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2009年11月 8日 (日)

おっぱいとお薬/その29『アプレゾリン』

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいとお薬その29『アプレゾリン®』(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

妊娠高血圧症候群(従来は妊娠中毒症と呼ばれていた疾患)という妊産褥婦さんの病気があります。
浮腫みやタンパク尿とともに、血圧が高くなり、母体だけではなく、胎児の発育不良や生命にも関わる危険な病気です。

安静も大事なのですが、産後も服薬が必要なことがあります。
自覚症状が無くても、計測した血圧値が基準値よりも高ければ内服は必要です。
自己判断で服薬を中止するのは大変危険です。
自覚症状が無いということは、いきなり血管がプッツンの恐れがあることを意味しますので。
『アプレゾリン』は末梢血管を拡張させることで血圧を下げるお薬です。
母乳移行量が少ないので、赤ちゃんに対する危険性は低いとされています。
アメリカ小児科学会では「通常、授乳婦に投与しうる薬剤」に分類しています。

この病気の発症は年齢や体質的な要因もありますが、食事に気をつけることも、予防効果として大きいものがあります。
また、病名に「妊娠」とあるので、産後は自然に治るとか、あとを引かないと思われがちですが、超重症の妊娠高血圧症候群のお母さんは、不摂生を続けると、10~15年後に人工透析を導入しなくてはならない羽目に陥る危険性があるので、産後も減塩食の摂取を心がけるなどして、健康の維持に努めましょう。

 

コメント

1 ■無題
かなり前に1回コメントしたことがあるのですが・・・(乳頭混乱の記事でした)長未熟児で生まれた双子の女の子のママです。
病院を退院して2ヶ月、この前生後半年を迎えました。今では混合ではありますがなんとかおっぱいも頑張って吸える様になってきました。病院のスタッフやかかりつけの助産師さんのお陰です。その助産師さんが言ってましたが、妊娠中の状態は20年後の自分の状態であるということをおっしゃってました。自分も重度の妊娠高血圧症候群で腎機能が産後の検査でも引っかかってたので、次回妊娠するときは腎機能を検査してOKがでてからにしてねといわれたので、この記事を見てもう一度気を引き締めないといけないと思いました。退院後は減塩に努めてたのに今ではおろそかになってるので・・・。また頑張ります!
とも 2009-11-08 21:59:20

2 ■Re:無題
>ともさん
お久しぶりです。
おっぱいが吸えるようになって良かったですね。
この記事を書いたのも★病院の透析センター前でかつて重症妊娠中毒症だったお母さん何人かに出会ったからです。
一病息災になりますように。
SOLANIN 2009-11-08 23:59:19

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