無料ブログはココログ

« 妊娠中に自然卒乳した場合の乳頭・乳輪ケアは? | トップページ | BFHでおっぱい指導を受けるということ。(9ヶ月半) »

2011年3月20日 (日)

直母4〜5回/日でも、充分に育つ?(4ヶ月)

<ご相談内容>
生後4ヶ月の赤ちゃんがいます。
里帰り出産をしました。
退院時は完母でしたが、今ひとつ自分のおっぱいに自信が持てず、生後1ヶ月迄は混合栄養でした。
その後実家近くの母乳外来に通ううちに、助産師から「大丈夫!」と励まされ、完母に復帰できました。
自宅に戻ったのは生後1ヶ月半頃で、それ以降も母子ともに健康で、気になることも無かったのですが、その頃からいかんせん1日の直母回数が物凄く少なくて、平均して4〜5回/日でした。
ちなみに生後1ヶ月半〜4ヶ月の体重増加度は40g台/日を維持していました。
但し、これは言い訳にしかなりませんが、1ヶ月半以降に出会った小児科ドクターにも家庭訪問の保健師にも直母回数について注意をされることは無かったのです。
乳房トラブルも無く、赤ちゃんには手がかからず、体重増加度も標準以上だったので、「問題無し」と判断されたのでしょうか?(汗)

ところが、丸4ヶ月を過ぎた頃から、体重の増え方がガクンと減り、おっぱいにしがみついて、中々離れなくなりました。
体重増加度はヒトケタ/日になり、無残な状況です。(泣)
丁度その頃から乳房緊満が消失し、母乳不足が心配になりました。
一体どうしたらいいのでしょうか?(涙)

<SOLANINの回答>
こういう言い方をしては身も蓋もないのですが、生後1ヶ月半の完母の赤ちゃんで1日の直母回数が4〜5回というのは、まずもって有り得ないことです。
そんなことをした日には、乳腺炎になるのがオチです。
乳腺炎を免れても、赤ちゃんの体重増加度が早晩低下するのは目に見えています。(恐らく完ミの赤ちゃんであっても、生後1ヶ月半といえば、通常5〜6回以上はあげておられるのではないでしょうか??)
このような暴挙(←敢えてこのように言わせていただきます。)を行えば、ものの2〜3週間で、おっぱいの生産量が激減します。
まともに吸ってくれないのですから、おっぱい製造工場は減産するしかないのですからね・・・
しかし、相談者さんは生後4ヶ月までしっかりおっぱいが分泌するような超分泌過多気味だったので、奇跡的におっぱいの分泌を通常の期間異常に維持できていたわけです。
しかしそれとて、無限に続くわけでもなく、この時期までズレ込んだというのが真相ではないかと思います。

よく私は喩え話をするのですが、1歳児で保育園入園というパターンで、朝・夕はお家でご飯を食べますが、昼は当然保育園で食べますよね?
未満児さんは、朝と昼寝の後におやつがありますし、夕方延長保育の時間に突入するまで預かっていただく場合は補食が出されます。
つまり、歩けてカタコトが喋れて、有る程度固形物を食べられる段階の幼児でさえ、1日に5〜6回食べないと、成長に必要な栄養分を摂取できないのですね。
それなのに、ついこの間生まれた0歳児で、まして離乳食はまだまだ先という段階で、直母が4〜5回/日というのは、どう考えてもへンなのですよ。
乳腺炎にならなかったのも、たまたまラッキーだったのです。
赤ちゃんが生後4ヶ月迄、標準以上に育ってくれたのもラッキーが重なっただけ。
いくら個人差があると言っても、このような直母回数(あげ方)は決してスタンダードではないのです。

相談者さんがこの先本気でおっぱいを続けようという意思をお持ちであれば、こういうやり方は今直ぐに改めてくださいね。

« 妊娠中に自然卒乳した場合の乳頭・乳輪ケアは? | トップページ | BFHでおっぱい指導を受けるということ。(9ヶ月半) »

★授乳回数と間隔」カテゴリの記事