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2010年1月15日 (金)

砂糖の代わりにキシリトールを使用することの是非について。

 (注)最強母乳外来・フェニックスにて「砂糖の代わりにキシリトールを使用することの是非について。 (改訂版)」公開中です
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事

さて、歯科関係にも力を入れている『最強母乳外来』です。
虫歯予防に効果的なキシリトールのことは、過去記事を精読された読者さんであれば、よくご理解いただけているかと思いますが、このキシリトールを砂糖の代わりに調味料として使用すると、虫歯予防に効果的なのか?

みなさん、どう思います?
まぁ、確かに効果がありそうな気がしますが、実際にはどうなんでしょう?
・・・それが、イマイチなんですね。
何故だか分りますか?
キシリトール製品のラインナップと選び方を思い浮かべれば、分かりますよ。
製品のラインナップはガム、タブレット、チョコレートですね。
選び方の共通点は糖類ゼロで、炭水化物に対するキシリトールの割合が50%以上であることですね。
例えばお菓子作りに使用したらどうなのか?
クッキーやケーキを作るのに、砂糖の代わりにキシリトールを使用したら?
小麦粉の主成分は炭水化物ですが、もう少し突き詰めると、これはまさに糖類なんですね。
phも2~3といったトコロで、明らかに強酸性です。
酸を含むものは歯の脱灰を助長します。
なので、虫歯予防に効果的なキシリトールを使用しても、効果が相殺されてしまいます。
何せ小麦粉は、お口に入れたら溶けてしまい、ベタ~っと歯にくっつきますからね。

ここからは伝聞です。
昔、キシリトールが虫歯予防に効果的と周知され始めるちょっと前のことです。
なんと現役の歯科のドクターで、「キシリトール使用のクッキー」を歯に優しくて虫歯リスクの心配のないクッキーとして販売された方がおられたそうです。
しかし、直ぐに販売中止されたそうです。
キシリトールに詳しい方たちから、「商品として効果が無いのに、歯科のドクターがそんなものを販売すると、一般の方がホントか?と勘違いしてしまうから。」との指摘を受けられたそうです。
お分かりいただけましたでしょうか?

コメント

1 ■勉強になりました
以前歯科で働いていましたが、キシリトールガムはなかなか続きませんでしたf^_^;日本ってガムを噛んでるのって良い印象を与えない事が多いですしね…。
妊娠中はキシリトールもですが、歯周病にならないようにかなり頑張りました。早産の原因になる場合もあると聞いたので。妊娠性歯周病もある位ですし、お口の健康は本当に大切ですよね!
あーちゃんまま 2010-01-15 20:55:02

2 ■Re:勉強になりました
>あーちゃんままさん
確かに仕事中は噛めないでしょうね。
通勤途中とか、家事の合間とかでしょうか?
歯周病予防は妊婦さんには大事ですよ。
マタニティ―クラスBの歯科衛生士さんは何時も力説しておられます。
SOLANIN 2010-01-15 23:18:55

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