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2010年3月17日 (水)

おっぱいとお薬/その55『アレグラ』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その55『アレグラ®』(改訂版)公開中です
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事

『アレグラ』は抗ヒスタミン薬の仲間で、第二世代のH1受容体拮抗薬の一種です。
催眠作用が少ないお薬です。
アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎等の際処方されます。
成分は違いますが近似のお薬としては『エバステル』が挙げられます。

注意点が三つあります。
『アレグラ』は、お母さんにQT延長症候群がある場合は、処方自体が禁忌とされています。
『エリスロマイシン』と併用すると、『アレグラ』の血中濃度が上昇するので、併用はするべきではありません。
『ミルマグ』や『マーロックス』等の制酸薬と共に内服すると、それらに吸着されて、抗ヒスタミン薬としての吸収量の減少が起こる危険性がありますから、どうしてもこれらの内服が欠かせない場合は時間を空けて内服した方が望ましいです。(具体的な時間についてはかかりつけの薬剤師さんに相談してアドバイスを受けましょう。)

『アレグラ』や『エバステル』は薬価が高いのがネックですかねぇ。
あと、半減期が20時間と長い方ですが、アメリカ小児科学会では授乳可能なお薬に分類されています。
というのも、『アレグラ』はM/P比が0.2と、小さいからです。

M/P比・・・憶えてますか?
これはすべてのお薬の添付文書に掲載されている訳ではありませんが、お母さんの血液中からおっぱいへの移行がしやすいかどうかを表している値ですね。
M/P比が低い(≒特に1.0以下)ということは、おっぱいへの移行が少ないから、安全性が高いことを意味します。
内服するなら赤ちゃんへの安全性を考えることが第一ですからね。
もちろん症状が治まれば、ドクターと相談して休薬出来るようにするのがベターです。

コメント

1 ■常備薬です
アレルギー体質で、ひどくなる時期は手放せない薬です。
以前こちらのブログで、授乳中も飲める薬、とあったので、安心して飲んでたんですが、こないだ医師に授乳中なんですがと言ったら「フマルフェン」という薬を奨められました。
いまいち、違いがわからず、替えるべきか替えざるべきか悩んでます…
葉っぱ 2010-03-17 20:31:19

2 ■Re:常備薬です
>葉っぱさん
フマルフェンですか・・・
あ、ザジデンと同じタイプのお薬ですね。
それも桶だと思います。
SOLANIN 2010-03-17 23:10:56

3 ■ありがとうございます
>SOLANINさん
薬って、いろんな名称があって、成分がわかりづらいですね。フマルフェンも、ネットで調べても、目薬だとかしかなかったので、ちょこっと不安でした。早々のコメントありがとうございます!
葉っぱ 2010-03-18 03:35:50

4 ■Re:ありがとうございます
>葉っぱさん
成分の違いはあるのですが、類似成分もまた多いのですね。
どうぞお大事にね。
SOLANIN 2010-03-18 16:59:39

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