中国人のお母さんが出産されて・・
お国柄の違いでしょうが、中国人の方はあまり母乳育児に興味がないのか、ミルクを足したがる方が多い印象を受けます。
しばらく前なんて、「★病院はミルクが貰えないから・・・」と、予め入院の際にミルク缶・哺乳瓶・消毒セットなど一揃い準備して、初日から(もちろん医学的理由もないのに)いきなり病室で調乳して、赤ちゃんにミルクを与えるという暴挙に走ったお母さんがおられました。
出身地域にもよるのでしょうが、とにかく赤ちゃんは丸々と太らせるのが美徳のように捉えられており、生理的体重減少すら許せない口ぶりでしたが、根気よく説明して、どうにか理解してもらえました。
SOLANINは中国語が喋れないから、通常のお母さん向けのパンフレットを簡単に漢字に書き換えました。
赤ちゃんのABRの結果報告書まで、漢字に書き換えました。
(これも日中友好のためになるかって・・・なんちゃって。)
文法は英語と同じようだと聞いていたので、「主語+動詞+目的語」のみでしたが。
でも、それで十分に伝わりました。
尻込みせずに、やってみるものですね。
暴挙のお母さんも退院時以降はおっぱいのみで、育てておられます。
《追伸》
外国人のお母さんの場合、大事な説明は通訳か旦那さん(ほぼ全員日本人ですが稀に夫婦で外国人の場合もあり)と一緒にお話を聞いてもらいます。
私はこれまで、愛の力で旦那さんが外国語をマスターして結婚されたのだと思いこんでいましたが、最近は「電子辞書(翻訳機)」で愛の言葉も伝達事項も済ませる方もちらほらおられます。
ある意味凄いなぁって思いました。
コメント
1 ■中国に弟が住んでいます
弟の中国人のお嫁さんが、現地で帝王切開にて出産しました。
術後の消毒他介助はすべて身内がこなさなくてはならず、弟はかなり懲りた様子。
今2歳の娘を連れて一時帰国していますが、見事にミルクによって丸々していました(;^_^A
☆和花☆ 2010-02-18 16:25:41
2 ■Re:中国に弟が住んでいます
>☆和花☆さん
大変ですね。
それなら看護師は何のために存在しているのかな?ですよね。
SOLANIN 2010-02-18 20:03:52
3 ■ミルク全盛期さながらです
上海に住んでいます。
上海市3か月男子平均体重は7240gだそうです。
こちらでもらった母子手帳のような冊子に書いてありました。
「このミルクを飲めば、赤ちゃんはもっと健康に、賢くなります」などというTVCMがゴールデンタイムにがんがん流されています。
粉ミルクは、I期(0か月~)、II期(6か月~)、III期(3歳~)に「分類」されています。
I期が普通のいわゆる粉ミルク、II期がフォロミ、III期が子供用栄養強化ミルクだそうで。
この分類だと、何も知らないお母さんはフォロミ必須のようにとらえちゃいますよね…。
わたしの夫(中国人)の母は、2歳までわが子を母乳で育てたことを誇りに思っている人ですが、こういう人は絶滅危惧種みたいなものです。
その子供世代(わが夫と同世代)は、日本のミルク全盛期さながらの子育てをしてますから。
帝王切開率の高さと粉ミルクの普及のすさまじさは、効率化・スピードを重んじる今の中国の出産、子育てのセット商品のような気がします。
母乳育児が、次の世代には伝承されなくなってしまうのかと思うと残念でなりません。
また中国の方が出産にいらっしゃることがあるようでしたら、いつでもパンフレットの中国語訳、お手伝いします。
ほんとにこの現状、なんとかしたいと思っておりますので。
enjoyshanghai 2010-05-19 17:58:35
4 ■Re:ミルク全盛期さながらです
>enjoyshanghaiさん
ひょえ~、中国でユニセフはBFH]の認定、きちんとしているのかしら?と思いました。
日本の認定の基準はメッチャ厳しいなと思いました。
もちろんそれって当然なのですがね。
中国語がお出来になるのですね。(当たり前か?でも、中国人女性と結婚した複数の日本人男性と話をしたことがありますが、重要な会話は電子辞書使ってる人がほぼ全員です・・・。愛の会話も♪)
SOLANIN 2010-05-20 01:10:53
5 ■あまりにも驚いたので…★連投失礼します。
こちらの保健所でもらった母子手帳のような冊子(乳児健診で使います)、どう考えても「お国柄の違い」で片付けられないような、トンでもな指導内容が書いてあることに、最近読んでいて気づきました。
トンでもだらけなんですが、特に驚いた点を数点ばかり。
「乳児の栄養の注意点」
新生児期は時間と量を決めない。甘い飲み物は与えない。
満1か月からは徐々に時間と量を決める。
3か月までは夜間は2回授乳。夜10時と朝6時。
4~6か月は夜間は1回授乳。
6か月以降は夜間は授乳しない。
「授乳量の指導」はミルクの缶蓋さながら。
栄養方法(ミルクか母乳か)についての記載は一切なし。
もっと驚いたのが、
「離乳食を与える際の注意点」
どのような栄養方法でも補食(離乳食)は4か月から始めること。
4か月:米粉、卵の黄身、野菜ペースト、果物ペースト
5か月:魚ペースト
6か月:鶏とアヒルの血、レバー、粥
(血自体は、食文化的に食べる国もあるので、驚かなかったのですが、しかし、6か月で与えるって…)
これが、個人のトンでも医者とかのレベルではなく、行政レベルの指導の内容である、という点が最大の驚きでした。
ちなみに、このページの挿絵は、ご丁寧なことに、おしゃぶりを咥えて大きな哺乳瓶を抱きかかえた赤ちゃんでした(苦笑)。
こんなだから、こちらでは、記事中のお母さんみたいな人が非常識ではない、ということになるんでしょうね。
ご参考まで…。長々と失礼しました。
enjoyshanghai 2010-07-07 15:44:09
6 ■Re:あまりにも驚いたので…★連投失礼します。
>enjoyshanghaiさん
ひょえ~。
お隣も国なのにこうも違いますかね。
んなアホな・・・ということもありますね。
これを頭に叩き込んで、2人目を日本のBFHで出産されたら天地ひっくり返りますね。
韓国は別の意味でエライことになってるそうですよ。一般的な病院は、患者さんの病状と病名が病棟内廊下に張り出され、患者さん本人だけでなく、赤の他人も把握できるようになってるそうです。
そのスタイルに誰も異議を唱えないですし。プライバシーなんてカケラもないのでしょうね。)
SOLANIN 2010-07-07 16:19:15
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