おっぱいとお薬/その32『リ-マス』
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その32『リーマス®』(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。
以下、過去記事。
『リ-マス』・・・あまり聞いたことのないお薬だと思います。
精神科・神経科領域で処方されるお薬です。
双極性障害(昔風に言えば、躁鬱病)の躁状態の際に症状を抑えるために使用されます。
このお薬を内服したら、おっぱいはNGです。
どうしてもおっぱいとは両立出来ません。
お母さんが治療のために内服した『リ-マス』はおっぱいを通じて赤ちゃんの体内に入ります。
問題なのはお母さんの血中(治療)濃度の1/2~1/3というハンパなく高い濃度のお薬が赤ちゃんの血中から検出されることです。
これは、他のお薬では考えられないくらいな高濃度なんですね。
特に効果の出る量と副作用の出る量に差がないと言っても過言ではないのが『リ-マス』というお薬の厄介なトコロです。
嘔気・嘔吐・身体の震え・全身倦怠感などはよくみられる副作用です。
このような症状が現れたら、直ぐに主治医の先生に報告しなくてはなりません。
話は少しずれますが、躁病というのは鬱病の反対つまり逆だと思っていませんか?
それが違うんですね。
鬱病の底がドッカ~ンと抜けたくらい酷い状態が躁病なんですね。
決して、「元気があるから、明るいから良いぢゃないの?」とか、そういうことが言える病気ではありませんので、間違えないようにしましょう。
コメント
1 ■はじめまして
私は精神障害者2級の妊婦です。
病名は、抑鬱病、慢性化PTSD、DV、健忘症です。
妊娠が発覚したのは、7週のことでした。産婦人科の先生にも、薬の影響がないとは言えないし、これからの事を考え、諦めた方が良いんじゃないかとアドバイスありました。が、産む決意を致しました。
今は一切の薬を飲んでません。出産したら母乳をあげたいです。だから、薬を飲まないで頑張ります。
愛読させていただいております。これからも沢山勉強させていただきたいと思います。
おじょう 2009-11-25 13:56:07
2 ■Re:はじめまして
>おじょうさん
お薬を内服しなくても、これまでの症状(お薬で制圧していた症状)が酷くならなければいいのですが・・・
7周ご懐妊おめでとうございます。
悪阻は我慢できるくらいですか?
今からおっぱいについて学んでくださいね。
SOLANIN 2009-11-26 00:41:03
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