上の子が僻まないようにという配慮。
喩え1歳代2歳代3歳代の幼な子であっても、お母さんを慕う気持ちは本物です。
お母さんに一番愛されたいのです。
特に赤ちゃんが生まれた時。
家族みんながわぁ~っと赤ちゃんを取り巻いたら、物凄く寂しい気持ちになります。
赤ちゃん返りはそのせいです。
お母さんの家族の愛情の行き先が、自分ではなくて、赤ちゃんではないかと不安になり、気持ちがぐらつくのです。
自分に自信が無くなってしまうのです。
程度の差はあれ、これは致し方ないことなのですが、出来るだけ緩和してあげるにはどうしたらいいのか?
赤ちゃんを放っておいてでも、上の子さんに関わってあげればいいのか?
確かに正論ではあります。
では、赤ちゃんはどうなってもいいの?
新生児だって、周囲の雰囲気を感じ取ることは出来ます。(無様式の感覚)
自分の存在を忘れられてしまったら、眠っているからと授乳時間が空き過ぎているのでは?というような気配りさえしてもらえなかったら、やっぱり悲しい。
発育不良になってしまいます。
やはりこれは妊娠中からの上の子さんへの言葉掛けが重要です。
妊娠中から家族みんなで赤ちゃんを迎える気持ちを高めていってください。
赤ちゃんが泣いたら、おっぱいを飲んだら・・・と、一緒に何度もシュミレーションしてください。
そして、赤ちゃんが生まれたら、毎日必ず、例えば何かお手伝いしてくれて、それが役立ったり上の子さんの気持ちが嬉しい時は声に出して「ありがとう」「うれしいな」「助かるわ」と伝えてください。
反対にしてほしくないことや有難迷惑なことをしでかした時は、「お母さんそういうの嫌なの」「お母さん悲しいの」「お母さん困っちゃうの」と、“お母さん”を強調して伝えてください。
くれぐれも“赤ちゃんが”とは言わないでね。
時々幼稚園・保育園に上の子さんが通園されるお母さんで、「でも、ウチの子は何処も褒めるところが無い。」と嘆かれる方が居られますが、毎日元気に通園してくれているからこそ、母乳外来や助産院にも行けるのだし、家事もこなせるし、赤ちゃんが割を喰うことなくお母さんの愛情を受けることが出来るのですから、上の子さんにあまりキビシイ評価をしないでね。
本来上の子さんはご機嫌の麗しい時に、赤ちゃんに優しい言葉を掛けられたらそれで充分なのですよ。
赤ちゃん返りをしつつも、自分で自分のことが出来たら100点満点ですよ。
どうかお願いします。