おっぱいとお薬/その67『ポビドンヨード』(外用薬)
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その67『ポピドンヨード製剤』(改訂版) 」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。
以下、過去記事。
ポビドンヨードを主成分とする代表的なお薬は、『のどぬーる』や『イソジンうがい薬』があります。
言うまでもないことですが、ヨードアレルギーのある方や赤ちゃんに甲状腺疾患がある場合は使用されてはいけません。
そしてまた、言わずもがなですが、お薬の添付文書には妊婦・授乳婦は使用禁止と書かれています。
これは恐らく、「ヨード自体のM/P比が大きい」つまり、「おっぱいに出やすい」からだと思われます。
赤ちゃんがヨードの過剰摂取になってはいけないと。
では、絶対禁止なのか?
しかし、常識的に考えて、『のどぬーる』はゴクゴク飲むものではありませんし、使用回数も1日数回程度です。
また通常、喉がイガイガする時しか使用しませんよね。
さらに、1歳以上の幼児には直接的な使用も可能で、用法用量を守っていれば飲み込んでも問題ないとされています。
『イソジンうがい薬』に至っては原液ではなく、希釈した上でガラガラ(うがい)するものですね。
参考までに申し添えますが、出産時、帝王切開はもとより会陰切開や裂傷等で縫合する際、ポビドンヨードが『イソジンうがい薬』の1.4倍多く含まれる『手術用イソジン』が創部の消毒薬として汎用されていることをご存知でしょうか?
WHOの分類では授乳中のボビドンヨード自体の使用については「おおむね可能」とされています。
これはつまり、長期間・大量・広範囲の使用は避ける必要があるけれど、そうでなければ可能ということです。
ちなみに私は授乳中、どちらも使用したことがありますが、常識的な使用量でしたから、赤ちゃんに異常をきたしたりしませんでした。
コメント
1 ■昨日うがいしました
夫に風邪をうつされて、のどが痛かったので
昨日、イソジンでうがいをしました。
ちょっと気にはなったのですが・・まあいいかって。
気になったのは去年妊娠して間もない頃、新型インフルエンザが大流行で
仕事もしていたのでうがいをするために薬局にイソジンを買いにいきました。
そのとき、マタニティーマークを見た店員さんに
妊婦さんは赤ちゃんに影響があるからやめた方が良いと言われたのです。
そのことがあったので昨日使うときに気にはなりましたが、まさに、SOLANINさんのおっしゃるとおり、原液でごくごく飲むわけではないし、毎日つかうものでもないし・・と思って使いました。
(去年は出産するまで毎日使おうと思ってたけど)
むしろ早く治してチビにうつらないようにした方がいいな・・と思ったので、タイムリーな情報ありがとうございました。
あんまり気にしてはいませんでしたが、とってもスッキリしました!
因みに今日は昨日よりよくなっているのでうがいのおかげかな・・?(笑)
ささげ 2010-06-16 10:48:34
2 ■Re:昨日うがいしました
>ささげさん
そうですよ。
原液を飲むのではないし、嗽は大丈夫です。
どうしても嫌なら最後に水でうがいするとか。
ねっ。
SOLANIN 2010-06-16 18:39:34
3 ■質問させて下さい
私は橋本病が妊娠当初に検査でわかり、チラージンを内服しています。
これから出産を控え、ベビも大きいため帝王切開になるかも…と医師に言われました。
出産に関して、消毒液使用の時はどうするんでしょうか?橋本病はヨードは厳禁ですよね?
少しでも不安軽減したく、お忙しいと思いますがご返答いただければと思います。
びー 2010-06-16 20:06:33
4 ■無題
記事化ありがとうございました!
のどのイガイガは治ってしまったんですが(笑)、
メッセージをいただいたので早速のどぬーるを買い、のどの辛い痛みからちょっとだけ解放されました。
ネトルのコーディアル、おっぱいにいいしアレルギーを抑制してくれるからと思って飲んだんですが、どうやらそれが原因で息子が湿疹だらけになってしまいました(><)ネトルは結構アレルギー症状が出る人、多いみたいですね。。。何でもかんでも取ればいいわけじゃないですよね。また一つ反省です。
中山雅子 2010-06-16 21:02:30
5 ■Re:質問させて下さい
>びーさん
あの~。
メッセージボード読んでくださいね。
質問とかは通知型で読者登録してくださいね。
イソジンは手術によく使用されますが、そういう事情があるなら、別の消毒薬になると思います。
カルテにも「ヨード禁」って書いてあるでしょうし。
SOLANIN 2010-06-16 22:03:50
6 ■Re:無題
>中山雅子さん
お大事になさってね。
雅子さんも、お坊ちゃんも。
SOLANIN 2010-06-16 22:05:16
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