乳首が痛くなるほどの吸啜
生まれたての赤ちゃんがカンガルーケアの最中~産褥早期の間に、お母さんの乳首が痛くなるくらいの吸啜をすることがあります。
”赤ちゃんのチカラ強さ”を感じ、”お母さんになったんだ”という実感が湧き上がってきます。
普段痛がり屋さんであっても、最初のうちは、「ナンのこれしき。」と頑張ってしまいがちです。
しかし、それは良くないのです。
赤ちゃんは上手におっぱいを吸啜している時は、確かに”チカラ強い”のです。
グイグイ奥に引っ張られるような感覚を乳首に受けます。
でも、痛いということは、浅飲みしているということ。
吸啜している赤ちゃんのお口を乳首から外した瞬間、乳首がへしゃげていたら(=歪んだり、潰れていたら)それは、「なっちゃいない吸啜」なんですな。
妊娠中にお手入れ頑張っていたのに、乳頭損傷(発赤、水泡、血泡、亀裂など)が起きていればまず間違いありません。
痛いのを我慢して耐え抜いても、「時間ばかりかかる。」「傷はドンドン酷くなる。」「なのに一向に哺乳量として増えてこず、試しに哺乳量測定しても0~ヒトケタgにとどまる。」「搾乳の方が直母よりも多い。」というチェック項目に該当したら、哺乳には不適切な吸啜です。
そういう場合は助産師に授乳の様子を見て貰い、必要であれば介助して貰って、赤ちゃんが正しく吸啜出来るように転換していきましょう。
« その日最後のおっぱいの前に延々とギャン泣きする赤ちゃん(涙) | トップページ | 育児休暇明けで保育園入園する場合のおっぱいは? »
「 ★乳頭・乳輪トラブル」カテゴリの記事
- 乳頭損傷が増悪する場合は、無理せず直母お休みしましょう。(2012.05.11)
- 舌小帯短縮症、乳頭亀裂と闘って。(2010.07.08)
- 月経前後の乳頭痛への対処法(2010.12.12)
- テクニシャンであっても、硬さだけはどうにも対応できません。(2012.12.07)
- 乳輪が浮腫んでいるのに乳頭保護器を使ったらどうなるのか?(2012.10.09)