卵アレルギーの子どものインフルエンザワクチン接種について
インフルエンザワクチンの製造には無菌性の有精鶏卵を使用し、発育させ、そこでインフルエンザウイルスを増殖させることが必要です。
ですので、昔から卵アレルギーのあるお子さんにインフルエンザワクチンを接種するべきか後回しにするべきかといった論議がなされてきました。
インフルエンザワクチン1回分にどの程度の鶏卵成分が混入する可能性があるのか調べたところ、数ng/ml(ngとは、ナノグラムと読みます。1ngとは、10億分の1gです。)だそうです。
通常この程度の量の鶏卵成分の混入があったとしても、アレルギーが起きるとは考えにくいです。
しかし、お子さんのアレルギーのレベルにもよりますから、例えばラストクラスがめっちゃハイレベルならば、接種してくださるドクターに確認してくださいね。
(万一接種してくださるドクターとアレルギーでお世話になっているドクターが別の場合、必ずアレルギーの状態について説明したり、検査データのコピーを見ていただくようにしましょう!)
たかがワクチンと言うなかれ。
過去記事(“卵アレルギーのある子どもの麻疹ワクチン接種について。”)のコメント欄にもありましたよね?
アレルギー科のある病院に紹介されたり、ワクチン液の皮内反応を行い結果を見てから接種するかどうか決めるたり、分割して接種することだってあるのです。
コメント
1 ■我が家の場合
我が家の10ヶ月の娘も卵アレルギーで、かなりハイクラスであると診断されています。ただ、幸いにもかかりつけ医が小児科とアレルギー科を標榜しており、今シーズンはその先生の勧めでインフルエンザ予防接種を受けました。先生は本を見せながら、卵アレルギーの場合の接種についてご説明くださいました。
皮内テストの結果によって、接種方法を検討する方式でした。
皮内テスト:陰性→全量接種
皮内テスト:擬陽性→始めにごく少量接種し、30分経過観察後アレルギー反応がなければ残量接種
皮内テスト:陽性→接種中止
このように分かりやすく説明してくださいました。
結果、我が家の娘は皮内テスト陰性となり全量接種しました。また、接種後も院内に30分いるように指示され、30分後に再診察して頂き帰宅となりました。時間はかかりましたが、安心して受けられました!
おちび 2010-12-31 01:04:46
2 ■Re:我が家の場合
>おちびさん
それは素晴らしい先生ですね。
対応も説明もこれ以上は望めないくらいに。
SOLANIN 2010-12-31 12:00:37
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