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2011年2月

2011年2月28日 (月)

赤ちゃんのネンネしているお部屋、寒くないですか?

新生児は体温調節が未熟です。
そんなことは、とっくに承知していますよ・・・ですか?
まず最初に押さえておきたいのは、新生児の体温(いわゆる平熱)が、36.5~37.5度であることです。
それはみなさんご存知ですよね。
赤ちゃんは暑い・寒いを訴えられませんから、いつも傍に居るお母さんが気にかけてあげましょう。
沐浴の前と、後もう1回くらい(可能であれば半日くらい間隔を空けて)は体温測定してくださいね。
体温を計らない時でも、手首・足首よりも、カラダの中心側(つまり、腕ならば前腕、脚ならば脛や脹脛)を触ってみて、お母さんの手よりも冷たくなっていないか、確認してください。
仮に36.5度以上の体温があっても、それらの部位が冷たかったら、赤ちゃんは不本意にも「寒中我慢大会」に参加していることになります。
速攻で温かくしてあげてくださいね。
将来サッカーでもさせたいくらい脚のよく動く赤ちゃんは布団を蹴り飛ばすので、レッグウォ―マ―をしてあげるのもいいですね。

新生児ちゃんと一緒に退院されたお母さんに是非とも体感していただきたいことがあります。
赤ちゃんとお母さんが過ごすお部屋が暑すぎたり寒過ぎたりしないかということを確認してほしいのです。
寒暖計をチェックするはもちろんですが、退院間際まで着ておられたパジャマをお家に帰って直ぐに着替えてほしいのです。
着替えた状態で「なんだかパジャマ1枚では寒いわね。カ―ディガンか半纏でも羽織りたいくらいだわ。病室は今よりも暖かかったわ。」と感じる場合、ハッキリ言って赤ちゃんのお部屋としては寒いです。
暑がり屋さんのお母さんで、「病室は暑いくらいだったけれど、お家の室温が丁度だわ。」と感じる場合も、赤ちゃんのお部屋としては寒いです。
体感温度に着目してください。

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2011年2月27日 (日)

双子のお姉ちゃんがおっぱいを噛みます。(9ヶ月)

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「双子のお姉ちゃんがおっぱいを噛みます。(9ヶ月)(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記をご確認ください。

以下、過去記事。

<ご相談内容>
こんばんは★
うちの双子の姫チャンも9ヵ月になりましたっ!
今は2回食で離乳食はよく食べてくれるほうだと思うのですが、離乳食後はあまりおっぱいを欲しがらないので、授乳間隔が結構空くようになりました。
ご飯をいっぱい食べてくれるのは嬉しいのですが、卒乳までのカウントダウンか~と考えたらちょっと寂しいです(>_<)
最近お姉ちゃんの方が、おっぱいを噛むので言い聞かせを頑張ってるんですがなかなかうまくいかず…
泣きながら授乳したりでした(T_T)
おっぱいの回数も減ったのでもうミルクにしようかと思ったりもしたのですが、やっぱりおっぱいをあげたい!という思いで頑張っています。
卒乳までおっぱいをあげ続けたいです。

<SOLANINの回答>
双子のお嬢ちゃんにおっぱいをあげておられるのですね。
離乳食も進んでくれて嬉しい半分、寂しい半分なのですね。
さて、お姉ちゃんの方がおっぱいを噛むのですね。
何かトラブルがあり、おっぱいの味が変だったら、きっと二人とも噛む可能性大ですし、何なんだろうって考えてしまいますよね?

そこでチェックしていただきたいのですが、お二人の性格は違うようですか?
もしかして、お姉ちゃんの方が繊細だったり、自分を優先してほしいとアピールするタイプでしょうか?
そうだとしたら、段々知恵が付き始め、妹さんをおっぱいのライバルと認識され、お母さんの気を引きたくて、わざと噛むのかもしれません。
こういう場合は、言い聞かせの仕方を今まで以上に工夫していくといいかと思います。

逆にお姉ちゃんの方が、大らかというか、生理的欲求が満たされたら泣き止むのも早いタイプでしょうか?
そうだとしたら、新しい歯が生える前の何とも表現し難いムズ痒さから、噛みつくのかもしれません。
その場合、歯固めのおもちゃとか、哺乳前の歯茎マッサージをすることで、噛む頻度が軽減するかもしれません。
傾向がつかめたら対策を取れるかと思います。



追記:その後一時妹さんの方が噛むようになられたものの、最近は噛むのもマシになってこられたそうで、同時授乳再開されたとのご一報をいただきました。
(2011年3月12日に相談者さんのメッセージ確認。)

2011年2月26日 (土)

コレステロール値と中性脂肪値が高いです。

残念なことに、年齢と共に頼まなくてもズンズン増えるのが脂肪です。
BMIでは22程度であっても、体脂肪率を測定したら、ほぼバラ肉状態で大変ショックを受けられる方も居られることでしょう。
また、血液検査をしたらコレステロール値や中性脂肪値が基準値よりも高くて、メタボ予備軍か?というような数値を叩き出す方も居られることでしょう。
胸に手を当てて、思い当たるフシのある方は、こういう状態であげる母乳はどうなのか?と心配かもしれません。

でも、おっぱいをあげ続けることは、お母さんに蓄積された脂肪を分解していくので、お母さんの健康面では却って改善に向けて有効だと言われています。
おっぱいは血液から造られますが、ジャンクフードやこってり系のお食事を続けなければ、赤ちゃんに支障をきたすようなおっぱいにはならないと思われます。
また、聞くところによれば、中性脂肪を減らすには、お菓子をセーブすると良いそうです。
お母さんの健康は家族を幸せにします。
出来るトコロから取り組みましょう。

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2011年2月25日 (金)

お母さんが笑顔で育児に取り組むことも大事です。

ある程度月齢が進めば、ベビーサインという方法でコミュニケーションを取ることも可能でしょうが・・・
生まれて間もない赤ちゃんはまだ言葉を上手く使えません。

産後はちょっとした周囲の言動にイラついたり、涙が止まらなくなったり、不安になったりしがちですし、それはちっともおかしいことではありません。

特に完母で頑張っているのに、赤ちゃんの体重が増えにくい場合や、毎回おっぱいだけでは中々赤ちゃんが満足してくれず、乳首を咥えながら泣かれることが続くと、自分の気持ちを抱えきれなくなって、泣きながら赤ちゃんにおっぱいをあげたお母さんも少なからず居られるかと思います。
こんな風にSOLANINが言うのもナンですが、おっぱいを大切にしてほしいのは山々ですが、赤ちゃんに笑顔で接してあげられることは、同じように大事なことです。
もしも、赤ちゃんの成長を考えてミルクを補足することで、お母さんに笑顔が戻るのであれば、それは意味のあるミルクの補足だと思います。
お母さんの笑顔は赤ちゃんの心の栄養ですからね。
お母さんが笑顔で居てくれると、きっと赤ちゃんも嬉しいと思いますよ。

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2011年2月24日 (木)

おっぱいをあげる姿が野蛮だから2人目は完ミ?(1歳3ヶ月)

<ご相談内容>
私の主人は、「人間がおっぱいを飲ませるという行為を動物的、野性的で野蛮だ。」と言うのです。
生理的に受け付けないらしくて…。

2人目を考えるなら完ミにしてくれ!!と言われました。
私はそんなの納得できなくて…。
2人目ができたとしたら母乳をあげたいです。
でもこういう考えは変わらないものなんでしょうか。
授乳している姿を野蛮だといわれとてもショックでした…。
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
これまで、「妻のバストが垂れると嫌だから(!)おっぱいは早めに断乳してくれ!」と言われたという事例は、しばしば耳にしたことがありますが、おっぱいをあげること事態がが野蛮だから嫌だと言われたのですか!
それは大変ショックだったと思います。
お気持ちはいかばかりかとお察しします。

念のため野蛮という言葉の意味を辞書で調べましたが、?文化が開けていないこと。?無教育で荒々しいこと。・・・とありました。
何だか旦那さんが仰りたい意味とは、ちょっとニュアンスが違うかな?
もしかして、野卑でしょうか?
野卑という言葉の意味は、下品で賤しいこと。・・・だそうです。
まぁ、どっちも嫌な言葉ですが。
で、旦那さん的には、完ミで赤ちゃんを育てることが、文化的で教育的でお上品なのですかね?
もしくは全部搾乳してボトルであげれば善しということなのでしょうか?

個人の価値観に及ぶことですから、いっぺんにひっくり返すことは難しいかもしれません。
でも、受け入れ難い価値観の違いがあるということは、夫婦として困ったことですね。
(もちろん、旦那さんのために完ミにするなんて考えは持たないでね。それは今までの相談者さんの育児の歴史を全否定することだから、相談者さんのアイデンティティに関わることですからね。)

最初にしていただきたいのは、旦那さんが何故そんな風に思うようになられたのかをリサーチしてください。
まずは旦那さんのお母さんに、このことをさりげなく相談してください。
もしかして義母さんは旦那さんを完ミで育てられたのか?
今までお母さんを独占してきたのに、弟妹を生み育てることで、横取りされた気がして寂しい想いをしていたのか?
(特に旦那さんの弟妹さんは完母だったのか?という点について。)

次に旦那さんの言動を観察してほしいのですが、相談者さんに子育てに専念されるよりも、妻として自分のことを構ってほしいのか?(つまり旦那さんのヤキモチ。)
しかし、オトナの理性がそうは言わせず、完ミだったらさっさと授乳が終わるから、赤ちゃんに自分の妻を奪われた感じがしないからか?
若しくはお子さんがイマイチ旦那さんに懐いてくれないからか?(子煩悩なのに何をやってもおっぱいに負けるので、悔しいから?)
それとも、性格的に自然なモノを嫌い、人工的なモノを好む傾向が強いのでしょうか?

相談者さんが母乳育児をすることは、旦那さんの遺伝子を伝承する子どもを健康に育ててもらうという崇高な行為なのに、それを野蛮と認識する思考回路がどうにも私にはよく分かりません。(汗)
・・・いずれも違うかもしれませんが、旦那さんの深層心理を知らないと、適切な対処は出来ないような気がします。

古い記事にも書きましたが、赤ちゃんにはおっぱいを飲む権利があります。
これは母乳権といいます。
そしてご両親には、赤ちゃんを健やかに育てる義務があります。
母乳を長くあげることは、壮年期以降のお母さんの健康状態をも左右することも判明しています。
自分の奥さんが年を重ねても健やかに過ごしてくれることは、旦那さんとしてはとてもありがたいことだと思うのですが。

基本的にミルクはお薬のようなもので、飲まなくては発達や健康面で支障をきたす場合とか、お母さんのご病気や事情があってどうしても母乳をあげられない場合に与えるものであって、並列で選択するもの(=どっちでもいモノ)ではありません。
もしも仮に母乳育児=野蛮な行為だったら、例えば陣痛に苦しむ姿や血を見る分娩はどうなのでしょうかねぇ?
それはOKなのでしょうか?
ちなみに欧米では、野蛮から程遠い知的水準の高い方や、経済的にゆとりのある方は、おしなべて母乳育児を長く継続する傾向があるそうですけど。
ただ単に妻の乳房に赤ちゃんが吸いつく姿を見るのが嫌なら、露出の少ない授乳服を着用したり、旦那さんはシャットアウトして別室で授乳して、母と子のハネムーンを満喫したっていいのではないでしょうか?

完ミにしないと二人目はNGとまで言い放たれるなら、母乳をあげられないくらいなら一人で結構!と反論するくらいはしても良いのではないでしょうか?
そして、義両親に二人目待望コールをかけられたら、夫婦の価値観にズレがあることを率直に説明してあげてください。
「・・・だから私は私のおっぱいで、私の赤ちゃんを育てたい!」ということをしっかり伝えられたら、義両親は理解してくれると思います。
反対に息子である旦那さんに意見してくれたらラッキーじゃないですか。

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2011年2月23日 (水)

おっぱいを飲む時、赤ちゃんが怒ります。(2ヶ月)

<ご相談内容>
授乳回数は平均10~15回/日です。
今までおっぱいのトラブルは一切ありません。
(食事内容には充分気を付けているつもりです。)
赤ちゃんの体重増加は良好で、問題ありません。
最近は飲む量も少しずつ増えてきてくれたお陰で、左右5分ずつ1クールは飲んでくれるようになりました。
ただこのところ、おっぱいを飲むとき赤ちゃんが怒ります(汗)

眉間にシワを寄せ『んー』と言っておっぱいを噛んだりします。
じゅぽっと乳首をひっぱりながら放し、またすぐ吸い付くのですが、またじゅぽっと放します。
おっぱいが嫌いなのかと思いましたが、左右かえるのに口からおっぱいを離すとギャン泣きして、必死に吸い付きます。
これが初めは左のおっぱいだけだったので(今はたまに右でもやります。)不思議に思い、やった瞬間をよく観察したら乳首からおしっこ小僧のおしっこの様に2、3本ぴゅーっとおっぱいが吹き出てました。
そういえばよくむせたりしてるし、生まれてすぐは毎回大量に吐き戻してたなと思い、おっぱい出すぎて苦しくて怒ってるのかと思いました。
しかしまた観察していると、噴いていないときにもしています。
おっぱいが不味いのかと味見しましたが、ほんのり甘かっただけで別に変な味ではありませんでした。(正常な味がいまいちわかりませんが…汗)
ただ、これは何の訴えなのか…
そのせいか、最近は吸われると乳首がチクチクしますし、乳頭が赤く腫れてきてます。
何より何で怒ってるのか…不味いなら食事を変えるとかしたいです。
またもし分泌がよすぎて怒っているのなら、こういった場合どう対処したらいいのでしょうか。
アドバイスお願いします。

<SOLANINの回答>
引っ張り飲みをしたり、そのくせ外すと泣かれるし、困りましたね。
でも、毎回というわけではないのですよね?
ううむ・・・何だろう?
噴き出すと咽たりして嫌がる赤ちゃんは多いですから、毎回先搾りをして圧抜きしてから飲ませてあげるといいかもしれません。
もしかしたら、とても早い時期ですが、完母であっても月経が再来する前触れで、おっぱいの味が変わってしまうのかもしれません。
おっぱいの味が甘いのは良いのですが、あるレベル以上に甘過ぎても嫌がることもあります。
赤ちゃんの舌は繊細ですからね。
その他考えられることは、新生児の時から続けてきたポジショニングが合わなくなってきたのかもしれません。

気になるのは、変な飲み方をしていることが続くので、乳頭がチクチク痛かったり、赤く腫れていることですね。
これは既に乳頭トラブルと言えます。
このような状態が続くと、乳房トラブルになり易いのですね。
今までご無事で何よりでしたが、油断大敵です。
出来れば近日中に、母乳外来や助産院でおっぱいチェックを受けてみませんか?
おっぱいの味を助産師にジャッジしてもらっても良いかもしれません。

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2011年2月22日 (火)

夕方からギャン泣き、おっぱいを飲んでくれません。(4ヶ月)

<ご相談内容>
生まれてこの方、我が子は完母で順調に育っています。
生下時体重は2416gと小粒ちゃんでしたが、3ヶ月健診では7kg超えで、小児科ドクターからも「大きいねぇ。」と言われました。
最近悩んでいるのは、夕方から泣き止まず、おっぱいも拒否って飲んでくれないことです。
過去記事を検索してもしや?と思い、黄昏泣きの記事を読みましたが、おっぱいにぶら下がるとありました。
が、我が子はその逆で、授乳時間が前回より1時間以上空いているのに、おっぱいを近づけても咥えてくれずにそのまま泣き続けます。
あやして少しおちつかせても、おっぱいを近づけると飲まずにまた泣き始めます。
今日は主人が帰ってきてお風呂に入り、上がるまで3時間も飲みませんでした。
おっぱいがおいしくないのかな、とも思いましたが、夕方以外は飲んでくれます。
今鼻風邪が治りかけで鼻水がすごいですが、夕方だけ飲めないほど鼻が詰まっているようにも見えません。
哺乳ストライキの記事を読んで上記のように照らし合わせましたが、あてはまるものはないように思いました……
ちなみに夕方4時・5時頃から泣き始め、泣き疲れて寝ては30分たらずで起きてまた泣き、6時過ぎに主人が帰ってきてあやして、ようやく落ち着きを取り戻します。
私はなかなか泣きやんでくれないだけでなく、お腹が空いているハズの時間でもおおぱいを拒否されたことに、べっこりと凹んでしまいました。
精神的な余裕がなくなり、泣き始めた時は多分相当怖い顔になっているだろうと思うと、ますます凹んでいきます…
今まで眠い時やぐずってる時、おっぱいがあればごくごくと飲んで、落ち着いたり寝たりしてきたのに…もう満腹中枢はしっかりできているようなので、いままでのように飲まないのは当たり前にしても、なぜ夕方だけ、と思ってしまうのです。
なにかお知恵をお貸しいただければ、と思います。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
お話から察するに、黄昏泣きの一種ではあるようなのですが・・・
黄昏泣きなのに、何故かおっぱいを欲しがらないタイプの赤ちゃんもしばしば居られるようです。
おっぱいを拒否られると、お母さんとしては物凄く凹みますよね?
「じゃあ、あと、どうすればいいの?」ということになりますね。
その時まず思い返してほしいのは、うんちの間隔が空き過ぎていないかということです。
まともに半日~1日お出ましになっていないのであれば、1回肛門刺激を綿棒で行い、排便を促してくださいな。
そういう、うんちやおっぱいや寝ぐずりといった生理的欲求は問題なさそうであれば、これはやはりあやすしかないのですね。
ただ、夕方からは、家事も忙しくなると思います。
そうであれば4ヶ月で、頸もしっかり据わってきているかと思われますから、後ろでおんぶしてください。
取り敢えず旦那さんが帰って来られたら、一緒に遊んでもらうつもりで、預けてしまうのも一手ですよ。
遊んでおなかが空いてきたと思われたら、その時初めておっぱいをあげるのでもいいかもしれません。
それでは乳房の緊満が過剰になりそうであれば、適宜搾乳をして、うっ滞性乳腺炎にならないように、自分なりにメンテしましょう。

可能であれば旦那さんからも、赤ちゃんに語りかけて貰いましょう。
「おっぱいを拒否るから、お母さん凹んでいるぞ。どうしてかな?」「おっぱいは美味しいからいっぱい飲んでいいのにね。」「お父さんと遊んだら、しっかり飲むんだぞ!」と、赤ちゃんの目を見て、繰り返し言い聞かせをしてもらいましょう。

なお、念のため、1日も早く症状が軽快するように、鼻閉はおっぱい綿棒か、鼻汁は鼻腔におっぱいを垂らし込んでくださいね。

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2011年2月21日 (月)

オトナになっても憶えています。

一般的に胎内記憶というものは、長ずるにつれて潜在意識の中に入り込んでしまうので、全体の30%前後とも言われる胎内記憶あるのお子さんであっても、催眠術でもかけないと、証言することは出来なくなると言われています。
しかし、池川明ドクターによれば、小学校以降でも胎内記憶が持続するお子さんは、全体の10%くらいは存在すると仰っています。
そして、成人になっても胎内記憶が持続している方は、全体の1%くらいは存在すると仰っています。

先日私は産科入院中のお母さんで、「私は胎内記憶があるのです。」という20歳代の初産婦さんに出会いました。
その方は、今までみだりに周囲に話しても、「変なの〜!」と言われるのが嫌で、黙っていたそうですが、私がマタニティークラスで胎内記憶の話を下のを聞いておられ、「この人なら話しても信じてくれるだろう。」と思ってくださったとか。
その初産婦さんは「おなかの中は、いつも真っ暗で、でも何故か時々明るくなっていたし、外の世界の音や喋り声は聞こえていました。」「或る日、頭の先の方から非常用の降下トンネル(筒状のもの)みたいなものが現れて、ドンドン進んで行かねばならなくなったのです。そしたら生まれました。」と仰いました。
ちなみにその方は生後10ヶ月の時にお母さんをご病気で亡くされ、お母さんの記憶が無いそうですが、「おなかの中や生まれてくる時の記憶が残っているのは、お母さんからの唯一のプレゼントかもしれないと思っています。」また「おなかに居た頃の赤ちゃんにはいっぱい語りかけていたので、今から何を憶えてくれているか、聞く日が楽しみなのです。」とも、仰いました。
もしかしたら、当ブログの読者のみなさんの中にも胎内記憶が残っている方が居られるかもしれませんね。(笑)

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2011年2月20日 (日)

2週間健診は何人目の赤ちゃんでも受診しましょう!

お母さんにとって、上の子さんの時に母乳育児が順風満帆に出来た場合、次の子の母乳育児に対しても、大きな不安は無いことが多いです。
おむつ交換や抱っこしてあやすことや沐浴も、一通り自分でしてこられた方は、「出来るかどうか不安」という気持ちになることは、まず無いと思います。

なので、ごくたまにですが、「2週間健診はお金がかかるから受けたくない。」とか「それって義務なんですか?」とか仰るお母さんに出会うと大変残念な気持ちになります。
「お金がかかるから・・・」という理由は、確かに経済的に苦しい方も居られるのでしょうが、中古のブランドバッグをオークションで落とすよりは1ケタ少ない金額ですので、それくらいご自身と赤ちゃんのために費やすことは出来ないのですか?と逆に問いたいですね。
「義務ですか?」という質問には義務ではないですがとしか答えられないですが。

ただ、そういう方は、赤ちゃんの哺乳のスタイルや病気の早期発見という視点が欠けておられるようです。
兄弟姉妹でも、お顔が似ていても、赤ちゃんは一人ずつ違うんです。
1ヶ月健診では遅いことだってあるのです。
赤ちゃんの体重を測定するだけが2週間健診ではないのですね。

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2011年2月19日 (土)

おっぱいって、いつまで頻回にあげた方が良いの ?

ううむ。
これはある意味簡単であり、難しい質問です。
「基本的に赤ちゃんが欲しがるままにおっぱいをあげてください。」「ただし、赤ちゃんが眠っていても3時間以上の間隔を空けないでね。」と、入院中のお母さんには説明しています。
それはひとえに、母乳育児をスムーズに成功させたいからです。
赤ちゃんのキャラもお母さんの乳頭・乳房コンディションも十人十色ですからね。
でもまぁ、満腹中枢が未形成なうちは、ぶっちゃけ、回数をセーブすると碌なことにならないから、それまでは兎に角頻回直母でお願いします。

もちろん、満腹中枢形成後に授乳回数が減る方もあれば、大して変化なしの方もあるわけです。
赤ちゃんにもお母さんにも問題が発生しないような、それぞれの母子にあったカタチで授乳して行っていただいたらいいのです。

頻回直母って大変そうだけど、母子同室で母乳合宿(?)を経験してきた方には、こなせることだと思います。
先日も当院の元スタッフ(助産師・経産婦・上の子さん2歳まで完母)は入院中の1日当りの直母回数が平均で21回でしたから。(笑)

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2011年2月18日 (金)

産後の尿漏れについて。

なかなか周囲に相談しにくいのが、産後の尿漏れだと思います。
程度の差はあれ妊婦さんの10人中9人は尿漏れを体験されているようですが、産後も軽快せず、それどころか量的にも増えてしまう方もかなりの割合で居られるようです。
尿漏れに至る原因は、出産時に骨盤底筋群はダメージを受けると、膀胱や尿道の知覚障害を来たすからです。
出産時にダメージを受け易い因子とは、「切迫早産で入院加療を受けていた。」「微弱陣痛で分娩進行に長時間要した。」「子宮口全開から5時間以上要して赤ちゃんが生まれた。」「生まれた時の体重が3500g以上のビッグベビーだった。」「出産後1週間経っても、子宮下垂している。」「経膣骨盤位分娩」「高齢初産」「吸引分娩」等です。(順不同)

産後早期から上の子さんを立位で抱っこやおんぶして歩きまわったり、中身の入った灯油缶やビールケース等の運搬したり、雪掻きをしたり、きついウエストニッパーや引き締めガードルの類を装着したり、腹筋運動をしたり、物凄い馬力で息みながら用を足したり、おなかを押さえながら排尿したりすると、一気に悪化することもあります。
ダメージを受けた骨盤底筋群は、先に挙げたような無茶をせず、無事に過ごしても回復には6~8週間を要すると言われています。
ですので、この産褥期間を無事に過ごし、その時点から骨盤底筋群を鍛える運動をすれば、尿漏れは軽快してきます。
もちろん、骨盤ベルトも回復には効果的ですが、トコちゃんベルトのように、上前腸骨棘よりも下に巻くタイプにしてくださいね。

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2011年2月17日 (木)

妊娠中の浮腫みに注意!

毎日量的に食べ過ぎないように注意され、勿論お菓子類は絶対食べない、甘いジュースも飲まないというストイックな食生活をして、適度にウォーキングやヨガ等も行い、運動不足でもないのに、何故か体重がババーンと増える妊婦さんが居られます。

もしかしたら、それは妊娠浮腫かもしれません。
あるデータによれば妊娠するとカラダに水が溜まり易くなるのは生理的なことで、妊婦さんの30%前後に見られ、軽度のものは止むを得ないという考え方もありますが・・・
そこに塩分を多めに摂取することが重なると、生理的な状態を超えた浮腫みが発生します。
妊婦さんによってはビタミンB1の欠乏、たんぱく質の不足、貧血等も浮腫みの原因となります。
浮腫みは夕方から脛に見られることが多いですが、万一早朝から脛が浮腫むとか、おしっこの量が極端に減るとか、体重増加が1週間に450g以上見られる時は要注意です。
タンパク尿や高血圧等の症状が顕れるのは時間の問題かもしれません。
つまり、もしかしたら妊娠高血圧症候群の前兆かもしれません。
早めに主治医に相談してみましょう!

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2011年2月16日 (水)

ギャン泣き後に検温したら38.2度!これって熱発?

先日私の勤務先に掛ってきた新生児のお母さんからの電話ですが、「ギャン泣きしておっぱいを咥えてくれなくて、必死にあやしていたら、何だか赤ちゃんのカラダがアツい気がしてお熱を測ったら、38.2度もあったのです。病気でしょうか?」という内容でした。
入院中は「泣くのはおっぱいちょうだいのサインとしては遅いのよ。」と助産師は申し上げているのですが、どうも、ご実家に帰られると、大抵の新生児のおばあちゃんは「3時間も経っていないのに、また飲ませてる。」とか「ギャンギャン泣いたらおなかが空いて沢山飲んでくれるから、そうしなさい。」と、“無責任な持論”を新米お母さんに吹き込まれるので、母乳育児支援最前線に居るSOLANINは大変困ります。

そのお母さんはちょっと吸い付きにくい短めの乳頭で、入院中からギャン泣きするまで新生児を追い詰めると、仰け反ったり,猫パンチしたりして咥えてくれない状態だったのですね。
授乳前は先ほぐしして、ギャン泣き前に授乳する旨でお母さんは了解していた筈なのですが・・・
どうもそのお母さんは、時々居られる“最後に聞いた話が自分の考え”になってしまうタイプか、そうでなければどの情報が正しいのかを見極める目をまだお持ちでは無いタイプだったようです。(汗)

で、ギャン泣きさせて、赤ちゃんはおっぱいを咥えてもくれなくなり、体温が38.2度まで上昇した・・・と。
もちろんこの38.2度は病気ではなくギャン泣きによる一時的なものです。

入院中に助産師がどんなアドバイスをしていたか憶えていますか?」
「おっぱいあげるのに3時間空けるって誰か言ってましたか?」
「○○さんの赤ちゃんはギャン泣きしたら、咥えてくれないですよね?」
「38.2度にヒートアップするまで泣かせるって、おかしいですよね?」
「そこまで我慢させてどんな意味があるの?」
「おっぱいとミルクはあげ方が違いますよね?」
「良かれと思って周囲の方たちが言ってくださることも、病院で聞いた話と真逆ではないか?と感じたら、実行する前にお電話くださいね。」
と、私が言うと「はっ!」とした雰囲気が受話器越しに伝わってきました。

おばあちゃんのお話を全否定する気は毛頭ありませんが、“無責任な持論”を新米お母さんに吹き込まれるのは、止めてほしいなぁと強く思います。
大抵は弱い立場の新生児にしわ寄せが来ますから

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2011年2月15日 (火)

直母の時、下口唇がパカパカします。(新生児)

殆どすべての新生児は、まともに直母が出来れば下口唇はピタッと乳房に密着し、こめかみから下顎までダイナミックに動かします。
ところが、下手っぴちゃんの場合、下口唇をパカパカと乳房から浮かせたような動きをしてしまいます。
こめかみから下顎までがほんの少ししか動きません。
そして、下口唇をパカパカと動かす新生児は、大抵の場合、乳頭・乳輪を舌で巻きつけられません。
(赤ちゃんのお口の中に人差し指の第一関節と第二関節の間まで真っ直ぐに入れても、左右からロール状に舌を巻きつけることがありません。)
舌は上顎に向かって押し上げるだけのような、丁度カスタネットを下から叩くような動きをします。

こういう場合、どんなに乳頭・乳輪のコンディションが上等であっても、大きなお口を開けてガバッと咥えられても、悲しいくらいに哺乳出来ません。
直母1回量を測っても、せいぜい0~1ケタです。
直母が出来るようになるまでは、トレーニングをしながら口腔機能の発達を待つしかないのです。
手間が掛かりますが、シリンジで搾乳を飲ませたり、止む無く乳頭保護器を使うこともあります。
その場合も、一般的なソフトやハードの保護器ではやはり量になりません。
使うとしたらビー○ス○ークというちょっと平べったいカタチのゴムの乳首をお母さんの乳頭に装着してから、(搾乳がスムーズに出来るのであれば)10~30g台の哺乳は可能です。

これは経験的なことですが、このような下手っぴちゃんの場合、直母が数日のうちに可能になることはほぼ不可能です。
先ずは、搾乳を定期的に行い、分泌の維持と確実な哺乳量を確保しつつ、ビー○ス○ークの乳首でコンスタントに飲めるようトレーニングします。
体重増加度に余裕があり、ビー○ス○ークの乳首でほぼ毎回、直母1回量が30g台を確保でき、頻回直母ができるのであれば、搾乳での補足を徐々に減らします。
搾乳をゼロにしても体重増加に差支え無い段階になれば、その時初めてビー○ス○ークの乳首をはずせるかどうかという段階に到達します。
この段階に到達するのに、順調に行っても1ヶ月くらいは要すると思われます。

お母さんの逸る気持ちは痛いほど分かりますが、焦ったら確実に失敗します。
先日も、2週間健診を前倒しで受診していただいた方がそうでした。
退院時搾乳補足とビー○ス○ークの乳首を装着しての直母でどうにかこうにか・・・の段階の新生児のお母さんが、僅か退院後2日目の段階で、「直母出来てると自分なりに判断したのでビー○ス○ークの乳首を外しました。搾乳もあげていません。」と自信ありげに仰ったのです。
そんなことは段階的に有り得ない(有ったら奇跡!)ことなので、何と無謀なことをしでかすのだと、私は仰天しました。
案の定、新生児の体重は退院時からハイペースで減少していました。
搾乳補足中止してから、それまで10回以上/日は出ていたおしっこも6回未満/日に急減しています。(おしっこが出ない=哺乳出来ていないかなりヤバい兆候という退院指導は聞いている筈なのに・・・)
受診時、自信ありげに仰った直母1回量は前の哺乳から2時間半も空けたのに5分1クールで2g。
その直後にビー○ス○ークの乳首を装着しての直母1回量は5分1クールで12g。
新生児が哺乳後に眠ったのは、充分な哺乳量が確保できたからではなく、疲れ果てたからだったのですね。(泣)
何故今は無理なのかを諄々と説明し、どうにか納得していただいて、次回受診の予約を入れていただきました。
でも、私の説明通りに実行してくれるかしら?(汗)
一抹の不安が残りました。

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2011年2月14日 (月)

病気に罹った赤ちゃんにおっぱいを飲ませてあげる意味とは?

一般的に母乳育児中の赤ちゃんは病気に罹りにくいため、万一嘔吐や下痢や熱発したら、お母さんとしてはとても心配ですよね?
受診され、ドクターや看護師さんから注意点を指導されても、「この看病は適切なのか?」、と不安になることもあるかと存じます。
熱発しているのであれば、数時間毎に検温したり、しんどさが増しているのではないか?とか、痙攣が起きているのではないか?と観察することも大事です。
取り敢えず解熱するまでは3点クーリングをしたり、発汗や嘔吐や下痢で衣服ややおむつやシ―ツ等が汚れたら清潔なモノに交換をされるでしょう。
お薬が処方されたのであれば、確実に服薬させることも重要です。
そして、いつも通りのペースは無理でも、病気に罹った赤ちゃんはちょこちょことおっぱいを飲みたがるかと思います。
呼吸器系の病気であっても、消化器系の病気であっても、こまめにおっぱいを飲んでいたら、おしっこも出てくるでしょうし、そう易々とは脱水状態になることは無いと思います。
また、おっぱいを飲めていたら、回復も早いと言われています。
「この看病は適切なのか?」と難しく考えなくても、病気に罹った赤ちゃんにいつも通りのお世話を行い、おっぱいをあげることの意味は何かと言いますと、それはそれだけで充分な“看病”であるということです。
お母さんだけが連日寝ずの番をしていたら、そのうち倒れてしまいますから、お家の方にも協力してもらいましょうね。

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2011年2月12日 (土)

赤ちゃんの睡眠リズムは作れます。

生まれて間もない赤ちゃんは、生物時計(生体時計とかサ―カディアンリズムとも呼ばれます。)が、まだ起動していません。
昼と夜との区別がついていないというか、どっちかというと夜行性ではないか?という赤ちゃんはとても多いです。

それでも生後2ヶ月頃からボチボチと、この生物時計の起動スイッチが入ります。
そして、睡眠リズムが作られるようになってきます。
起動スイッチの入る時期には個人差がありますが、遅くても4ヶ月頃には昼間は睡眠時間が短めになり、夜間はわりかし纏まって眠る赤ちゃんが増えてきます。

起動スイッチを入れるのに、とても効果的な方法は、朝日を浴びることです。
朝は旦那さんや上の子さんを送り出すのに忙しくて、赤ちゃんが眠っていたらこれ幸いと放置していませんか?
忙しい時に眠ってくれると家事が捗り大変助かります。
しかし、そうするとまともに起床するのが、午前9時とか10時とかの朝寝坊の赤ちゃんになってしまいます。
そうなると、ずれてくるのが生物時計。
当然睡眠リズムが、夜行性モードからの修正が出来難くなる恐れがあります。
月齢(および年齢)が進んでも毎日のように日付変更線くらいまで、明るいお部屋で起きて遊ばせていると、発達の遅れに迄影響する危険性だってあります。
なぜなら睡眠リズムを作るホルモンである「メラトニン」は、本来夜間分泌されるものの、夜であっても明るいお部屋で長時間過ごす夜更かしの赤ちゃんだと、分泌されにくくなるからです。
赤ちゃんに良い睡眠リズムが出来てくるような環境を作ることや、精神的な安心感を得られるように添い寝をしてあげることは、とても良いことです。

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2011年2月11日 (金)

肥厚性幽門狭窄症とは?

肥厚性幽門狭窄症という病気、聞いたことがありますか?
生まれて間もなくは、何の問題もなくおっぱいを飲めるのですが、生後2~3週間経った頃に発症することのある病気です。
発症率は0.05~0.2%ですから、滅多に該当することはありませんが、当ブログの読者さんの赤ちゃんにも、この病気だった方が居られます。
肥厚性幽門狭窄症は、胃と十二指腸をつなぐ幽門の周りの筋肉が何故か分厚くなり、寝かせている状態で哺乳したおっぱいをほぼ毎回噴水のように大量嘔吐することが主な症状です。
赤ちゃんはおなかが空くからおっぱいを欲しがりますが、いくら飲んでもリバースばかりなので、機嫌も悪く、体重が減ってしまうことになります。(良くても現状維持)
血液検査をすると電解質異常や脱水状態の結果が見られます。
レントゲン検査をすると、胃にガスが溜まっていることが確認できます。

治療方法は昔は診断されたら速攻で手術でしたが、現在では硫酸アトロピンというお薬を投与して、分厚くなった筋肉を緩ませていくという内科的治療方法が最初に選択されることが多いようです。
また、それで効果が見られないのであれば、やはり手術という外科的治療方法を選択することになります。
自然治癒は期待できないので、入院しながらいずれかの治療を受けることになります。

 

 

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2011年2月10日 (木)

ちょこちょこ飲みが続くから、ミルクの補足をしたけれど。(2ヶ月)

生後2ヶ月のHくんのお母さんが、久しぶりに★病院の母乳外来に来院されました。
Hくんのお母さんは産科入院中、おっぱいの立ち上がりが遅く、退院時はギリギリ完母という段階でした。
それでも2週間健診の際には、Hくんはまずまずの体重増加で、「完母で行きましょうね。出来ますよ!」という段階に進んでおられました。
ただ、残念なことに1ヶ月健診の際は混合栄養に移行しておられ、その日の最後の授乳の際にミルクを120mlも飲ませておられると聞いて、ビックリしましたが・・・
ちなみにミルクの補足を自己判断で開始した理由は、「ずっと1.5~2時間間隔のちょこちょこ飲みだから体力的にしんどくて・・・」でした。(汗)

「1回におっぱいが沢山出ないのか?」といえば、そうではなくどうやらHくん自身がちょこちょこ飲みが好きなんですね。
飲ませ終わった後におっぱいを見せてもらっても、タラタラ~ポタポタ~とコンスタントに分泌は有ります。
乳房の緊満は殆ど無いけれど、決して分泌が少ないというのではなさそうです。
(いわゆる射し乳って状態ですね。)
最近は、その日の最後に飲ませるミルクの補足はドンドンエスカレートして、なんと160ml(!)がっつり飲ませているとのこと。
「で、赤ちゃんは夜間爆睡してくれるのですか?」と私は尋ねました。
Hくんのお母さんのお望みは、夜間ぐっすり眠りたいということですからね。
ところが、「それが2時間も眠ってくれればいい方なのです。午前3時から6時迄は眠ってくれるのですが・・・」とのこと。
「えっ?ミルクはその日の最後の授乳の際にだけあげているのですよね?夜中の授乳でもミルクを補足しているのですか?」と私は聞き返しました。
すると、「いえ。夜中はミルクは足しません。足さなくても直ぐに眠って3時間間隔が空くのです。」とのお答えが返ってきました。

ちょこちょこ飲みをするHくんのような赤ちゃんは、ちょこちょこ寝の傾向が強いようで、ミルクの補足をしても睡眠パターンに何ら期待したような変化が無いのであれば、ハッキリ言って、それは意味のない補足なのですね。

先にも書きましたように、2週間健診以降に自己判断のミルクの補足を開始されたのですが、赤ちゃんの体重増加度はずっと40g台/日をキープしており、不足どころか余裕のよっちゃんです。
いくら1日1回ミルクの補足をしているとはいえ、本当に母乳不足だったら、こんな増え方をキープすることは不可能です。
ちょこちょこ飲みであっても、トータルで哺乳量を確保していれば、赤ちゃんはしっかりと育つのですね。
「ちょこちょこ飲みは大変だとは思いますが、ミルクの補足は意味が無いので止めましょうね。」とHくんのお母さんに申し上げましたが、分かってくれたかしら?
Hくんのお母さんは肯いてくれていましたが、今ひとつSOLANINの方が不安になってしまいました。

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2011年2月 9日 (水)

クレチン症って聞いたことがありますか?

クレチン症って、聞いたことがありますか?
この病気は、先天性甲状腺機能低下症とも言われます。
甲状腺は、赤ちゃんの成長に必要なホルモンを作り、分泌するトコロです。
みなさんの赤ちゃんは先天性代謝異常検査という公費負担の検査、産科入院中に受けられたと思います。
(生後4~5日目頃の赤ちゃんの踵に、絆創膏が貼ってあったことを憶えていませんか?・・・但し、低体重で生まれた赤ちゃんや、抗菌薬の点滴をした赤ちゃんは、検査結果が不正確にならないように採血する日が後にずれ込むことがあります。)

検体は病産院から各都道府県の検査センターに送付され、結果は最寄りの保健所に報告されます。
万一再検査(精密検査)が必要な場合、保健所から病産院に通知があり、病産院から赤ちゃんの保護者へ電話連絡され、来院&再検査・・・という流れになっています。
(最初に採血をした日から、「再検査が必要です。」の結果が病産院に通知される迄に、およそ10~14日間を要します。)
クレチン症は厳密には先天性代謝異常症の一種ではないのですが、採血したら、一緒に調べられるようなシステムになっているのですね。

クレチン症の赤ちゃんについての記事は2010年の5月23日に書いていますので、必要な方はそちらもご参照いただきたいのですが、早期発見&早期治療が大変有益な病気なのですね。

恐らく、当ブログの読者さんの中にも、赤ちゃんがクレチン症の方が居られるかと思われます。
確率的に4500人に1人の割合で発見されますので・・・

先日2週間健診で出会った赤ちゃんは、上のお子さんを完母で育てたお母さんの赤ちゃんで、あまりにもよく眠ることと、体重が退院時からガタっと減っていて、「何とも言えない嫌な感じ」がして、母乳外来の再受診もしくは小児科受診を促しておりました。
というのも、そのお母さんのおっぱいの分泌には何の問題もなかったし、直母も1日10回はあげておられましたし、2週間健診時も眠っていた赤ちゃんを起こして促せば、70gも飲めたので、哺乳そのものが出来ない訳ではなかったからです。

そしたらなんと、再受診もしくは小児科受診しようかと考えておられた間に先天性代謝異常検査の結果が返って来たそうです。
結果はTSHが正常値よりも高かったので、再検査・再々検査もされたのですが、回を追う毎に数値がドンドン上昇してきたとのことです。
そして最終的に「クレチン症です。」との確定診断が下りたそうで、『チラージンS』の内服治療を開始されたそうです。

クレチン症はおっぱいを中止しなくてはならない病気ではありませんし、離乳食も月齢が進めば普通に開始できます。
ただ、おなかが空いていようが何だろうが兎に角眠りがちなので、しっかりおっぱいを飲めない傾向が強いです。
なので、眠っているからと放置していては成長に支障をきたしますので、哺乳量の確保としてお母さんがしっかり起こして促してあげるという配慮が欠かせません。
また、大変頑固な便秘症であることも多く、便秘対策を講じる必要性がありますね。

 

 

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2011年2月 8日 (火)

ふにゃふにゃおっぱいでも、ほんとに出るの?(7ヶ月)

<ご相談内容>

私は現在7ヶ月の赤ちゃんの母です。
体重は8.5kgあります。
今までずっと完母できましたが(入院中に120飲めてました。子供の口は富士山型の真ん中にすいだこです。しかもそれでもまだおっぱいは余ってましたし、なのにあまり搾らなくても詰まらない乳で病院では最強コンビと言われました)
3ヶ月頃から母乳不足感に苛まれています。
5ヶ月までは、あまり泣かない子だったので3~4時間で計ってあげていました。
ある日の夜中のおっぱいの際に突然おっぱいが張らなくなり、心配で母乳外来を受診したところ「おっぱいは出ていますよ。たまたま調子が悪かったのでは?今は乳房も張ってるし。
もう夜は寝てたらお母さんも寝てていい時期です。」と言われました。
しかしなんとなく夜1回はその後もあげていました。
その後も何回も母乳外来を受診しましたが、いつも「おっぱいには何の問題もない、後はお母さんの心の問題。」と言われカウンセリングも受けました。
が、モヤモヤした気持ちは晴れません。
そこで、思い余って別の母乳外来にも受診しました。
診て貰ったところ「この時期これだけ出てれば大丈夫。おっぱいはこの時期本当は張らないのよ。だから張る時がまだあるなんてむしろ分泌過多です!なのにあなたは胸にず~っとカイロみたいなの入れてピップエレキバン貼ってるの?!乳線炎になるから止めなさい!赤ちゃんの体重増加度も良いし、体重も標準よりも大き目ですよ。この時期離乳食を増やせばいいのに、あなたはおっぱいの分泌を増やそうとしてる。本人が飲みたい時に飲ませればいいの。おっぱいが張らなくても大丈夫。時間もどれだけあこうがあくまいが本人が飲みたい時にあげなさい。」と、言われました。
ふにゃふにゃは良いおっぱいだと読んで知っていますが、吸われてもずっとふにゃふにゃでも出てるのでしょうか?
押し出す刺激で少ししたら普通堅くならないのですか?
出ないから赤ちゃんも出る時飲めばいいやと離すのでは?(泣)
今は張る回数の方が多い(1日のうち1回位ふにゃふにゃがあるかといった所です)からいいものの、この先毎回ふにゃふにゃになったらと思うと毎日恐怖です。

ちなみに離乳食は主食60g、野菜25g、たんぱく質15gを1回食としてあげていて、いつもほぼ完食です。

<SOLANINの回答>
ううむ。
ご本人が仰るように、100%母乳不足感に苛まれていらっしゃるようですね。
赤ちゃんはとてもよく育っておられますからね。
ホントに母乳不足であれば、7ヶ月で8.5kgは有り得ないですよ。
(その前に入院中に120g飲めたって・・・メッチャ爆乳系ですやん。)
しかも、分泌過多であろう筈なのに、何を食べても今まで乳管が詰まったりしたことないなんて!
トラブル知らずで、羨ましい限りですな。
こんな方も居られるんですね~と、しみじみ感心しました。

母乳外来で受けられたアドバイスも、概ね理に叶っていますし、決して的外れなものではないですね。
それともアドバイスをしてくれた助産師の言葉が信用できませんでしたか?(汗)

強いて私から申し上げることがあるとしたら、「赤ちゃんは生身の人間ですから、いつもいつも空腹を満たすためにだけ、哺乳マシーンみたいゴキュゴキュ沢山飲むわけではない。」ということです。
・・・それはご存知ですよね?
なので、乳房がふにゃふにゃで、10口で飲むのを止めても、「それが何か?」です。
ノ―プロブレムです。
1日トータルして、必要な量を飲めていればそれでいいのです。
だって、おっぱいはどんだけ生産するかではなく、どんだけ赤ちゃんに飲ませてあげられるかというモノだからです。

逆に伺いたいのですが、相談者さんには、誰かもう一人「飲み手」としてスカウトした赤ちゃんが居るわけでもないですよね?
(つまり、相談者さんは乳母のボランティアをしているのではありませんよね?)

月齢的にも離乳食が始まり、おっぱい星人でありながら、見事な食べっぷりですね。
なのに、カイロで乳房を温めたりして、乳房緊満を作り出し、これ以上におっぱいの生産量を増加させる意味は、一体何処にあるのでしょうか?
必要な量を飲めているかどうかは1回ずつ計量するのではなく、相談者さんの赤ちゃんのように発育ペースに問題ないと客観的に言える状況でしたら、念のためとしても1ヶ月に1回体重チェックするくらいで充分です。

相談者さんはもしかして、ここ最近はおっぱいをあげるのが楽しいと思ったことが無いのでは?と、そっちの方がSOLANINは心配です。
もっとご自分の並はずれて豊かなおっぱい生産量(敢えてアラブの油田級と申し上げましょう!)と赤ちゃんの哺乳力を信じてみましょうよ。
これまでの実績があるのですから、冷静・強気で行きましょう!

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2011年2月 6日 (日)

添い乳をさせてくれるようになりました!(10ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
先日、添い乳の件で記事にてご指導いただき、すぐに言い聞かせを開始しました!
すぐに反応があり、寝そべった私の服をめくって『パクッ』と乳首を加えました!
さらには、縦抱きでもゴクゴク飲み始めたのです!
そしてなんと、昨日の夜中の授乳と朝方の授乳が添い乳できたんです!
まさかこんなに早くうまくいくとは思わなかったので、驚き&うれしさでいっぱいです!
本当にありがとうございました!!

<SOLANINからのお返事>
赤ちゃんへの言い聞かせについては、昨今であっても、(医療関係者でも保育及び教育関係者でも)半信半疑どころか全く想定外とか有り得ないというような見解を持つ方が殆どだと思います。
なにせ一昔前までは、「赤ちゃんは何も感じ取ることは出来ない。理解する能力が無い。」的なことがその道の第一人者から語られていましたから、その影響が大きいのでしょうね。
でも、どうやらそうではないということを、当ブログの読者のみなさんは体験的考察でご存知かと思います。(まぁ、あんまりSOLANINが「言い聞かせは大事だよ。」「呪文だよ。」言うものだから、他に方法もないし、やるっきゃないか!というお気持ちだったかもしれませんが・・・)
赤ちゃんが忘れていることや未体験なことについては、言い聞かせをするにも、かなりの日数がかかるのが普通です。しかし、相談者さんの赤ちゃんは驚異的な早さで理解⇒実践してくれたのですね。
私もびっくりしました。
きっと、相談者さんは、普段から赤ちゃんへの語りかけを日々地道に実践しておられたのでしょうね。
継続は力なり~素直に凄いなと思いました。
良かったですね。
これからも赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしていきましょうね。

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2011年2月 5日 (土)

挙児希望、多嚢胞性卵巣治療は断乳?

<ご連絡いただいたこと>
先日のメッセージにお忙しい中、お返事ありがとうございました。
先日は私の多嚢胞性卵巣・子宮の萎縮によって、致し方なく断乳をする予定である事をご報告しましたが、ナント断乳はせずに済む事になりました♪
ご相談後もどうしてもどうしてもおっぱい生活を諦められず、いくつか産婦人科を巡っていました。
その中で、産婦人科で漢方専門医の先生に出会い、「多嚢胞性卵巣でも、子宮が小さくてもっぱい止めなくていいよ~♪お子さん可哀想だからね。」
「いずれも漢方でコンディション整えれば、み~んな妊娠してるから(^^)」と言われました!
嬉しくて泣きそうになっちゃいました。
このドクターに出会えて良かったです。
おっぱい生活ますます満喫していこうと思います♪
これからもSOLANINさんの記事で勉強させて頂きます。
これからもよろしくお願いいたします。

<SOLANINからのお返事>
次のお子さんを授かるにあたり、なかなかお母さんのカラダの条件が整わなくて、上手くいかないことがあります。
ホルモン剤を長期にわたり、服薬することになれば、おっぱいへの影響もあるでしょうし、治療効果を高めるには、断乳も致し方無しということもあるかと思います。
そんな中で、産婦人科のドクターで漢方専門医の資格を持つ方と巡り合って、断乳回避の治療方法があると言っていただき、本当によかったですね。
「み~んな妊娠してるから(笑)」と仰るのが凄いなと思いました。
きっと相当の治療実績のあるドクターとお見受けします。
これから先、治療を受けて、赤ちゃんを授かられることを心からお祈りしております。

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2011年2月 4日 (金)

うつ病になってしまった!(3ヶ月)

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「うつ病になってしまった!(3ヶ月)(若干改訂版) 公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

<ご相談内容>
現在母乳育児中です。
母親の私がうつ病になってしまいました。
おっぱいと治療が両立可能なお薬も相談したのですが、「最初に強めのお薬でで症状押さえましょう!」と、ドクターから言われ、授乳お休みしてます。
搾乳器もメ○ラハ○モ○ーを買い、再開に向けて頑張っています。
おっぱいをお休みしてから2週間ほど経ちますが、今日の搾乳回数が6回で合計470ml(1回50~130)でした。
もっと回数増やした方がいいんですよね?
我が子は生後93日で5130g、ミルクを1日5回720ml(120~160)あげています。
おっぱい再開出来たらミルクをなるべく減らしたいのです。
しかし、今の量だと完母は難しいでしょうか?
搾乳回数を増やす以外に何か出来ることはあるでしょうか?
もちろん少しでもおっぱいをあげられるだけでもいいのですが、飲んでくれたら出来るだけあげたいので。
アドバイスよろしくお願いします。

 

<SOLANINの回答>
産後3ヶ月、うつ病になられたのですね。
お見舞い申し上げます。
内服開始され2週間・・・そろそろお薬の効果を実感されてきましたか?
お薬の種類や量については、ドクターと話し合うことですから、私がどうのこうのということではありませんが、強い効果のお薬なので「服薬中は飲ませない。」というルールに従えば、復旧可能になった時に、しっかり分泌してくれるように定期的な搾乳が不可欠と言えます。
飲んでもらえないおっぱいを搾るのは残念だし辛いし、廃棄するなんて、とってもモヤモヤしていると思いますが、お母さんの病状さえ落ち着けば、再びおっぱいをあげられる日が来るのだから、そこは辛抱してね。

 

過去記事にも書きましたように、分泌の維持としての搾乳はは400~500ml/日は欲しいトコロです。
総量については、このくらいで良いかと思います。
しかし、搾乳回数が6回というのは、どうしてなのかな?
もしかして、深夜爆睡ですか?(汗)
深夜はおっぱいを作るホルモンが昼間の2倍は多いですから、私としては赤ちゃんのお母さんにフル回転の夜なべ仕事をしろとは申しませんが、せめてあと1~2回/日は短時間で良いから、搾乳回数を増やしてくださいと、書きたいところなのですね。
「搾乳回数を増やす以外に何か出来ることは有るでしょうか?」と仰っても効果的な乳頭への刺激を与えることが分泌維持のための王道ですからね。
何かをするよりも、まず搾乳回数を増やされることが先決ですよ。
お食事やたんぽぽ珈琲やハーブ茶のお話も過去に書いているけれど。
何処の何を優先するか、考えていた方が良いと思います。

 

完母に戻せるか否かは、そのお母さんの搾り方が大きな要因です。

 

追記:コメントをくださった読者のみなさんへ
その後、相談者さんは、成育医療センターで内服しておられるお薬が授乳可能か否かのコンサルトを受けられ、幸い授乳可能であることが判明したので、罹りつけの精神科のドクターとも相談の上、内服しながら授乳再開されることになりました。
おっぱいの分泌は維持できたとのことでした。
ドクターからは赤ちゃんの様子を定期的に診てもらうことと、授乳再開して相談者さんの症状が悪化しないかどうかを観察していくということでした。
直母ブランクはあったものの、赤ちゃんは乳頭混乱なく、相談者さんのおっぱいに吸いつけたとのことで、何よりでした。
赤ちゃんの飲み方も助産師に看てもらわれ、上手に飲めていると言われたそうです。

 

兎角、精神科のお薬を内服することになると、断乳止むなし的なイメージは有りますが、必ずしもそうではないのですね。
授乳可能かどうかを然るべきところで調べてもらうためのアクションを起こすこと、お母さんの病状や赤ちゃんの様子を診て貰いながら授乳していくこと、どうしてもNGのお薬であれば、搾乳して分泌を維持するということ等、何に気を付けたら良いのかということ、何が出来るのかということを今一度振り返ってみることが大事なのですね。
焦ってはいけないですが、1日も早いご回復を心からお祈り申し上げます。

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2011年2月 3日 (木)

歯軋りが酷い場合のボツリヌストキシン注射って?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「歯軋りが酷い場合のボツリヌストキシン注射って?(改訂版) 」公開中です。
最新の内容は、上記をご確認ください。

以下、過去記事。

<ご相談内容>
妊娠前、定期的にボツリヌストキシンの注射をエラに打っていました。
ひどい歯ぎしりとくいしばり、それに伴う頭痛や肩こり等を防ぐ為と、美容の目的もあります。
主治医はデータがないので授乳中はやめた方がいいと言っているのですが、やはりダメでしょうか?
美容はともかく、歯ぎしり…はとても辛いのです。
今はマウスピースでしのいでいますが歯科医にも限度があると言われています。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
最初にお断りしておきますが、私は美容外科を否定したり、授乳中のお母さんが美容外科を受診されることについて、良悪を述べるのではありませんから、慎重に読み進め、コメントいただく際に早とちりをしないでいただきたいと思います。

ボツリヌストキシンの注射は、主に美容外科領域で、主に 皮膚の皺や弛みを防止する目的で、近年汎用されるようになってきたものです。
ボツリヌス菌感染の恐れは無いですが、人によっては、稀にアレルギー反応が出ることもあります。
ただ、歯軋りが酷い場合の治療として使用されるのは、比較的新しい使用法のようですね。
体験者でもある相談者さんが希望される通り、即効性があるので、お気持ちは分からないではありませんが、妊娠中にボツリヌストキシンを投与したら流産してしまったという症例報告があるそうです。
授乳中は赤ちゃんに対する安全性が未知数なので(恐らくデータも皆無だと思います。)避けた方が良いと思います。
主治医が仰ったのであれば尚更でしょう。
歯軋り治療としての症例の経験豊富な美容外科クリニックでなければ、(まさかとは思いますが)万一ボツリヌストキシンの投与量が少なければ効果が薄いし、多ければ咬筋力の低下の恐れもあります。
調べてみたら効果が持続する期間は平均しておよそ4~5ヶ月前後とのことですが、であれば効果を維持するには定期的なボツリヌストキシンの継続が必要になりますね。

歯軋りの原因は様々ですから、相談者さんの歯軋りの原因がストレスとかだったら兎も角、噛み合わせが問題ならば、地道に根本から矯正するとかの方が、回り道しているようで、近道ではないかと思います。
歯科のドクターが、どういう意味で「歯科での治療にも限界がある。」と仰ったのかが分からないので、無責任なことは言えませんが・・・

矯正は効果が出てくるまでに時間がかかるから、効果を急ぎたいお気持ちは分かるのですが、先々を考えると、即効性よりも持続性を検討することがあってもいいかもしれませんね。

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2011年2月 2日 (水)

離乳食を食べてくれるのに、体重が増えません。(7ヶ月)

<ご相談内容>
我が子はおっぱい星人の割には離乳食よく食べてくれる方だと思いますが、体重は増えずに伸び悩んでいます。
現在まだ7キロもなく、周囲から、「おっぱいが足りないんじゃ?」と今更ながらに言われて、気にしてしまいました。
どう解釈すればいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
これまでの体重の変化についての経緯が記載されていないので、何とも言えないですが、一つ確かなことは、7ヶ月で7キロ無くても(ということは6キロ台後半くらいでしょうか?)充分にパーセンタイルグラフ内ですので、男児でも女児でも懸念するようなことはないと思われます。
体重増加度の目安は過去記事にも書いてますから、よくご存じだと思います。
増え方が少ない時でも、運動機能の発達がみられ、頭囲が順調に増えていれば、心配ないと思われます。
赤ちゃんの目がキラキラして動きも活発で、機嫌もまずまずではないですか?
もちろん、体重増加がこの先どうなってもいいとは申しませんが、気になる場合は月イチくらいのペースで母乳育児に熱心な小児科のドクターに「経過観察」ということで診ていただくことも一手ですよ。
幸い、おっぱい星人でありながら離乳食が入るのですから、この段階で敢えてミルク補足する必要性は無いと思います。
おっぱいセールスに励まれ、離乳食の回数や量や食べさせ方に工夫すればいいと思いますよ。

もしかしたら、お父さんかお母さんのどちらかか、どちらもが幼少時にスリム体型だったのではありませんか?
であれば、赤ちゃんがご両親に似た体型でもそれは個性のうちですよ。

 

 

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2011年2月 1日 (火)

物凄く眠りが浅いです。(9ヶ月)

<ご相談内容>
今回ご相談したい最近の悩みは、我が子の寝かしつけとおっぱいについてです。
いま昼寝を日に2、3回、おんぶかおっぱいで、夜は大抵おっぱいで寝ます。
おっぱいでは寝ずに抱っこでとんとんゆらゆらして寝かせることもあります。
気になっているのは、とても眠りが浅いように思えることです。
昼はおっぱいをゴクゴク飲んだあともずっとチュクチュクおしゃぶりのようにしながらうとうと寝ています。
そっと乳首を外すと、目を開きあわわという感じでまたくわえます。その繰り返し数回のうちに起きてしまいます。
夜も寝たと思っても30分程で目を覚まし上記のような状態に。
特に朝方はずっと乳首くわえている感じです。
小さい頃からこんな感じなので、こういうもんなのかなとも思てはいますが。
でも前はもう少し昼寝はぐっすりだったな、でも大きくなったから仕方ないのかな、など思っていますが、来年4月に保育園に入る予定なのでうまく昼寝できるかなと心配もしちゃいます。
なんだか愚痴のようなとりとめのない文章ですみません。

<SOLANINの回答>
お話を伺って、何だかウチの子どもたちの乳幼児期のことを思い出しました。
相談者さんのお子さんそっくりだからです。
お昼寝なんてせいぜい30分間すればいい方で、私の腰が固まる位長~く添い乳しても、一緒になって眠りこけても、やはり2時間と眠ることはありませんでした。
(こっそり起きて歩く時も忍者か泥棒かというくらい張り詰めた気持ちで足運びをしていました。)
夜はタイマー掛けているのか?というくらい毎時間おっぱいに吸い付いていました。
大昔の話で、まだおっぱいのことも何も知らない時期だったので、ノイローゼになりそうなくらい悩みました。

不思議に思われるかもしれませんが、おしなべて乳幼児は眠りが浅い生き物です。
なのに、体力的にはヘバることなく、毎日元気に活動するという特長があります。
ただ、これは経験的に得られた知恵ですが、運動量がその子の限界近くまでに到達すると、眠りが深くなるようです。
9ヶ月と言えば、かなり動けるようになってきてはおられるものの、スポーツをしているわけではないですよね?
まだまだエネルギーが有り余っている状態ですから、ウツラウツラ程度の眠りでも体力的に充分なのかもしれません。
この状態、心身ともにしんどいですよね・・・
お子さんの眠ってる間に家事でもしようと思っても、全く捗らないから大変です。
かといって、お子さんが起きていて一人にして静かにしている時って碌でもないことをしでかしていることが多々あるので、怖くて目離しが出来ないですよね?

今は忍従の日々かもしれませんが、必ずぐっすり眠り、布団を引き剥がしてもシャキっと起きないふてぶてしさを身につける日が来ますから、待っててあげてください。

尚、保育園入園前に「お昼寝ではおっぱいは貰えないこと。」「先生に寝かしつけて貰うこと。」「お友達と一緒にネンネすること。」等をしつこいくらいに言い聞かせ続けてくださいね。(そうです。「呪文」は大変重要ですぞ。)
徐々に保育園の環境に馴染んでいかれますよ。
(とはいっても決して焦らず、キャラにもよりますが、馴染むのには1ヶ月くらいは要すると見込んでおいてくださいね。)
あ、それから可能であれば、今のうちから保育園の開放日や子育て支援センターに出稽古され、集団の中でよそのおばちゃんに抱っこされることや少し年上のお子さんに混じらせてもらうことに慣れておくといいかもしれませんね。

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