健康な赤ちゃんにはふさわしくない飲み物
(注)最強母乳外来・フェニックスにて「健康な赤ちゃんにはふさわしくない飲み物。(改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。
以下、過去記事。
久しぶりに歯科関係の記事を書きます。
6ヶ月を迎えると離乳食がスタートするかと思われます。
みなさんの赤ちゃんはいかがでしょうか?
先の記事で6ヶ月を過ぎた赤ちゃんの水分補給についての記事を書きましたが、読んでいただけましたでしょうか?
では、読んでくださったと見做してお話を進めます。
イオン飲料ってありますよね。
あれは赤ちゃんが熱発した時、脱水予防に良いものです。
・・・なぁんて書くと「病気の赤ちゃんに良いものだったら、健康な赤ちゃんにはもっと良いのでは?」と、早とちりされるお母さんがたまにおられます。(汗)
はっきり言います。
健康な赤ちゃんには良くありません!!
健康な赤ちゃんは脱水になったりしません。
(そうなる前に自然におっぱいを欲しがりますから・・・ね。)
つまり、体液の電解質バランスは正常なんですね。
そこへ電解質たっぷりのイオン飲料を飲ませたらどうなるのか。
電解質の過剰摂取となり、かえって赤ちゃんは喉が渇いてたまらなくなります。
外出中などで、直母をせずにイオン飲料を与えると、赤ちゃんはチョコチョコ飲みをします。
これは幼児でも当てはまります。
おっぱい以外のものをチョコチョコ飲みするリスクは何か分かりますか?
乳歯が生えてきている時期なので、歯が脱灰してしまいます。
もちろん。何も飲食しなければ、その時間は歯は再石灰化します。
でも、チョコチョコ飲みをしてしまうと、再石灰化が不十分なうちにまたも脱灰してしまいます!
つまり、乳歯のエナメル質がジワジワと侵食され続けてしまうってこと。
そして(ここ、重要です。)イオン飲料のpHは2~3と強酸性なんですね。
そう、こんなものを、何気に健康な赤ちゃんに飲ませるのは、「どうぞ、虫歯になってちょうだいな」と言ってるのも同然なんです。
そうそう、スポーツ飲料ってのもありますね。
あれも同じと考えてもらって差し支えありません。
ちなみにおっぱいやミルクのpHは4~5と弱酸性に近いですから、脱灰のダメージは心配しなくても大丈夫です。
あっ、でも、食べ物のカスは取り除くのだけはお忘れなく。
コメント
1 ■追伸っていうか補足
熱発であげる場合もコップかストローであげてね。
哺乳瓶でクチュクチュさせながら飲むものじゃございません。
SOLANIN 2009-05-12 01:29:48
2 ■えー
知りませんでしたあー熱があるときは必ず飲ませましたが、お風呂上がりや暑い日に外で飲ませたりしていました。
ジュースも100%以外は買わないので、虫歯の危険がありますね。気をつけます!
愛鈴 2009-05-12 09:37:37
3 ■Re:えー
>愛鈴さん
そうなんですよね。
カラダに良いってイメージがありますよね。
そこが落とし穴です。
SOLANIN 2009-05-12 19:23:16
« 6か月以降の赤ちゃんの水分補給は? | トップページ | げっぷが出ないとおっぱいを吐くのかな? »
「 ★歯科・口腔ケア関連」カテゴリの記事
- 魔歯って知っていますか?(2009.12.18)
- 長期授乳と反対咬合の相関性は?(2009.12.17)
- 態癖(=たいへき)って知ってますか?(2009.12.06)
- キシリトールって凄い!(2009.11.28)
- 10年ががりのお茶ステインは取り除けないものか?(2009.11.27)