カンガルーケアで気をつけるべきこととは?
カンガルーケアにはどういう意味があるのでしょう?
カンガルーケアをすることで、赤ちゃんの体温が下がりにくく、血糖値も下がりにくく、泣いていても泣き止みます。
子宮外生活への適応をスムーズにするためにはとても重要です!
お母さんとのスキンシップはお母さんの常在細菌を貰うので、病原菌の定着を防ぎます。
つまり、感染予防のはたらきがあるのですね!
しかし、数日前のTVでも特集がありましたが、カンガルーケアをしていて、医療者が次のお産に向かったため、お母さんと赤ちゃんの傍に誰一人居なくて、その間に赤ちゃんが無呼吸状態になり、脳に障害を受けたお子さんの事例が報告されていましたね。
出生間もなくは、赤ちゃんのカラダの機能は劇的に変化します。
時には、リスクの感じられない自然分娩だったとしても、何が起こるか分かりません。
カンガルーケアが危険で、中止するべきことなのではなく、何が起きても迅速な対応ができるように、医療者が常に傍に付き添うことが必要なんですね。
カンガルーケアだけではなく、どんなことでも安全に留意することなしに、安易にしてはいけないのですね。
例えば、柵のないベッドで、カンガルーケアをしたらお産で疲れて腕に力が入らないお母さんが赤ちゃんを落としてしまうかもしれません。
そうすると、柵なしのベッドでしてはいけないということが分かりますね。
無呼吸状態が心配ならば、カンガルーケアをする時はSPO2をチェックしながらするべきですね。
万一SPO2の値が低下したら、警報が鳴るような設定をすることも必要でしょう。
また、赤ちゃんを抱っこする時、赤ちゃんの膝を曲げて脚を屈曲させればSPO2は低下しませんが脚が伸展していると、SPO2はドーンと低下しますから、そういうことすら知らないで何気に流行でやってしまうのはやはり危険ですね。
赤ちゃんとの最初の絆を育むにもカンガルーケアは大切にしたいですし、TVのお子さんのような悲しい出来事が二度と起こらないようにするためには、ガイドラインの作成とそれを順守することと、機械の活用と最後は必ず人が確認することが必要だと私は考えます。
1 ■良いことなのに
そういうニュースが流れると、「それ、大丈夫なのぉ?」となんか悪いイメージが付きそうなので、ちゃんと知識のある病院がやって欲しいですよねっ。
出産するほうは知識ある病院かワカラナイし。スタッフ人数が多い病院のほうが向いてるってわけでもないですよねぇ。
感染予防にもなるなんて、やっぱり次もカンガルーケアがいいなぁ。
ミランダ 2009-04-18 08:31:41
2 ■Re:良いことなのに
>ミランダさん
産婦さんは、どういう理由で何に気をつけてカンガルーケアをしているか分からないですもんね。
そうそう、免疫のことですが・・・
例えばですが、帝王切開でご出産されると、産道を通過していないので、産道の常在菌をもらえません。
でも、それだからこそ、帝王切開の場合はカンガルーケアが重要なんですね。
SOLANIN 2009-04-18 21:24:00
4 ■過去記事へのコメント失礼いたします
はじめてコメントします。
母乳育児指導という指導もなく不安ななか退院を迎え、不安すぎるときにこちらのブログに出会い、勉強させていただいております。
おかげで息子もりっぱなおっぱい星人くんですくすく育っています。
私が出産した病院では、出産後そのまま分娩台で2時間すごし、はじめ数分胸においてもらいましたが、きれいにしてもらってからはコットごときて抱っこもできず、ただただ分娩後の疲れのなかぼんやり眺めることしかできませんでした。
スタッフの付き添いはなく、SpO2測定なんかもされていませんでした。
バースプランを話合う機会もなく、カンガルーケアもわずか一瞬のみ、初乳はほとんど出ず、飲ませてあげることができませんでした。
はじめは出ないのが当たり前、という認識で対応され、私もそうなのかな、と思っていました。
十分な知識も準備もなく、そう思う以外ありませんでした。
いまだそんな病院もあるんです。
かなしい。。。
出産直後にしかしてやれないケアを十分にできなかったことがとても悔やまれますが、こちらでしっかり情報を得て、愛情いっぱい息子にかかわりたいと思っています。
ふみ 2011-06-06 11:17:01
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