ、現場の看護師さんや技師さん達は意外とこういう知識をお持ちで無い方が多いのよね。
なので、ちょっと医療ジャーナリスト風に格好つけて記事化した次第です。(笑)

追記:コメント欄でやりとりがありましたように、若干、説明不足の点がありましたので、補足させていただきます。
国民健康保険や地方及び国家公務員等の共済組合の方が、「限度額適用認定証」の請求をする際は、全国健康保険協会ではなく、各々の保険者に請求してくださいね。(2012年1月8日21時34分)

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2012年1月 7日 (土)

膝胸位の効果を高めるポイントとは?

32週を過ぎても逆子の場合、出来れば頭が下になって欲しいですから、産婦人科のドクターから、「例)おなかの赤ちゃんの背中がお母さんの右脇腹側にあるので、寝る時は左側を下にしてくださいね。」・・・というような説明を受けるかと思います。。
まぁ、それでもなかなか回転してくれないのが、正直なトコロです。

20~30年くらい昔は、内回転とか外回転とかの処置をされたと聞いたことがありますが、胎盤が剥がれるかもしれないリスクがあるので、最近はそういう処置をされる産婦人科ドクターはめっきり少なくなりました。

となると、ベーシックではありますが、助産師の立場から提案できるのは、膝胸位のしかたを指導するってことになります。(胸膝位と書いた文献もありますが、ここでは膝胸位という表記で書かせていただきます。)

膝胸位をする際は、おなかが張っているとまず成功しません。
なので、恐らく産婦人科ドクターが処方される張り止めのお薬を内服され、1時間くらい経過してお薬が効いてきた頃に行うことが、一つめのコツです。
また、寒いお部屋ではおなかが張り易いですから、暖かいお部屋でするのが二つめのコツです。
膝胸位をしたら、せめてその姿勢を保つのに、3~5分間は辛抱してもらう必要がありますが、その後は下にする側を「どっこいしょ。」と、緩やかに向くのではなく、若干弾みをつけるかのように、ゴロンと向くのが三つめのコツです。(なので、フローリングや畳の上ではなく、お布団の上でされるといいでしょう。)
そして、出来ればトコちゃんベルトRを装着してから行うのが四つめのコツです。
私は母子整体研究会のデータまでは把握していませんが、経験的にトコちゃんベルトRを装着するとおなかが丸くなるから、おなかの赤ちゃんが回転しやすくなるのだと理解しています。

それから、これも大事なことですが、回転したら、おなかの赤ちゃんの蹴る位置が変化します。
変化したことが自覚出来れば、それ以降は膝胸位をしないでくださいね。
もしも、仮の話ですが、蹴る位置が変化したのに、膝胸位を漫然と続けると、またもおなかの赤ちゃんが回転して、逆子に戻っちゃうかもしれないので、ご注意願います。
産婦人科領域以外で、逆子を頭が下の状態にする技術を鍼灸師の方が持っていらっしゃる(≒お灸で治す)というのも聞いたことがありますが、SOLANINは専門外であまり詳しくないので、ここには書けません。(どういった逆子の状態がお灸の適応なのか、週数的にはいつ頃まで可能なのかとか、そういうことは知らないからです。)

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2012年1月 6日 (金)

赤ちゃんの散瞳検査の際、何故モニター装着するの?

週数の若い早産児さんや満期産であってもジストレス等の理由で酸素投与を行った赤ちゃんは,そうでない場合よりも、幾つかのリスクがあります。
そのうちの一つに、網膜症のリスクが高くなることが挙げられます。

これは、定期的に眼底検査を受けることで、早期発見と対処が出来ますが、眼底検査の前には赤ちゃんの眼に散瞳作用のある点眼薬を使うことはご存知でしょうか?
その際、通常、ECGやSPO2等のモニターを装着することになるかと思います。(普段はモニター管理していない赤ちゃんの場合でも、わざわざ装着するという意味です。)

ところで、赤ちゃんの眼を散瞳させるのに、何故モニター管理が必要なのか、ご存知でしょうか?
散瞳させるということは、もちろん眼底を観易くするためですが、赤ちゃんにとっては副交感神経のはたらきを抑制することでもあるからです。
もちろん頻繁に起こり得ることではありませんが、赤ちゃんに顔面紅潮・動悸・血圧上昇・吐気等の症状が起こり得るので、それらの症状を察知したら、速やかな対応が必要だからですね。
決して、「大層な・・・」なぁんてことではないのです。
至極真っ当な準備なのですね。
逆に、仮の話ですが、もしも、何も準備せず赤ちゃんの眼を散瞳させ、眼底検査をするとしたら、それって怖いことだと思いますよ。

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2012年1月 5日 (木)

妊婦さん向けのお勧めの香り。

妊婦さんはホルモンの影響で気分が変調し易いものです。
“アロマテラピーでリフレッシュ♪”は、良いアイデアですが、妊娠中は使用禁止のエッセンシャルオイル(=精油)もありますので、注意が必要ですね。

「妊婦さんが使ってもOKで、尚且つ爽やかな気分になれる香りで、殆どの妊婦さんに好感を持っていただけるエッセンシャルオイルは何ですか?」と、知人でもあるNARDジャパンのT先生に伺いましたところ、「マンダリン」と「ラヴィンツァラ」をミックスしたものが良いとのアドバイスを受けました。

「マンダリン」は、柑橘系ですが、空気を浄化したり、不安感を和らげたりする作用があります。
「ラヴィンツァラ」は、暫く前まで「ラベンサラ」と、呼ばれていました。
主な成分組成が、「ユーカリ・ラディアタ」と似ているのですが、比較すると、「ラヴィンツァラ」の方は、ツンとした感じが少なく、ソフトな印象です。
抗ウイルス作用や抗菌作用が強いです。
これらのエッセンシャルオイルは、直接キャリアオイルに混和して塗布するというのではなく、お水を入れたデフューザーに数滴ずつ入れて香りを楽しむのが適しているとのことです。
※個人的には、「ラヴィンツァラ」は1~2滴くらいで、「マンダリン」を多めに滴下した方が好ましい香りだなと感じました。

・・・そうだ!これからの時期、感染症も増えるでしょうから、この組み合わせで病産院の待合室やマタニティ―クラス等、妊婦さんが大勢集まられる場所に使っても良いかもしれませんね♪
早速SOLANINも勤務先で採り入れてみようっと!

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2012年1月 4日 (水)

真空パックにご用心!

陥没や扁平乳頭のため直母が困難な場合、乳頭保護器のお世話になることもあるかと思いますが、P社の乳頭保護器のハードタイプは、個人的な感想を言わせてもらえば、前のモデルよりも改悪されていると思います。
実際に使ってみると分かりますが、台座がシリコンのためグニョグニョして、吸引圧が上手く掛らないようです。
おっぱいが乳頭保護器の内側に溜まって来るまでに、長時間を要します。
どうにもしっくりこなくて、イレギュラーな使い方ではありますが、ゴムの乳首を乳頭保護器の代替えに使ってみると、意外と良い感じになることはしばしばあります。
(もちろん、ゴムの乳首を製造するメーカーは、このような使い方を推奨していませんが・・・)

注意点としては、吸引圧が強くなると、お母さんの乳頭が、真空パックされたかのようになってしまいがちです。
そのような状態ではおっぱいは乳頭保護器の内側に溜まっていても、飲み下すことが出来ていないので、一旦ゴムの乳首を乳輪から外し、ゴムの乳首の真空パックを解除してから、再び装着し直して、仕切り直して哺乳という段取りになります。
真空パックされると、乳頭がメッチャ痛くなるかと思いますので、気がつかないということは無い筈です。

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2012年1月 3日 (火)

逆子を甘く見ちゃいけませんよ!(32週以降)

妊娠30週位までは、およそ半分くらいのおなかの赤ちゃんは逆子です。
この時期は、逆子であっても特に問題は有りません。
逆子であったとしても、子宮の容積に対し、まだおなかの赤ちゃんが小さめであるし、羊水も充分にあるので、自力で頭が下になるよう回転してくれるからです。

しかし、32週を過ぎる頃から、相対的に子宮の容積に対し、かなり赤ちゃんが大きくなるし、羊水も減ってくるので、自力での回転が徐々に難しくなります。
そして、週数が進むにつれて、逆子状態はいよいよ固定化してきます。

逆子のリスクは、頭が下にある場合に比べ、おなかが張り易いということです。
また、それゆえ、何かの拍子に破水し易いということです。
破水しても、頭が下の場合、頭が栓になるからいいのですが、逆子は頭よりも小さな足やお尻が下にあるので、細い臍帯が、子宮口からスルっと脱出してしまう惧れがあるのです。
ご存知のように、臍帯はおなかの赤ちゃんの生命線です。
満期産であろうとも、臍帯脱出したら、おなかの赤ちゃんはそこで The End なのです。
緊急帝王切開をしても,救命が間に合わないことだってあるのですよ。

逆子の場合、週数や子宮頸管長やその他諸々の状況から、産婦人科ドクターが、おなかの張り止めを処方されることがあります。
ところが、時として、「私はおなかが張った感じがしないから、処方された張り止めのお薬は内服していません。」という、仰天するようなことをのたまう妊婦さんがいらっしゃるようで、そういう無知な発言を耳にするたび、SOLANINは、いつもヒヤヒヤしています。
無闇やたらに怖がることは有りませんが、正しく怖がってくださいね。

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2012年1月 2日 (月)

n-3系油脂って知っていますか?

平均的な日本人の一日あたりの油脂の摂取量は約60gです。
これは、50年前(読者のみなさんのおばあちゃんやひいおばあちゃん世代)のおよそ3倍と言われています。
母乳育児中の油脂の摂取は普段よりも少し控えめにしたほうが良いとは思いますが、全く摂取してはならないというわけではありません。
止めた方がいいのは、動物性脂肪ってヤツです。
一般的には肥満や動脈硬化の大敵としてその名前は知れ渡っていますな。
母乳育児的には、乳汁がドロドロになり易く、乳管を詰まらせる恐れがあるので、極力避けてほしいです。

乳汁の性状そのものではなく、別の視点からみて、摂り過ぎはよくないのが、n-6系油脂です。
n-6系油脂とは何かと申しますと、植物性油脂の一種ですが、多く含まれるものとしては、「大豆油」「コーン油」「ごま油」等で、殆んどの市販されているマヨネーズやマーガリン、そして加工食品に使われる油脂全般がこれに該当します。
これらに含まれるリノール酸を摂り過ぎると、心臓疾患やアレルギー反応を促進することが知られるようになりました。

反対に、n-3系油脂の主なものは、「えごま油」「しそ油」「亜麻仁油」です。
これらに含まれるリノレン酸は、心臓疾患やアレルギーの予防にも有効です。また、魚油に含まれるEPAやDHAは、リノレン酸前段階物質でもあり、ご存知の方も多いでしょうが、脳や網膜の神経機能の維持向上に役立つと言われています。

現代人は、このn-3系油脂の摂取が少ないそうです。
理想としてはn-6系VSn-3系の摂取バランスは4VS1だそうですが、そのバランスが崩れているようなのですね。
アレルギーと言えば、なんとなく食物アレルギーを連想してしまいますが、アトピー性皮膚炎もアレルギーの一種ですよね。
最近では重症アトピーの治療にもn-3系油脂の摂取とn-6系油脂の制限が効果的とする論文がいくつも発表されているようです。

これからはお食事内容だけではなく、油脂のバランスもチェックしていきましょうね。

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