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2009年11月

2009年11月30日 (月)

妊娠中の母乳育児のマイナートラブルとは?

★病院に限らず、最近は妊娠中もおっぱいをあげておられるお母さんがジワリジワリと増えつつあります。
そういう妊娠とおっぱいを両立をされているお母さんの相当数が個人差はありますが授乳中に乳頭痛を訴えられます。
ちなみに原因は乳頭亀裂に依るモノではありません。
吸啜時に痛むのです。

妊娠初期から中期くらいはあまり気にならない方が多いようですが、中期以降くらいから痛みの程度・痛む期間は異なりますが、起こるようです。
また、妊娠末期には吸啜時痛を感じなくなることもあるそうです。

原因として考えられるのは、妊娠によりホルモンバランスが激変しておっぱいの分泌量がセーブされ気味なのに対し、幼児期のお子さんは吸啜力が強いので乳管に掛かる負担が大きくなり痛みを生じることがあるのだと聞いたことがあります。

もちろん、妊娠中におっぱいをあげても、痛みは感じなかった方もおられるのですから、こればっかりは自分がその立場にならないと、どうなるかは予測は出来ませんです。

どうしても耐えがたい痛みが続くならば、ショートタイムで吸ってくれるようお願いしましょう。

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おっぱいとお薬/その34『ブルフェン』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その34『ブルフェン®』(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

解熱鎮痛剤で『ブルフェン』というものがあります。
子どもに処方される座薬で『ユニプロン坐剤』というものがありますが、成分はいずれもイブプロフェンというお薬です。
市販薬でも『イブ』というものがありますね。
あれも成分は同じです。

先行研究では帝王切開後の痛みに対し、イブプロフェン1回400mgを6時間毎に投与しても、母乳には検出されなかったというデータがあります。
(検出限界は0.5~1.0μg/ml)
別の研究でも、母乳中の濃度はお母さんの血中濃度の150分の1と報告されています。

お薬は飲まないに越したことがありませんが、止むを得ず内服せざるを得ない場合はより安心なお薬をえらびたいですね。
その意味では『ブルフェン』『ユニプロン』『イブ』は大丈夫かと思われます

ちなみにですがこのお薬の添付文書には『授乳中の婦人に投与することは避け、止むを得ず投与する場合は授乳を中止させること。』と記載されています。
でも、実際はその必要は無いのですね。

注)実は最近、『カロナール』が手元にないため?か市販薬の『イブ』を内服され、12時間ミルクに切り替えたお母さんがおられました。
折角プチメで対応のご相談をお寄せいただいていたのに、プチメ殺到日だったため(←単なる言い訳ですが・・・汗)私が開封するのが遅くなりそのように自己判断されて対応されたのですね。
申し訳なかったです。

 

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赤ちゃんに頑張ってもらいたい時は「言い聞かせ」を!

「言い聞かせ」・・・このブログでも何度となく取り上げてきたフレーズです。
プチメでのご相談の回答にもよく使います。
今回は「言い聞かせ」の成功実例として読者さんから報告のあった項目を発表いたします。
(順不同です。)
☆哺乳ストライキの解除。
☆卒乳。
☆乳頭混乱の克服。
☆入院患者さんのお見舞い中にグズらないこと。(何と最年少は新生児です。)
☆結婚式や披露宴中にグズらないこと。
☆離乳食を一口でも多く食べてくれること。
☆おっぱいの噛み癖を止めること。
☆お葬式中にグズらないこと。(これはSOLANINの長女が赤ちゃんだった頃体験しました。当時9ヶ月くらいだったでしょうか・・・)
・・・場を弁えてグズらないというのが多かったですね。
今日読ませてもらったプチメでも、事前に披露宴に着ていく服装を見せ、雰囲気(例えば大勢の人がいること、お食事が出されることなど?)を知らせ、帰りのタクシーの中ではおっぱいが貰えることなどを何度も説明してお願いしたら途中でおっぱいを欲しがったりグズったりを全くしなかった旨書いてありました。
ちなみに翌日急にお葬式に行かねばならなかった時は言い聞かせが出来なかったから、いつもと同じようにおっぱいを欲しがってしまったそうです。

SOLANINは15年前当時住んでいた全12戸の小さな集合住宅で旦那の後輩(まだ独身。でも半年先には結婚予定だった。)が喘息の重積発作で急死されるという痛ましい出来事がありました。
その住宅内の後輩の部屋で、北海道にお住まいのご両親をお呼びしてお通夜・お葬式をすることになったので、その住宅の奥さん全員でお手伝いをすることになったのです。
用事をこなす間や読経の最中は常に長女をおんぶしていましたが、「言い聞かせ」をしていたので、眠たくなってもいつもとは異なりグズらず、おっぱいを早めに切り上げても、仕方ないと辛抱してくれました。

赤ちゃんは言葉を喋れません。
でも、言葉を喋れないからお母さんのの言うことが分からないのとは違います。
ココロを込めて真剣にお願いしたら、お母さんの言うことを全身で感じ取ろう、理解しようとしてくれます。
まずは赤ちゃんの持っているチカラを信じてみましょう。

そうそう、「文章は短いセンテンスで。」「ゆっくりはっきりの声で。」「上手く出来たらうんと褒めて。」を忘れずにね♪

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2009年11月29日 (日)

ロタウィルス感染症と母乳育児

先行研究でも、ロタウィルス感染症の重篤化・便中のウィルス排出量・感染率全てにおいて母乳育児中の赤ちゃんは優位であるという報告がなされています。

過去を振り返ってみても、私が新卒で★病院に採用された頃は、乳幼児は冬になったら嘔吐・下痢が止まらなくなるロタウィルス感染症で入院するのが風物詩のような状態でした。
持続点滴に繋がれて、10日ほど入院しなくては症状が収まらないという有様で、それが普通のことだと思っていました。

しかし、月日は流れ、★病院が本格的に母乳育児を推進するようになり、おっぱい育ちの赤ちゃんが増えてきたことが効を奏したのか、遅くともSOLANINが再々採用された10年くらい前からは冬になってロタウィルス感染症に罹患し、入院を余儀なくされる乳幼児はかつてとは異なり激減していることに気がつきました。
ざっと見て、完母なのにロタウィルス感染症で入院加療の憂き目に遭った乳幼児は7年前からカウントして5人だけだと思います。(完ミはやはり多いようですね。/他院出生児は経過不明なのでカウントしていません。)

ロタウィルスは新生児にも感染することがあります。
おっぱいは感染予防にもなりますし、最近では治療に於ける有効性も指摘され、海外では難治性下痢の治療におっぱいが良いという報告もあります。

飲ませるだけで免疫のお守り札となるおっぱい、これからの季節有り難いですよね。

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夜中の授乳間隔が空いて、乳房が張り易い場合は?

恐らく、殆どすべてのご家庭で、お食事のボリューム・品数などの比率が一番大きいのが夕食だと思います。
それは致仕方ないことなのですが、赤ちゃんの満腹中枢が分かるようになる頃以降、夜中の授乳間隔が空くことってあるんですよね。
普段乳房が張りにくい方であっても、(張り易い方なら尚のこと)授乳間隔が空くと乳房はパンパン・ガチガチになってしまいます。

そのメカニズムですが、通常夜中は赤ちゃんが眠ってしまわれたら、お母さんもバタンキューでしょうから起きている時よりもカラダが休まるのですね。
そうして記憶力の良い方だったら、夜中はおっぱいを造るホルモンの分泌が昼間の2倍に増えるってことを過去記事に書いてますが、憶えておられますよね?!
そこにボリューム・品数の多い夕食を持ってきたら・・・
おお怖い!小学生でも答えは分かるのではないかしら?
そう。
リスクオッズの倍率ドン!の状態になってしまうのです。

それはつまり、乳腺炎を自ら呼び込んでいるような状態を意味するのです。

母乳育児中のお母さんのおっぱいの間隔で、トラブルが起きにくいのはおっぱいの消化時間である約2時間毎までのことが多いですが、いつもそうとは限りませんね。
かと言って極端にお食事の量を長期にわたり減らしてしまい、分泌がガクンと減っては大変ですから、ダイエットもどきはしない方がいいです。(カロリー計算は、してみてほしいですが。)
そういう場合は1日の摂取カロリーはそのままで、出来るだけ夕食のボリューム・品数の比率を下げ、反対に朝食・昼食の比率を上げてください。

万一乳房の緊満がハンパなくて堪らず排乳するとしたら、乳頭。・乳輪には触れずに、乳房基底部に手を当てて、いわゆるお握り搾りにしてください。
間違ってもフワフワに軽くなるまで搾りきらないようにしましょう。
ほんの圧抜き程度にしておいてくださればそれで充分なんですよ。

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2009年11月28日 (土)

おっぱいの飲み方が達人?下手っぴちゃん?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいの飲み方が達人?下手っぴちゃん?(若干改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。


以下、過去記事。

人間器用・不器用はあるとおいます。
お母さんの乳頭・乳輪に何の問題もなくても、おっぱいの飲み方がどんなレベルなのか、赤ちゃんのお顔を見れば分かります。

まず、滅多にお目にかかれない達人は「唇の形がフジツボ状で、表面の皮膚が薄いままであること。
普通位の場合、上唇の中央の内側に1か所だけ、硬いタコが出来ています。
下手っぴちゃんの場合は、唇全体がガバガバしてタコが出来て白っぽくさえあるのですね。
こういう場合はトレーニングあるのみです。
大きな口を空けて、舌を前に出し、お母さんの乳首を傷つけないように吸えるようになったら、このガバガバは治ります。

焦らず、少しずつ、頑張りましょう。

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乳口炎部を開通させるマッサージの痛み。

おしなべて、乳房のマッサージというものは、「痛いもの」という』印象があるようです。
(一部の流派、例えばO式やT式は痛くないと言われていますが・・)
特に乳口炎部の開通は誰がやっても痛みを伴うかと思います。
そうして、あまり腕の立たない方がされると、他の開口部からばかりおっぱいが分泌して、肝心の乳口炎部からは、滲みもしない・・・なんてこともありがちかもしれません。

前にも書きましたように私自身は無印マッサージですから、正直言って患者さんから「痛くないマッサージだ。」と言われても、どこがどうなのか、あまり自分では意識することがありませんでした。
先日若い助産師から、「痛くないマッサージのセミナー(カ○ソ○主催)に行ったら、SOLANIN(この場合もちろん本名)さんの手の動かし方と同じでした。」と言われました。
それ以降、意識して他の助産師がマッサージをするのを見るようにして、違いは何か考えました。(ただし、私の勤務先はルーチンでの乳房マッサージを産科入院中の褥婦さんにはしないので、母乳外来でトラブル対応中の他の時助産師の手元を見て気が付きました。
乳口炎部の開通時、患者さんが痛がらない&ほぼその部位からしか分泌させないようにするには、閉塞部に連なる側の乳輪の少し外に母指とその対角線上に示指を置いて、第一関節だけを動かすのですが、指圧の掛け具合は指の爪先が白くならないくらいだったということです。
試してみてください。

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キシリトールって凄い!

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「キシリトールって凄い!(改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

キシリトールが虫歯予防に効果的という記事は初期の頃に書きました。
なので、これはその補足というか追加記事です。(笑)

キシリトールは硬いプラークを柔らかくします。
それはつまり、歯の表面の汚れが落ちやすくなることを意味します。
歯磨きの基本は磨き残しのないようにしることですが、それがしやすくなるということです。

虫歯のあるお母さんは1日も早く治療をすることと、ご自身がキシリトールを摂ることで、赤ちゃんの虫歯発生予防効果が高まりますから、積極的に摂取しましょう。
1日に5~7gは摂りましょう。

2009年11月27日 (金)

完母の新生児でも風邪をひきますか?

果たしてどうなんでしょう?
完母の新生児って風邪をひいてしまうのでしょうか?

赤ちゃんはお母さんの胎盤から、カンガルーケアをしたならばお母さんの皮膚から、そうしてお母さんのおっぱいからと3層構造で免疫を貰っています。

しかし、風邪のウィルスの種類は200弱あると言われています。
結構たくさんの種類があるんですね。
となると、お母さんが出産までに全ての風邪ウィルスの抗体を持っておられるということは、まずもって無いことがお分かりいただけるのではないでしょうか?

風邪に限らずですが、このようなウィルスは外の世界と繋がっているお父さんや兄姉が家庭内に仕入れて来ることが多いです。

お母さんが免疫を持っていない風邪ウィルスを貰ってしまうと新生児でも風邪をひきます。
もちろん赤ちゃんの抵抗力や栄養状態なども感染する・しないに関与しますし、回復が早い・遅いにも関与します。

いつもに増して、含嗽・手洗いきちんとしましょう。

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救いのない指導?(乳房トラブル時)

O式のセンセイがしばしば言われるセリフです。
乳腺炎を再三繰り返すお母さんに対し、「10年前の食事が悪いから。」というモノがあります。
例えば20歳代半ばのお母さんならば、中高生だった頃のお食事の内容について言及しておられるのです。
どうなんでしょう?
そりゃあ、まぁ、ある意味真実かもしれませんよ。
でもねぇ。
中高生だった頃、「ポテトチップスやチョコを好んで食べていたのがあなたの今日の乳腺炎の原因です。」と言われても・・・
「ぢゃあ、どうすればいいの?」って思いませんか?

今の時代、タイムマシーンに乗ることは出来ないですね。(←当たり前ですが。)
今更どうやって、過去を修正すればいいんですか?
方法が無いだけにテンション下がりますよね?

SOLANINは、「今更言っても詮無いこと。」を鬼の首取ったかのように言うことは反対です。
また、保健指導というモノは、相手の意欲を掻き立てて、実行してもらうためにあると考えます。
「トラぶったらどう対処すればいいのか?」
「今後は出来る限り発症を繰り返さないために何を気を付けたらいいのか?」
・・・について助言するのが助産師の役目ではないでしょうか?

 

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10年ががりのお茶ステインは取り除けないものか?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「10年ががりのお茶ステインは取り除けないものか? (改訂版) 」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

以前「お茶を飲むと良いことって?」のコメントで事情があって牛乳とかが飲めず、10年間ウーロン茶、ほうじ茶などを飲んで来られたお母さんが歯科受診されて「お茶のステインは取り除けない。」旨のコメントを歯科のドクターから言われた・・・というのがありました。

早速いつもお世話になっている歯科衛生士さんにお尋ねしたところ、
「そのクリニックで導入している器械、お薬に依るのでは?」
そういう処置は歯科助手さんではなく、専門の知識を学んだ歯科衛生士でないと難しいかも?」とのことでした。
ちなみにその方の旦那さんのクリニックでは、40年来の喫煙歴で歯周病で歯石ガチガチでヤニだらけのおっちゃんの歯のステインをきれいに出来るそうです。

歯石取りひとつでも、血だらけになるくらい痛い方法やほぼ無痛の取り方もあるそうです。

現在受診中のクリニックが何だかイマイチに感じるなら、かかりつけの変更も検討されてはいかがでしょうか?
SOLANINとしましても、どうせ罹るなら予防に力を入れておられるクリニック=歯科衛生士さんが常に複数おられるクリニックに罹ることをお勧めします。

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2009年11月26日 (木)

おっぱいとお薬/その33『ピロリ菌の除菌について』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その33『ピロリ菌の除菌について』(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

読者さんからプチメで質問がありました。
みなさんもご存知のように、ピロリ菌は、胃潰瘍や胃がんの原因菌になると言われています。
上水道水を飲用しておられず、井戸水などを子ども時代から飲用しておられた方は感染の恐れが高いと言われています。
ピロリ菌に感染しているかどうかの検査は簡単にできます。
予算としてはおおよそ5000円くらいです。

さて、不幸にして感染が判明し、除菌を希望されるとして、お薬の内服が必要になってきます。
質問者の方の病院では『ランソプラゾール』(タケプロン)、『アモキシリン』(サワシリン)『クラリスロマイシン』(クラリシッド)が処方されるので大丈夫ですか?ということでした。
注)『  』が薬品名で(  )が商品名です。

除菌のためのこれらのお薬は通常5日分処方されます。
期間としてもさほど長くないですし、おっぱいとの両立が不可能なお薬ではありませんから、安心して治療に取り組んできださいね。
大切な家族のためにもお母さんが健康であることは重要ですね。

 

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おっぱいの後にしゃっくりをします。

赤ちゃんのカラダは、おっぱいをたくさん飲むと、しゃっくりが出るようになっています。
看護師さんだったらご存知かと思いますが、通常胃と横隔膜の間にはそれなりのスペースがあるのですが、あまりにもたらふくおっぱいを飲むと、胃と横隔膜がくっついてしまいます。
胃はおっぱいを消化するために24時間フル稼働でおっぱいを消化しようと蠕動運動を」していますね!
その蠕動運動をしている胃が横隔膜とくっつくと、横隔膜が震えるのです。
それがしゃっくりの正体です。

おっぱいはどのくらい飲んだのかメーターが点いていませんが、明らかにたくさん飲んだのではないか?という場合は赤ちゃんはしゃっくりをします。

しんどいのではないか?グズグズ泣き始めたよ~の際は、ちょこっとだけおっぱいを含ませてくださいね。
ヒクつきながらもおっぱいを飲みますから大丈夫です。
殆どむせたりしません。
止まったら「はい。お終い。」と離してください。

そうそう、しゃっくり止めの際も赤ちゃんには必ず「しゃっくり止めだからちょこっとだけ飲みますよ~。」と、声掛けしてくださいね。
そうでないと、「たくさんもらえるのかな?」と勘違いしちゃいますので、短時間で乳首を離すと、クレームが付きますから、そこから延々飲んでまた横隔膜と胃がくっついてしゃっくりが出て・・・とエンドレスになってしまいますからねっ!

満腹中枢が形成してくると、ご無体なガブ飲みはしなくなってきますから、しゃっくりは、たま~にすか出なくなります。

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ミルクをあげないと成長ホルモンが出なくなる?

世の中には赤ちゃんのお母さんを医学的な根拠など全く無いのに、脅かすセンセイがおられます。
ブログタイトルにもあるようなことを平気で仰るのですね。
明らかな発育不良ならばともかく、ほぼミルクの補足なしで、新生児期の体重増加度が30g台~40g台/日と大変順調に育っておられるにもかかわらず、「これ(ほとんどおっぱい)では足りないね。成長ホルモンが出なくなるからミルクをあげなさい。」とミルク育児を勧められるのです。
赤ちゃんのお母さんにとって、小児科のセンセイのひとことは重いです。
どういう意図があったのかは不明ですが、そんな脅し文句?を真に受けて、要らないものを敢えて赤ちゃんの体内に入れてしまうのはおかしいですね。

ユニセフの規準は生後半年までの赤ちゃんの体重増加度は18~30g/日とのことです。
ミルク育児全盛期の育児本などの記載でも、「1日当り30~33g程度の増え方で、1か月に1kg増えれば充分です。」と書いてあります。
昔のミルクはカロリーもハイパーでしたし、そんな時代の育児本でもそういうレベルの増え方をしていれば、問題なしなんです。

ということは、アフリカの難民キャンプの赤ちゃんのように無茶苦茶低栄養状態とか、ドンドン体重が減少するとかならまだしも、30g台~40g台/日というご立派な体重の増え方をしているのに、「成長ホルモンが出なくなる」何て、論理的におかしいではないかということが、冷静な読者のみなさんにはご理解いただけると思います。

脅し文句?には色々なパターンがありますが、最近聞いたのは「赤ちゃんの脳が委縮する。」というのもありましたっけ。(某集団検診会場にて。)
念のためCTまで撮ってもらわれましたが、赤ちゃんの脳は委縮なんてしていませんでした。
あんまりな脅し文句?を聞かされたらお母さんとしてはテンパってしまいがちですが、今一度深呼吸をしていただいて、「本当だろうか?」と考えてください。
ご自分では判断付きかねることについては、最近はなんでもセカンドオピニオンの時代ですから、赤ちゃんについての疑問も納得できないならば、別の専門職の方にお尋ねするのも一手です。


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2009年11月25日 (水)

おっぱいとお薬/その32『リ-マス』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その32『リーマス®』(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

『リ-マス』・・・あまり聞いたことのないお薬だと思います。
精神科・神経科領域で処方されるお薬です。
双極性障害(昔風に言えば、躁鬱病)の躁状態の際に症状を抑えるために使用されます。

このお薬を内服したら、おっぱいはNGです。
どうしてもおっぱいとは両立出来ません。

お母さんが治療のために内服した『リ-マス』はおっぱいを通じて赤ちゃんの体内に入ります。
問題なのはお母さんの血中(治療)濃度の1/2~1/3というハンパなく高い濃度のお薬が赤ちゃんの血中から検出されることです。
これは、他のお薬では考えられないくらいな高濃度なんですね。

特に効果の出る量と副作用の出る量に差がないと言っても過言ではないのが『リ-マス』というお薬の厄介なトコロです。
嘔気・嘔吐・身体の震え・全身倦怠感などはよくみられる副作用です。
このような症状が現れたら、直ぐに主治医の先生に報告しなくてはなりません。

話は少しずれますが、躁病というのは鬱病の反対つまり逆だと思っていませんか?
それが違うんですね。
鬱病の底がドッカ~ンと抜けたくらい酷い状態が躁病なんですね。
決して、「元気があるから、明るいから良いぢゃないの?」とか、そういうことが言える病気ではありませんので、間違えないようにしましょう。

 

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片方のおっぱいで満足する。

「甚だしく」おっぱいの分泌が多いと、片方1回でおっぱいが終了してしまうことがあります。
量的に飲めていれば体重増加度は月齢相当にあるのでしょうから、「それでいいんじゃないの?」と思われがちです。

しかし、赤ちゃんのためのおっぱいではありますが、主権はお母さんにもあります。
片方1回のおっぱいで、ウトウトしても直ぐに目が覚めて、残った方のおっぱいを欲しがるなら、それは「普通くらい」の飲み方なので問題にはなりません。

「甚だしく」というのは、片方1回飲んだら1時間半~2時間以上授乳間隔が空くことを意味します。
つまり、おっぱいの消化時間が丸々すっぽりと入ってしまうくらいの間隔が空いてしまうことです。

これを常態化してしまうと、直ぐに乳腺炎の世界へGO!GO!GO!という展開になってしまいます。
乳母のアルバイトでもしなくては、捌ききれないおっぱいの製造工場の工場長さんになってしまいます。

痛い目に遭うのはお産で充分ですから、片方のおっぱいの吸わせる時間を短くしてでも、1回のおっぱいで両方から飲ませてあげてくださいね。

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乳房マッサージを受けた日は・・・

トラブル症状の自覚の有無を問わず、例えばO式だと週1回定期的に受診して、乳房マッサージを受けることを勧められるようですね。

私は無印マッサージなので、そこまでの受診をお母さん方に自ら勧めることはありません。
乳房トラブル時は早目の受診を促しますが。

さて、乳房のコンディションを問わず、乳房マッサージを受けた日は、乳房の血液循環が良くなっているのか、授乳間隔がうっかり空いてしまったり、入浴して肩までどっぷりと湯船に浸かり乳房を温めてしまうと、“張り返し”状態になって、折角良くなりつつある状態が一歩も二歩も後退してしまいがちです。

そうなってほしくないので、乳房マッサージを受けた日は季節的に暑い位ならば「今日だけシャワーにしてください。」とお伝えしています。
最近のように寒いとフツーのシャワーではカラダが温まらないので、肩・後頚部・肩甲骨間・下半身・手首にお湯を集中して当ててもらうのと半身浴を組み合わせてもらっています。

みなさんは、乳房マッサージの後はお風呂、どうしておられますか?

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2009年11月24日 (火)

飲ませてあげるなら美味しいおっぱいを!

昔、「愛のエプロン」というTV番組がありましたね。
トンでもなく料理センスのない芸能人が、口にすることが不可能な料理(もどき)を作り、審査員に供するという企画でしたね。(もちろん、プロ顔負けの凄い腕の持ち主も参戦されてましたが・・・)
あの時、嚥下不可能なお味に遭遇した審査員には“エチケットタイム”という吐き戻しの時間が与えられていましたね。

お母さんの食べたものでおっぱいの味は変わります。
いつもいつもストイックにとは申しません。
発作的にジャンクフードを食べたくなる衝動に駆られることもあるでしょう。
誘惑に負けることもあるでしょう。
けれども、美味しいはずのおっぱいが、ある日突然ゲロ不味になってしまったら・・・
赤ちゃんの衝撃は大きいのではないでしょうか?
お母さんにしてみたら「これしきのこと」でも赤ちゃんにとっては「容認できないこと」である可能性を無視してはいけないのではないでしょうか?
それが「“エチケットタイム”=哺乳ストライキ・・・の始まりでした。」という例が巷にはかなりあるのですね。

どうか赤ちゃんが美味しいおっぱいが飲めるように、配慮してやってもらえませんか?
未だに知らない方がおられるので私はビックリしちゃいますが、おなかの中に居る頃から赤ちゃんには味覚があるのです。
赤ちゃんはお母さんのおっぱいを日々味わっておられますので、「今日のお味はいかが?」と聞いてやってもらいたいです。

 

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2009年11月23日 (月)

おっぱいとお薬/その31『小青龍湯』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その31『小青龍湯®』(改訂版)」公開中です。
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以下、過去記事。

漢方の風邪薬の一種で『小青龍湯』というものがあります。
お母さんが鼻水がズビズビ状態の際、処方されることがあります。
早く治して赤ちゃんに感染らないようにするために内服することになります。

おっぱいの立ち上げ時期である産科入院中にも処方されることがありますが、鼻水をセーブするということは、カラダから出て行こうとするモノをセーブするということです。
それはつまり、ややもすると、日齢に対しておっぱいの分泌が遅れる可能性があることを意味するようです。

詳しいことは薬剤師さんに確認すべきことですが、おっぱいの分泌が遅れる可能性があるのは、恐らく『小青龍湯』は抗ヒスタミン剤的な作用を示してしまうからではないかと思われます。

もちろん、お母さんの鼻水が軽快し、『小青龍湯』の内服を中止できれば、挽回は充分可能です。

一人目さんの時はおっぱいが充分出て(もちろん立ち上げも上々で。)二人目さんで、おっぱいの立ち上げが遅れる因子が考えられず、よく考えてみたら『小青龍湯』を内服していたなぁ~というお母さんに遭遇して、はたと閃いた次第です。

 

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欧米人のお母さんにとっての乳房マッサージとは?

日本人のお母さんにとって、産後の乳房マッサージって、どういう捉え方をしておられるでしょう?
「どういうといわれても・・・おっぱいトラブルの時は治していく手助けになるものでしょう?」
「お薬だけでは(乳腺炎は)治らないからね。」
「入院中にルーチンでやられたけど、メッチャ痛かった~。」
・・・とまぁ、こんな感じでナチュラル(?)というか、当然存在するべきものとして受け止めておられるのではないでしょうか?

しかし、欧米人にとっての乳房は、赤ちゃんのお弁当と水筒である前に性を意味するものなんですね。
なので、同性とは言え、他人に乳房を触られることは有り得ないことなんだそうです。
産後の乳房マッサージは、欧米人にとっては想像を絶する、おぞましいことのように仰る方もおられます。

これは、良い悪いではなく、文化の違いなんですね。
聞くところによると、欧米の某国では、ナンと母乳推進のポスターでお母さんらしき女性の手ブラの写真があるそうです。
しかし、手ブラの手はお母さんではなく、片手は赤ちゃんの手で、もう片方は旦那さんの手が当ててあるそうです。
・・・このポスター、日本人にはちょっと考えつかないかな?という構図ですね。

もちろん欧米人と言っても、日本国内で生まれ、日本人同様に育てられた方はまた意識が違うかもしれませんが。
みなさんは乳房マッサージについて、どのように考えておられますか?

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乳児湿疹が長引いているんです。

1ヶ月健診などで、小児科のドクターから、「乳児湿疹ですね。お薬を出しておきますから。」と言われたお母さん(赤ちゃん)結構多いのではないかと思います。

SOLANINはあなたの赤ちゃんの治療の方法についてどうのこうのという立場ではないので、誤解しないでほしいのですが、母乳育児中ですと、お母さんの食事制限をしなくてはならないことも時にはあります。

ジャンクフードや揚げ物はお母さんが食べないに越したことがないモノではあります。
これらのモノを食べなかったからと言って、お母さんが体調を崩すことはありません。
おっぱいには良くないものですから、かえって食べないほうがトラブル防止になるくらいです。

しかし、たんぱく質を含むものの摂取を自己判断で断つことだけは止めてくださいね。
もちろん、赤ちゃんの検査の結果(パッチ・プリックから血液検査に至るまで)が出て、ドクターからお母さんのお食事の内容を「〇〇の除去食でお願いします。」と要請されればそれに従ってほしいです。
でも、そうでなければ意味の薄い自己節制で実際にお母さんが極度の栄養失調になられた方に出会ったことがあります。

見た目酷い乳児湿疹ではあっても、お母さんの心配とは裏腹に赤ちゃん自身が痛かったり痒かったりしなければ、スキンケアだけでいいのかもしれません。(実際そのような指導をなさるドクターも昨今は少なくないようです。)
逆に赤ちゃんが眠たいのでないのに、お顔をスリスリしてきたり、かきむしるなら、見た目酷くはなくても治療を受けてください。

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2009年11月22日 (日)

生後6ヶ月以降の乳腺炎について。

頻回直母がいつまで続くかは、個人差もありますが、徐々に回数は減ってきます。
夜泣きをする赤ちゃんもおられますが、反面、夜間ぐっすり型の赤ちゃんもおられます。
昼間の授乳間隔が空く赤ちゃんもおられますが、昼間は起きている時間が長くなるから、ちょこちょこ飲む赤ちゃんもおられますし、離乳食の方にハマッてしまい、おっぱいが早くも脇役になってしまう赤ちゃんもおられます。

育児休暇が1年以上取れず、それどころか早々に復帰を余儀なくされて、昼間は搾乳をしなくてはならないお母さんもおられることでしょう。

かようにおっぱいの飲み方は月齢とともにバリエーションが出てきます。

注意すべきことは、赤ちゃんの授乳間隔や、直母回数が全盛期よりも減ってきているのに、お母さんの摂取カロリーが、同じですと、それまで何ともなかったのに、いきなり乳腺炎になってしまうことがあります。

赤ちゃんの飲み方が変化したらお母さんのお食事内容も見直しが必要ですよ。
宜しくお願いします。

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これって母乳不足?(生後1カ月)

<ご相談内容>
生後1カ月4日の赤ちゃんのお母さんからの質問です。
昨晩23時から4時半までお目目ぱっちりで、ほぼ1時間毎の授乳でした。
全然眠る気配なしで、左右あげ終わっても、まだ欲しいみたいでした。
ずっとそんな状態だったので、5時半にミルク40ml足してしまいました。
それでもしばらく起きていて、またおっぱい。
7時半頃にようやく眠リ始め、お昼間で眠ってくれました。
やはり、おっぱいが出ていなかったからずっと欲しがっていたのでしょうか?
因みに1か月健診では体重1kg+でした。
母乳は良く出ていると言われていました。
今までミルクを足したのは5~6回くらいです。

授乳時間は左右とも15分前後ずつくらいです。
保健センターの人(保健師さん?)に相談したら「ミルクを足した方がいい。」と言われました。
私はあまり足したくないのですが、足りなかったらしょうがないですよね?
でも、どうしたらいいでしょうか?

<SOLANINの回答>

あ~、こりゃ、典型的な「母乳不足感症候群」ですな。
『最強母乳外来』の読者さんで、1歳以上のお子さんを現在も完母で育てておられるお母さんか、そのような経験のあるお母さんだっら、このブログにおけるチューターさんですが、そういう経験をしたお母さんだったら、私と同じことをきっと仰ると思います。

★「夜更けから朝方まで」はおっぱいを造るプロラクチンというホルモンが一番多く出る時間帯です。
この時間帯に起きて飲むのは成長に必要だからです。
でもずっと起きていて大変だったのですね?

★このようなのを昼夜逆転と言いますが、恐らく前日の夕方から夜更けまで、授乳回数が少なめか、爆睡していたかのどちらかではありませんか?

★1か月健診で+1kgも増えた赤ちゃんに母乳不足な赤ちゃんはいません。

★1回のおっぱいで30分前後の授乳時間は全く正常です。

★保健センターの人は、今回この場合、間違った知識であなたに指導しています。
ブレないでくださいね。

★眠らない・泣き止まないは、飲み過ぎでも起こる。

2009年11月21日 (土)

オキシトシン放出の抑制因子

お母さんが精神的な悩み・ストレスを抱えていたり、疼痛を我慢することや極度の疲労が続くと、脳下垂体後葉から放出されるオキシトシンをセーブしてしまいます。
(オキシトシンはおっぱいを射出するはたらきを持つホルモンですね。)
つまり、おっぱいの出方が少なくなるということです。

逆に赤ちゃんの泣き声を聞いたり、赤ちゃんを抱き締めたり、ゆったりした環境で実際に赤ちゃんに吸啜されたりすると、オキシトシンはグ~ンと放出されます。
つまり、おっぱいの出方が多くなるということです。

メンタルな要素ってホルモン分泌に影響があるのですね。
マタニティーブルーに陥ると、おっぱいの出方は少なくなるというのは、こういうことなんですね。
おっぱいが上手くいかない(分泌が増えにくいとか、赤ちゃんが上手く吸啜してくれないからとか。)せいでマタニティーブルーになる方は、かなり多い頻度でおられるのではないかと想定されますから、妊婦さんはお手入れや胎教を頑張って、来るべき日に備えてくださいね。

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おっぱいの生産には赤ちゃんの吸啜の影響大です。

おっぱいの生産量アップのカギとなるもののうち、最大の要素は赤ちゃんの吸啜刺激です。
わけもなくミルクを足しまくったり、直母による授乳間隔を空け過ぎたり、離乳食を急ぎ過ぎると、おっぱいの吸啜刺激が低下します。
長期的持続的に乳房内におっぱいが溜まった状態ですと、おっぱいの分泌の調整機能が高まります。
それは取りも直さず、おっぱいの分泌量が低下することを意味します。
やがては乳腺組織の退行が始まります。
乳腺組織はおっぱいを生産するのを停止してしまいます。

日々成長する赤ちゃんに、一口でも多く、おっぱいを飲ませてあげたいと願うのは、お母さん共通のココロでしょう。
いつもSOLANINが頻回直母を推奨し、授乳感間隔の空き時間が長いと良くないというのは、おっぱいの分泌に絡んでいるからです。

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2009年11月20日 (金)

新生児訪問の保健師・助産師にお願いしたいこと。

これは職場の小児科のドクターとも度々話すことなのですが、★病院みたいに2週間健診のある病産院で産まれた赤ちゃんには、新生児家庭訪問の優先度は低いのではないか?ということです。

★病院などのBFHは、母乳育児のなんたるかについて、妊娠中から産後もずっと継続的なフォローをしていると自負しています。
例をあげますと

1.完母で赤ちゃんの体重増加が思わしくなければ、理由は何でどう対処するか?
2.混合栄養ならば何とかリラクテーションできないか?
3.完母で赤ちゃんの体重増加がご立派ならば、一緒に喜び、デブの心配はしなくていいことを伝えます。
4.満腹中枢の形成期までは飲んだ後は吐乳しにくく、カラダがラクなような姿勢で寝かせてあげたら大丈夫だということをお話しします。

しかし・・・困ったことが時々発生します。
その殆どすべてが、新生児家庭訪問が絡んでいるという現実です。

どういうことなのかと申しますと、例えば3.だったら、お母さんをコテンパンに叱りつけるのです。
「あなたはあやすということをしないのか?」
「おっぱいが張って痛いから飲ませるのはあなたのエゴ。」
「泣いたら飲ませる時期ではない。」
「吐くということは飲ませ過ぎ。」
「時間短く、授乳間隔を空けて飲ませなさい。」
「赤ちゃんが急に重くなったら抱っこが大変よ。」
・・・などなど。
私からしたら「なんですとぉ~?」と叫びたくなるような母乳育児ネガティヴキャンペーンまがいのことを仰るのです。
おっぱいだけでグングン成長する赤ちゃんが嫌いなのか許せないのか目の敵にされてしまいがちなんです。
それでも大抵のお母さんは「★病院で聞いたことの真逆だな。これはおかしいぞ。」ということで聞き流してくれます。
ですが、たまに「ええっ。」となってその方の言葉を真に受けて、しなくてもいい軌道修正をされる(=ブレる)お母さんがおられます。
するとどうなるのか?
退院から2週間健診及び新生児家庭訪問までは順調そのものだった赤ちゃんの体重増加度は、激減し、体重増加不良・要観察ということになってしまいます。
試合前のボクサーがカラダを絞って体重をセーブするようなことが、新生児に起こってしまうということです。
これって由々しき問題ですよね?
母乳育児に造詣の深い小児科のドクターならば問題ないのですが、そうでないと、母乳分泌不足と思いこまれて一方的に(つまり乳房チェックナシで)ミルクの補足を厳命されちゃいます。

へんてこりんな保健指導をされるのは、ホントに困るんです。
百歩譲っても、自分の保健指導が適正だったのか、数日後に再訪問され検証していただけるなら、良心的だと思います。
でも、そうではなく、言いっ放しなんです。
その方に責任があることは確かなのに、責任を全うされないのですね。
で、問題発生したらその尻拭いをSOLANINや小児科のドクターがしなくちゃならないんです。
どう考えてもおかしいとは思いませんか?
医療者向けの母乳育児の勉強会や交流会の後は比較的マシなんです。(=被害を受けるお母さん&赤ちゃんの発生は少ないです。)
でも2~3か月してほとぼりが冷めたら、また元の黙阿弥なんですね。
毎週の乳児健診で、被害を受けられた方がここのところ、2~3人ずつ発生しています。
ショックのあまり号泣されるお母さんもおられます。
SOLANINは困惑するとともに、スタッフ全員が母乳育児に関してあれだけ心血注いで支援してお話ししているのに「どうしてブレるのか?」と腹立だしくなる気持ちを抱いてしまいます。
ブレるのはお話の仕方が悪いから?
でも、それなら全員ブレる筈。
でも、ブレるのは2~3人。
ということは、お母さんのキャラのせいなのか?
だったら、もう少し、相手のキャラを踏まえた対応をしてもらえると助かるのですが。

新生児家庭訪問をされる保健師・助産師さんにお願いしたいのは、意識してお母さんを認めて褒めて労ってほしいということです。
出産された病産院で聞いたお話を逆洗脳するかの如く、全否定するのは止めてもらいたいのです。
それでもおやりになるなら、ご自分の指導に責任ある対応をしていただきたいのです。
やり逃げみたいなことは、しないでもらいたい。
良心があるのなら。

もちろん新生児家庭訪問をされる保健師・助産師さんの99・99%(≒殆どすべての方)はそんなことはしておられないことは承知しております。
医療機関と地域行政・保健部門との連携は全国どこでも重要課題ですし。

でも、あんまりな指導をされると、宣戦布告されてるのかと疑心暗鬼になってしまうんですよね。
まるでオセロでもやってる気分です。

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乳房トラブル時、SOLANINの対処法♪

どうも一般的には、乳房マッサージを受ける時は、赤ちゃんはどなたかに預かってもらい、お母さん単独でかかるという風習があるのですね?

まぁ、私も強行的でいきなり一方的な断乳をしかけるお母さんには、「きっ」となってしまうので、翻意を促しますが、聞き入れてもらえないこともあります。(涙)
そういう自己チューお母さんからケアを受けたいと言われたら、どう考えても赤ちゃん(お子さん)が可哀想でならないので、そういう場合はどなたかに預かってもらわなくては(高くつきますが、託児所に預けてでもしてもらわなければ)対応不可にさせてもらっています。

が、急な乳腺炎の場合、子守さんの手配が付かないこともあるかと思います。
そういう場合は、気後れせずに赤ちゃん(お子さん)を連れてきていいですよと言っています。
通常乳腺炎は片方の乳房に発生します。
患側の乳房マッサージをする際、赤ちゃんに健側の乳房からおっぱいを飲んでもらいながら行うのです。
自力では無理な月齢の赤ちゃんはクッションなどを当てがって、お母さんの腕が辛くないように工夫して、カンガルーケアみたいな感じで、おっぱいを飲んでもらうのです。
そうすれば、赤ちゃんはギャン泣きしません。
(泣かれずに乳房マッサージが出来るのは助産師にとってもストレスが少ないし、早くしなくてはと無駄な焦りを感じずに済みます。)
で、赤ちゃんに吸われる刺激で、患側もおっぱいが湧き易くなりますから、硬結(=しこり)が早く小さくなるのです。
乳房マッサージにかかる時間も短縮出来ます。
(お母さん自身もあまり痛がられないと思いますよ。)
吸い方が歪めたり浅くなったりしないかという懸念はあるでしょうが、要は赤ちゃんのお口が滑らないように、クッションとお母さんの腕による固定が出来ていれば大丈夫なのです。

つまり、この「おっぱい飲ませながらマッサージ」は赤ちゃん・お母さん・助産師3人ともにGOODなんですな。
「え~。ホンマかいな?そういうやり方はしたことがないけどね~。」という全国の助産師の皆様。
まぁ、論より証拠な結果が得られると思いますので是非お試しあれ。

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親知らずを抜かなくてはならない時は?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「親知らずを抜かなくてはならない時は? (改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

生後5か月赤ちゃんを完母で育てておられるお母さんからの相談です。
歯が痛くなり、歯科受診したら、親知らずが悪くなっていることが判明したそうです。
取り敢えずは応急処置としても、近いうちにきちんと治さなくてはならないし、歯科のドクターが仰るには、お薬(鎮痛剤)の内服をしたら、そのお薬が抜けるのに24時間くらいかかるとのこと。
それと、麻酔が効きにくい体質で、これまでに歯科での治療を受けた時も、追加で麻酔をしなくてはならず、人よりもたくさんお薬を使う可能性があるので心配だということでした。

まず、鎮痛剤の件ですが、おっぱいとお薬の記事はすべて読まれたとのことですが、私の文章力が足りないため、ご心配なんだろうと察せられます。(涙)
お薬の抜ける時間はモノにより確かに24時間くらいかかるものもあります。
おっぱいに出ることもあるでしょう。
でも、お母さんの血中濃度よりも、さらにう~んと少ない量がおっぱいから出ることがあるにしても、赤ちゃんに問題がなければ大丈夫と考えていいと考えられるのです。
つまり、赤ちゃんに健康被害が起きたという報告があるお薬でなければ、差し支えないと考えていいということです。
まず、お薬というものは、全く検出が出来なくなるまでおっぱいをあげてはいけないものではないということを、理解してください。

願わくば折角記事を読んでもらっているのですから、それを柔軟に応用してくださると、文章力の足りない書き手としては大変有り難いです。
例えば記事に書いてあるお薬ならば心配ないのですから、「鎮痛剤は何を処方されるかわからない。」と今からいたずらに不安がるのではなく、赤ちゃんのお母さんなのですから、そこのトコロもう少しお気持ちをしっかりしていただいて、対処することは可能ではないかと思います。
率直に歯科のドクターに「鎮痛剤は●●にしてもらえませんか?」と頼むことくらい出来るのではないでしょうか?
それならば安心なのではありませんか?

少し話がずれますが、赤ちゃん自身が何らかの病気になれば治療のためにお薬を飲むことがありますよね?
「ウチの子は生まれてこのかた、お薬なんて使ったことがない。」と断言されるお母さんもおられます。
でも、それって有り得ません。
例えば生まれた時、結膜炎防止のため点眼薬を垂らされることは、かなりありがちなことです。
例えばおむつかぶれが酷かったら、止むを得ず塗り薬を処方していただくこともあるでしょう?
例えばメレナや頭蓋内出血予防のためには「ビタミンK」というお薬の内服なしには不可能です。
NICUに入院中の小さな赤ちゃんはもっとたくさんのお薬を使って治療されています。
もし、ちょっとでも何らかのお薬が赤ちゃんの体内に入ったら不都合だとしたら、全ての赤ちゃんは生きることが不可能ということになります。
でも、現実にはそうではないですよね?

こう言ってはナンですが、お薬を使うことの意味と、優先する項目(=母体の血中濃度云々やおっぱいに出るか出ないかではなく、赤ちゃんへの影響が有るか無いかが大事だということ)を、今一度冷静になって、考えてみてくださいね。

そうすれば、局所麻酔のお薬についても、同様だということがご理解いただけるのではないでしょうか?
・・・ん?もしかして、まだご理解いただけませんか?
産科領域つまり分娩時の会陰切開や縫合時は、局所麻酔のお薬を20ml以上使用することもあります。
帝王切開では腰椎麻酔や硬膜外麻酔をかけていても、直ぐに赤ちゃんにおっぱいをあげているという事実・現実があるのは過去記事に書いてある通りですが(その点はこのブログの読者さんならば有る筈の知識として)ご存知ですよね?
ということは、どう考えても歯科領域で(最大どのくらい使用されるのかということは歯科のドクターに確認してもらったらいいのですが)使用する局所麻酔のお薬がそれより多いとは考えられませんから、心配ないと考えて差し支えないということです。

折角記事を読んでいただいているのですから、しっかりと読みこなし、丸ごと活用しなくては勿体ないでございます。

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2009年11月19日 (木)

どこでケアを受けられますか?

誰も好き好んで、おっぱいトラブルを抱え込むのではありません。
無知と根拠のない過信が、症状を悪化させます。

おっぱいに躓いた時、あなたはどこでケアや相談を受けますか?
「里帰り出産なんで、母乳外来とか助産院とか、どこに罹ったらいいのか分からない。」はブッブーです。
なぜなら、出産前日に実家入りしたわけじゃないでしょう?
時間はあるのだから、万一に備え、おっぱいが上手くいかない場合の避難経路を確保しておきましょう。
土地勘がない方も、保健センターに問い合わせれば、まず大丈夫です。
まちの何処に、ケアや相談に対応してくれるトコロがあるのか、予め確認しておきましょう。
出向かねばならないのか?
家庭訪問してくれるのか?
料金はいくらか?時間は1回何分なのか?
曜日が決まっているのか?

絶対に妊婦さんのうちに確認しておいてくださいね。
そうして一度は乳頭・乳輪チェックをしてもらい、ケアの方法を教えてもらっておきましょう。
退院後にこんな筈ではなかった・・・と後手に回らなくても良いように。

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「泣いたらおっぱい」では遅いのか?

赤ちゃんが「泣いたら」おっぱいを飲ませるは基本です。
もちろん、おむつをチェックし、必要ならば交換したり、あやしたりすることは言うまでもないですが。
でも、それでも泣きやまなければ、やはりおっぱいをあげましょう。

 

但し、赤ちゃんにとって、泣くのには何かのサインを表していることは確かでしょう。
おなかが空いた、寂しい、暑い、寒い、苦しい、痛い、気持ち悪い、眠たい、退屈、怖い、痒い、遊びたい、お風呂に入りたいなどなど、様々なことを訴えかけているのでしょう。

 

時には不可抗力で赤ちゃんが泣いても迅速な対応が出来ないこともあるでしょう。
(たとえばお母さんがWC中とかで、お家の方がどなたもおられない時。)
それでもそういう場合でも、出来る限り早目に対応して泣きやむようにしてあげてください。
何故かというと、泣くことはそれだけで赤ちゃんはかなりのエネルギーを消費するからです。
それから、ギャン泣きをする間中、赤ちゃんは空気を飲み込みまくっているので、授乳後に吐乳しやすくなるからです。
また、赤ちゃんが泣くことの意味として、おなかが空くということのサインとしては、かなり追いつめられたというか、遅めのサインなのですね。
泣き過ぎるとおっぱいに吸いつけなかったり、吸い付くまでに疲れてしまって、必要な量のおっぱいを飲まないうちに眠りこけてしまうこともあるのです。
まだ、泣いていなくても、起きていて、お口パクパク、舌ペロペロしていたら、早過ぎるとは思わずに、「これもおっぱいちょうだいのサインだな。」と捉えて飲ませてあげましょう。

 

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お茶を摂取すると、良いことって?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「お茶を摂取すると、良いことって?(改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください

以下、過去記事。

お茶を摂取すると、良いことがあります。
何ですかって?
まず、お茶は糖分を含まないから、虫歯リスクの心配のない飲み物です。
しかも、特別に高価なお品を求めなくても大丈夫です。
お茶には抗酸化物質であるポリフェノールの一種であるカテキンが含まれていることをご存知でしょうか?
そう、カテキンは天然の抗菌成分でもあるのですね。
ということは、離乳食(お食事)の後に飲むだけではなく、普通の含嗽や歯磨きに積極的に取り入れてもらうと、有効なわけです。

フッ素を塗った後30分間だけは、含嗽も飲用もNGですが、それ以外は全然OKです。
毎日飲むものだと思いますので、手軽ですね。
大人にも応用してもらっても良いと思います。

出がらしは、フライパンで炒って、カラカラにして、10cmくらいの長さに切った牛乳パックに入れたら、脱臭効果が期待できるし。
試してみる価値はあると思います。

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2009年11月18日 (水)

おっぱい重視の病産院の選び方

おっぱい重視の病産院の選び方について、具体的にしてみたいと思います。
あっ、でも、これはあくまでもSOLANINの意見ですからね。

まず、「ここで妊婦検診を受けて、大丈夫か?」という指標ですが、外来の看護師さんや助産師の身なりを見てください。
☆ 白衣(カラーのトコロもあるのでユニフォームというほうが適切ですが。)に清潔感がありますか?
☆ ワンピース式ならば、ストッキングが破れているのを平気で履いているのは論外だし、白い網タイツや柄入りなどを仕事着に選択するのは変です。
☆ 同じく、メイクがド派手だったり、巻き髪・盛り髪で、アゲ嬢みたいな看護師さんや助産師も言わずもがな・・・です。
☆ 手元をみてください。付け爪やマニキュア、指輪はしていませんか?
看護師さんや助産師の手は、清潔第一です。
飾り立てた手で、有効な手洗いや除菌は不可能です。
もし、「YES」ならば、感染対策がNGな施設であるということを、院長自ら宣伝しているようなものです。(職員への指導が行き届いていないということですから。)
考えてみてください。
飾り立てた手であなたの赤ちゃんを触られたら、赤ちゃんが怪我をするかもしれませんね。
飾り立てた手で、乳房ケアを受けたいですか?「NO」ですよね?
・・・まぁ、ここまでは、一般的なことですね。
★ 病産院内のあちこちにミルク屋さんのグッズが蔓延していませんか?
ミルク屋さんのポスター、パーセンタイルグラフ(赤ちゃんの身長・体重の発達曲線の書いてあるあのグラフです。)、靴ベラを架けるフック、ドクターの使用しているボールペン、問診票を挟んであるバインダー、入院患者さんが使用するポット、授乳クッションなど、ありとあらゆる物品にミルク屋さんのロゴやマスコットキャラクターが使用されたものを使っていませんか?
★ 出産されたお母さんにはルーチンで調乳指導が行われていませんか?
★ 出産されたお母さんにケーキやお餅などのおやつタイムがあるのはNGです。
(理由は説明しなくても分かりますよね?読者さんだったら・・・)
★ 赤ちゃんの1か月健診の際、栄養士さんによる「栄養指導」があるのはいいことです。
ただ、その栄養士さんの所属が院内ならばOKですが、ミルク屋さんからのハケンだったらNGです。
自社製品のさりげない売り込みのセールスを「栄養指導」の名のもとに行っておられるからです。
病産院が“ミルク屋さんに軒を貸すこと”の意味を、悟ってください。
★ 退院時のお土産に粉ミルクや哺乳瓶・消毒セットなどがもらえる病産院はNGです。
★ 同様に、退院後の育児サークル活動をされるのはいいことです。
しかし、離乳食教室などの場で、ミルク屋さんからのハケン栄養士さんが参加されると話は別です。
ベビーフードだけではなく、必ずミルクのセールスをこれでもかというくらいなさいます。「ウチは完母なんで・・・」と言っても、「完母に拘るあなたの考え方は、偏屈ですよ。」とか「あなたが病気になったらどうするんですか?」など、洗脳まがいのトークは常態化しているようです。
★ マタニティー教室で、おっぱいのことをきっちり指導してくれますか?
妊娠中のお手入れのやり方を教えてくれますか?
妊婦検診中におっぱいチェックがありますか?
★ 産後の母子同室は何時間後からされてますか?
(直後からがベストです。)
★ 赤ちゃんが眠りこけていたり、上手く吸いつけなかったら、助産師が手伝ってくれますか?
★ 帝王切開だったら、お母さんが身動きできない状態の場合、赤ちゃんをお部屋に連れてきて、授乳介助をしてくれますか?
★ 赤ちゃんに問題がないのに、「帝王切開の方のおっぱいは産後4日目から。」とか、訳分からないくらい長期間、赤ちゃんを拉致られたりしていませんか?
★ 仮に直母が難しいなら搾母のやり方を教えてくれますか?
★ 大幅な体重減少や脱水による熱発、低血糖など医学的適応で補足が必要だとして、いきなりミルクではなく、糖水や白湯や搾乳優先にしてくれますか?
★ 赤ちゃんへの補足には小さいカップやシリンジ、スポイド、スプーンなどの哺乳瓶以外の方法をとってくれますか?
★ 母乳外来が常設されていますか?(困りごと、心配なことがあったら相談・ケアを受けられるトコロが無いと・・・ね。)
★ 病産院からもらう出産準備用品リストに哺乳瓶やおしゃぶりが書いてないか、(  )付きになっていますか?
安易に哺乳瓶やおしゃぶりを使わないようにという指導があるのはいいですね。
(乳頭混乱防止の意識が徹底しているか、そこまでの認識が無いかの違いがこれで分かります。)

・・・思いつくままに書いてみました。
他にもあるかもしれませんが。
最近の病産院はバースプランを書かせてくれますが、母乳育児関係の記入欄がなければ、用紙の余白に上記★の項目を書くのも医療者の自覚を促すのにいいかもしれません。

上記★の視点であなたの病産院をチェックすることをお勧めします。
産後の母乳育児に於ける「こんな筈ではなかった・・・」を撲滅するためにも。

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西原式離乳食について

西原式離乳食について、SOLANINが知るきっかけになったのは、2年前富山で開催された母乳育児シンポジウムで、とある衝撃的な発表を聞いたことからでした。
そこでは西原式という名称はなかったのですが、会場のザワザワから西原式のことだということが分かったので、念のため帰宅後検索したら発表の内容がきっちり当て嵌まったということですが。

さて、かいつまんでキーワードになることを書きだしますと以下のようなことが挙げられます。
「2歳半までは母乳ミルク以外のモノを与えない。」
「与えていても直ぐに中止する」
「カラダを冷やすものは摂取しない。」
「鼻呼吸を促すためにおしゃぶりを継続的に使用する。6歳くらいまでは使うと良い。」
「コップやストローは使用しない。」
「免疫力を高めるために、アトピー予防のために上記のことを実践すると効果がある。」
・・・など元東京大学の医学博士である西原センセイの育児法は、EBMの観点から正しいと断言できるのか?
途中から西原式を導入してお子さんの体重が激減して、発育不良になった症例の報告などがあることを知りました。

上記の項目全てが間違っているとか、おかしいとは思いませんが、極端すぎやしないか?という印象があります。

仮に乳児期から保育園に入園させるとして、実際に食物アレルギーがあり診断書の提出でもない限り、他「のお子さんと全く別メニューを毎日作って食べさせてくれと申し出られても、それこそモンスターペアレンツだ!」と却下されるか、「制限が多過ぎて、とても当園では受け入れ困難です。」と入園自体をお断りされるのがオチでしょう。
「そこまでしなくてはいけないものならば、お仕事辞めて家庭内で実践されたらいかがですか?」くらい言われちゃうかもしれません。
お子さんにしても、親御さんの意向だけで、来る日も来る日もみんなと同じものが全く食べられないということは、かなりのストレスになることでしょう。

もちろんアレルギー予防は大事です。
かつてのように4か月からとかの早過ぎる離乳食開始や離乳準備食は不要であることは確かです。
でも、西原式を実践したら、絶対にアレルギーが予防できるのか?
西原センセイは「出来る」旨仰いますが、実践者がまだ少ないのか、データ的、若しくは論文としても公式的発表は検索できませんでした。
(ご著書には体験談的な発表はあるようですが。)
SOLANINがたまたま知らないだけで、西原センセイは医学博士なのですから、論文形式で発表されていて、小児科領域では認知されておられるのかもしれませんが。

それと併せて、子どもの発達には問題が生じないのか?(生じた症例が発表されたので、生じないとは言えなくなったわけですが。)
なので、個人的には全面的賛成とは言い難いです。

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2009年11月17日 (火)

おっぱいは水みたいに薄くなりませんよ。

ミルク育児全盛期の古い知識を振りかざす困った人達はブログタイトルのようなことを仰います。
半年とか10か月とか1年とか、好きなことを仰っています。

では何故そういうトンでも情報を流す輩が後を絶たないのか?
ギモンに思いませんか?
そう,それはお母さんがおっぱいを長くあげると困る人達からのネガティブキャンペーンなんですな。(なんか身も蓋もない表現になってしまいましたが・・・)

おっぱいの成分は未熟児さんには未熟児さんに、満期産児には満期産児に合ったおっぱいが出てきます。
月齢が進むと、若干組成が変化しますが、大きな変化はありません。

ただ、赤ちゃんはドンドン成長されます。
カラダも大きくなります。
起きて過ごす時間も長くなります。
運動エネルギーによるカロリー消費も増えてきます。

そうすると1日の哺乳量が、1.5リットルくらい必要になってきます。
さすがにそこまでの分泌は難しいし、仮におっぱいが分泌され、飲んでくれたとしても、胃の腑に収まりきりません。
よしんば飲んでも、吐き戻しの連続になってしまいます。

そうして、月齢が進めば歯も生えてきます。
赤ちゃん自身が噛みたいという欲求も出てきます。
だから離乳食が始まるのです。
おっぱいが水みたいに薄くなるから栄養分が足りなくなるからって訳じゃないのです。
みなさん誤解しないでね。

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WHOの見解では、妊娠中の乳頭・乳輪ケアは必要ナシですが・・・

この14~15日BFH連絡会議に参加してきたSOLANINです。
全体会の後、分科会という形式でした。
私以外の★病院の職員は『ちょっと早く生まれた赤ちゃんの母乳育児支援』の方に参加したのですが、私は『乳房ケアを考える』の方に参加でした。

そこで改めて聞かされたのですが、WHOは妊娠中の乳頭・乳輪ケアは必要ナシと言う見解を出しているとのことでした。
日本は情報発信力が今一つなので、どうしてもこういう国際基準的な話になると、蚊帳の外というか、欧米主導の考え方に飲みこまれるような印象が強いです。

あちらさんの論理としては、授乳というのは家族的な経験的なことで、例えば何百年前、何千年前にそういうケアをしていたのかと言えば、答えはノーである。
ラッチオンやポジショニングを正しくすれば、おっぱいが飲めないということは無い。
・・・と、まぁ、こういうことを仰るわけです。

はい、確かにそうですね。
ヒトは哺乳類ですからね。
でも、では何故おっぱいが上手くいかなくて悩んでいるお母さんが多いのか?
それは、現代ならではこそ、大昔とは異なる生活スタイルだからこそ、変わることがあるのではないか?ということを私は常に感じてきました。
母乳育児支援をしている助産師が共通して思っているのは、ブラジャーの初装着の低年齢化と晩産化が乳頭・乳輪のコンディションを悪くしているのではないかという疑問です。
年々乳首が硬くて伸びなくて・・・という方が増えています。
ティーン用ブラジャーでもワイヤー入りのが普通に販売されてます。
そういうのは乳頭・乳輪を常に押さえつけるし、乳房も締め付けます。
第一子出産までの期間が一昔二昔前よりも長期化しているのは確かですし。

閑話休題。
例えば乳頭形態異常が判明しても「妊婦さんがそれを指摘されることで自分のカラダの自己評価が低下するから、その点を慮って何もしない。」という考え方があります。
誰も妊婦さんを傷つけるつもりはありません。
でも、このまま放置したら、ほぼ確実に母乳育児で苦難が待っていて、マタニティーブルーになっちゃうかも?ということが予測されるとしましょう。
だけど今からケアをすれば、妊婦さんの意識を変えれば、産後の悪い予測を覆すことは充分に可能だったら、私は率直に伝えても良いのではないかと考えます。

全ての妊婦さんに妊娠中の乳頭・乳輪ケアが必要ではないことは分かります。
例えば上の子さんに妊娠中でも授乳しているならば、少なくともそういう方は不要ですもんね?

ケアっていうと、いきなり何かやるイメージがありますが、そうではなく、まず乳頭・乳輪の観察(チェック)することは、言ってみれば先天性代謝異常検査を受けてスクリーニングするようなモノなんです。
その段階で問題ありならば、精密検査に進むように、篩(ふるい)に引っかかれば、個別指導していく・・・ということですね。
「こんな筈ではなかった。」というお母さんを一人でも少なくするための乳頭・乳輪の観察(チェック)・・・

それはあってもいいんではないかと思います。
もちろん乳頭形態異常でも、産まれてから努力されたお母さん、自分ひとりで頑張って克服されたお母さんはおられるでしょうが。
きっとそれは手探りで艱難辛苦の道だったのではないかと思われます。
WHOの見解、みなさんはどう思われますか?

 

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2009年11月16日 (月)

最近は新生児の血液型を調べない理由。

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「最近は新生児の血液型を調べない理由。(若干改訂版)公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。


以下、過去記事。

昔から、話のネタが尽きて何を話していいか分からない時に、血液型の話をすると盛り上がると言われます、
まぁ、それは多分に相性や性格を「占う」ということなのでハッキリ言ってお遊びですが。

さて、最近の病産院は生まれたての赤ちゃんの血液型を調べないトコロが殆んどになってきています。
数年前までは★病院でもサービス的に調べてはいましたが、適切でないということで止めました。
生まれたての赤ちゃんの血液型を調べない理由をご存知ですか?

正確な血液型の検査を行おうと思ったら、赤血球に抗A抗体と抗B抗体を反応させて調べる「表検査」と、血清に抗A抗原と抗B抗原を反応させて調べる「裏検査」の両方の結果を出さないと、意味がありません。

ところが、新生児はこれらの抗体が無いので、仮に「裏検査」を強行しても、何も出て来ないのです。
言い方を変えれば、新生児は腸内細菌が幼児や大人とは異なりますので、まだ抗体が無いから「裏検査」というものが、実施できません。

血液型には様々な分類というか型がありますが、一般的に有名なのはABO式ですね?
A型は、B抗原に対する抗体を持っています。
B型は、A抗原に対する抗体を持っています。
AB型はAとB両方の抗原を持ち、AとB両方の抗体を持っていません。
O型はAとB両方の抗原は無く、AとB両方の抗体を持っています。
・・・このあたりの知識はお持ちでしょうから、詳細は割愛しますね。

つまり、血液型を調べたと言っても、検査が半分しか出来ていないのに、「●型です。」と断定するのは無責任だしおかしな話になってしまうのです。

中には心配性の方もおられるでしょう。
「事故に巻き込まれたり、手術が必要になるような万一の時、輸血とかが必要になったとして、血液型検査が間に合わなかったらどうしよう?」と。

でもね、輸血が必要な事故による損傷や手術では、親御さんの口頭発言(うちの子は●型です。とか。)を鵜呑みにすることは100%有り得ません。
輸血が必要ならば予め交差試験もします。
その結果は直ぐに出るものですから、「間に合わなかったら・・・」ということがありません。

生まれたての新生児に痛い思いをさせて、結果が出せない検査だから止めましょうということになったんですね。

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2009年11月15日 (日)

おっぱいが上手くいかないと、マタニティーブルーになり易い?

そうですね。
それはあると思います。
他のお母さん方のおっぱいは上手くいき、自分ひとりが上手くいかないというか、取り残されてしまったような気がすると言われる方に時々遭遇いたします。
もちろん、客観的に見れば、そうでもないことが殆どですし、上手くいかないとしたらそれは何故なのか?という理由は、お母さんの傍にいる助産師だったら分かると思います。(解決策も・・・)
どっぷりブルーになると、ボロボロ泣いてしまうお母さんもおられます。
でも、スタッフの援助を受けながら、おっぱいが軌道に乗り始め見通しが立てば、途端に元気百倍になられ、笑顔が見られるようになります。

妊娠中からの乳頭・乳輪ケアはWHOは必要ないと言っていますが私はそうは思いません。
産後シャカリキにならなくても、妊娠中からの積み重ねがモノをいうことを、私は何人もの褥婦さんから学んでいます。
産後はともかく、産前は違うんです。
備えあれば憂いなしってことです。

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外出する時、母乳は不便?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「外出する時、母乳は不便?(若干改訂版)公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。


以下、過去記事。

あ~。
それってよく聞かれるんですが、私は真逆だと思います。
外出って言っても、この場合、近くのスーパー迄・・・とかではなく、もう少し時間のかかるトコロですよね。
例えば高校の同窓会とか、友人の結婚式とか。
洗浄・消毒などの手間や必要物品のあれこれを考えても、おっぱいなら何も要らないですからね。
ランニングコストも特にかからないし。

でも、あなたは誰かに預かってもらうために赤ちゃんを育てているのですか?
年に何回かあるイベントのために、普段は必要もないのに、その日に備えてミルクに慣らすのですか?

おっぱいをあげている時期こそ、リフレッシュは大事ですから、可能であればどんどん参加した方がいいと思います。
ただ、月齢にもよっては預かり先でミルクにしてもらわなくても離乳食で何とかなるかもしれないので、そこまでしなくても・・・と思います。
離乳食前の月齢の赤ちゃんであっても、ミルクの前に搾乳の活用を検討してほしいですね。
外出時のお母さんは、頭から赤ちゃんを置いて出かけるということはとっぱらかって、一緒に出かけるのがいいです。
未婚の友人に赤ちゃんを見せるのも、何かの役に立つかもしれません。
もちろんいきなり、大勢の人に囲まれると連れて行った赤ちゃんもビックリして泣き止まなくなるおそれがあります。
予めその日は何があるのか?ということを赤ちゃんに説明しておきます。
(旦那さんはそんな奥様を快くお家から送り出してあげてくださいね。)

きっと、誰かに見てもらって、リフレッシュしても、ココロのどこかで赤ちゃんのことを気にしているあなたがいると私は思います。

違いますよね?

 

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2009年11月14日 (土)

おっぱいをあげている奥様の連れ合いさんに聞いてほしいこと。

あなたの奥様は今とても大事なことを毎日昼夜を問わず、頑張って行っておられます。
赤ちゃん(お子さん)は、しっかり抱っこして、目を見て語りかけて、おっぱいを飲むことですくすくと育たれます。
それでも、もしかしたら、ミルクだけにした方が奥様が自分に振り向いてくれる時間が増えるのではないか?と思われるかもしれません。
ミルクだけにしたら夜中の授乳も代わってやれるのに・・・と思われるかもしれません。

でも、あなたの奥様はきっとそれは望んでおられません。
あなたの奥様は毎日あなたとの間に授かった赤ちゃん(お子さん)を懸命に育てておられます。
そんな奥様があなたにしてもらうことで、一番嬉しいことは何でしょう?
嬉しいことの価値観は人により違うこともあるでしょうがこと子育てに関して共通して言えることは、日々頑張っておられるあなたの奥様を認めて感謝して労うことではないでしょうか?
我が子だからこそ、頑張れるんです。
お母さんが赤ちゃん(お子さん)のお世話をすることは当たり前ですが、大変なことなんですよ。
「俺だって仕事が・・・」なんて、口を尖らせて言わないでね。

そんなこと言ったら、(聞いたら)奥様はがっかりします。
了見の狭いどうしようもない男だと落胆します。
一生そうしろとは申しません。
せめて授乳中だけでもいいから、懐の深い人になってくださいね。
お節介なSOLANINからのお願いです。

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1歳代以降の子どもの卒乳について改めて考えました。

1歳代以降になると、おっぱいは(もちろん栄養や免疫の要素はこれまで通りにあるものの)精神安定剤的な要素が重視されるように思います。

例えば職場復帰後もおっぱいをあげておられると、お母さんと離れている時間が寂しくても、ワーキングママの子どものココロを埋め合わせるのがおっぱいだったりします。
簡単には手放さないでほしいなと思いました。

では、専業主婦の方だったらどうなのか?
少なくともおっぱい星人の子どもがお母さんと離れることは殆どないですね。
こんなご時世ですから、ひとりでご近所さんに遊びに行くこともないでしょう。

ある日ふと、1日べったりお母さん独占状態で過ごせる子どもにとって、おっぱいってどんな存在なんだろう?と思いました。

★病院では1歳代~2歳代のお子さんとお母さんも、しばしば母乳外来に来られます。
お母さんの相談にのっている間、お子さんははとてもリラっクスしておられます。
おもちゃで遊んだり、絵本を見たり、ゴロゴロしたり・・・自宅同様です。
で、合間におっぱいをちょいっと飲みに来るのです。
2~3回クチュクチュして笑いながら離れて、また遊んでおっぱい・・・の繰り返しっていうパターンが結構多いです。
約1時間の所要時間中に8回くらいおっぱいのちょい飲みをするお子さんも稀ではありません。

そんな光景を見ていると、そのお子さんにとっては何だかおっぱいが娯楽というか趣味のように思えてくるのです。
そんなお子さんに日々対応するお母さんは、大変ではないかと心配になります。

しかし、大抵はなんら困った風ではないので、その母子にとって問題が発生していなければ、“有るがまま”でいいのだろうと私は思います。

ただ、少数派ですが、挙児希望のお母さん(お父さんも・・・)がおられます。
そういう方に限って(?)上手にお子さんを育てておられるし、判で押したように月経が再来していません。
きっと、ちょい飲みの日々なので、卵巣機能が冬眠状態なのでしょう。
旦那さんとの人間関係は・・・特に問題なさそうです。
かえって忙しくても子育てに協力的な旦那さんだったりします。
だけど、月経が再来しない・・・そうなると排卵も難しいでしょう。

そういう場合は自然卒乳で次のお子さんをというのはやはり厳しいのかな?言い聞かせ卒乳の方が希望に添えるのかな?と思い、最近はそのように助言しています。
どのように決断されるかはご夫婦で相談して決めるべきことなので、あくまで助言ですが。

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2009年11月13日 (金)

おっぱいとお薬/その30『レンドルミン』『マイスリー』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その30『レンドルミン®』『マイスリー®』(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

『レンドルミン』も『マイスリー』もベンゾジアゼピン系の催眠薬です。
おっぱいにも分泌はしてきます。
可能であれば内服せずに済めばいいのですが、指示量を守ってかつ常用しなければ、母乳育児は継続できます。

気を付けるべきことは、赤ちゃんが嗜眠状態にならないかということです。
元気で体動活発で哺乳意欲も旺盛ならば問題ないです。

そうそう、これらのお薬を内服した後は、自動車の運転をしないようにお願いします。

我が家のインフルエンザ感染対策

猛威をふるうインフルエンザ、なのにワクチンの接種もままならず、ストレスのたまる今日この頃です。
過去記事をご覧になった読者さんは既にご存知かと思いますが、普段は進学を機に寮生活を送っている長女が9日の夕方にインフルエンザ感染か確定し、引き取りに行き、現在は自宅で療養しております。

家族は「濃厚接触者」ということになりますが、旦那の職場はこういう事態になれば自動的に1週間出勤禁止になるという規定があるとかで、今日でお休み4日目です。

長男・次男はそれぞれ学校・バイトなどをこなしていますが、スイミングはレッスン強制休みとなっています。

私はこのような職業なので、タミフルを予防投与されました。
1日1カプセルで5日間内服することになりました。
9日に長女をお迎えに行くまでに最初のタミフルを内服したので、今日の午後に最後のタミフルを内服することになります。

幸い長女はリレンザが効奏したのか、翌日には37度台に解熱してきました。
12日には36度台の平熱になりました。
今残っている症状は、関節痛・頭痛・咽頭痛のみです。
下痢も収まり、食欲も旺盛で、もしかしたら里帰り中に太ったのではないか?というくらいです。

さて、まだ油断は出来ませんが、感染対策として実際にやってみて効果があるのではないかということを書きだしてみます。(順不同)
☆WC/洗面の使用場所を区分けする。(1Fと2Fにそれぞれあるので・・・)
☆食事は病室に配膳する。終わったらケータイで連絡してもらいドアの外に置いた食器を片づける。
☆止むを得ず長女の病室に入る場合はマスク・使い捨てゴム手袋装着とする。
退室時はマスク・使い捨てゴム手袋は廃棄する。
☆廃棄用のごみ箱は蓋つきとする。
☆いつもより念入りに帰宅後は含嗽・手洗いを行う。
☆アルコールジェルを多用する。
☆帰宅後と外出前はイソジンガーグルを滲み込ませた綿棒で鼻腔を消毒する。
☆長女にも病室のあるフロアーでも、手の触れたところはアルコールガーゼで清拭してもらう。
☆長女は病室でも出来るだけマスクをしてもらう。
☆長女は病室を1日に何回か換気する。
☆長女の入浴は最後とする。
☆意味なく顔特に目や鼻の下を指で擦らない。
☆長女の使用したタオルを間違って使用しない。

以上です。
殆ど感染症の患者さんが入院された時の扱い同様です。
長男・次男は長女に直接出会うことがまずありません。
旦那もそうです。
きっちりやるべきことをやっているので、まるで感染る気がしません。
万一ここまでやって感染ったら運が悪いのでしょう。

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離乳食を食べないと栄養失調になる?(6か月)

厚生労働省が出している『授乳・離乳の支援ガイド』を読むまでもなく、生後(5~)6カ月頃になれば離乳食がスタートするかと思われます。

初っ端から食べっぷりの良い赤ちゃんもおられれば、「止めて~。」という風に舌で押し返してお口から出してしまう赤ちゃんもおられます。

離乳食を食べさせる意義については「栄養の補給」「咀嚼能力を助長」「食べる楽しみ」など様々なことが挙げられます。
しかしながら、「栄養の補給」というのは嘘ではないのですが、さほどのものではありません。
「食べ物には色々なモノがあるんだな。」ということが分かってくれたらいいのです。

時々、赤ちゃんの食があまりにもか細いので、なかなか食べ方が少ない場合、余計にイライラが募ることがあります。
「頑張って手作りしているのに・・・」と思ってしまうとまなじりを決して、怖い顔で食べさせようとしてしまいがちです。
そうなると、赤ちゃんも「いつも優しいお母さんが怒ってるぞ。怖いなぁ。こんなモノ食べたらいつもの美味しいおっぱいが飲めなくなるぢゃないか!」と感じてしまい余計に食べなくなってしまうのです。

「まだ、パクパク食べる時期ではないのだなぁ。」とのんびり構えていてください。
肩のチカラが抜けたくらいの方が、食べるようになってくれますよ。

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2009年11月12日 (木)

ばっかり喰いをします。(困)

離乳食を食べてくれるようになったと喜んでいたら、ばっかり喰いに嵌る赤ちゃんがおられます。
私事ですが、ウチの次男は完母なのに比較的良く食べる赤ちゃんでした。
7か月半ばで丁度歯が4本くらい生えた頃から1歳くらいまでやたらとメロンばかり食べたがり、果物は全てメロンという状態が約5カ月も続きました。
今風に表現すると、食のマイブームってヤツなんでしょうか。
新生児の頭よりも大きい網目のついたメロンを食べまくりました。
10か月頃にはメロンを真っ二つに立ち割って、種を取り除いたものを、スプーンでかっぽじって食べてました。
そうです、ほぼ毎日飽きもせず一気にメロン半玉食べてしまうのでした。
途中で食べさせないでおこうと量をセーブすると、ご近所さんから虐待を疑われかねない大音量で泣き叫びます。
で、止むを得ず食べさせる・・・の繰り返しでした。
おっぱいはがっつり飲みます。
離乳食も食べます。
どうもメロンは別バラだったようです。
夏場はともかく、冬場にメロンは高価なのでホントに困りました。

このように赤ちゃんはある一定の期間、食のマイブームが訪れることがあります。
恐らく、食べ物の味を記憶し堪能するのでしょう。
マイブームが終われば、「もしかして嫌いなの?」というくらい、食べなくなります。

次男は乳児期以降はすっかりメロンは食べなくなりました。
今もメロンは食べないですね。
きっと、一生分のメロンを乳児期に食べ尽くしたんだと思います。
赤ちゃんの嗜好は変化します。
ばっかり喰いでもあまり神経質にならなくてもいいですからね。
マイブームはやがて終焉を迎えますから。

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2009年11月11日 (水)

抱っこすると反りかえります。なぜ?

生まれた時に生じた骨格のゆがみや脳神経系の異常のある赤ちゃんはよく反りかえります。
しかし、そんなことは全く無縁の赤ちゃんも反りかえるのをよく見かけるのも事実です。
何なんでしょうか?

私が遭遇する赤ちゃんでは、たくさんおっぱいやミルクを飲む(飲まされてる?)赤ちゃんにこういう傾向が強いような印象を受けます。
例えば満腹中枢未形成な生後3カ月目位までの赤ちゃんですと、特に哺乳後は横抱きをしたら物凄く嫌がります。
「まだ、頸も据わっていないのに・・・」と心配されるお母さんもおられますが、立て抱きにすると大抵はご満悦です。
泣いていても泣き止みます。(おなかが空いていたら泣きますが・・・)
立て抱きにしてもやはり反りかえるのですが。

電燈が点いているとさらにじっと見つめます。
瞬きなしで目が疲れないかというくらい見つめます。
おばあちゃんはそんな赤ちゃんを見て「電気が明るいのが分かるようになったのかな?明るいのが好きなのかな?」とか仰います。
確かに赤ちゃんは明るい方向を好んで見ようとする習性があります。
しかし、電燈が点いていなくても、天井を穴のあくほど見つめますし、電燈とは無関係なのか?ということも示唆されます。

これはいったいどういうことなのかと申しますと、たらふくおぱいやミルクを飲むとおなかが苦しくなるのです。
それで不機嫌にもなるし、反りかえることで、胃が下垂するというか、横隔膜にくっつきにくくなります。
つまり、しゃっくりが出にくくなり、出ていても止まり易くなるのですね。
きっと、赤ちゃんは「たくさん飲んぢゃって苦しいけど、反りかえればカラダがラクだなぁ。」ということを毎日の生活から体験的に考察しているのでしょう。
真相はそのあたりかと思われます。

哺乳量の調整が自分で出来るようになったり、運動機能の発達で、自分でラクな良い姿勢がとれるようになったら、反りかえりは自然消滅してきます。
「抱っこしたいけどウチの赤ちゃんはいつも反りかえるから抱っこのしにくい子で・・・」という場合でも、気がつけば抱っこのしやすい赤ちゃんに変わってきます。
「よく泣く、すぐ泣く」タイプの赤ちゃんであっても、抱っこがしやすくなる頃には今よりもお付き合いし易くなってきますよ♪

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歯磨きの習慣はいつからにする?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「いつ頃から歯磨きを習慣にしていけばいいの?(改訂版) 」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

 

歯磨きは歯が生える頃にはスタートして、(歯歯磨きが嫌いにならないよう)躾をしなくてはならないでしょう。
まずは食べた後、お口の中に歯ブラシを入れることに慣れてもらうことが重要です。
不自然な姿勢では歯ブラシがお口の中であちこちにぶつかってしまうので、厭になることが多いです。
赤ちゃん(お子さん)が厭がらなければ、寝かせ磨きが一番良いのですが、どうしても厭ならば、立って磨かせるのでもかまいません。

注意していただきたいのは、歯ブラシを持つやいなや磨き始めるのではなく、まずはお口の中を「観察」してください。
生えてきた歯の本数・歯の汚れ具合・口臭などをチェックします。

「観察」の後に奥歯(生えている子は・・・です。)から磨き始めます。泣かれたり暴れたりされると、「早く磨かなくては。」と焦りますが、急いでやると、上記のようになりますので良くありません 手早く歯磨きをするのは、赤ちゃん(お子さん)が協力的になってからです。
協力的になると、赤ちゃん(お子さん)自身がスキンシップ感覚で受け入れられるようになってきます。

お母さんの百面相や歌を歌う、お話をする(物語)のも良いですね。
お口の中がスッキリするねと声掛けをするのもお勧めです。

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妊娠中に授乳すると流産する?

★病院では経産婦さんの相当数が妊娠中に上の子さんにおっぱいをあげておられます。
妊娠中は乳汁分泌が低下したり、味が変わったりすることから、お子さんの方から飲まなくなることもあります。
また、半分くらいの妊婦さんには吸啜時に乳房痛が起きるので、意識的に吸わせる回数を少なくしたり短時間で切り上げたりされることもあるので、なし崩し的に卒乳になることもあります。

その一方、何があろうともおっぱいが大好きで止められないお子さんもおられ、多様性があるものです。

さて、タイトルにあるテーマですが、どうしてこういう迷信が流布しているのでしょうか?
迷信・・・といってはキツい表現になりますが、「妊娠中に授乳していたから流産した。」という因果関係があるという研究や実例の蓄積は実は未だにないのです。
「ええっ、自分の罹っている産婦人科のドクターは断乳派だから、妊娠中に授乳なんてご法度だと思ってました。」というお母さんかなり多いと思います。

ではなぜ、そんなことが定説のように言われるようになったのか?
私なりに推理したいと思います。
産褥期は進行性変化として乳房の拡張・乳汁の分泌ということが挙げられますが、それと同時に退行性変化として子宮収縮・悪露の排出ということが挙げられます。
つまり、おっぱいを吸わせると子宮が収縮するのを助けるはたらきがあるのです。
それは正しいのです。
だけど、それが頭から離れない医療者が「ということは、妊娠中に授乳したら子宮が収縮して流産するのではないか?」と思ったのでしょうね。
なので、「責任を問われたら大変だ。」「最近はなんでも訴訟にされてしまう。」という保身が先走ってしまい、「リスクでなくてもリスクになりそうなことは止めてしまおう。」「羹(=あつもの)に懲りて膾(=なます)を吹く。」ということになってしまうんですね。

妊娠中といえども、正常な経過を辿っていれば、危険な既往歴が無ければ、無理やり止めなくてはならないものではないのです。
正常でない経過というのは、切迫流産や切迫早産で入院している場合、重症の妊娠高血圧症候群になっている場合などです。
妊娠経過が正常でも、双子ちゃんを妊娠している時、逆子が治らない場合なども授乳は中止した方が良いと思います。

これはすべての方に知っておいてほしいのですが、人種や民族に関わりなく女性はおよそ妊娠5回に付き1回は流産しても生き物として止むをえないという現実があります。
つまり、おなかの中で途中で心音が停止したり、下腹痛・出血と共に胎児がお母さんのおなかの外に出てきてしまうことがあります。
絶対安静でこれ以上は望めないくらいの最先端の治療を受けても、どう頑張っても産まれてきて元気な産声をあげることが不可能な生命がおなかに宿ることがあるのです。
不可抗力ということなんですね。
たまたまそれが授乳と重なったら、「それ見たことか!」と謂われなきバッシングを昔はされたのですね。
それが未だに尾を引いているということなんですね。

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2009年11月10日 (火)

ペチャパイは定期的に乳房マッサージしないとおっぱいが出ない?

答えを書きます。
産後、「定期的な乳房マッサージを受けないとおっぱいが出ない。」なんて、全くそのようなエビデンスはございません。
ペチャパイだろうが、ナンだろうがおっぱいは出ます。

それより大問題なのは、ペチャ乳頭(=扁平乳頭)です。
妊娠中からしっかりめに乳頭・乳輪マッサージして柔らかく伸びやかにしてください。
出来れば妊娠前から『ピペトップ』などで、乳頭の持続的吸引をしておくのが望ましいです。
陥没乳頭でなくても、扁平乳頭でも効果があります。
確かに高価(4個入り6300円)ではありますが、先行投資としては安いと思います。
手術でもないので、麻酔やお薬の心配はゼロですからね。
手術しても重症の陥没乳頭の方は30%近く再発してしまうそうです。
『ピペトップ』はその心配ナシですからね。

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開通すれば分泌は変わる!(つづき)

10月26日の記事で「開通すれば分泌は変わる!」というものを書きました。
その時の登場人物のAさんとIちゃんですが、9日に2週間ぶりに出会いました。

念のためということで、母乳外来の受診を希望されたのですね。
久しぶりに診るIちゃんは、とってもムチムチになっていました。
明らかに頭がでかくなっています。
「この2週間何か変わったことは?」と尋ねると「よくおっぱいを吐くのですが、大丈夫でしょうか?」とのことでした。

生後25日目に3052gだったIちゃんは、生後39日目には3880gになっていました。
生後25日目に直母1回量を計ったら94gも哺乳していてビックリしましたが、生後39日目には計ってみたら142gも哺乳していたので、SOLANINはたまげてしまいました。
これって、7kg級の赤ちゃんの平均的な直母1回量ですから。

おっぱいを吐いても止むを得ないというか、ここまでくると、不可抗力ですな。
Iちゃんの場合満腹中枢が形成してくるのは、う~んと早くてお正月過ぎですから、先は長いです。

その間の吐きもどし防止対策としては、おっぱいの後はバウンサーに据わらせることに決定しました。(っていうか、それしか打つ手がないので・・・)
おっぱいが上手くいかなくて、「搾乳はいつ止められるのか?」と悩んで、一時期おっぱいに対し前向きになれなかったAさんですが、今ではすっかり自信が付いたみたいです。
陰ながら支えていて良かったと思いました。
私も嬉しかったです。

 

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2009年11月 9日 (月)

おっぱいの後にミルクをあげるのが母乳育児?

これまた俄かには信じ難いことですが、「おっぱいの後にミルクを補足するのが母乳育児だ。」と産院の産婦人科のドクターに言われてそう思い込んでおられたお母さんが★病院の母乳外来を受診されました。
赤ちゃんは生後93日目でした。

「それは混合栄養で、母乳育児じゃないと思うよ」と★病院で出産したお友達に言われたお母さんはショックを受けられたそうです。

「何とか私も完母になれますか?」
「おっぱいの後に赤ちゃんが泣くと、やっぱり足りないのかな?と不安なんです。」
「自己流でミルクを減らそうと頑張ったけど、補足を400ml/日から200ml/日までは減らせたけど、そのあとが心配もあって進められないんです。」

この赤ちゃんも是々非々というか、乳頭混乱を起こしていませんでした。
また、満腹中枢が形成期に入ったのか、ミルクを補足しても飲まずに余ることもあるとのことでした。

試しに直母1回量を計ったら106gも飲めていました。
体重は5210gだったので、充分な量を飲めました。
お母さんは少ないと思い込んでおられましたが、そうではないことを説明したら納得してくださいました。

ただ、授乳表を付けておられなかったので、私としては一抹の不安があったので、1週間後の再診までは100~200/日の補足をお願いしました。

再診日、生後100日目でした。
授乳表を見せてもらい私はビックリしました。
大胆にもお母さんはこの1週間補足ゼロで過ごされたことを知りました。
「大丈夫かなぁ~?」と心配だった体重測定をしてみると、5450gにアップしていました。
上手くいって良かったのですが、対応する側としてはヒヤヒヤしました。

 

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病産院選びと母乳育児

生後57日目の二人目の赤ちゃんをとある母子異室の産院で出産されたお母さんが★病院の母乳外来を受診されました。
2200g台の低出生体重児だったので、入院中は直母1分1クール以上は「赤ちゃんが疲れるから。」という理由で、させてもらえなかったそうです。
1回だけ看護師さんが忙しそうにしていた時、ゲリラ的に3分1クールでおっぱいをあげてたら、ちゃんと吸い付いていたのに、担当看護師さんに赤ちゃんの頭を持たれて、もぎ取るようにして引き離されたそうです。
挙句「赤ちゃんがしんどくなって、ミルクが飲めなくなったら体重が増えないわよ。そうしたら退院が遅れるんだからね。」とメッチャ怒られたそうです。
こりゃ、いわれなき恫喝ですな。(まるで「地獄に落ちるわよ。」と言い放つので有名な某占い師さんのようですね。)
酷い話です。

おっぱいをあげるのに唯一許されたのは、「搾乳」でした。
その産院では小さめの赤ちゃんでもラクに飲めるからと「搾乳」を推奨されていたそうです。
授乳室では毎回時間との戦いで、授乳時間内に飲み切れなさそうなら、問答無用で赤ちゃんを看護師さんに返却して飲ませてもらわれなくてはならなくなるので、トロいヤツだと思われないように必死だったそうです。
入院中は1回60mlの搾乳を1日7~8回はしては、ゲボゲボ吐く赤ちゃんに無理くり飲ませていたそうです。

退院後1週間くらいは1回80~100mの搾乳を必死に飲ませていたそうですが、上の子さんが病気になったり、旦那さんが長期出張になったり、なのに実家に帰れないという事情もあり、搾乳は止めてほぼ完ミだったそうです。

「このまま完ミかなぁ~。でも、上の子の時は完母だったし、搾乳は良く出てたから、どうにか復活できないかなぁ~。完母にするには、直母させないとなぁ~。」ということで、ブランクほぼ2カ月状態で受診されたのです。
受診3日前から直母4回/日はしていたそうですが、乳房はフニャフニャで、10回位刺激しても滲むかどうかのレベルです。
試しに直母1回量を測ったら見事にゼロ!(だろうなぁ・・・受診遅過ぎだっちゅうの)

ただ、完ミだったのに赤ちゃんが乳頭混乱をきたしていなかったことと、おっぱいが何となく温かいので、「もしかしてこれは?」と閃くものがあり、「今から新生児期にタイムスリップしたと思ってズボラをせずに頻回直母出来ますか?夜中もおっぱい頑張れますか?」と尋ねましたら「はい。頑張ります。」と力強く答えてくれたので、産婦人科のドクターに『プリンペラン』を処方してもらい1週間後に再診となりました。

さて、1週間後、まずはミルクの補足ですが、前回800ml/日のから700ml/日に減量したのに体重増加度はそれ以前から大幅アップしていました。
28g/日だったのが40g/日になっていたのです。
直母1回量も38gも飲めていていたのです。
イェイ☆奇跡の復活です!

さらにミルクを600ml/日に減量し、復活作業を続けることに合意してくれました。

 

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2009年11月 8日 (日)

おっぱいとお薬/その29『アプレゾリン』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その29『アプレゾリン®』(改訂版)」公開中です。
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以下、過去記事。

妊娠高血圧症候群(従来は妊娠中毒症と呼ばれていた疾患)という妊産褥婦さんの病気があります。
浮腫みやタンパク尿とともに、血圧が高くなり、母体だけではなく、胎児の発育不良や生命にも関わる危険な病気です。

安静も大事なのですが、産後も服薬が必要なことがあります。
自覚症状が無くても、計測した血圧値が基準値よりも高ければ内服は必要です。
自己判断で服薬を中止するのは大変危険です。
自覚症状が無いということは、いきなり血管がプッツンの恐れがあることを意味しますので。
『アプレゾリン』は末梢血管を拡張させることで血圧を下げるお薬です。
母乳移行量が少ないので、赤ちゃんに対する危険性は低いとされています。
アメリカ小児科学会では「通常、授乳婦に投与しうる薬剤」に分類しています。

この病気の発症は年齢や体質的な要因もありますが、食事に気をつけることも、予防効果として大きいものがあります。
また、病名に「妊娠」とあるので、産後は自然に治るとか、あとを引かないと思われがちですが、超重症の妊娠高血圧症候群のお母さんは、不摂生を続けると、10~15年後に人工透析を導入しなくてはならない羽目に陥る危険性があるので、産後も減塩食の摂取を心がけるなどして、健康の維持に努めましょう。

 

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乳腺炎と気が付かず、QQに罹ったら?

乳腺炎になっているのに、気が付かないお母さんがおられます。
乳房が痛くなるのに乳房トラブルに気が付かないというのは信じ難いのですが、「てっきり風邪かと思った。」なんて言う職業:助産師の新米お母さんに、私はかつて出逢ったことがあります。

平日だったら迷わず産婦人科外来や母乳外来、助産院に駆け込まれる筈ですが、夜間や休日はQQに罹られることもあるようですね。

そこで一悶着起こることがありまして。
出産経験のない看護師さんと、他科のドクターの組み合わせで、QQ患者さんの対応をしておられると、おっぱいをあげているお母さんなのに乳腺炎というキーワードが入力されていないらしく、「熱発・倦怠感・食思不振など。」の症状があると、点滴をなさることがあるようです。
点滴ということはダイレクトに水分とビタミン・ミネラルなどが、血管内に注入されるということです。
となると、考えられる転帰は「さらに乳房パンパン状態」なんですね。

どうにもならなくてQQに罹ったのに、余計に酷くなるという困った状態に陥ってしまいます。
頓珍漢な治療にならないよう、受診時には必ず「授乳中です。」と忘れずに言いましょうね。

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2009年11月 7日 (土)

豊胸術と母乳育児(つづき×2)

件のお母さんと赤ちゃんが2週間健診時のフォローということで、再診されました。
きっと上手くいく筈と信じていましたが、予想通りになりました。
ブラボーです♪
ポジショニングを変更し、正しいラッチオンを身につけられてから、体重増加度は17.5g/日から48.3g/日にジャンプアップしました。
直母1回量も14gから52gへと、おっぱいがしっかり飲めるように変わってきました。
件のお母さんは「ここまで変わるんですね。」と驚きの表情でした。

ミルクの補足は60ml×3回/日を順守してくれていました。
件のお母さんは「1日に2~3回グズグズが激しく、足りないのかと心配もあり、ミルクを補足していましたが、これからどうしたらいいですか?」と尋ねられました。
私は「どんなに順調に体重が増加しても、1日に1~2回、時間にして1回に3時間くらいグズグズ言うことはありますよ。今現在ミルクをすっぱりと止めても36.0g/日以上の体重増加度が得られますよ。一気に止めるのが難しければ、補足回数を減らしてはいかがですか?1週間から10日間で1回は減らしても大丈夫です。1か月健診の頃は、ミルクを止めてしまうましょう。」とお話ししました。

最後に「おっぱいに良い食べ物や飲み物はないですか?」と聞かれたので「根菜類とたんぽぽコーヒーはいかがですか?これはカフェインレスだし、カラダが温まりますからおっぱいには良いと古来から言い伝えられているのですが・・・」と申し上げると、「早速注文します」と、笑顔でした。

リラクテーションするために最低限必要なこととは?

まず、育児日記を兼ねた授乳ノートを克明に記録してください。
何時におっぱいを飲んだのか?
右・左何分を何クール飲んだのか?
何時にミルクを何ml補足したのか?
1日トータルで何ml哺乳瓶で飲ませているのか?
おしっこの出方と量は?
うんちの出方と量は?

母乳外来や助産院、保健所、保健センターなどで、直母1回量を複数回はからせて貰います。(出来れば午前と午後に分けてということです。)
おおよそ1回にどのくらい哺乳出来るのか、見当も付かないなら減らしようがありませんので。
減らしたらそのままでいいのかどうかを見極めることが必要ですから、1週間後には再診して、そのやり方と補足量で良かったのかどうかを評価します。

自己流でのリラクテーションは無謀だし危険過ぎます。
必ず母乳育児の支援者に話を聞いて、実のあるアドバイスを受けてくださいな。

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2009年11月 6日 (金)

義父母同居時こそおっぱいを長くあげてね!

義父母さんと同居もしくは母屋と離れなど傍居と表現するのが相応なカタチで生活しておられるお母さん!完母・混合の栄養方法を問わず、長くおっぱいをあげてくださいね。

若夫婦の子育てに対し義父母が、「頼まれないことには口出しをせず」「孫可愛さに周りが見えなくなることはなく」「昔のやり方を強要するようなことがない」くらいクールならばいいのですが、その真逆ですと、お母さんにとって子育てにとどまらず、暮らし全体が物凄いストレスになります。

あなたのお子さんにお母さんであるあなたの悪口を本人のいないところで孫に吹き込むような義父母なら、孫を篭絡するためには、手段を選びません。
お母さんよりも自分たちに懐かせるためにやたらとモノを買い与えたり、食べさせてはいけないものを悪魔のように与えたりする実例をSOLANINは仕事柄嫌というほど見聞しています。

大袈裟かもしれませんが、あなたのお子さんが、正気を失わないようにするためにもおっぱいは有るのではないかと思います。
1歳を過ぎると、「おっぱい止めろコール」のボリュームが大きくなりますが、適当にのらりくらりとかわしつつ、簡単にはおっぱいを手放さないように注意してくださいね。

 

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気をつけてね★貴女の赤ちゃん、歪め飲みしていませんか?

歪め飲みと言われても、何を持ってして歪め飲みというのか?
見分け方は?と思われることでしょう。
今日はこの歪め飲みについてお話します。
赤ちゃんに直母し口を離した瞬間の乳首のカタチにご注目ください。

乳首のカタチが直母前と同じならまず問題なし。
乳首のカタチが刃を3枚くらい出したカッターナイフの先っちょのように、「上の方が真っ平(=たいら)で、下に向かって乳首が短くなるような、切り立った崖のようなカタチ」になっていたらそれは間違いなく歪め飲みの印(=しるし)です。

こういうことが常態化すると、吸啜時の乳首の痛みに歯ぎしりして堪えながらの授乳になります。
「私が我慢をすれば・・・」と自己犠牲の精神でおっぱいをあげても「時間がかかる」「痛みが増す・痛みが和らがない」「なのに哺乳量としては少々しか飲めない」「あ~。私って何やってたんだろう?」ということになります。

入院中は妊娠中のおっぱいのお手入れが今イチですと、「吸われ負け」のように乳頭の皮膚が発赤したり、ヒリヒリと痛むので授乳後はラップが手放せないお母さんもおられます。
しかし、退院後もラップが手放せないということが長く続くということは、単なる「吸われ負け」に留まらず、歪め飲みによることが多いのです。

こういう場合はまずポジショニングの変更をして、歪め飲みにならないようにしていくことが必要です。

入院中乳房がよく張り、哺乳量測定したらたくさんおっぱいが飲め、おしっこもおっぱいの度に出て、赤ちゃんの体重が順調に増えていると、何の問題も生じていないと、助産師もお母さんも捉えがちですが、この口を離した瞬間の乳首のカタチのチェックだけは怠らないでくださいね。

それに気が付かずに退院後も歪め飲みが常態化すると、乳首の痛みがちっともラクにならないだけではなく、赤ちゃんが全然おっぱいが飲めず、乳首に受ける刺激が非効果的になってしまい、まず乳房がパンパンに張り、やがて乳房がいきなり張らなくなり、おっぱいの分泌がストンと落ちてしまうことがあります。
特におしっこの出方が少なくなるのは要注意です。(量も回数も減る。)
「おかしいな?」と感じたら、取り敢えず母乳外来か助産院でよ~く診てもらいましょう。
早期発見が早期改善につながりますよ♪

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2009年11月 5日 (木)

通学と母乳育児

ご結婚されてから、赤ちゃんをご出産されてから、通学されるお母さんにちらほら出会います。
私なんかとてもそこまでのパワーが無かったので、毎日が無事過ぎていくのに生一般d舌が。
具体的には、介護士さん、ヘルパーさん、医療事務さんやそうそう、自動車免許を取るために通学されておられるアクティヴなお母さんがおられます。

月齢の小さいうちはどうかなとは思いますが、離乳食が進んできたら、通学は可能です。
当たり前のことですが、通学までにお母さんと離れる間、おばあちゃんとか保育園とか、お子さんを見てくださる方を、確保してくださいね。
お子さんには「ママはお勉強してくるから、お家に帰ったらおっぱいにしようね。」と言い聞かせます。
お母さんがいなくなる=おっぱいが二度ともらえなくなる・・・では踏んだり蹴ったりで可哀想過ぎます。
そんな酷いことはしないでやってくださいね。

通学するからこそ、おっぱいを簡単に手放さないでくださいね。
宜しくお願いします。

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混合栄養でも、赤ちゃんがおっぱいを選ぶことがある!

混合栄養をされているお母さんと赤ちゃんのカップルには様々な事情があることは承知しています。
母乳分泌量が少なめで(何故少なくなったのかという理由はこの記事では申しませんが。)、ミルクを補足しておられる方は少なからずおられることも。

赤ちゃんは自分の体の成長に必要なエネルギーを何らかの方法で摂取します
が、量的に混合栄養止む無しなのに、ある日突然赤ちゃんがミルクや哺乳瓶を拒否して、直母以外は受け付けなくなることが起こる時もあるのです。

多少ひもじくても、困るんぢゃないかと思うけど、赤ちゃんがおっぱいを選んでしまうのです。
昨日まで・・・さっきまで・・・好きだった筈のミルクや哺乳瓶を何の前触れもなく、いきなり頑として拒否します。
理由は不明です。
でも、選んでしまったらそれに合わせるしかないのです。
新生児にのませるかのように、頻回直母になることも考えられる変化です。
お母さんとしては腹を括るしかないのです。

気をつけるべきは、念のため月齢相当で体重増加をしているか、月イチでいいですから、体重チェックしてもらってください。
体重増加度が少なめでしたら、月齢にもよりますが、離乳食を5ヶ月からスタートしてもらうのも止む無しです。
離乳食が進んでいる赤ちゃんでしたら、ドンドン進めてくださいね。

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2009年11月 4日 (水)

1回当りの哺乳量をどう考える?

母子異室の病産院で入院生活を送られると、どうしても赤ちゃんの哺乳量が画一的な指導になるというか、そういう傾向が否めません。
SOLANIN宛にプチメでご相談されるお母さんも、母乳不足に悩んでおられ、
「3日目だから1回に30mlは哺乳させないといけないと指導され問答無用で補足されました。」
「粉ミルクの缶蓋には2週間までで1回に付き80mlと書いてあるけど、私はレンタルのスケールで哺乳量を測ったら65gだったので、そういう場合は15mlミルクを足しています。」
「今は120mlの時期ですが120g直母出来たのに3時間経たずに泣きます。」
などの表現をなさいます。

赤ちゃんの1回当りの哺乳量をどのように考えておられますか?
完ミであれば、ミルクの缶蓋に従ってもらえれば良いと思います。
しかし、完母の方や混合栄養の方でリラクテーションを目指して頑張っている方は、ミルクの缶蓋の数値はは参考意見程度に捉えてもらえませんでしょうか?

おっぱいとミルクは似て非なるものです。(過去記事を読んでね。)
どうしておっぱいをミルクと同じに(ミルクに合わせて)しなくてはならないのですか?
1回の量はミルクよりも少なくたって良いのです。
1日のトータルでしっかりと飲めていたらそれでいいんです。
ある種の病気でお食事の量やカロリー、水分、塩分など毎回計量して時間を決めてお食事をしなくてはならない患者さんならともかく、あなた自身が毎日毎回量や時間に捕らわれたような食生活を送っておられるのですか?

違いますよね?
同じように食べても運動量の違いや精神的な要因で食べたい時、食べたくない時、おなかの空く時、空かない時、色々あるでしょう?
赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲むマシーンではありません。

すくすくと成長して欲しいのは親心として当然ですが、今から相撲界に入門させるとかの予定はないのならば、赤ちゃんの体重は普通くらいで増えてくれたら特に問題はないと思いますが、いかがでしょうか?

 

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2009年11月 3日 (火)

おんぶ紐の肩紐の位置大丈夫?

赤ちゃんの頸が据わったら、前抱っこ派のお母さんであっても、家事などの際は後ろおんぶをされることもあると思います。
日々大きくなる赤ちゃんですから、重量級の赤ちゃんですと難しいこともありますが。

最近は色々なタイプの商品が販売されていますが、注意すべきはどんな時でも、お母さんの乳房の内側を圧迫しないことです。
危険な肩紐はズバリ、お母さんの胸の前で肩紐がバッテン(=クロス)になることです。
胸椎の外側面を圧迫すると、この部位の循環不良になりますから、硬結が出来やすくなります。
(ちなみに添い乳をしているお母さんもこの部位は残りやすく、硬結が出来やすいのは過去記事でも書いてますから、憶えていらっしゃるお母さんもおられるかと思います。)

胸の前でバッテンになるおんぶ紐をご使用されておられるお母さんは、出来れば肩紐を中○彬さんがスカーフでしておられるように、ネジネジしてください。
肋骨の下縁くらいの長さになるよう、ネジネジします。
そうして最後に結んで固定します。
これでOK。

リュックサック(ランドセル)式のものでしたら、腋の下がヤバいですから、おんぶの後は、腋を押さえて飲ませるとかの工夫をしてトラぶらないようにコントロールしましょうね。

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2009年11月 2日 (月)

完母のお母さんはシリコンの乳首を安易に使用しないでね!

混合栄養や完ミのお母さんは、この記事はスルーしちゃってくださって結構です。
乳頭混乱って言葉を聞いたことがありますか?
お母さんの乳首とシリコンの乳首は似て非なるものです。
お母さんの乳首から直母しようと思ったら、乳輪からがっつりと頬張るようにしないと吸いつけません。
なにしろ乳腺房にチャージされたおっぱいを細い乳管を通してお母さんの体外に出そうっていうんですから、そりゃ大変なんですよ。
開口度でいえば150℃は必要です。
それに対し、シリコンの乳首は先を咥えてクチュクチュすればドンドン飲めます。
瓶の内側にはミルクや搾乳が満たされていますから、大きな力は不要です。
開口度でいえば90℃で充分です。

乳頭混乱はお母さんの乳首とシリコンの乳首の吸い方が全く異なることで、二つの吸い方を使い分けられない赤ちゃんがなってしまいます。
中には是々非々で使い分けられる器用な赤ちゃんもおられるのですが、割合としては多くはありません。
失礼な表現になるかもしれませんが、赤ちゃんの中には器用な赤ちゃんもおられますが、不器用な赤ちゃんもおられるのです。
そうしてそれは蓋を開けてみないと(=生まれてみないと)判らないのです。
超不器用な赤ちゃんですと、たった1回のシリコンの乳首を使ったばっかりに、それ以降全く直母が出来なくなることもあります。
おっぱいがたくさん出ても、搾乳を哺乳瓶で飲ませるしかありません。

それってお母さんとして物凄く辛いし、大変なんです。
赤ちゃんが目の前でギャン泣きしても、焦りながら搾るしかないのです・。
乳頭混乱の厄介なところは、いつになったら克服できるかが未知数であることです。
何カ月もかかることもあるのです。
1リットルどころではない涙を流しておられるお母さんだっておられます。
とても自分には続けられない・待てないとおっぱいを諦めてしまうお母さんだっておられます。

BFHや母乳育児を推進する病産院がよほどの事情が無ければ、新生児に哺乳瓶での授乳をしないのはそういう意味なのです。
それで、補足の必要な赤ちゃんには小さなカップやシリンジやスポイドやスプーンなどのしちめんどくさい方法であげているのですね。
赤ちゃんのお口のデリケートさを分かってくださいね。

そう聞くと、「完母だったら、旦那さんやおばあちゃんに見てもらうことができないの?」と思われるかもしれません。
そうではないです。
まず、直母ではない方法でおっぱいをもらうことを赤ちゃんの目を見て伝えます。
(言い聞かせをします。)
そうして、見てくださる方に哺乳瓶以外の方法で、授乳できることを実際に見てもらいお願いすればいいのです。
出来ることが分かれば、してくださいますよ。

哺乳瓶以外の上記の方法は、乳頭混乱にはなりませんが、上手にもなりません。
(唯一シリンジに栄養チューブを繋ぐ方法でフィンガーテストのようにやる方法は、
メ○ラ社のナーシングサプリメンターと同等レベルのトレーニングになりますが、これについてはそのやり方に精通している助産師かラクテーションコンサルタントの指導がなければ無理です。)

このような事情からシリコンの乳首は安易に使用されないことをお勧めします。
バースプランに書いて意識の低い医療者にカツを入れてやってくださいな。

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2009年11月 1日 (日)

飲み込んでも大丈夫なフッ素のジェルがある!

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「飲み込んでも大丈夫なフッ素のジェルがある! (改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

ひとことで「フッ素」といっても、化合物なので、様々なものがあります。
歯磨き粉を飲みこんではいけないのは誰でも分かることですが、飲み込んでも大丈夫なフッ素ジェルがあることを、歯科衛生士さんに教えてもらいました。

チェッ●アッ●®というお品です。
ラインナップとしては500ppmではバナナ味、900ppmではぶどう味とレモンティー味があります。
お値段は私が購入したお店は580円でした。(税込)
500ppm対象の年齢のお子さんであっても、付ける量を加減すれば、900ppmのお品も使用可能であるといことも教えてもらいました。
ということは、年齢的にはバナナ味該当者であるののに、その味が好みではなく、ぶどう味が好きであっても、OKなんですね。
兄弟姉妹で1本購入でもいいということでもあります。
経済的にも助かりますね。

なお、フッ素ジェルはとても柔らかいというか、トロンとしていますから、歯ブラシを上向けにして、フッ素ジェルの容器の口を下向けにして出そうとすると、ダァ~と出てきてしまいますから、そうではなく、フッ素ジェルの容器の口は横もしくは上向けでそうっと中味を出して、こぼれないように気を付けて歯ブラシに付けてくださいね。
含嗽出来ないお子さんでも、これなら差し支えないそうです。
お試しくださいませ。

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止むを得ず母乳育児中に母子分離になったら?

未熟児さんで、赤ちゃんが搬送されて母子分離された時はお母さんが抱っこしてお家に帰ることが出来るようになるために、定期的に搾乳をして分泌の維持をしていくことと、退院前には同室入院させてもらって、直母が出来るように努めていただきたいのですね。
同室入院を受け入れてくれないならば、入院受け入れの対応をしてくれる助産院にお世話になるのも一手です。
そうではなく、たまたまお母さんの病気で赤ちゃんを置いて入院加療(手術を含め)が必要になったら・・・
とてもぢゃないけど、おっぱい星人のお母さんにとっては頭が痛いと思います。

生後半年までくらいなら、おっぱいしか飲めないので赤ちゃんの同伴入院を受け入れてくれる病院もあるでしょうが、歩けるくらいのお子さんですと、どうしたものかと悩んでしまいますよね?
「断乳なんて絶対したくない。」というお母さん、良い方法がありますよ。

言い聞かせ卒乳の逆バージョンをすればいいのです。
1ヶ月前くらいから「仕込み」をします。
「お母さんは病院に入院してバイ菌マンと闘うから、〇〇ちゃんと、一緒にいられなくなっちゃうよ。」「その間はおっぱいないけど、お父さん(おばあちゃん?)とネンネすることになるよ。」「その間は寂しいけどいい子で待っててね。」「お母さんが段々元気になったら、ここに(←壁を指差して)アンパンマンがやって来るよ。」「アンパンマンがやって来たら、お母さんのお迎えにお父さん(おばあちゃん)と一緒に来てね。そうしたら、おっぱいは必ずあげるからね。」「おっぱいは必ず元通りにあげるから、必ず待っててね。」と言い聞かせます。

万一に備え、入院日数分くらいの搾乳を冷凍しておいてください。
1日に1回は「おっぱいの味」が楽しめるよう、溶かして温めてコップかストローでお子さんのお世話をする方が飲ませてあげてくださいね。
直母が無理でも、違うカタチでも「おっぱいの味」が楽しめたら、お子さんも精神的に落ち着けます。
量は多くなくてもいいです。
心細くなる夜眠る前に、飲ませてあげます。
「明日も元気に遊んで御飯食べてたらネンネの時にもらえるからね。」と予告して、お子さんに希望を与えてくださいね。
お母さんの退院のお迎えには必ずお子さんを連れて行ってあげてくださいね。

お母さんの入院中にいい子で我慢していたお子さんには最低入院日数分くらいは甘えさせてあげてくださいね。
一杯抱っこをせがんでも、御飯を食べさせてとねだっても、目に余るほどでなければ、大目に見てやってくださいね。

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