おっぱいとお薬/その49『ノリトレン』
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その49『ノリトレン®』(改訂版) 」公開中です
最新の内容は上記でご確認ください。
以下、過去記事
『ノリトレン』は産褥うつ・パニック障害・過食症・夜尿症・片頭痛等に処方されるお薬です。
このお薬は脳内のノルアドレナリンを増加させ、意欲を高めます。
また、セロトニンを増加させ、不安感を和らげ、気分をラクにしてくれます。
赤ちゃんに有害で有ると考えられる影響は今のところ報告されていないそうです。
母乳中にも検出量がごく僅かなので、おっぱいをあげることを中断しなくて済むお薬なのですね。
記憶に新しいところだと思われますが、私は先日『パキシル』という、産褥うつ・パニック障害時に処方される授乳可能なお薬について記事を書きました。
『パキシル』はセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)ですが、母乳育児中でも大丈夫なお薬です。
しかし、離脱症状がキツ過ぎて、それが怖くて服用できないという方がおられました。
『ノリトレン』が『パキシル』よりもマイルドかどうかは別として、三環系抗うつ薬という、別のタイプのお薬ですから、もしかしたらこちらが合うかもしれません。
主治医の先生に確認し、必要であれば処方してもらうと良いと思います。
なお、私は産褥うつ・パニック障害の専門家ではありませんから、病状に関する質問にはお答えできません。
悪しからずご了承くださいませ。
コメント
1 ■安心しました
私は以前うつ病で休職した事があります。
産後、明らかにうつ状態でした。
ホルモンのバランスが整いつつあり落ち着いていますが、今も時折調子が悪い時があります。
朝起きるのがおっくうだったり、あまり遊んであげられなかったり、すぐに泣けてきたり。
薬のことを思うと不安でしたが、この『ノリトレン』と『パキシル』の記事で安心しました。
飲める薬があると思えるだけでほっとします。
ありがとうございました。
こぶた 2010-03-10 00:14:58
2 ■Re:安心しました
>こぶたさん
おひさしぶりです。
そうですね。
実際に服用するかどうかは別として、いざという時におっぱいを続けられるお薬があるのを知ってるのと知らないのとでは大違いですからね。
SOLANIN 2010-03-10 09:17:05
3 ■無題
忙しいなかお手数おかけしまして本当にありがとうございました。
知人で薬(過換気)の為ミルクで育てたという話を聞いていたのでそういうものなのだと思っていました。我慢しないといけないと。だけど何だか安心、色んな方法があるって事は安心しました。
SOLANINさんみたいな方が看護師・助産師さんとしてすぐそばに居たり、又はかかりつけ医だったら何かが良い方向に変わっていたのではないかといつも思わずにはいられません。
沢山の患者を診てると『これはこうだから』ってルーチンワークみたいになるのはわからなくもないですが、当たり前でない立場の患者側からすると不安はやっぱり抱えてるしそこを見抜いて寄り添ってくださるスタッフには本当救われますよね。
SOLANINさんに診てもらっている方々が羨ましいです。
私も息子や家族、自分自身の為に明るく笑って過ごせる様に頑張らないとです!
ありがとうございました!
てこ 2010-03-10 14:55:22
4 ■Re:無題
>てこさん
身に余るお褒めのお言葉に恐縮いたします。
ぱっと見はフツーのおばちゃんなんですけどね。
えへへ。
SOLANIN 2010-03-10 17:04:55
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