無料ブログはココログ

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月

2010年7月31日 (土)

母乳育児のトリアージ?

いわゆるセレブ病産院のひとつで、勤務していた方から教えていただきました。
最近はかなり多くの病産院で出産前にバースプランって書くでしょう?
あれで、母乳育児に対する想いを尋ねる項目を設けている病産院は結構あると思いますが、その時の意思表示で、指導内容が変わるそうです。

そしてそれを院内のどのスタッフでも一目見て分かるように、お母さんのリストバンドと赤ちゃんの名札の色分けしているのだそうです。
例えば
「絶対に完母でいきたい。」方は青。
「できれば母乳で頑張りたい。」は黄。
「母乳かミルクかは拘らない。」は赤。
お母さんの希望によって、指導の中身と対応をガラリと変えるそうです。

う~む。
一見合理的だけど、そんなんでいいんですかね?
途中でお母さんの気が変わったら、それなりに対応変えるらしいけど、もしもコロコロ変節されるお母さんだったら周囲みんなが振り回されるし、大変だよ。

それにこれって、おっぱいもミルクも混合も一見平等に扱ってるようですが、ホントにそうなんでしょうか?
赤ちゃんには母乳権(おっぱいを飲む権利)があるのを全く無視しているのですから、こういう対応はかなり差別的ではないでしょうかねぇ?

あげたいのにあげられないのと、あげられるのにあげようともしないのは、あげないという結果が同じでも、内容は天と地ほど違います。
セレブ病産院の母乳育児指導はこの程度なんですね。(涙)
何だかガックリしました。

続きを読む "母乳育児のトリアージ?" »

2010年7月30日 (金)

おっぱいがビューと出ますが?(断乳後2カ月)

<ご相談内容>
SOLANINさんこんばんは。明日1歳になる息子がいます。
最強母乳外来のことを知ったのは7ヶ月の頃でしたので、もっと早く知っていれば・・・ということも多かったですが、知ってから本当に助かる記事がたくさんあり、これから出産する友人には教えてあげたいと思っています。

私は10ヶ月の時に断乳をしました。
(私が持病治療の内服を再開する必要が出てきたため。)
もともと乳腺炎を繰り返していたので、乳腺炎が怖く、断乳時その後と助産院に通ってマッサージを受けています。
2ヶ月経とうとしているのですが、絞るとまだぴゅーっと線状に母乳が出ます。おっぱいは見た目もうぺちゃんこで、張ったり、自然に垂れたりということはないですが、絞るとポタポタではなくぴゅーっと勢いよく出るくらいなんです。
断乳後、最初は数日おき、今は2週間おきくらいに助産院に通ってマッサージをしてもらっていますが、いったいいつまで通う必要があるんだろう?お金もそこそこかかってくるので、自分で絞って大丈夫ならそろそろ行かないようにしてもいいのかなと思いつつも、助産師さんに言われるがまま通っている状態で、まだ母乳が出ているので、出るうちは通った方がいいのかな・・・などと悩んでいます。
断乳後のおっぱいケアについて、SOLANINさんはどういう風に考えておられますか?個人差はあると思いますが、全く出なくなるまでかなり時間がかかるものなんでしょうか?
記事は見させていただいていますので、自然卒乳が一番よいことはわかっており、その場合とわたしのような「断乳」のおっぱいの状態とは違うとは思いますが・・。
お返事いただけると嬉しいです。
長文失礼しました。

<SOLANINの回答>
持病の治療再開のためとはいえ、断乳はお辛い選択だったかとお察しします。
乳腺炎になり易く、そのため断乳後も定期的に通院され早2カ月なんですね。
乳腺炎になり易かったということは、分泌過多気味で断乳されたということは、一気にシャットダウンしたことになりますから、射乳の時期が他の方よりも長い可能性はあるかもしれません。
しかし、2ヶ月経っても射乳はちと長いような気がいたします。
お話の様子では、間歇的に飛ぶのではなく、ビュービューと連続しているようですから。
もしかしたら?ということもあるので、一度産婦人科でホルモンの定量検査を受けて見られては如何でしょうか?

高プロラクチン血症ではないか、プロラクチン値を確認するのです。
ところで、月経は再来しましたか?
通常、授乳中に月経再来無かった方であっても、お子さんが飲まなくなって3カ月以内に再来するものです。
しかし、高プロラクチン血症であれば、月経再来自体がが困難です。
従っておっぱいが止まりにくい理由はそのためで、そこを治さないと、延々マッサージということも想定されます。

私は3人目の最後O式でケアをしてもらいました。(断乳式は挙行していません。)
丁度1か月でほぼ出なくなりましたが、元々かなり出る方だったので、半年後に受診したら少しだけビューっと飛びました。
それ以降は出なくなりました。
私がお世話になったO式のセンセイはかなりリベラルな方でしたので、「なんか溜まった感じがして気持ち悪かったり、肩が変に凝ったら、古いおっぱいが溜まっているからお掃除に来なさいね。」と仰いました。

今現在、何の問題も無ければ、一旦休止されても良いのではないでしょうか?
その上で、不都合があったりしたらその時再診させてもらうので良いのではないか?と思いますよ。

続きを読む "おっぱいがビューと出ますが?(断乳後2カ月)" »

2010年7月29日 (木)

病産院選びは大事だよ。

<ご連絡いただいたこと>

今回は御礼を言いたくメッセージさせていただきます。
私が産んだ病院は、ご飯がおいしい、部屋が綺麗と評判がよく私も無知で、そんな評判を信じてその病院で産むことを決断しました。
蓋をあけてみたら助産師さんが最悪の方が多く、母乳が出ず諦めかけたお母さんを『母親なんでしょ、堪えなさい』と叱ったり、ナースステーションで『あのお母さんは…』と噂話をする始末。
退院した時は、『困ったら電話してくたざい』といったのに電話したら『要件によっては繋げません』と拒否されたり。
産後旦那と二人で赤ちゃんの世話をしていた私は不安でしょうがなくナ―バスになっていましたので、私もこんなことで電話して…と噂されてるのでは?とか人の目が気になりどうしようもなく気が狂いそうでした。
そんな時にmixiのママのコミュニティーでこのblogを知りました。
検索したら知りたいことがヒットする安心感。
登録したり書き込みをするとメッセージが必ず返ってきて、自分が大切にされてる感じがします。
私にとって救いの神のようです。
SOLANINさんのいる病院で出産したかった♪
次子の時は病院選びから始めたいと思います。
(けど、R県って・・・Rで始まる県ないですよね?)
SOLANINさんが○県だったら…と願う私です。

正直ソラニンさんのblogを見て、不安になることもあります。
私間違ってた…とか勘違いしてた…とか。
でも、今から改善することはできます*
過ぎたことを悔いるより、これからの未来をがんばります!

ちなみに娘は今、2ヶ月と12日で、生まれが2630g45.8cm。今は5900g58cmと母乳のみでスクスクと成長してくれています。
最近は夜8時には寝てくれて2回の授乳を経て6~7時に起きてきます。
新米ママで困る私を支えてくれてるのは、娘です。ママが頼りないから私が導いてあげる~と言わんばかり。
娘の要求に応えて気が付けばSOLANINさんのblog通りだったりして驚いています。
赤ちゃんって素晴らしいですね。
お忙しい中長文失礼しました。
最後まで読んでいただき光栄です。これからも不安なことたくさん出てくると思います。
その際に活用させていただきます。
お体に気をつけて、これからも育児に悩んだり困ったりしているお母さんを救ってください。
私も出会いに感謝しています。

<SOLANINのコメント>

身に余るお言葉頂戴して、こちらこそ大変光栄に思います。
間違ってたのかな?知らなかった!ということは気が付いて行動変容出来ればいいのですよ。
それで充分です!
それから、出産される病産院選びは、私が昔ルームに書いていたように、想像以上に重要です。
現代の日本では自然分娩や母乳育児をしたいなら、余程慎重に選ばないと大失敗します。
もちろん挽回は可能ですが、最初のボタンを掛け違わなければ、こんなに苦しむことは無かったのに・・・ということはゴマンとありますから。

昔ルームに書いていたこと、憶えている方も居られるかしら?
病産院選びのチェックポイントのひとつに「医療従事者の出産が多いか?」というのがあります。
どんな病院なのかは、横繋がりに情報は入ってきますからね。
医療従事者は不必要な医療介入が多い病産院は選択しないし、特に母乳育児したい人が多い職種だから、ミルク推進病産院は最初からパスだわね。
私の知る限り、医療従事者は院長や診療部長のドクターとしての資質や、性格や特徴の情報交換はかなりしていますね。
スタッフの資質も言わずもがなです。
ヤバそうだと分かっている病産院で、大事な赤ちゃんを敢えて産むわけないぢゃないですか!
ねっ?

続きを読む "病産院選びは大事だよ。" »

2010年7月28日 (水)

母子で爆睡してしまった時のおっぱいは?(生後2カ月)

<ご相談内容>
産まれてこのかた、夜間も2〜3時間で赤ちゃんが泣いて私を起こしてくれて授乳をしていましたが、ここ数日はは全く泣かず、おっぱいがカンカンに張ってしまった痛みで飛び起き、結局間隔が4時間半も開いてしまいました。
「これではいけない!」と、目覚ましをセットしているものの、恥ずかしながら勝手に止めてしまってるようで、母子で爆睡という有様です。
今までこんなに授乳間隔が開いたことはありませんでした。
こんなことを続けていたら、乳房トラブルになったり、終いには母乳の分泌が減少して足りなくなってしまうのではないかと心配しております。

生後3カ月頃になると夜間長時間寝てくれるようになる赤ちゃんが増えるそうですね。
ということは、夜間は授乳間隔は2〜3時間で・・・という指導が守れなくなってきます。
赤ちゃんが眠っていても、3時間経てば起こして飲ませたらいいのでしょうか?
先輩ママに聞くと、「そんなの、寝かせたままでいいのよ。」と言われてしまいました。

母乳だけを考えると、たたき起してでも授乳をしたほうがいいとは思うのですが、そこまでしなきゃいけないの?と思ってしまったり、この先どうしたらいいのか?が分からなくなりました。
ご指導いただけますか?

<SOLANINの回答>
授乳間隔をどう考えるか?については過去記事を書いています。
これは車の両輪というかやじろべえというか、要するに最重要な2つのバランスが取れていたらそれでいいんです。
最重要な2つのバランスとは、「赤ちゃんがつつがなく育ってくれること。」「お母さんが乳腺炎にならないこと。」です、片方若しくは両方が脱輪したり傾いたりしたらNGですが、そういうことが無ければ授乳間隔が空いてもいいかなということです。

現実には3カ月迄のお母さん&赤ちゃんで授乳回数が少なくて上手く行く方はとても少ないのですね。
どちらかか、どちらもダメになってしまいがちなんです。
なので、頻回授乳を推奨します。
3カ月以降で昼夜の区別が付いてきて、満腹中枢が形成してきて、お母さんの乳房もちょとやそっとぢゃ暴れなくなれば、そして“自然に”少なくなったとしたらそれでいいんです。
でも、回数を“人為的に”減らすと、大抵変調をきたします。
おっぱいの分泌が低下したり、早々に月経が再来したり、赤ちゃんの機嫌が悪くなって育てにくくなったり、碌でもないです。

夜間の授乳は叩き起こさなくても大丈夫な場合も出てくるけれど、そうではない場合もあるから、その時点でのお母さんと赤ちゃんの双方の様子を見て判断されると良いかと思います。
また、これも過去記事に書いてるのですが、授乳回数はその後も増えたり減ったりと流動的なものですから、変化があっても驚かないでね。
過去記事には色々な事例が書いてあるし、知識と知恵の宝庫だから、まずは調べて読んでくださいね♪

続きを読む "母子で爆睡してしまった時のおっぱいは?(生後2カ月)" »

2010年7月27日 (火)

乳口炎は汚いおっぱいか?(生後8カ月)

<ご相談内容>
はじめまして。東京のBFHで出産し、8カ月になる次男を完母で育てています(長男は2歳までおっぱい飲んでました)。

今回ご相談したいのは、乳口炎についてです。
3週間程前から2ミリ程度の白斑ができ、デスパコーワ湿布もしてますが、なかなか治りません。
幸い、発熱もなく痛みは強くないのでこちらは食事やデスパコーワで根気強く治していければ…と思っています。
今回別件(腸炎になってしまいました)で行った内科の先生(女性)に、「乳口炎になっているところはばい菌がいっぱい。そんな汚いおっぱい飲まされて赤ちゃんが可哀相」と言われ、ものすごくショックを受けてしまいました。

乳口炎が出来ているおっぱいはそんなにばい菌だらけなのでしょうか?
白斑は脂肪の塊が詰まって出来たもの、という説も耳にしたことがあるのですが、実際はどういうモノなのでしょうか?
私自身、長男も次男も楽しくおっぱいライフをしていただけに、今回のことでは自信をなくしそうです。
ご回答、どうぞよろしくお願いします。

 

<SOLANIN}の回答>
乳口炎は様々な形がありますが、薄皮を張ったような状態ならば、その部位は感染している可能性はあると思います。
但し、これは常在菌です。
お母さんの皮膚にも赤ちゃんの口周囲にも存在する常在菌です。
常在菌は通常はバリアの働きもしますから、排除する必要性は無いし、排除することによる新たなリスクも危険性としてあります。
しかし、乳口炎の部位には常在菌だけど、ウィークポイントですから、そこではのさばってわるさをします。
それだけです。
汚くて飲ませられないなんて、失礼です!
そりゃあ、出方が悪くなったり、味的に不味くなってるかも知れません。
それは否定出来ません。
けど、汚いとかそういうものではないですよ。
おっぱい自体には天然の殺菌成分があるから、百歩譲ってそういうことがあっても、大抵は事無きを得ます。
ここで、こんなことで自信をなくしてはいけませんよ。

一つだけ、注意した方が良いのは、腸炎は経口感染だというと。
抵抗力が落ちてたのだろうけど、手洗いが不十分だった恐れがあります。
特にお子さんが腸炎でお母さんが貰ってしまったというのは弁明の余地はないです。
アライグマのように必死に手洗いだけはしてくださいね。

 

続きを読む "乳口炎は汚いおっぱいか?(生後8カ月)" »

2010年7月26日 (月)

来年の保育園入園について。(産後2カ月)

<ご相談内容>
5月に女の子を出産して不慣れながらも育児&仕事&家事をこなしてます。

solaninさんの過去ブログを読み漁り頻回授乳をひたすら頑張って、1ヵ月検診でミルク会社の人もセールスそっちのけで誉められたくらいおっぱいもよく出て体重も増えました☆(3132g→3050g→4234g)
ありがとうございます(*^□^*)

そして質問と言うか相談なんですが…
7月に入って仕事復帰しました。
父の経営する会社なので今は子供と一緒に出勤しています。
来年4月には保育所に預けようと思ってました。
(知り合いの方に頼むので待機なしです)
ですが、11ヶ月の頃は離乳食がどれだけ進んでて、どれだけおっぱいを欲しがるか見当がつきません。
まして哺乳瓶を嫌がるので搾乳したおっぱいをまともに飲み切るのに非常に時間がかかります…。
それか1年見送って保育所に入れようか迷ってます。

もし来年入園させるとしたらこれから気をつけた方がいいこと、やるべきことは何でしょうか?
長文な上、分かりづらい文章で申し訳ありません。
アドバイスをよろしくお願いします。


<SOLANINの回答>
11カ月になられる赤ちゃんが保育園に入園されたとして・・・ですね?
そうですね~、恐らく離乳食の進みがゆっくりで、小食だったとしても回数的には2回食にはなってる筈です。
離乳食の進みの早い子だったら3回食で、おっぱいに執着しない子だったら、自然卒乳しているかもしれません。
1歳までに自然卒乳してしまう子は20%くらいの割合ですがおられますので・・・

気になるのは、入園予定の保育園が、2回食だったとしてもそういう赤ちゃんに離乳食を食べさせてくれるのか?ということです。
「ええっ!そんなの当たり前でしょう?」とみなさん思うでしょう?
でも、公立の乳児専門の保育園でもない限り、3回食にならないと、離乳食はお給食ではいただけないというパターン、結構あるんです。
一般的な私立の保育園で、月齢の若い乳児(2カ月~とか、6か月~とか)を受け入れておられるパターンですと、6か月以降で離乳食の時期に入っても、離乳食のお給食はありませんというトコロは結構あるんです。
結構あるというよりも、割合的にはそっちの方が多数派と言っても過言ではないのですね。
「ぢゃあ、3回食でない月齢の若い赤ちゃんの栄養摂取はどうなるの?」という疑問が出てきますよね?
それはミルクです。
あ、もちろん搾乳・冷凍母乳を与えておられる保育園も最近は増えてきていますよ。
1回食・2回食は基本的にお家で食べさせてくださいってスタンスなんですね。
一度、その点を確認されることをお勧めします。

次に、搾乳を受け入れてくれたとしても、哺乳瓶ではなかなか飲めなくて・・・というのは、おっぱい星人の赤ちゃんであれば、あって不思議でないです。
乳頭混乱を起こして、直母が出来なくなる赤ちゃんだって、居られますから。
でも、これにしても、過去記事をお読みいただければ分かることなのですが、赤ちゃんの口腔機能は徐々に発達してきます。
11カ月の入園に備えて有る時期から哺乳瓶に慣らす・・・というのはナンセンスです。
コップやストローでお茶を飲むわけですから、搾乳を哺乳瓶に入れて無理やり飲ませる必要はないわけで。
現時点では勤務先に理解があるのですから、可能な限りおっぱいを続けて行き、入園前は赤ちゃんと一緒に何回も保育園見学に行き、「保育園ってこんなところだよ。お友達が大勢居るよ。楽しいよ。いろんな遊びをするよ。お昼寝もするよ。お母さんはお仕事だけど必ずお迎えに来るからね。お迎えしてその時まだおっぱいが欲しかったらあげるからね。心配ないよ。」と、赤ちゃんに何度も何度も呪文のように説明してあげてください。
それが一番重要です。
その他の詳細については★記事「★仕事復帰との両立」「★搾乳・冷凍母乳」の章を熟読しておいてくださいね♪

続きを読む "来年の保育園入園について。(産後2カ月)" »

2010年7月24日 (土)

小粒ちゃんは母乳不足か?(生後4ヶ月半)

<ご相談内容>
生後4ヶ月の娘がいます。
今日、生後137日目で4ヶ月検診でした。

体重の増加が緩やかすぎるので、診察の先生から怒られました。
「母乳が出てないんだ!今すぐミルクにしなさい!2ヶ月後に再検診です」と。

出産してから今まで母乳だけで育ててきましたし、できることなら母乳育児をしたいと思ってました。
検診後は人目もありましたが涙が止まらず、悲しいのと娘に申し訳ない気持ちでいっぱいで、今まで楽しかったはずの授乳が苦しいです。


出生時
*体重2892g*身長48.5cm*胸囲32.0cm*頭囲36.0cm
1ヶ月検診(1ヶ月2日目)
*体重3726g*身長52.0cm*胸囲35.2cm*頭囲37.8cm
カウプ指数13.8
 

4ヶ月検診(4ヶ月17日目)
*体重5450g*身長62.2cm*胸囲37.4cm*頭囲42.3cm
カウプ指数14.08


首はまだ据わっていなく、据わりかけてます。
寝返りは下の手がもう少しで抜けそうな感じで、起きてるときは常に手足をバタバタ動かして遊んでます。
日中はゴキゲンでほとんど寝なく、夜はまとまって寝ます。
授乳回数は7~10回で、オシッコは8~11回、うんちは1~4回です。
胸が張るような感覚はありません。
授乳後はあまりグズらず、毎回寝ながら飲んでいる感じです。

母乳育児を諦め、やはり混合にしたほうがいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
それにしてもコテンパンなことを言ってくれますね~集団健診の小児科のドクター!
体重増加が緩やかな赤ちゃんの理由として「母乳不足だから。」と言って簡単に決めつける理由は、それが一番ラクだからなんだよね。
ミルクの補足をすりゃあ、そりゃあ、お嬢ちゃんの体重も増えるでしょうょ。
そんなこと、小学生でも分かる理屈で、当たり前ですやん?
そしてその指導(?)には一番大事な視点が欠けているんですが、それが何だか分かりますか?
赤ちゃんの体重が増えない=母乳不足とは限らないんだよね。
コレ言っちゃあ、身も蓋もないんだけど・・・言っちゃうか!
あのね、小児科のドクターは普通、母乳育児に理解のある方であっても、小児科診察室でお母さんのおっぱいの状態の診察はしないから。(汗)・・・でしょ?
そういう発想を紋切り型というか、ステレオタイプの発想というのよね。
あ、もちろん念のため、相談者さんのブログも拝読させていただきましたょ。
私の過去記事「★体重増加のヒント」「★体重増加不良と病気」「★授乳回数と間隔」「★赤ちゃんの個性」「★赤ちゃんのカラダと発達」にも、参考になることが書いてあるから是非読んでね。
1回にたくさん飲めない子、満腹中枢が形成して来たら遊びの方が楽しくなっちゃう子、色々な赤ちゃんが居られます。
その中で傾向と対策を考え、出来るだけのことをしたらいいんですよ。
お嬢ちゃんの体重をおっぱいだけで増やす方法はいくらでもありますよ。
SOLANINとしては、ありとあらゆる努力をしても、どうにもこうにもならなくて、どんどんパーセンタイルを割るとか、減っていくとかだったら、そりゃあミルクの補足、必要だと思いますょ。
でも、まだ何もアクションしてないぢゃないですか!
しっかりしてくださいょ。
体重は少なめでも、良いトコロもありますよ。
頭囲が順調に大きくなってますね。
頭囲のレベルは真ん中くらいですよね。
それは一番大事なところは発達しているってこと。
身長も真ん中より若干小さいけど、標準の範囲ですね。
ホントに足りなかったら、何も伸びて来ないと思うけど・・・どう?

それよりSOLANINが気になるのが頸の据わり。
仰向けで寝かせてばかりではありませんか?
起きてる時は腹這いにして遊んであげてね。
うつぶせ寝が突然死との関連性を指摘されてから、赤ちゃんを腹這いで遊ばせるお母さんが激減し、結果据わるはずの頸がなかなか据わらない赤ちゃんが増えてきているし、全体を通して赤ちゃんの頸の据わりが20年くらい前よりも半月~1か月は遅れていることは、長年集団健診に携わる年配の小児科ドクターや保健師さんがいつも指摘されていることです。
遊びの中で筋肉を鍛えてあげましょう。
そういう働きかけをすることで、赤ちゃんの発達って変わって来るんですよ。

誤解のないよう申し添えますが、私は何も集団健診の小児科ドクターや保健師さんを全否定するわけではありません。
正しいことも為になることも色々指導してくださっています。
但し、接遇面で大いに問題のある方(主に小児科ドクター)が出現する頻度が高く、母乳育児に関する指導面では疑問符だらけであると言いたいわけです。
集団健診に行くなと申し上げているわけではありません。

続きを読む "小粒ちゃんは母乳不足か?(生後4ヶ月半)" »

2010年7月23日 (金)

2〜3時間の授乳間隔厳守と指導されて。(1ヶ月半)

<ご相談内容>

私は退院後毎週のように母乳外来に通っています。
「リズムを作るためと、トラブルを起こし易い乳房だから。」と助産師さんに言われています。
2〜3時間間隔での授乳を厳しく指導され、授乳ノートをつけて、受診のたびに内容をチェックされていますいます。

しかし、最近は暑いためか、はたまた成長のスパートが掛かってきたのか、1時間毎で母乳を欲しがります。
おむつを替えてもあやしてもどうにもならずの状態です。
で、どうしようもなく頻回授乳となることもあります。
「もう、泣いたからあげる時期ぢゃないですよ。」と、注意されてしまいました。
しかも、保健所の家庭訪問の保健師さんにまで、同じことを言われてしまいました。
外の風に当たると泣きや止むこともあるので、抱っこして玄関先であやしたり、歌を歌ってご町内を1周するくらいの散歩をしたりして、時間を稼いで2時間は我慢させています。
日に日に赤ちゃんは重くなっていきますので、毎日肩も腕も腰もパンパンになってきました。

このような時でも、やはり助産師さんや保健師さんが指導されるように、授乳間隔は2〜3時間はあけなくてはなりませんか?
ギャンギャン泣いている姿を見るたび、汗だくであやしながら、なんでおっぱいをあげたらダメなのかと悲しくなります。
おっぱいをあげたら確実に機嫌は良くなります。

<SOLANINの回答>

相談者さんのおっぱいを診せてもらったわけではないので、軽々しいことは申せません。
けれども、おなかが空いた以外の理由でも赤ちゃんは泣くわけですが、おむつ交換や抱っこをしてもどうにもならない時は、「おっぱいをあげる」が正解だと私は思います。
そりゃあ、背中が痒かったのかもしれないし・・・
寂しかったのかもしれないし・・・
おっぱいの飲み過ぎでおなかが苦しかったのかもしれないし・・・
うんちが出そうで出なくて困ってたのかもしれないし・・・
お母さんの見ていないところでお兄ちゃんやお姉ちゃんにパンチされたのかもしれないし・・・
暑かったのかもしれないし・・・
クーラー効き過ぎで寒かったのかもしれないし・・・
空気が淀んで気持ち悪かったのかもしれないし・・・
うんちのし過ぎでお尻が痛かったのかもしれないし・・・
眠たくても眠れなくてどうしていいか分からなかったのかもしれないし・・・
抱っこしてほしかったのに抱っこしてもらう時間が思ったより短くて不満に思うのかもしれないし・・・
なんとなく訳もなく、泣きたくなったのかもしれないし・・・
赤ちゃんが泣く理由なんて星の数ほどあるんです。

大きくなったらしてほしいことで声色を変えて泣くという上級者テクニックも身につくのでしょうが、月齢の若い赤ちゃんの泣き声が何なのか?が分かるお母さんなんていませんよ。

それから外の風に当たると機嫌が良くなるのは当たり前です。
人見知りする前の赤ちゃんは外面がいいんです!

だから、時間に囚われるのはナンセンス。
(完ミの方はミルクの消化時間を守っていかなくてはならないから、予定時間よりも早く泣いたからという理由で、ジャンジャン前倒しにあげるというのは厳禁ですよ。)
どう考えても欲しそうにしてるなら、乳房の張りや時間やそんなことよりも、まず目の前の赤ちゃんの声に耳を傾けてあげましょうよ。
赤ちゃんの声を優先してあげましょうよ。
おっぱいは早くあげたからといって、赤ちゃんのカラダに負担がかかるわけではないのですよ。
この月齢で授乳時間を気にしなくてはいけないのは、授乳間隔が空き過ぎた時。
トータルの授乳回数が急かつ常態的に減ると、乳腺炎になり易いし、赤ちゃんの体重増加度が急降下して、発育不良の烙印を押されかねません。
「おっぱいの回数に上限はないんですよ。」
ちなみに★病院の新生児室にはそう書いたポスターが何年も前から掲示されています。

続きを読む "2〜3時間の授乳間隔厳守と指導されて。(1ヶ月半)" »

2010年7月22日 (木)

奥歯が生えた子の食の細さはどう考えるか?(1歳9カ月)

<ご相談内容>
過去記事もたくさん拝読させていただき、私の疑問に該当するものはないか、と探していましたがこれ!と思えるものがなかったので質問させてください!
母乳に栄養があるのはもちろん知っています。
でも、子どもがそれほど食に興味を示さず食べない場合、食事からの栄養をそれほどストレスにならないように気にしないと考えたとしても、それでもやはり食事から採れる様に向かっていくにはどのあたりの年齢を目途に進めていったらよいでしょうか?
食べないにしても本当に食べないんです。
(その子の個性だと思って長い目で付き合ってはいるのですが、時々これでいいのか…と不安に襲われることがあって><)
ちなみによだれは少ないのですが、歯はもう16本も生えています。
奥歯が生えているので、咀嚼する力はそれなりにあるのではないかと思います。

母乳は一日寝ているときも合わせると7~8回くらいはあげていると思います。一日外に出ると欲しがりませんが、雨の日など家にいるときは遊んでいても思い出したら「おっぱい」といって迫ってきます。
たまに夫に預けて一日家を外す時は朝から夕方までおっぱいがなくても平気です。(その時も食事を用意して出かけますが食べるときと食べないときの差は私と一緒の時と変わりません)
飲む時はごくごくと音が聞こえるので母乳もそれなりに出ているようです。

自然卒乳を目指しているので、これからもうまく母乳育児と付き合っていく際に何か目標と言うか指標になるアドバイスをいただけると嬉しいなと思いました。
もちろん子ども1人1人によって違うのは百も承知のうえでの質問です
(矛盾するかも知れませんが。。)

<SOLANINの回答>
う~む。
1歳9カ月でおっぱい星人であることは何の問題もないもだけれど、あまりにも食が細いのですね。
奥歯を含めて乳歯20本のうち、16本も生えているのだから咀嚼する力が無いとは考えられません。
お母さんでない方、例えば旦那さんに食べさせてもらっても食べない時は食べないのですね。
気になるのは雨の日に何処にも出かけられなくて、そういう時はお母さんとの接触が濃厚だからということもあるのでしょうが、いつも以上におっぱいを求めているのですね。
恐らく現状ではご飯を食べなきゃおっぱいはダメよと言っても泣き叫ぶだけ・・・というオチが目に浮かびます。
手強いなぁ。
何歳までにご飯を食べるという目標は私には分からないです。
もちろん個人差があるし。
でも、この場合、もう少しお母さんがイニシアティヴを取っても良いんぢゃないかな?と思います。
ちょっと、お母さんがお子さんの言いなりになってるような印象を受けます。
家の中では大いに暴れても、大しておなかが空かないのです。
「ちょいちょい」しかおなかが空かないから、「ちょいちょい」とおっぱいを欲しがるのです。
靴を履いて歩けるようになるのが1歳4カ月頃ですから、相談者さんのお子さんは現在1歳9か月ですから、「歩き」の外出は可能だと思います。
例えば日中「おっぱいちょうだい。」と言ってきたら、外遊びに連れて行くのです。
途中で歩かなくったら困るからベビーカーで・・・というのはナシですよ。
片道1km位なら、手をつなげば歩くチカラはありますよ。
そんなに歩かせたこと、これまで無いんじゃないかな?
子どもだけを遊ばせるのではなく、お母さんも一緒に遊ぶ。
ブランコでも滑り台でもお砂場でも何でもいいです。
近くにハイキングコースがあればそれも良し。
真剣に体を動かせばおなかがメッチャ空きます。
休憩タイムになったら木陰かバーコラの下でランチタイム♪
大きなお握り拵えて、休憩時間に半分こして食べる。
お外だからね・・・ということでお茶も飲ませる。
「大きくなったからお母さんと同じものが食べられるようになたんだね。お母さん嬉しいな~。今日の夕ご飯は何が食べたい?何が作ってほしい?」と聞いてください。
リクエストは出来るだけ聞いてあげて、一緒に食べて美味しいね~という流れを作っていくのです。
お行儀は悪いかもしれないですが、キッチンでお味見させては如何でしょうか?
「この味でいいかな?」って聞くのです。
これで一口二口食べますよ。(爆)
「今日はしっかり食べたから、ご褒美におっぱい飲み放題です~!」くらいは言っても良いと思います。(笑)

今よりもお子さんの運動による消費エネルギーを増やして、お子さんのカラダが自然にお食事を要求するように仕向けて行くのが良いと思います。

追記:フェアリーママの大下ユリ子先生から良いことを教えていただきました。
リンク貼っても良いですよ~とご快諾いただきましたので、この下に貼りますね。
子どもの好き嫌いと少食は直すベカラズ・・・(by井上キキさん)のブログの7月22日の記事“★少食ちゃんが食べるようになったのはいつなのか?”という題名の記事が参考になるそうです。記事のURLはこの下に貼りますね。
↓ ↓ ↓

http://ameblo.jp/hohoemigohan/entry-10597726562.html
記事に興味のある方はこのままジャンプしていただけたら、お目当ての記事に辿りつけますよ♪

続きを読む "奥歯が生えた子の食の細さはどう考えるか?(1歳9カ月)" »

2010年7月21日 (水)

子どもは親を選べないのか?

池川明ドクターのセミナーで学んできたことをお話しする第一弾です。(笑)
胎内記憶というのはなかなか科学的に証明されにくいものですが、逆に否定することのできないことでもあります。
これまでは、子どもの寝言というか夢でも見たんだろう・・・と片付けられたことが、実はその場に居なければ到底分からないこと(=秘密の暴露)のオンパレードであることが、徐々に知られてきて、もっと、子どもの言葉に耳を傾けて当然ではないか?という考え方がうまれてきたわけですね。

さて、一般的には「子どもは親を選べない」と言われています。
そしてそれは普遍的なこととされています。
しかし、胎内記憶のある子どもたちは間違いなく自分がお母さんを選んだと証言しますし、どの子も必ずお母さんを選んで来ると言います。
「いつ選んだのか?」という問いに対しては、「お空の上(雲の上)で決めてきた。」と答えます。
子どもによってはお母さんだけではなく、お父さんになる人やおじいちゃん・おばあちゃんについても、家族単位としていいなぁと感じ、総合的に判断して選ぶ子も居ます。

ちなみにお母さんを選ぶ理由は人気第一位は「やさしそう」だそうで第二位は「泣いている・可哀想な」だそうです。
「泣いている・可哀想」ってなんだか不幸感いっぱいで、よりによって何故そんなところに?と思ってしまいますが、それには理由があって、「僕(私)がお母さんの子になることで、お母さんが笑ってくれるかな?そしたらお母さんを幸せにしてあげられるだろうから。」「お母さんを守るため。」「お母さんを助けたいから。」と答えます。
健気過ぎて胸がキュンとしませんか?
それから第三位は「可愛い・綺麗」という理由だとかで、見た目も重視しているのか!という傾向がうかがえます。(爆)
う〜む・・・子どもは正直だなぁ〜。

余談ですが、お母さんが決まっていても、お母さんの子どもになるタイミングを今か今かと決めかねていると、お空の神様から「いい加減にもう行きなさい!」とドンと背中を押されて行く場合も稀に有るそうです。
面白いですね♪

続きを読む "子どもは親を選べないのか?" »

2010年7月20日 (火)

産後3カ月の仕事復帰と母乳育児。

<お母さんからのお便り>
先日、仕産後3カ月という早期の仕事復帰について相談させてもらった者です。
SOLANINさんに、大下ユリ子さんを紹介して頂いて、相談に乗っていただきました。

今日、勤務先の保育園に行く機会があったので、SOLANINさんと大下ユリ子さんのブログを熟読して、出来る限りの知識を身に付け、大下ユリ子さんに頂いたアドバイスのもと、授乳について話をして再度園長にお願いをしました。

すると、昼の授乳時間に母乳をあげてもいいと言っていただきました。(喜)
保育園に居る間は、今の授乳の流れで行くと、10時、13時、17時と授乳があるので、13時の時に母乳をあげられることになりました!!

哺乳瓶の練習は担任の先生に任せちゃうことにして、ミルクの練習も止めちゃって、保育園が始まるまでの後1ヶ月弱は、哺乳瓶の事なんて忘れてゆったりと母乳育児を楽しもうと思います☆
SOLANINさんに出会えてよかったです!本当にありがとうございました☆


<SOLANINの解説>
産後3カ月という早期の仕事復帰。(汗)
まともに育児休暇が取得できない環境で、軌道に乗ってきたおっぱいを、勤務先の保育園の方針であげられないという保育士さんから、「もう、どうしたらいいのか・・・(涙)」というご相談を受けました。
育児時間や時短等の制度の活用が難しく、おっぱいを止めるなんて考えられず、でも、おっぱいを受け入れてもらえず、搾乳も難しいと言われ、八方塞だったのですね。
保育士さんだからこそ、ご自分の母乳育児体験が仕事に活かせるのに、なんと厳しい保育園なんだろうと、切歯扼腕&頭を抱え込む状態でした。
「どうしたものか?」と、私も大いに悩んだのですが、私がブックマークに掲載している稀少な方、そう、保育士さんでもある大下ユリ子先生にご相談するようおススメしたのです。
もちろん、きちんと読者登録をされて、大下ユリ子先生の記事を拝読してから、ご相談してねとお願いしました。
きっと大下ユリ子先生のアドバスが良かったのだと思います。
保育園側との交渉の席では、これまでの経緯では考えられないくらい、このお母さんにかなり有利な条件で園長先生からの回答が得られたそうです。

仕事復帰が早いから、おっぱいは諦めて・・・というのが昔からの考え方でしたが、私は逆だと思います。
仕事復帰が早いからこそ、なんとかして一口でも多く、一日でも長く、おっぱいを続けて行ってほしいのです。
だってね、おっぱいはお母さんのカラダにくっついていますけど、赤ちゃんのモノなんですからね。

続きを読む "産後3カ月の仕事復帰と母乳育児。" »

2010年7月19日 (月)

授乳間隔が空いても泣かない・欲しがらない。(6ヶ月)

<ご相談内容>
いつも勉強させていただいております。
生後もうすぐ6ヶ月の男の子がおります。
出生時2556グラム、眠りがちや巻き舌でおっぱいを上手く吸えず、ミルクも一時間以上かけて飲んでいる状態でした。
でも、こちらのブログのおかげで1ヶ月半かけて完母になりました。
ありがとうございます。
その後の体重の変化の方は・・・
生後145日で6600グラム。
生後160日で6700グラムでした。
退院してから毎日育児日記をつけているのですが、最近日中の授乳間隔が4、5時間空くようになってしまいました。
3時間空かないように授乳したいのですが、すぐに口から離してしまいます。
しかも泣いたりぐずったりしないので飲ませるタイミングが分からず心配です。
おしっこもよく出ているし、よく笑っているので病院には行ってません。
このまま授乳間隔が空いても平気なのでしょうか?
ちなみにテレビを消したりしても飲みません。

<SOLANINの回答>
小粒ちゃんでお生まれになり、なかなか上手にミルクも飲めない段階から、完母になられ、よくぞここまで成長させてあげられたなぁ〜と、お母さんの努力に感服いたします。
生後145日目〜160日目の体重増加度が6・7g/日程度と月齢相当から見れば、小幅なのが若干気になりますが、パーセンタイルグラフ内に入っておられますね。
また、機嫌も良く、おしっこもよく出て、キョロちゃんでもなく、育てにくさを感じておられる様子もないようですね。

3〜4か月の集団健診は行かれましたよね?
その時の運動機能面の発達は如何だったでしょうか?
頸の据わり等、問題は無かったのですよね?
頭囲も順調に大きくなっておられたのですよね?

総合的に見て経過は良いようですから、体重増加度の小幅なのは、もう少し様子見でもいいかと思います。
授乳間隔的には、1回でたくさん飲めるようになったり、楽しいことがあると、授乳間隔が空くこともあります。
少なくとも、病気でもないのに体重が減少していくようなことが無ければ、また、お母さんのおっぱいにトラブルが起きなければ、4時間くらいであげて行くやり方でいいかと思います。
もちろん、何かの拍子に、ガツガツすることもあるかもしれません。
成長のスパートや何かが出来るようになる前は期間限定ですが、やたらとおっぱいを欲しがることも予想されます。
その場合は赤ちゃんに合わせてこまめにあげてくださいね。
今暫くはこれ以上授乳間隔が空かないように、気を付けて行くので良いかと思います。
泣かなくても、3時間では無理でも4時間だったら飲んでくれる可能性大ですから、それくらいのペースで欲しがらなくてもあげてくださいね♪
赤ちゃんは、欲しがらなくても勧めたら飲んでくれることは有りますからね。
そこは押さえておいてね。

続きを読む "授乳間隔が空いても泣かない・欲しがらない。(6ヶ月)" »

2010年7月18日 (日)

ずり這いにもムーンウォークがある!

赤ちゃんの運動機能は徐々に発達していくものです。
寝返りができるようになって、おなかを中心にして、グルグルと円を描くように旋回するようになったら、ずり這いが始まります。
寝返りも凄いのですが、ずり這いは赤ちゃんが明確な意思を持って、ターゲットに向かって移動するのですから、ある意味画期的なことなのですね。

ずり這いはおなかをペタっと床に付けたままで、状態をあまり起こさない姿勢で、腕の力と、脚の主に太腿の筋肉を使って移動する這い方ですが、見方によってはほふく前進というヤツで、訓練中のコマンドのようでもあります。

しかし、最初から前進できるわけではありません。
腕と脚では当然脚のチカラが強いわけで、そのため赤ちゃん本人はターゲットに近付くべく、腕を前に掻いているものの、ドンドン後退して、ターゲットから離れて行くという事態になります。
傍で見ていると、これってずり這いのムーンウォークなんですよ。
ムーンウォークはなにもMJやダンサーの専売特許ぢゃないんですね。(笑)

およその目安ですが、このずり這いのムーンウォークは期間限定のワザでして、一般的には3週間前後しか見られないようです。
そのあとは腕のチカラも強くなり、脚のチカラや動きともバランスが取れてくるのですね。
なので、赤ちゃんはターゲットに向かって、ズンズン前進して行けるようになり、後退はしなくなってきます。
ターゲットからどんどん離れて大泣きすることも無くなるのですね。
這い這いがエスカレートして、いつも後追いするようになれば、過去記事にもあるように赤ちゃんはお母さんに対し、家庭内ターミネーターになるのですね。(笑)

続きを読む "ずり這いにもムーンウォークがある!" »

2010年7月17日 (土)

産後の抜け毛。(産後2カ月半)

<ご相談内容>
早速ですが、質問させてください。
2ヶ月半の娘がおり完母で育てていますが、最近になり一段と抜け毛が増え、毎日ビクついています。
産後から抜け毛はあったのですが、量がどんどん増え、束ねてる髪の量が明らかに減ったのを感じています。
一人目の時もこの時期の抜け毛はありましたが当時よりひどいです。
また、一人目の時に美容師さんに言われたのは、普通産後抜けるのは前髪あたりだけど、私は頭頂部が減ってるようで、今回も主人から「ちょっとつむじ周辺が…」と言われかなり落ち込んでいます。
色々調べてみたら、授乳中はホルモンバランスの影響でやむを得ないとか、栄養が母乳でとられているからとか、授乳と関連つけて書かれていたり、授乳との関連はなく、妊娠中はホルモンの影響で抜けにくくなり、それが産後一気に抜けるとか、育児のストレスが影響しているなどと色々書かれています。
一人目は授乳量が減ってくる7~8ヶ月頃には抜け毛も減った記憶があるので、母乳と抜け毛は関係あるのかなと思ってますが、完母だけど抜け毛はほとんどないと言っている友人もおり、謎ばかりです。
ホルモンバランスなら仕方ないと思うしかないのでしょうが、栄養面やストレスだったら改善出来るはずと試行錯誤しています。
お時間があるときで結構ですのでよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
抜け毛の原因は人それぞれのようですが、個人的にはホルモン説を取っています。
もちろん、ストレスもあると思いますが、妊娠中切迫早産で絶対安静で、WCもベッド上排泄・入浴禁止・食事制限あり・面会制限あり…なんて方も居られますが、そんな妊婦さんで抜け毛バサバサという方にはまだお目に掛かったことがないからです。

それと妊婦さんの頃、冷たいものを食べ続けたり、クーラーガンガンの職場で働いてたり、露出の多い服装だったり、果物や果菜ばかり食べたりしていた方は酷くなり易いと言われています。
つまり、冷え説ですな。
尚、授乳中でも育毛剤は使用されても大丈夫です。

続きを読む "産後の抜け毛。(産後2カ月半)" »

2010年7月16日 (金)

「レメディ」を投与され、死亡された赤ちゃんについて。

世の中には色々なものを信奉する人達がいます。
7月9日に新聞紙上を賑わした山口県の助産師が起こした事件の裁判の元凶となったホメオパシーについて、あの日から色々調べたり、考えたりしました。

念のためホメオパシーとは何か?を簡潔に申しますと、代替医療の一種として、ドイツ人医師サムエル・ハ―ネマンによって、19世紀初頭に提唱されました。
ホメオパシ―とは、後述する「レメディ」という物凄く希釈された毒をを服用することで、カラダの抵抗力を高め、自己治癒力を高め、病気の根本から治療し、健康増進を図る・・・という考え方を実践するものです。
こう書くと、一見もっともらしいのですが、科学的に実証されているかと言えば、それを裏付けるものはありません。
医学専門誌として第一級ランクの『ランセット』が2005年8月号に於いて、多くの検証をしたものの、ホメオパシーはプラセボと同等と結論を出しています。

正直言って、私はホメオパシーなるものが存在することは知ってはいましたが、詳しくは知っていませんでした。
私が知ったきっかけはここ何年かの間、助産師関係の雑誌に、頻繁にセミナーのお誘いが掲載されていたから、「これってもしかして、日本助産師会が推奨しているのかな?」と感じたことがきっかけです。
実際、都道府県単位の助産師会でも会員相手の講演会等の開催をしていたそうです。(後で知りましたが、京都・千葉・神奈川・兵庫・広島・大分・東京・茨城・あたりは、そこそこ熱心な活動を展開していたそうです。)
山口県の助産師も、話の経緯からすればこのホメオパシーの信者さんで、医学的な根拠が全く無いビタミンKの「レメディ」なるものをK2シロップの代わりに、お母さんに無断で投与し、しかも、、母子健康手帳には「K2シロップ投与」という虚偽の記載をしていたのです。

結果、生後2か月の赤ちゃんがビタミンK欠乏を来たし死亡され、損害賠償請求訴訟が山口地裁に起こされました。
新生児にビタミンKを投与する必要性は看護学生ですら周知の事実。
それをビタミンKの「レメディ」にて代替し、それで善しとした事実は、到底容認しがたいものです。

ちなみにご存知ない方のために「レメディ」とは何なのか?を、かいつまんで説明しますと、病気のもとになる毒素のようなもの1 mlに対し、水99mlを加えて混ぜ合わせ、それをまた1ml取って99mlの水と混ぜる作業を30回繰り返し、(つまり病気の素になる毒素のようなものは、計算上、最終的に10の60乗倍に薄めることになります。)最後には元の物質はほぼゼロに等しいくらいにまで薄められた水溶液を震盪することで、治癒エネルギーを増強し、この団体が作った砂糖粒に垂らしたもの・・・のことをそう言います。

私も助産師の端くれですから、これまでに、何人かの新生児が真性メレナと判明し、K2シロップを投与され、救命された赤ちゃんに出会ってます。
ですので、新生児にK2シロップをハナっから投与しないなんて、どう考えても正気の沙汰ではないです。
しかも、母子健康手帳に虚偽の記載をしているし。
百歩譲って、赤ちゃんのご両親もホメオパシーの信者さんで、「ウチの子にはビタミンKのレメディを投与するので、K2シロップの投与は止めてください。」と頼まれても、「それだけはいかん!」と、必死に説得するだろうなぁ。

この助産師、同業他者の私から見ても、裁かれて当然だし、罪を償うことも人として当然だと思います。(赤ちゃんを死なせているのだから、キツいようですが申し開きの仕様が無いと思います。)
それでも戻ってこない赤ちゃんの命を思うと、ホメオパシーなるものを普及させようとした助産師会を始め、その関連団体に激しい怒りを感じます。

日本人は欧米のセレブに弱いから。
ホメオパシーは欧米のセレブの嗜み・・・みたいにハイソなイメージで宣伝されてたものだから、コロッと騙されちゃったのでしょうね。
正しいものを見極める目を養うことの重要性を改めて肝に銘じる事件でした。

続きを読む "「レメディ」を投与され、死亡された赤ちゃんについて。" »

2010年7月15日 (木)

体重が増えにくい眠り姫。(生後40日目)

<ご相談内容>
今回ご相談させていただきたいのは、生後1ヶ月(日齢40日)になった娘の事です。
今までも5分2クールで飲ませる事ができなく、どんなにがっつり覚醒していようが5分1クールが精一杯でした。
1クール終わった後口をちょんちょんしても開ける事がなかったため、授乳回数でカバーしていました(1日15~16回)。
ところが1ヶ月健診を過ぎたあたりから1クールもやっとの事が多くなり、片方5分程で満足してしまう事が何回かでてきました。
でも次の授乳まで1時間空く時もあります(大体は下に降ろして数分で泣くので、もう片方飲ませています)。
また、夜は6時間位よく眠り、私としても何とか飲んで欲しいのですが、何をしても起きなくて、起きた時に授乳すると片方で満足し、その後も3時間近く眠っています。
体重の増えもあまりよくなく、どうしていいかわからなくなってきました。
ミルクを足してみようと試しに飲ませても、10~30ml飲む位です。

<体重推移>
出生時:3964g
生後5日目:3875g
生後21日目:4100g
1ヶ月健診時(生後32日目):4446g

大体みなさんこんな授乳パターンでも体重が順調に増えているのに、本当にどうしていいか焦っています。
何か改善策があれば、ぜひ教えていただきたいです。


<SOLANINの回答>
典型的なお嬢ちゃんの飲み方ですな。
う~む。
しかし、起きないのよね。
さて、どうしたものか?
7月7日アップの記事“泣かず、眠り過ぎる赤ちゃん。(生後2ヶ月半)”に近いですが、更に飲まないようですね。
一般的な指導では、眠っていたら無理に起こさなくても良いと言われますが、それを真に受けると、こういう赤ちゃんはちっとも大きくなってくれません。
で、しまいには発育不良の烙印を押される・・・なぁ~んてことになってほしくないから、働きかけはしてほしいです。

まず、何をしても起きない・・・と書いてありますが、一般的にお母さんがなさる足裏の指圧は、とても柔いチカラですから、アレでは起きないだろうね~というのは助産師間の通説です。
一度、どの程度の指圧力なのか、助産師に確認してもらい、どの程度押さばいいのか、確認をしてもらうのが良いです。
それから、コメント欄にもありましたが、昼夜の区別がつくように、環境を整えることも重要です。
また、一度に抜き打ちで、どの位哺乳出来るかを見てもらいましょう。
月齢・体重を考慮して、しっかり飲めてるか否か、分泌はどうなのか、確認してもらいましょう。
ミルクはどうしてもだったらあげざるを得ないけど、時間があるなら僅かでも搾乳持参してあげてくださいね。

それから、これは老婆心だといいのですが、おなかにいる時、小さく産んで・・・というお母さんの叫び声が聞こえてくるんです。
なのに、結局生下時は3900g台のビッグちゃんでしたから、グングン大きく育つことを躊躇してしまうことがあります。
赤ちゃんが起きておられる時、語りかけをしましょう。
胎内での誤解を解くために。

続きを読む "体重が増えにくい眠り姫。(生後40日目)" »

2010年7月14日 (水)

新生児月経について。

新生児月経は病気ではありません。
ある意味生理的に起こる現象のようなものだとお考えください。
生後2~3日目以降、おむつ交換の際に、女の子のお母さんが深刻そうな表情で「ちょっとおむつを見てもらえますか?」と声をかけてこられたら、十中八九コレですね。
お股に赤黒い出血が付着しています。
「切れ痔でしょうか?」と聞いてこられるお母さんもたまに居られますが。
産まれて間もなく切れ時は無いと思います。(汗)
お母さんが看護師さんですと、「もしかしてメレナでしょうか?」と聞いてこられることもあります。
念のため、肛門に綿棒を入れて出血の有無を確認することもあります。
それ以前に会陰からの出血を確認できたら、間違いないと思いますので私は「生理になっちゃいましたね。でもこれはお母さんのおなかに居た頃、大量に分泌される女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響によるのですよ。」と言います。
つまり、大量の女性ホルモンが臍帯を通して赤ちゃんにも移行することから、新生児月経が発生するのです。
いっちょまえに、子宮内膜が肥厚し、脱落し、出血するのです。
特別な治療はありません。
様子見でいいのです。
通常は3日~1週間程度で収束します。
持続期間もいっちょまえですね。

でも、新生児月経は初潮ではないので、お赤飯炊く必要はありません。
お赤飯は干支が一回りする頃に炊いてあげることになるかと思います。
新生児月経があったから初潮が早いとかの因果関係もありません。
女の子のカラダはこんな部分でもお母さんと繋がっていたんだなと実感できます。

もちろん、新生児月経の無い女の子も居ます。
白色帯下だけの女の子も居ます。
普段は出ないけど、うんちを気張る時にニョロ~っと出てくることもあります。

そうそう、昔実習に来ていた看護学生で、実はレアケースの新生児メレナに遭遇したのに、「新生児月経です。」とのたまった輩が居りました。
初めて見るのだから間違えても仕方が無い・・・と言いたいところですが、その赤ちゃん、男の子なんですね。(疲)
いくらナンでも、そりゃあ無いっしょ~。ねぇ、みなさん!
しかも、言うに事欠いて「系統看護学講座の小児科学の教科書には、新生児月経は男児には起きないとは書いてなかったです。」と屁理屈を言いました。
たまらずSOLANINは「だったら男性に子宮や卵巣がありますか?常識で判断しても有り得ないでしょう?事前学習やり直し!」と言い放ち、軽く空手チョップの真似をしました。

続きを読む "新生児月経について。" »

2010年7月13日 (火)

上の子の赤ちゃん返りについて。

<ご相談内容>

先月、二人目を出産したばかりです。
上の子の時は、3ヶ月くらいから完全母乳にできました。
下の子も母乳で育てたいと思い、現在奮闘中です。
ただ、上の子が赤ちゃん返りがひどく、下の子を抱っこしていても、お乳をあげていても泣いて嫌がります。
上の子優先で頑張っているつもりなのですが…お乳をあげている時ばかりはどうしようもなく…。周りには、上の子のためにミルクにしてあげれば?とか言われて、すごく落ち込んでいます。
でも、やっぱり上の子も下の子も、母親は私。
お乳をあげたいです。がんばりたいです。
今諦めたら絶対後悔すると思うので頑張ります。
上の子も、もうちょっとしたら慣れてきてくれると信じて、頑張ります。ただ、気持ちの持ちようをどうしたらいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>

おっぱいを飲まなくなった兄姉であっても、お母さんのお膝に赤ちゃんが鎮座していると、モヤモヤした気持ちになります。
そりゃあ、これまで唯一無二の絶対的アイドル状態だった立場の方が、いきなりアイドル交代の憂き目に遭ってるようなものですから、不安で堪らないのですね。
「もしかして、お母さんは赤ちゃんの方が好きなのではないかな?」という懸念。
「どんな手を使っても、お母さんを自分の方に振り向けさせたい!」という衝動。
上の子の我儘やしつこさに辟易してしまいがちなのも、お母さんとして複数の子に対応しきれないという、余裕の無さが原因ですから、仕方がないのです。

そして上の子は赤ちゃんが生まれると、理屈抜きに精神年齢は暦年齢の半分くらいに退行してしまいます。
WCは完璧だった子がいきなりお漏らししたり、歩けるのにハイハイしたり、自分で食べられるのに食べさせてくれとせがんだり・・・という話は、この時期しばしば耳にする話です。

余裕のない時は可能であれば旦那さんを含め、じぃじやばぁばの手も借りて、喋れる子(つまり上の子)の担当をしてもらうのも一手です。
もちろん赤ちゃんがネンネしてくれたら、速攻で上の子の相手をしてあげてください。

そして、たとえ2歳に満たなくても、お母さんの言葉は理解できますから、「有難う。」「嬉しいな。」「助かるわ。」は呪文のように何度も何度も言ってあげてください。
「少しは我慢することも必要なのかな?」「自分がしてきてもらったように赤ちゃんには優しくしてあげよう。」・・・と、上の子としての立場を受け入れてくれるのに効果的な言葉です。
子どもなりに、報われるんですね。

上の子の赤ちゃん返りは、渦中にいるお母さんには永遠に続きそうな気がするのでしょうが、必ず乗り越えてくれる日は来ます。
その日を信じて焦らず、、馬鹿馬鹿しくても、リクエストを受け入れてあげた方が結果的に赤ちゃん返りから離脱する日は早まります。

何事も個人差はありますが、ウチの子(長男と二男)は赤ちゃんが生後2~3カ月頃まではダメダメ状態でしたが、徐々に自分の置かれた立場を理解できるようになりました。

続きを読む "上の子の赤ちゃん返りについて。" »

2010年7月12日 (月)

最高!池川明ドクターのセミナーに参加してきました♪

私がかねてから尊敬する方、池川明ドクターのセミナーが、7月11日、大阪で開催されました。
もう、何年も前から、池川明ドクターのご著書を何冊も読み、考え方に共感出来、いつかはお会いできないものか?と思い続けてきました。
セミナーのテ―マは、「胎内記憶からみる妊娠中からの育児」です。
寝付きの良さだけは、自信のある私が、初めての遠足に興奮する幼稚園児のように、なかなか寝付けませんでした。(爆)

始発の高速バスに乗っていざ大阪へ。
何故始発?⇒始発に乗らなきゃ、セミナー開始の10時には間に合わないのよね。
もちろん、次発でも、普通の方はギリギリ間に合うかもしれませんが、実は私は、家族からも呆れられるレベルの超方向音痴なのです。(泣)
セミナー会場は、大阪でも初めて行く場所なので、確実に道に迷うことは行く前から予測できたので、万一を考えて始発に乗った次第です。(汗)

もちろん今日のセミナー参加は自己研修だから、今日は公休日で、受講料は100%自費です。
でも、家計のやりくりをしてでも、家族への早期からの根回しをしてでも、このセミナーには行きたかったのです。
私の受付番号は55番でした。
当日は、案の定道に迷い、知らないおじさんに道を尋ねながら会場を目指しました。
でも、馬鹿っ早く出掛けたのが功を奏して余裕で間に合いました。(笑)

セミナーはパワーポイントと録音媒体を駆使したものでした。
セミナーでは池川明ドクターが「みなさんの前でお話ししてもいい方は?」と聞いて下さったので、SOLANINは長男や長女や患者さんの胎内記憶をみなさんの前で語る時間をいただきました。(照)
池川明ドクターのお話は実例が豊富に挟みこまれ、系統立ててお話し下さいましたので、大変分かりやすかったです。
どのお話も素晴らしかったのですが、「子どもの言いたいことが、どのくらい親に分かっているのかというと、それはたったの3%」「これは夫婦間でもほとんど変わらない」「分からなくても代償行為があれば安全」「他人からは親の愛情は貰えない」「子どもが自尊感情を持てるようにするには、親がまず自尊感情を持たなければいけない」
・・・というくだりでした。
「ジワジワ〜ガツンと沁みわたるという感覚は今日のためにあったのか!」と思うくらいでした。

セミナー会場に最後まで残り、名刺を交換させていただき、ご著書にサインしていただき、写メも撮らせていただき、かなりミーハーな、職場でも家族にも見せない性格を丸出しでしたから、かなり呆れられたかもしれません。(汗)

でも、そんな私に笑顔で応えてくださり、改めて池川明ドクターの徳の高さに涙が出そうなくらいじ〜んときました。
温かい気持ちのまま、帰路につきました。
大変有意義な1日でした。
(今日の学びはとても多くあるので、また折に触れ、記事化していきたいと思います。)

※この記事には、池川明ドクターの写真が掲載されていましたが、データが消えてしまったため復刻できませんでした。ご了承ください。

続きを読む "最高!池川明ドクターのセミナーに参加してきました♪" »

2010年7月10日 (土)

お母さんが蜂に刺された時。

<ご相談内容>
出先で私が蜂に刺されました。
幸い、ショック状態にはなりませんでしたが、念のため受診しました。

診察室。
案の定、授乳中ですというと、「うん。ミルクにしてね」
点滴も打たれ、心も打ちのめされ、娘のもとへ帰りました。
帰ってから、離乳食を食べさせながら、最強母乳外来でお薬を調べました。

点滴は、生食溶解液キットH・強力ネオミノファーゲン シー静注20ml・レスカルミン注 5mlでした。
内服薬はアレグラ錠・プロルモン錠でした。
アレグラは、病院で聞いた時から聞いたことあるな~と思っていたのですが
あとのは、検索しても出てきませんでした・・・

とても不安になり、搾乳しておっぱいの生産を守って、試供品でもらったミルクを飲んでもらおうと挑戦したのですが、なにせ飲んだことのないものなので断固、拒否。そりゃあそうだ、と思いながらお散歩をしたり、麦茶を飲ませたり気を紛らわせながら、4時間程、おっぱいなし、というとてもかわいそうなことをしてしまいました。
最終的には、泣く娘に、どうしたらいいかわからずおっぱいをあげてしまいました。

普段は、冷凍母乳をストックしてあるのですが、3日前に主人に預けて出掛けさせてもらったときに飲んでしまって、在庫ゼロだったのです。
緊急時のために作っていたのに、こんなときにストックが無くなるとは・・・
よくわからないままおっぱいを飲ませてしまった自分に自己嫌悪です。。。

幸い娘は今のところ授乳しても何ともないのでよかったのですが、内心、不安でなりません。
主人は、『最強母乳外来』を検索しながら、「ホントに大丈夫なの?、(記事に)載ってないね~。」と心配していました。

ちょっと怒られてしまって、私も凹んでしまいました。

ハチに刺された時にどうしたらいいかなども、親なのですから分かっていないとだめですね・・・本当に深く反省です(*_*)
でも、娘ではなく私が刺されたことだけが、救いでした。
結局のトコロ、これらの処方されたお薬は授乳可能なのでしょうか?

 

<SOLANINの回答>
出先で蜂に刺されるのは、予想がつかないことだったと思います。
さぞかし驚かれ、痛かったろうと思います。
お嬢ちゃんが刺されなかったのは不幸中の幸いでしたが。
誰も相談者さんを責めることはできないと思いますよ。
念のために受診をされたのは、適切な処置を受けるために賢明な対応でしたね。
しかし、そこで待っていたのはドクターの“決め台詞”だったのですね。(涙)

さて、本題に移ります。
点滴に使用された『強力ネオミノファーゲンシ―』は、過去記事の『ニチファーゲン』に類似したお薬で、つまり肝臓障害治療薬です。
虫刺されなのに肝臓?とお思いでしょうが、肝臓の働きは多岐にわたり、その中のひとつが解毒作用なんですね。
蜂に刺されて痛いのは、それは一種の毒だから。
(なので、私の申し上げている意味は分かりますよね?)
『レスカルミン』は、抗アレルギー薬ですね。
虫刺されなのにアレルギー?とお思いでしょうが、昔から蜂は2回目に刺された時が怖いと言われていますね。
蜂毒は一種のアレルギーです。
(なので、速やかにそれを制圧するために・・・ということです。)
長期連用ではなく、1回だけですから、これもまず問題なしです。
内服に処方された『アレグラ』は、過去記事に掲載されていますので、説明は割愛します。(授乳中内服しても問題ないことはみなさんご存知ですよね?)
『プロルモン』は、これまた肝臓障害治療薬ですな。
これは海外では流通していることが稀なお薬で、つまり日本特有のお薬なので、安全性に関する評価というか、データ的なものはこれというものが見つかりません。
断言はできませんが、授乳中に使えないジャンルのお薬ではないので、まず問題なしでしょう。

なにぶん、緊急性の高い受診だったでしょうから、事前に調べるとか備えるとかは出来ない話ですね。
でも幸い、いづれも授乳中の赤ちゃんへの影響を懸念しなくてはならないお薬ではなくて良かったです。
刺された個所の発赤や腫脹や熱感は少し収まってきましたか?
どうぞ、お大事になさってください。

続きを読む "お母さんが蜂に刺された時。" »

2010年7月 9日 (金)

おっぱい>お食事で体重が停滞しています。(1歳4~5ヶ月)

<ご相談内容>
いつも大変勉強させていただいております。
1歳4(~5)ヶ月になる娘がおり、ずっと母乳オンリー、一歳前から徐々に離乳食始めてからもあまり食べずおっぱいっ子です。
おっぱいは1日5回です。食べる量は母子手帳にある量の半分にも達しません。体重は9.7キロで2ヶ月増えていません。元気は非常にあります。

医師からはおっぱいだけでは栄養が足りなくなるため徐々に切替をと言われますが、おっぱいを少なくしたら本当に食べる量が増えるのか?食べないわ、おっぱい分泌が減るわの最悪の事態に陥るのを恐れています。
1歳数ヶ月を過ぎても子供の要求に従いおっぱいを飲ませ、離乳食は量は気にせず与えるつもりで大丈夫でしょうか?
過去記事全て見ていますが、ぴったり来る答えを見出だせずメッセージ送らせていただきました。
お忙しい中申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。

<SOLANINの回答>
お返事が遅くなり済みません。
1歳4(~5)ヶ月を過ぎてもおっぱい中心でお食事の摂取量が(?)がなかなか増えないので、悩んでおられるのですね。
体重が停滞しているとのことですから、尚更心配だと思います。

でも、1歳4(~5)ヶ月といえば、まだ奥歯(臼歯)は生え揃ってはいませんよね?
つまり、ホントの意味で咀嚼するチカラはこれからなのです。
その割に駆け足で走り回るようになったり、動きが活発になってきてるでしょう?
なので、この頃は一時的に体重が停滞し易い時期でもあります。
と同時に、身長が伸びてくる時期でもあるので、余計に痩せたような印象が強くなるかと思われます。
お子さんが血液検査で貧血だとか、病気でもないのに体重が減ったとか、発達が遅れているというのならば、要注意ですが、そうではないならば、もうしばらくおっぱい星人にお付き合いしてあげても良いのではないかと思います。
この月齢でこの体重であれば、パーセンタイルグラフから逸脱してきたわけでもないですからね。
おっぱい中心で活動するのにエネルギーが不足するようならば、必ず自分から食べたがるようになる日が来ます。

もしかすると、ウチの長女なんかもそうだったのですが、1回にたくさん食べると、おなかが張って苦しくなる子なのかもしれませんから、そういう場合は分割食作戦でお願いします。

続きを読む "おっぱい>お食事で体重が停滞しています。(1歳4~5ヶ月)" »

2010年7月 8日 (木)

舌小帯短縮症、乳頭亀裂と闘って。

<ご連絡いただいたこと>
以前、「舌小帯萎縮症で乳首が切れる」と相談した者です。
あの時はとても丁寧にお答えくださいまして、本当にありがとうございました。
アドバイスを参考に授乳を続けて二ヶ月経ちました。
その間、乳首が切れることもあったのですが、ある日気づいてから全く切れなくなってます!
今ではあの痛さにびくびくすることも無く、楽しく母乳育児できています。
相談した頃は、痛くてつらい授乳でしたが、今では母乳育児を続けて本当に良かったと思っています。
息子も一生懸命飲み方を練習してくれたんですね。
SOLANINさんからのお返事に励まされ、やってこられました。
本当にありがとうございました。
これだけお伝えしたくてメッセージ送りました。
これからもblog応援しています。

<SOLANINからのコメント>
赤ちゃんが舌小帯短縮症であると、お母さんの乳首に痛みやキズ等のダメージを与えるだけではなく、しっりとおっぱいが飲めないことが高頻度で起こります。
母乳育児のスタートは厳しいものとなります。
精神的にも追いつめられて、ダブルどころかトリプルパンチな状態に陥りがちです。
母乳育児を頑張ろうにも、意欲が削がれることが多々あるかと思います。
乳頭・乳輪トラブルの場合はそれに関する過去記事を読むと解決策が掲載されています。
とにかく痛みとキズを何とか解決し、赤ちゃんの哺乳技術を向上させる・・・地道な作業が必要です。
でも、一人で乗り越えるのは大変です。
母乳育児に明るい助産師の手を借りること、愛読者の会のみなさんのご意見を伺うこと、過去記事を熟読すること・・・が突破口になるかと思います。
そして、諦めないという気持ちを持ち続けることも。
乗り越えた分だけ強いかぁちゃんになれますよ。

続きを読む "舌小帯短縮症、乳頭亀裂と闘って。" »

2010年7月 7日 (水)

泣かず、眠り過ぎる赤ちゃん。(生後2カ月半)

<ご相談内容>
はじめまして。
先日からブログの読者となり、過去記事を読み漁っておりました。
色々と参考になり、もっと早くこのブログに出会っていたら!と思うことが沢山ありました。

さて、相談というのは、もうすぐ3ヶ月になる娘のことです。
生まれてからあまり泣くことがなく寝てばかりの娘です。
産院でも、泣いて知らせることがなく、時間がきたので授乳するという感じでした。
退院後もそんな感じで泣いて知らせることは、数えるほどしかなく、
とりあえず3時間を目安に授乳し。母乳オンリーで育ててきました。
「寝る子は育つから」と母に言われてきましたが、こちらのブログを拝見して、
「寝る子は育たない」ということで、どうしたらいいのかわからなくなり相談したしだいです。

泣かないばかりでなく、寝てばかりもいるので、1回の授乳で5分2クールできることはほぼなく、5分1クールいけたら御の字です。
3分1クールを試したのですが、それでも片方のおっぱい授乳中に寝てしまい一度乳首を離してしまうと、もう片方のおっぱいは飲ませることができません。
ひどいときは、一口飲んでは乳首を離すというのを繰り返し、最後は体をそらして授乳を嫌がります。
授乳前に起こしてから飲ませたらどうかというアドバイスもあったので、起こすように努力はしているのですが、オムツ交換をしようが、20分近く擽ろうが起きません。

もう3ヶ月ですから、満腹中枢もできあがり飲む時間が減る頃だとは思うのですが、
最近は、お風呂上りの白湯がわりのおっぱいを20時頃に5分~10分飲んでしまうと、朝まで起きません。
心配になり夜中に目覚ましをかけて授乳を試みるのですが、飲む気配も起きる気配もありません。
運よく眠りが浅い時に、飲んでくれても5分程度で寝てしまいます。
縦抱きも試しましたが、縦抱き自体を嫌がります。

〔体重の推移〕
出生時 51cm 3156g 頭囲33.5cm
退院時 3274g(母乳の後、毎回ミルクを足していました・・・(;□;)足しすぎでした)
1ヶ月検診 51.6cm 4392g 頭囲36.8cm
2ヶ月14日目 60.2cm 5364g

これから暑い季節で、あまり飲まないままだと脱水症状になるのではないかと心配でなりません。
今のまま、時間がきたら授乳する方法を続けるべきか、夜はもう寝かせたままでいいのか・・・。
体重、身長ともに順調に増えていますので、このままでもいいのでしょうか。
お忙しいと思いますが、アドバイスがありましたらお願いいたします

<SOLANINの回答>
う~む。
泣いてばかり、眠ってくれないというご相談は、☆の数ほどあるのですが、2カ月を過ぎても泣かない、眠ってばかりというご相談は稀少なのが現実です。(汗)
体重増加度は日齢が書いてないので、イマイチ不明ですが、現在までの経過に大きな問題はなさそうです。

満腹中枢は形成してくる時期なので、がっつり型の赤ちゃんであっても、ピーク時に比較したら闇雲に飲むことは少なくなります。
では、おっとり型の赤ちゃんはどうなのか?
恐らく十中八九、更に飲まなくなります。
今の授乳回数は何回くらいでしょうか?
7~8回/日はあってほしいです。
あげようとしても、厭がってどうにもならない場合は仕方がないのでしょうが、月齢相当の成長を目指すならば、地道ですが出来得る限りおっぱいの訪問販売を続けていただいた方が無難です。

また、脱水の有無についてはおしっこの回数や量が参考になります。
過去記事をご参照くださいね。
熱発していなければまず大丈夫です。

続きを読む "泣かず、眠り過ぎる赤ちゃん。(生後2カ月半)" »

2010年7月 6日 (火)

赤ちゃんの成長の向こうにあるもの。

赤ちゃんにおっぱいをあげる第一の目的は、赤ちゃんの成長を促すためであることは、異論の無いトコロでしょう。
体重や神経や諸々の成長についてです。
また、おっぱいには様々な免疫も含まれています。
赤ちゃんに限らず健康は何にも勝る宝ですから、それも異論の無いトコロでしょう。
詳しいことは拙文「★おっぱいの神秘」に書かれていますのでご参照いただくとして、
敢えてここで申し上げたいことがあります。
せっかく母乳育児をする機会が持てたわけですから、存分に母乳育児を楽しんでほしいのです。
月齢の若いうちは赤ちゃんを育てる責任感が強過ぎて、なかなかその境地に達しないかもしれませんが・・・
離乳食が3回食になる頃は、おっぱい以外の食べ物から、僅かでも栄養摂取出来るようになってきます。
急がなくても焦らなくてもいいのですが、栄養の主役は徐々におっぱいからご飯に変化してきます。
単語が出るのは個人差があるものの、おっぱいが欲しければボディーランゲージというかサインというか、何らかの意思表示が出来るようになってきます。

そうなると、面白いですよ~。
「大きくしなければ」というプレッシャーが少なくなる頃からだんだん楽しくなってきます。
是非母乳育児を楽しんでくださいな。

続きを読む "赤ちゃんの成長の向こうにあるもの。" »

2010年7月 5日 (月)

体重増加度が減ってきた?(生後4カ月)

満腹中枢が形成してくると、赤ちゃんは「スタミナが切れるまで」「眠りつくまで」といった飲み方はしなくなります。
ですので、当然のことながらそれ以前よりも体重増加度は減ってきます。
意識してしっかり飲ませても、明らかに小幅になってきます。

どのくらい違うのか?
満腹中枢が未形成なうちは、栄養学的に充足している見做す体重増加度は、少なくとも18~30g以上/日のペースです。
パーセンタイルグラフを解析すると、男女差・体格の大小により若干差がありますが、4か月以降6カ月までの体重増加度は14g程度/日です。
丸1カ月かかって、420g程度増えてたら体重増加良好ということです。

もちろん、一時的に若干それより小幅になっても、おしっこがちゃんと出て、機嫌が良く、運動機能が発達し、頭囲が大きくなってれば、取り立てて心配しなくても良いでしょう。
念のため、1か月毎くらいに体重測定して、大きな変化が無いかチェックするくらいで充分です。
特に産まれた時が大柄で、1か月健診以降で体重増加度がガクンと低下しても、病気が原因ではなく、パーセンタイルグラフを割り込まなければ様子見で、と仰る小児科ドクターも少なくありません。

逆に産まれた時が小柄で、なかなかパーセンタイルグラフに入らなくても、グラフの下限のカーブに沿って増加していれば、問題なしですね。

続きを読む "体重増加度が減ってきた?(生後4カ月)" »

2010年7月 4日 (日)

乳がんと乳腺炎の因果関係はあるの?

<ご相談内容>
私はおっぱいがよく出る上に詰まりやすく、そして偏平乳首だった為、母乳育児が軌道にのるまでたくさんの壁にぶち当たりました。
結局、産後一ヶ月で切開することになりましたが、お世話になった外科の先生が妊娠したばかりの方で、お薬なども薬剤師の方に確認とったり詳しく調べてもらったりなどして色々ありましたが、一歳になった息子は隠れオッパイ星人として親子で母乳育児を楽しんでいます。

そのためにも、産後一年経った今でも「ゴボウの種」を煎じて飲んでいます。
(ちなみにクックパッドにも作り方載ってますね)

前置きは長くなりましたが、乳腺炎だったり、詰まりやすい人は乳ガンにもなりやすいのでしょうか?
純粋に母乳育児楽しんでる私ですが、時々そんなことを考えてしまいます。
実際のところ、どうなのか‥
お忙しいなか恐縮ですが、お答え頂けたら光栄です。

<SOLANINの回答>
数々のおっぱいトラブルを経験され、母乳育児が軌道に乗るまでホントに大変だったろうとお察しします。
それでも挫けず、現在もごぼう子を服用され、セルフコントロールを続けられて素晴らしいなと敬服いたします。

さて、ご相談いただいた件ですが、乳腺炎と乳がんの因果関係はあるのか?ということについて、お話したいと思います。
この2項目の統計は私は知りませんが、乳腺外科のドクターですら、「因果関係は無いでしょう。」と仰っています。

しかし、まことしやかに続けてさせられているこの話。
私が想像するに、例えば、ピロリ菌が関与した胃炎や胃潰瘍を患うと、胃がんになり易いことから転用し、乳腺炎になると乳がんになり易いと言われるのではないでしょうかねぇ。

もちろん、統計的に因果関係が明らかなことが判明していることもあります。
よく知られたことですが、乳がんが多いとされているのは、独身の方や晩婚の方、未産婦や未授乳婦や乳腺症の方や50歳前後の閉経期の方です。
乳腺炎になったから乳がん決定ではありません。
でも、産後は出来る限り避けたいのが乳腺炎ですね。
痛いし、熱が出るし、赤ちゃんは嫌がるし、分泌は低下するし・・・良いことは何もないですからね。

ちなみに過去記事にも書きましたが、母乳育児をしている方は閉経前乳がんが少ないです。
お母さんの健康に寄与する母乳育児です♪

続きを読む "乳がんと乳腺炎の因果関係はあるの?" »

2010年7月 3日 (土)

上唇小帯切除について。

 (注)最強母乳外来・フェニックスにて「 上唇小帯切除について。 (改訂版) 」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。


以下、過去記事

<ご相談内容>
今回は上の子(2歳3ヶ月)の歯の事で質問があります。
先日定期クリーニングの為に歯科を訪れた際、まだ先の話ですが乳中切歯と上唇をつないでいる膜を切開したほうがよい・・・と言われました。
そうすれば永久歯の上の前歯がすきっ歯になりにくいとか。

膜(正式名称が判りません)を切開する事に非常に抵抗がありますが、女の子ですので
すきっ歯になるのを防げるのでしたらやった方がいいのかな・・・と。
そのような話を今まで聞いた事がありませんでしたし、過去記事を検索しましたが見当たりませんでしたので質問させていただきました。

<SOLANINの回答>
恐らくご指摘の膜というのは上唇小帯(じょうしんしょうたい)のことだと思われます。
これがあると、すきっ歯になりやすい・・・というのは、歯科・口腔外科領域ではあり得るお話だそうです。

もちろん程度にもよります。
何でもかんでも切ればいいというものではありません。
ただ、あまりにも、太く長く癒着しているような状態だったら、手術された方が良いかと思います。

余談ですが、転倒して顔面を強打した際、断裂(というのも大仰かもしれませんが)することもあります。

もしも、切除するとしたら、多少の個人差はあるものの、適している時期としては、だいたい5~7歳つまり、永久歯が萌出する前(=上顎の乳中切歯が生え換わる前)だそうです。

続きを読む "上唇小帯切除について。" »

2010年7月 2日 (金)

おっぱい中、上の子が疎ましくなり、そんな自分に悩みます。

<ご相談内容>

悩んでいるので質問させて下さい。
只今5ヶ月の娘を、おかげさまで完母で育てています。
上に2歳5ヶ月の息子がいます。

上の子の時、母乳育児が上手く行かず母乳ノイローゼに陥った経験アリです。
娘は完母で育てているせいか、おっぱいの時間がとても楽しく幸せです。

そんな時に息子に触れられると何ともいえないとても嫌な気分になって冷たい態度を取ってしまいます。
こんな気持ちで娘におっぱいをあげるのも良くないと思います。

勿論息子も可哀想…。

頭ではわかっているはずなのですが、どうしても嫌な気分は治まりません。
嫌な素振りをすればするほど、息子もベタベタしたがりますし、私は苛立ってしまいます。
息子とのスキンシップが足りないのかな?とも思いベビーマッサージを息子にもしてみたり、息子が『抱っこして』と言えば用事を中断してできる限り抱っこするようにしています。
どうすれば、おっぱいをあげているとき嫌な気分にならない方法があれば、是非教えて頂きたいです。

<SOLANINの回答>

う~む。
授乳中はお母さんの本能として、「おっぱいをあげる」以外のことを要求され、それを受け入れることは、赤ちゃんの死活問題に繋がりますので、厭な気持になることは多かれ少なかれあることはあるのです。
例えばおっぱい中に旦那さんから、「グラスに氷入れて。」なんて超KY(古っ)なことを頼まれたら、「きっ!」と旦那さんをガン見したり、「そんなことは自分でやって。」と言ってしまうのは、赤ちゃんの生存権を守る母性のなせる業(わざ)なのですよ。

また、こういうことを言うと、またもブログが炎上しそうで厭なのですが、完ミと完母、両方体験されたお母さんに伺うと、やはり完母の子は可愛いという証言は数多く聞かれます。
同じく、カンガルーケアをしなかった子とした子では、した子の方が可愛いと。

これは赤ちゃんにとってだけではなくお母さんにとっても「skin to skin contact」が、子育てのモチベーションに大事だということを意味しています。

上の子が良い子でも手のかかる子でも、お母さんとウマが合うとか合わないは、赤ちゃんが生まれると発生する問題です。
比較の対象が生じるから、これはある意味不可抗力なのです。

では、どうしたらいいのか?
相談者さんは用事を中断してでも抱っこしてあげておられます。
それはそれで立派です。
でも、用事を中断するのは、却って上の子が厭だというスイッチが入る条件でもあるのですね。
自分の心に反しているから。(汗)
だったら抱っこはしない方が良いのか?
そうではありません。
まず、相談者さんの用事のない時、上の子が暇そうにしてる時、ご自分のご都合で結構ですから訳もなく上の子さんを抱き締めまくってください。
抱っこでなく、抱きしめるのです。

「おいで、抱いてあげるよ。」と声をかけたら、嬉しそうに寄ってくる筈です。

1日に何回も何回も抱き締めてあげて。
それも密着感たっぷりに、むぎゅ~っとキツく。
抱き締めてる時は、おっぱいの時は来ないでね、待っててね、お母さんイライラするからと、何回も何回もお願いしてください。 (この部分は根気よく。)
上の子が何とか頑張って待つことが、10回に1回でも有ればう~んと褒めてあげてください。
待ち切れずに近付いてきたら、「今はダメなの、ごめんね。」を繰り返す。
あと、おっぱい中ではなくても、どうしてもNGな時は上の子が泣いても近寄らせないというか、お母さん別室に籠ってください。
手をあげるよりかは・・・怒鳴るよりかは・・・お母さんが別室に籠るのは、上の子を傷つけないという意味に於いて100倍マシです。(私はこれをクレヨンしんちゃんのお友達のねねちゃんてキャラがいるでしょう?あの、ねねちゃんのママ作戦と呼んでいます。)

ご自分の気持ちが落ち着いたら、「待っててくれてありがとう。」と抱き締める。
自分のペースで1日に何回でも何回でも抱き締めることは、密着感のあるスキンシップをすることは、おっぱい中、あるいはそれ以外の場面でも知らず知らず上の子を受け入れるための下地になるのです。

続きを読む "おっぱい中、上の子が疎ましくなり、そんな自分に悩みます。" »

2010年7月 1日 (木)

じゃがいも湿布は良く効くけど、カブレて困る時は?

助産院の先生は乳腺炎になったら里芋粉を水で練って布に塗り伸ばし、「里芋湿布」をしたらよいと、ご指導なさることが多いと思います。
でも、自然食品店か助産院でもなければお手軽に里芋粉は購入できないし、溶き方や体質によっては痒くなりがちなのが難点です。

ですので、昨年、もう少しお手軽かつリーズナブルで痒くなり難い湿布ということで、「じゃがいも湿布」を作り方をご紹介した次第です。
しかしながら「じゃがいも湿布が使えない。」という方が出現され困っておられることを知りました。

<ご相談内容>
昨日で3ヶ月になった男の子を完母で育てています。
こちらのブログを拝見しトラブルが多いおっぱいですが、何とか頑張っています。

産後一ヶ月過ぎに乳腺炎になって以来、三回なっってしまいました。
そして、三回目になった時から、じゃがいも湿布にかぶれるのか、赤ちゃんの顔中に湿疹がでるようになりました。
今回も、また硬結ができてきてこのままいくと熱発しそうなので、じゃがいも湿布を一度してみたのですが、やはり赤ちゃんの顔中に湿疹が出ました。
赤ちゃんがかわいそうに思えて湿疹は中断しましたが、おっぱいにはじゃがいも湿布が効いているので悩みます。
里芋は私がかぶれるのでしていません。
良い方法がありましたら、お手すきの時でかまいませんので、お教えください。

<SOLANINの回答>
本来「じゃがいも湿布」はカブレにくさが利点なのですが、大勢の中には合わない方も居られるということなのかもしれません。
仮に本当に、「じゃがいも湿布」で赤ちゃんに湿疹が出たとしたら、もしかしたら食物アレルギーの可能性が無きにしも非ずです。
何が怪しいか特定するにはどうすればいいか?
まず、小麦粉を混ぜる代わりに上新粉(米の粉)を混ぜて「じゃがいも湿布」を作成して貼り付けてください。
それでも出るならばじゃがいもを抜いてペースト状の水溶き小麦粉を貼り付けて、反応があるかどうか確かめてください。
3カ月では血液検査等をしても、結果が出ないかもしれませんが、しかるべき時期が来て調べてもらったら黒白ハッキリするかもしれません。

その中で簡単かつ効果大なのが「悟飯」もとい、「ご飯湿布」です。
出来れば炊き立てが良いのですが、白ご飯を杓子に1杯取り、それを笊に入れ、軽く水洗いして、ぬめりを少なくします。
ご飯の水気を切って、手の中にご飯粒を集め、クチャクチャ揉みこみ五平餅のようにします。
それを平らに延ばし、直接患部に貼り付けます。
ご飯粒が下着にくっつかないように、表面はガーゼで覆った方がいいです。
じきにパリンパリンに干からびたら、ベリベリと剥がし、また、新しい「ご飯湿布」を貼り替えていくのです。

炊き込みご飯やパエリアでなければ、すぐに作成・貼り付けともに可能だと思います。

続きを読む "じゃがいも湿布は良く効くけど、カブレて困る時は?" »

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »