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2009年5月24日 (日)

産後3日間、全くおっぱいが出ない!

どうしても母乳育児がしたくて、わざわざ、片道車で1時間以上かかる★病院を選んで出産されたお母さんがおられます。
妊娠中から、乳頭・乳輪マッサージを行い、毎日1万歩歩き、妊婦体操を欠かさず行い、とても努力をされてきました。

ところが出産の際、赤ちゃんの頭の回り方が反対周りになり、(最後にお母さんのお尻の方を見て産まれるはずが、お母さんのおなかの方を見て産まれてしまうという状態。)微弱陣痛も相まって、分娩所要時間が60時間もかかってしまいました。
出血量も多く、出産後はヘロへロでした。

それでも、ねをあげることもなく、頑張って1日12回くらいのペースで授乳しておられました。
ただ、赤ちゃんは効果的な吸着ができにくいタイプでした。
かなり程度の重い、舌小帯短縮症でした。

母子共に悪条件が重なったのだと思います。
妊娠中は乳頭・乳輪のお手入れの際に、滲み出していたおっぱいが、全く分泌してこないのです。
入院中の他のお母さんは、全員揃いも揃って爆乳系というか、噴射するくらいおっぱいの出る方ばかりで、焦らないでというのが無理でした。

私は産後3日目に乳房チェックをさせてもらいました。
感触的には0日目でした。
産後のお母さんと赤ちゃん係の助産師に「0日目同様だわ。退院日の6日目に10g/回くらい哺乳できたら後は何とかするね。暫くは補足も仕方ないけど・・・」と、伝えました。
乳房を刺激するようなマッサージを行い、赤ちゃんの吸啜刺激が有効になるようなポジショニングに変更しました。
また、止むを得ず、プリンペランを内服してもらいました。

産後4日目、乳房に熱感が見られ、直母量を測ったら2g飲めていました。
産後5日目、乳房の緊満が強くなり、鬱積とうっ滞が一緒くたにやってきました。
辛いので、プリンペランの内服は中止して、糾励根の湿布を開始しました。
そして、産後6日目の今日、1回の授乳につき、2クールで20~30gコンスタントに直母が哺乳できるレベルになってきました。
糾励根の湿布も中止できるレベルになってきました。
当初の予測よりも、しっかりと直母できるようになってきました。

未分泌には理由があるのです。
「ずっと出ない人」というわけではありません。
理由が判り、適切な対応さえすれば、遅ればせながらおっぱいは出ます。
見極めて待つことも大事ですね

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