何で断乳するの?しかも真夏に!
ここのところ、何名かのお母さんが「卒乳後の乳房ケアをしてください。乳房がパンパンになって痛いのです。」ということで、★病院の母乳外来を受診されました。
この発言、おかしくないですか?
だって、「卒乳後の乳房ケア」なんて、自然卒乳だったらキホン的に乳房ケアは不要です。
言い聞かせ卒乳であったとしても、乳房がパンパンに張って痛くなるまでには至らない筈です。
いずれにせよ、乳房マッサージしても残乳も殆ど無いし、乳腺は自然に萎縮してきてますからね。
月経も再来し、元々婦人科疾患が無ければ、排卵も起こりますから。
そう、「卒乳」なんかぢゃない、これはれっきとした「断乳」です。
真夏はただでさえ母子ともに体調を崩し易い時期です。
乳幼児は「ヘルパンギーナ」「プール熱」「手足口病」といった病気に罹り易く、そういう時は離乳食が進んでいる子であっても、全く食べられなくなってしまいがちです。
おっぱいだけが命綱ってこともあるのに、それを「くっついて授乳すると熱中症になりそうだから。」とか「もうすぐ仕事復帰なので、夜間授乳はとてもできそうにないから。」とか「2歳にもなっておっぱいが止められないのは、世間体が悪いと義父母に責められたから。」とか自分のことばっかりで、お子さんの気持ちや体調を全く考えずにいきなり断乳するから、乳房がパンパンで痛くなるのですね。
キツいことを言うようですが、これは無謀なことをした報いぢゃないかと思います。
それらのお母さんが★病院を受診される頃には、お子さんが諦めてしまって、復旧させてもどうにもならない状態なので、仕方なく断乳後のケアをすることになります。
しかし、1~2年おっぱいをあげていて、予告(せめてもの言い聞かせをするのが、お子さんへの仁義だと私は考えます。)無しでばっさり止めるって、どうなってるのかな?と頭の中は疑問だらけだし、とても複雑な心境です。
しかも、受診までの乳房ケア(?)は自己流で「乳頭・乳輪を摘まんで搾った。」「熱いお風呂に浸かって、ゴイゴイ搾った。」と明らかにアカンことをしています。
挙げ句「ダイエットなんてしていません!」「もう飲まないから昨夜は焼き肉とケーキ食べました。」等々、え~!そりゃあないでしょう?という食生活で受診するから、乳房マッサージがハンパなく大変なんですね。
お子さんにとってお母さんは絶対的な存在なんです。
おっぱいライフの最後の最後で、愛する我が子を号泣させて、信頼を裏切るような形でおっぱいを止めるのだけは、避けてくださいね。
完母でも、混合でも、変わりなく・・・お願いします。