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2009年3月

2009年3月31日 (火)

搾乳の活用方法!

完母、直母で育てているお母さんからしばしば受ける苦情に「ミルクを受けつけないから、美容院にも行けない」とか「哺乳瓶が嫌いだから、搾乳をあげようにも方法がないので困るんです」というものがあります。
しかし、曲がりなりにもおっぱいが出ているお母さんなら搾乳はできると思います。
そりゃ、がぶ飲みの直後に100mlは搾れませんよ。
でも、たまたま授乳間隔が空けば次のおっぱいの前に10〜20mlくらいなら搾れるのではありませんか?
「10〜20mlでは到底、量として足りない」って?
もちろん、そんなこと分かってますよ。
ぢゃあ、どうするのか?
★搾乳は冷蔵庫に入れたら24時間品質保持できます。
そこで、1日のうち何度か前搾りしたおっぱいをストックするのです。
それを冷凍母乳の専用バッグに入れて冷凍庫で保管します。
お家の冷凍庫でも冷凍母乳はゆうに1ヶ月は品質保持できます。
1ヶ月以内なら時間やひにちの違うおっぱいを合体させても大丈夫なんです。
★哺乳瓶に拘らなくても、赤ちゃんは新生児のうちから小さいカップやスプーンからでも搾乳を飲んでくれます。
カップやスプーンは乳頭混乱を引き起こしません。
直母ならば1回の授乳にフツーで20〜30分はかかるのですから、そもそも哺乳瓶でチャッチャと早飲みさせようって発想に無理があるんです。
かったるいくらいで丁度なんです。

注意事項その1・・・赤ちゃんの味覚の特性として、温かいものを美味しく感じます。逆に冷たいもの=不味いものなんです。
ですから、「今日は暑いから《ひや》で飲んでみようね」と言っても飲んでくれないと思います。必ず、湯煎してから飲ませてあげてね。
また、おっぱいの免疫物質が壊れるから、電子レンジで解凍するのだけはお止めくださいませ。

注意事項その2・・・探せば赤ちゃん連れ、途中授乳OKの美容院はあります。
普段の美容院と違っても、おっぱいに配慮してくれる、お母さんと赤ちゃんにやさしい美容院はありますから、口コミ情報・アンテナを高くして、有益な情報をキャッチしてね。SOLANINの住むまちは田舎ですが、そういう美容院は複数ありますよ

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離乳食を食べ過ぎる!

一般的におっぱい星人の赤ちゃんは、離乳食のスタート当初は小食傾向が強く、進み方もゆっくりです。
しかし、中には食べる意欲満々で、スプーンを近付けると自動ドアのようにパッとお口を開けて待ちきれないようにモグモグしてくれる赤ちゃんもおられます。

食べてくれるのは嬉しいんだけど、いくらでもお代わりしたり、お皿がカラになると悲しくて泣き出されると、困ってしまいます。
当然ですが固形食の方がおっぱいやミルクよりもカロリーは高いです!!
体重が大きめの赤ちゃんの離乳食で気をつけることは、欲しがるからとやみくもに食べさせるとブクブクに太ってしまうおそれがあるということです。
(逆に体重が大きめの赤ちゃんで、離乳食の進み方がゆっくりの場合は、焦らず大らかに構えていればいいと思います)
太っていても活発にカラダを動かすのが好きならばいいのですが、一向に動こうとしない、嫌がるというのはちょっとカラダが重いからなのですね。
太っている赤ちゃんで食べるのが大好きな場合は、食べさせ方に工夫が必要です。

食べてからおっぱいだと、あまり飲んでくれませんから、敢えておっぱいを少し飲ませた後に離乳食をあげるようにしてください。
早食いの赤ちゃんは丸呑みしているので、舌の真ん中に乗せると丸のみを助長するのでNGです。
舌先に少量乗せてモグモグできるようにしましょう。
大食いの赤ちゃんは1品づつ、フレンチのコース料理のように食べさせてあげるのがいいです。
デザートなんかも、寒天で作ったら低カロリーでいいですね。
プレートなどに、全部をよそうと、一気喰いをしがちですから止めておきましょう。
満腹中枢が形成していても、20分くらいかけて食べないと作動しませんから、お食事にかける時間も調整してみてね!

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ダウン症候群の赤ちゃんがおっぱいを上手く飲めるような介助

ある一定の割合で、ダウン症候群(=以下ダウン症と記す)の赤ちゃんは生まれられます。
初産のお母さんは言うまでもなく、上のお子さんで母乳育児が上手くいった経験をお持ちのお母さんであっても、出だしはなかなか大変です。
お母さんひとりでは立ち往かないので、担当助産師・看護師の手厚く継続的なサポートが必要です。

ダウン症の赤ちゃんは舌が肥厚していますし、顎がことのほか小さく、高口蓋という口腔内の構造の違いがあるから吸啜はできても量にならなかったり、疲れやすいので、直母ができるようになるまで、1か月近くかかることも稀ではありません。

一般的に眠りがちな赤ちゃんの場合、立て抱きにしたら起きておっぱいを飲んでくれますし、あまりむせたりしません。
でも、ダウン症の赤ちゃんの場合、眠りがちだからといって立て抱きにして飲ませると乳汁が喉の後方に落ちるので誤嚥しやすく危険です。
基本的にダウン症の赤ちゃんは直母できるようになっても、スムーズな乳汁の嚥下のためには赤ちゃんの後頭部を乳頭よりも高く、つまり斜め横抱きにして頬の内側に落とし込むようにするのがいいのですね。
それから、舌の挺出を克服するには赤ちゃんの頭を下向けにした方が上手く吸いつけます。(これ、助産師やNICUの看護師さんでも知らない方がおられますので、今後の授乳介助で必要な方はメモっといてくださいね)

吸啜意欲の乏しい段階では小児科ドクターが鼻注用チューブを入れたりしますが、経口の段階になってもいきなり直母ではハードルが高いので、無理せずまず瓶哺乳を進めてください。
直母がまだ出来ない段階では搾乳は分泌維持のため重要なので、お母さんが自力で搾れるよう、技術的指導をします。
(手搾りが出来ないお母さんはメ●ラ社の搾乳器がお勧めです)
一般的に瓶哺乳を先に進めると乳頭混乱を来たし易く、直母は困難になりがちですが、不思議とダウン症の赤ちゃんは乳頭混乱が起きにくいので心配無用です。

ダウン症の赤ちゃんの哺乳力の向上は全身の筋緊張状態の改善に比例していますから、ある程度《ひにち薬》的要素もあります。
母乳外来のある病産院ならばいいのですが、そうでなければ、お母さんの同意を得て地域の保健センターや助産院と連携して母乳育児が上手くいくように支援してほしいです。上手くいくと、お母さんの赤ちゃんの受け入れが非常に良い方に変わってくるので、今後の母子関係のためにも一肌脱いでくださいね。

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2009年3月30日 (月)

混合栄養で赤ちゃんを育てているお母さんからのお問い合わせについて

母乳育児にあまり熱心でない病産院で授乳指導を受けられると、おっぱいが上手くいってもいかなくてもトコロテン式に退院となります。
それでも2週間健診(=退院後1週間健診ともいいますが・・・)でフォローしてくれたら途中から軌道に乗ることは可能でしょう。
でも、アフターケアが何もなく、誰の手助けも受けられなかったら、ホントはおっぱいだけで上手くいく筈だったのにできなかった・・・ということになりがちです。

「今は混合栄養だけど、何とかおっぱいが上手くいかないものか?」と思っておられるお母さんは少なくないと思います。
私も何とか力になりたいです!!
プチメしてもらってokです。
ただ、質問される方も何からどのように尋ねたらいいのか、分からないトコロもあるでしょう。
でも、上手くいかない理由は何かが分からなければ、対策が伝えられない。
なので、①自分なりでもいいし、入院中にスタッフから言われたことでもいいから、上手くいかない理由を教えてくださいね。

もうひとつ、②出生時、退院時、2週間健診時、1ヶ月健診時、あるいはそれ以降の健診などで、日令(生まれた日は0日と数えてね)を教えてください。
そしてそれぞれの体重(もちろん裸の体重ですよ!)を教えてください。
1日の授乳回数(ほぼ毎回片方しか飲まない・・・とか、両方飲む・・・とか)。
搾乳をあげているとしたら、1日の総量。
ミルクの補足の1日の総量(生後〇日~●日は300補足・・・とか)。

それだけの情報があればどのくらい直母で飲めているか、かなり正確に推定できます(6ヶ月以降は離乳食は始まるので、ちょっと無理です)

そうしたら、どんなペースならば母子共に無理をせずミルクを減らせるのか、飲ませ方では何に気をつければいいのかなどもアドバイスできます。

あと、病産院で間違った知識を教えてもらった方も大勢おられるようですので、お手数をおかけしますが、出来るだけ過去の記事を読破してくださいな。
記事の内容が理解しがたい場合は読んでくれた過去の記事で結構ですからコメント欄に質問してください。
コメントへのお返事が一番早いと思いますので。

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赤ちゃんはいつ満腹が分かるようになるのかな?

新生児のおっぱいの飲み方は様々です。

①おっとり、のんびりタイプの赤ちゃん・・・例えば体重が小さめの子、少し早く生まれた子、女の子、生まれてくる時難産だった為、酸素投与されたり一時的に保育器に入った子、黄疸が強く出ている子、眠りがちな子などは起こして促してこまめにおっぱいをあげることが必要です。
こういう赤ちゃんの場合、泣くのを待って授乳というスタイルでは、成長どころかだんだん体重が減り続けたり、どうにか減らなくても退院時から2週間健診時まで体重が全く増えないことも有り得ます。(=生理的体重減少ではなく、退院後も減ってしまいます)
赤ちゃんの活力はジリジリと低下してきます。
1回の授乳に2クールするのは至難の業で、1クールが精一杯です。

②ハフハフ、ガツガツタイプの赤ちゃん・・・例えば体重が大きめの子、10ヶ月で生まれた子、男の子、安産ですぐから同室できた子、黄疸はさして強く出ていない子、飲んでも眼がランランして、起きている時間が長い子、お母さんが時計を見なくてもみずから積極的におっぱいを欲しがる子などは赤ちゃんの泣くまでを待ってからあげても差し支えありません。1回の授乳に2クール以上でも余裕で吸い付ける状態です。
赤ちゃんは活力に溢れているようです。
うんちをブリブリと出しながら、吐きながらでも飲みます。

「これでは少ないからもうちょっと飲んでおこう」とか「これ以上飲んだら吐きそうだから、やはり腹八分目でとどめよう」が分かるようになるのは予定日前後で生まれた子でも、その3ヵ月後です。
そうです満腹中枢の形成は、それまでは期待できないのです。
スタミナが切れたら必要量を飲んでいなくても終了する一方、スタミナがあり余っていれば、おなかがパンパンでも延々と飲み続けます。
もしおなかが苦しそうならアタマを高くしたり真横向けで寝かせてカラダをラクにしてあげましょう。

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緊急告知☆しまじろうのキシリトールタブレットが!

マタニティークラスBでご一緒している歯科衛生士さんのMさんから、先日教えて貰ったばかりの情報です!
何とあの、乳幼児の虫歯予防に効果の高い『しまじろうのキシリトールタブレット』が販売不振につき、今月末で製造中止が決定したそうです。
昨夏いちご味からぶどう味にリニューアルしたばかりなのに。
210円のリーズナブルな価格でありながらキシリトールの含有比率は軽く90%を超えていて、他社を圧倒するスグレモノだったのに。

なんでも、お菓子コーナーにて販売されることが大半で、お菓子としては確かにちょっと、お値段高めだったことが販売不振の原因とか。
でも、賢いお母さんは単なるお菓子として買ってはおられないわけで。
店頭でもなくなり次第販売終了となるそうです。

煽るつもりはございませんし、SOLANINはロ○テさんからリベート貰っていませんけど、必要な方は早めのご購入をお勧めします!!  以上!

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2009年3月29日 (日)

離乳食を食べてくれない!

生後(5~)6ヶ月になれば離乳食をスタートします。
おっぱいやミルク以外のものをお口に入れて食べることの始まりですね。
モグモグと食べることに意欲のある赤ちゃんのおられる一方、「磁気が飛んでるから反射的に弾き出し記入できない通帳」のように、何をお口に入れても「べぇ~。」っと吐き出す赤ちゃんもおられます。

夕飯を作る気力もなくなるくらい、育児雑誌のグラビアの離乳食メニューを気合を入れて作っても、ひとくち食べて「ご馳走様。」状態では、報われないし、かなり温厚な性格のお母さんであっても、ピキッときますよね?

SOLANINの長男は食が細く、離乳食がスタートして2ヶ月くらい経っても主食とおかずを合わせて仏様のお供えごはん程度(=足台のついたごはんをよそう器)しか食べず、ノイローゼになりそうでした。
体重だって、月に100~200gくらいしか増えず、パーセンタイルグラフは限りなくフラットで、そのうち下限のラインを割り込んできました。
私の作り方では滑らかさが足りないのかと、全て裏ごしにしたり、味付けの参考までにとあらゆる形態の離乳食を買ってきて試食したり、友人の赤ちゃんを誘ってランチをしたり、涙ぐましい努力をしたものの、一向に食べてくれませんでした。
その頃はおっぱいの好きな赤ちゃんはおっぱいの後でないと、離乳食の受け入れが悪いことも知らなくて、本に書いてある「機嫌のいいときに。」と「おなかを空かせて食べた後におっぱいをあげる。」の矛盾表現に気づかず、悩んでおりました。

・・・赤ちゃんで「おなかが空いて」「機嫌がいい」って、かなり無理ぢゃないですか?
また、知恵が付いてくるから、おっぱいをくれる=お母さんの公式がアタマに入っているから、「こんなモノ食べたらおっぱいが飲めなくなるぢゃないか!」という風に思ってしまうと、頑として食べないことも知りませんでした。
旦那さんやおばあちゃん、保育士さんだったら、気持ちを切り替えて食べることも知りませんでした。
ホント、何も知らなかったんですね、私って。
だから、今スタートで躓いても、きっと挽回する日が来ることを知っているから、大丈夫って言えると思います!!
皆さんは、いかがですか?

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2009年3月28日 (土)

おなかの中にいた時のこと、憶えていますか?(次男編)

しばらく前にウチの長男の胎児期からの記憶について、4部作(・・・というほど大層でもないですが。)を書きました。
今日は次男について書きます。

何度尋ねても、彼は私の質問には何も答えてくれませんでした
まぁ、キャラ的にそういうタイプではないようですので、あまり期待はしていませんでしたが。

実は次男は小学校低学年まで、筋金入りの鉄ちゃんでした。
まだ、文字も読めないのに、愛読書は鉄道ジャーナルですし、どんなに機嫌が悪くても「駅に行って電車見よう」と誘ったら、すぐにニコニコです。
機関車トーマスとなかまたちも大好きでした。
たまに兄妹と別にひとりでビデオを観る時は鉄道一筋でした。
長女の名前が某特急の名前と一緒なのは、(←漢字はともかく)次男のプッシュが大きかったことも一因です。

かなり環境を整えて聞いたつもりでしたが、何度聞いても、トーマス関係のことしか答えてくれませんでした
きっと、当時の次男のアタマの中では常にトーマスとなかまたちが走り回っていたのでしょう。
そっちの方が立て込んでいて、母ちゃんの質問に答える余裕がなかったのかもしれません。

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子宮がん検診っていつ受ければいいの?

まず、最初に申し上げたいのは、何歳であっても、最初に妊娠の疑いで産婦人科を受診した際、頸管スメア(=子宮の入り口のがんの検査)をされてから1年経てば、もう1度頸管スメアを受けてほしいということです。
百歩譲って赤ちゃんが生まれてから1年経てば受けてくださいませ。

もしかしたら、この記事を読んでいる方の中には「私、妊娠初期に子宮がんの検査なんて、ドクターに頼んでないし、受けた覚えないんだけど・・・結果なんて聞いてないけど?」というお母さんがおられるかもしれません。

でも、妊娠しているかもしれない女性が産婦人科を受診して、子宮がんの検査をしないなんて絶対にありえないのです!

どうしてかって?
それは、妊娠というものがお母さんのカラダに与える影響が物凄く大きいからです。
妊娠というものは、ざっくり説明すると、卵と精子が受精して、着床することですね。
受精卵の大きさって知っていますか?
尖った縫い針で突いたくらいです。
そんな受精卵が最終月経初日から約280日かかって、3000g前後にまでおなかの中で育まれるのです。
途方もない大変化なんですね。

当たり前ですが、旦那さんは、入籍していても、どんなに愛していても生物学的に他人です。
受精卵が着床しても、半分は自分(=お母さん)ぢゃないものを、おなかの中で時間をかけて育まないと胎児として進んでいけないんです。

ここで思い出してほしいのは、臓器移植!
自分以外の臓器が生着するには、免疫抑制剤などを投与して、「新しい臓器は異物じゃないよ。自分の臓器として稼動するんだよ。」とカラダに言い聞かせて拒絶反応を押さえ込んでいるから、成立するんですね。

ということは、お察しの通りです。
妊娠はお母さんのカラダの免疫力を自然に低下させることで、成立するんですね。
大したものです。
しか~し、感心ばかりしちゃいられません。
免疫力が自然に低下しているということは、感染る病気に罹りやすくなっているし、もうひとつ、もしも「がんの芽」がお母さんのカラダにあれば、妊娠の経過と共にアウトブレイクしちゃうってことを意味します。
果たしてこの妊娠を続けても良いのかどうか、を知るために頸管スメアはどうしてもしなくちゃいけない検査なんです。

医療全般に穿った見方をされる方は、妊娠の疑いのある方に頸管スメアをすることに、「病院がファストフードのセットのように、儲けようとしてルチン化しているんじゃないか?」とか「費用対効果として、適切なのか?」と、言われます。
それらはとても残念な発言です。
数年前、代理母問題で話題になった、向井亜紀さんのことを思い出してくだされば、きっと理解してもらえると、思っています。

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2009年3月27日 (金)

乳がん検診っていつ受ければいいの?

母乳育児中は自己検診、触診をしても、今ひとつよく分かりません。
しこりといっても、おっぱいがうっ滞していることがほぼ全てですから、まず、助産院や母乳外来で、乳房を触り慣れている助産師にチェックしてもらってください。
その場で、なんとも言い難い場合は専門医に相談するよう、伝えられると思います。

ならば、エコーやマンモグラフィーか?と、なりますが、母乳育児中は乳腺組織の密度が増加するので結果の解釈(=所見をどう捉えるか)が難しいと、画像診断される放射線科と乳腺外科のドクターが仰っていました。

疑わしい所見の場合はきちんと精密検査をしてもらうべきです。
適応があれば生検も行われるでしょうが、断ったりしないでね。

卒乳され、乳腺組織が通常状態に戻れば、マンモグラフィーは受けられます。
最近は女性の放射線技師も増えてきているので、将来マンモグラフィーを受けるにしても、昔よりも抵抗感は少ないと思います。

お母さんの健康は赤ちゃんにはなくてはならないものです。

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2009年3月26日 (木)

舌小帯短縮症のお子さんの指しゃぶり

赤ちゃんは発達段階の途中で手を舐めたり、指をしゃぶることがあります。
どんなに愛情いっぱい、おなかいっぱいに育てても1歳くらいまでは生理現象のようなものと考えてもらって間違いありません

さて、舌小帯短縮症の赤ちゃんは4800gくらいに育つまで、おっぱいの飲み方が少々ぶきっちょさんですから、出だしに苦労しがちです。
でも、これは必ずや克服できることですから、くれぐれも気に病まないでね

今回の話題のお子さんの年齢は1歳以降。
「もう止めるかな」と待ってはいるけど、一向に変化なし
2歳、3歳、4歳、5歳・・・いくらなんでも長過ぎるんぢゃないか
指先から美味しいものでも出てくるんかいなってくらいしゃぶってる

歯並びも気になりますが、舌の動きがよくなるよう、ストレッチしているんです。
ある程度機能的なことなので、仕方ない面もあります。
指しゃぶりにもそれなりに、意味があります
本人の自覚と舌の動きが良くなれば、やめる日は来ます。
だから、頭ごなしに叱らないでやってね

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おっぱいに出てくるカフェインはどんな程度?

おっぱいをあげているうちは、お母さんの飲食したものが出てくるわけですから、皆さんそれなりに、気をつけておられると思います。

普段、お酒、たばこを嗜まれる方もそこは我慢しておられることでしょう。
O式のセンセイは珈琲は厳禁されてますね。
私も飲まずにいられるお母さんはそうされたらいいと思います。
「でも、カフェ中で、どうしても・・・」というご相談を、★病院の母乳外来でもしばしば受けます。
カフェインが赤ちゃんのカラダから排出するのに要する時間は国際ラクテーションコンサルタント協会のデータによれば80時間とのことです。
う~ん。長いですな。
赤ちゃんはカフェインに敏感なので、キーキー言ったり、寝付きが悪いのでしたら、やめた方がいいですな。
お世話が大変になるだけですから。
あと、ダイエット関係のサプリメントなんかにも入っているから、体重の増えにくい赤ちゃんのお母さんも控えた方がよさそうですな。
あまり濃くないものを1日1~2杯程度ならギリOKかな。
あと、飲んで2~3時間後にはおっぱいに出てくるから、何気に夜更けに飲むと夜中赤ちゃんのおめめがギラギラになったりする恐れもあるから、時間を考えて飲んだ方がいいと思います。
あっ、カフェインは紅茶や緑茶、ドリンク剤やコーラにも入っていますから、気をつけてね。

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2009年3月25日 (水)

赤ちゃんの太り過ぎ?

おっぱいだけで育った赤ちゃんに太り過ぎはありません。
おっぱいだけで、丸々した赤ちゃんを見て、稀に「母乳を減らしてあやしてみたら。」というトンデモ発言される、あまりお勉強をされない小児科ドクターや保健師さんがおられますが、おっぱいの飲み過ぎで、将来肥満児になることはないから、そんなの心配しなくていいですからね。以上

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授乳間隔が1時間くらいしか空かないことがあるんです!

入院中はとにかく、退院後1か月近くになっても、(あるいはそれ以降でも)赤ちゃんが30分~1時間くらいでおっぱいを欲しがってギャン泣きをすることがあります。
モノの本(=母乳育児と強調したタイトルのない一般的な育児書)によれば、「20分以上乳首に吸いついていれば母乳不足」とか「授乳間隔が3時間以内だと、おっぱいは必要量は出ていない」とかのトンデモ情報が散りばめられています。

あ~厭になっちゃいますよね。
こういう、誤った知識を権威あるセンセイ方がのたまう度に、お母さんは凹んでしまうぢゃないですか!!

記事のタイトルのような状況で、悩んでおられるお母さん、そういう場合はまず、次のことをチェックしてみてね。

①試しにおっぱいを搾ってみたら、ポタポタと滴ってくる。
②なのに、赤ちゃんは吸い始めるとウトウトしてしまう。
③それで、ベッドに寝かせたらすぐに泣きだしてしまう。
④しかも、乳首を吸われる度にヒリヒリと痛み、発赤している。

・・・の繰り返し

それは、おっぱいが足りないんぢゃなくて、赤ちゃんが上手くおっぱいを吸啜できていないってことです。
吸啜できていないと、効果的な刺激が乳頭・乳輪に伝わらないので、二次的におっぱいの生産量が減少することがあります。
また、乳管が詰まりやすいので、おっぱいが出にくくなります。

どうもいけない。と感じたら、最寄の母乳外来か助産院でみてもらいましょう。

そうそう、大量うんち排出時・おっぱいをガバッと吐いた時・おっぱいの後でも起きてうにゃうにゃしている時は双子が育てられるくらいのお母さんでも授乳後30分くらいで次のおっぱいを欲しがります。
それは母乳不足ぢゃなくて、リセットボタンを押しただけですから、「ドンマイ!」で、またおっぱいを飲ませてあげてくださいませ。

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2009年3月24日 (火)

授乳中の下着の選び方★毎日を快適に!

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「授乳中の下着の選び方★毎日を快適に!(若干改訂版)」公開中です
最新の内容は、上記でご確認ください。


最近は授乳中でもファッショナブルなブラジャーが多く販売されています。
その一方、昔ながらの乳帯もあるわけで。
ところで、授乳中の理想的な下着はどんなものか、聞いたことがありますか

乳房を型枠に嵌めるようなワイヤー入りだけは避けてください
血液循環が悪くなるし、トラブルの元です。
サイズの大きい方で、輸入品でないと、合わない場合もありますが、その場合でも、ワイヤーは抜き取ってお使いください。

かといって、何も身に付けないと乳房自体の重みで、乳房下縁が圧迫され、乳腺が歪められた状態になります。
これは、乳管が詰まりやすくなる原因ですから、ノーブラはいけないです。

では、ありがちなアメリカンホックが3つ付いた前開きのソフトブラジャーはといいますと、赤ちゃんに飲ませていると、空いた方の乳房からおっぱいが、ボタ落ちしてきます。使い勝手が悪いです。

下から少し持ち上げつつ、ゆったりと支えるものがいいですね具体的にはA社の〇〇色ブラやカシュクールタイプのマタニティーブラジャーですと、空いた方の乳房が露出することもありません。肩紐も太めで肩紐は食い込むようなのはダメですね。

良いものをえらびましょうね。

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おっぱいを飲ませてあげた後に搾るメリットとは?

まず、先にお断りしておきますが、この記事は「私って、分泌過多なんです。」というお母さんは軽くスルーしてくださいね!と、念を押しておきます。

昔の助産師はよく、「授乳後は乳房が空っぽになるまで搾りましょう。」とお母さんに指導したものです。
私も若かりし頃?そのフレーズを先輩から聞かされたものですが、少々揚げ足取りな性格なので、「乳房はスケルトンぢゃないし、どうやって、空っぽかどうか、判断するんだろうねぇ?」とココロの中で思っておりました。

いわゆる後搾りのメリットは、例えば赤ちゃんの飲み方がユルくてどうにも乳房がスッキリしない時、1クール半とか2クール半とか、この「半」というハンパな飲み方をして、おっぱいの残った感じに左右差がかなりある時に乳房のコンディションを整えることが出来ることです。
あと、もうひとつは、後搾りをすると、おっぱいの造られる量が増えることです。
誤解のないよう、もう一度お断りしておきますが、一番の鍵は頻回直母です。
直母の時間を削ってまで、することぢゃありません。
やりすぎると、「寄り目」「肩凝りの増強」「腱鞘炎」の誘発になりかねません。
でも、何らかの事情で、頻回直母ができないお母さん、肝心の赤ちゃんがイマイチしっかりとおっぱいを飲んでくれず、悩んでいるお母さんには合うと思います。

「分泌過多」のお母さんがしっかりした後搾りをすると、さらに分泌過多になるので、しないでくださいね。
例外は乳頭に傷があったり、乳口炎になっている場合で、患部からの上行性感染予防目的に限り、”しっかり”ではなく、”ほんの4~5プッシュ”の後搾りをするのは有効とされていますが・・・くれぐれも間違えないでね。

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おっぱいを飲ませてあげる前に搾るメリットとは?

頻回におっぱいをあげているのなら、おっぱいを飲ませてあげる前の搾乳は不要でしょう。
でも、「以前はともかく、最近は授乳間隔も空いてきてるのよね。」というお母さんには是非とも前搾りをしてほしいです。
以前の記事にも書きましたが、授乳間隔が3時間以上空くようになると、乳房だけではなく、乳輪や乳頭までゴリゴリして硬くなります。
そういう状態で赤ちゃんに吸わせていると、赤ちゃんは意地になって吸い付くので、吸引圧が大きくなり、乳口に過剰負担がかかり、水疱ができやすくなります。
水疱が潰れると、とても痛いです。
また、それは手強い乳口炎への扉を開けてしまうことになるので、危険過ぎます。

前搾りをすることで、赤ちゃんはおっぱいが飲みやすくなります。
時々、「私はおっぱいが分泌過多と言われているから、前搾りすることで、さらに分泌過多になったら困るんですが・・・」と仰るお母さんがおられます。
でも、乳頭・乳輪を柔かくする程度でとどめていて、飲ませてあげた後は触らないならその心配はないです。

・・・と、ここまで書くと、私の記事を読み慣れている勘の良いお母さんは、きっとこう来ると思われたのではありませんか?
「では、おっぱいを飲ませてあげた後に搾るメリットってあるのでしょうか?」と。
はい。分かりました。
ぢゃ、次の話題はそれでいきますね!

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2009年3月23日 (月)

乳児突発性ビタミンK欠乏症って知っていますか?

これはあくまで、まず起こらない病気(=発症は数千人に1人の割合)ですが、数ヶ月前の★病院でも1人の赤ちゃんがこの病気であることが判明したので、やはり記事にしますね。

おっぱいの栄養分はほぼパーフェクトなんですが、ビタミンKだけは不足しがちです。
また、赤ちゃんのカラダの中では生産できないビタミンです。
それで、通常は予防的に出生間もなく・退院前・1ヶ月健診の3回にわたり、シロップ製剤を内服することで、出血性の病気の予防をします。
お口から飲めない小さい赤ちゃんは小児科ドクターが注射をします。

生後間もなく発症するのは「新生児メレナ」という消化管からの出血です。
吐血・下血が主症状なので、授乳やおむつ交換をしていたお母さんが気が付くことが、殆どです。
それに対し、この突発性というのは別名、遅発性とも言われ、1ヶ月以降に起きるのが特徴です。
症状は「急に意識が朦朧となる」「急に頻回におっぱいを吐く」「機嫌が悪く、グズグズしている」「急におっぱいを吸う力が弱くなる」「けいれんが起きる」などです。
検査データ的に血液凝固因子というのが低くなるので、「血友病か」と、疑われることもあります。
今のところ、確たる原因は不明です
そういう場合でもビタミンKの投与を受ければ治ります。

お母さんに出来ることは、普段のお食事に納豆・緑黄色野菜など、ビタミンKを多く含む食品をを積極的に摂取することです。
「どうしよう納豆食べられない・・・人参も嫌いだし。」の崖っぷち気分のお母さん、キャベツだったら、食べられませんかねぇ。
キャベツは淡色野菜だけど、ビタミンKは意外に多く含まれているんですね。
お母さんの摂ったビタミンKはおっぱいに出てきてくれますので、大きな意味があるんです。

追伸1:この赤ちゃんは無事助かりました。

追伸2:新生児の出血性疾患について実習各校の看護学生に口頭試問すると、最近はみんな、国試対策万全なのか「メレナです。」と即答してくれます。

でも、「メレナって何?症状は?」と質問を重ねると、「習ってません。」とか「知りません。」って言うのよね。
それって、国試的知識としてはOKかもしれないけど、臨床的知識としては《へのツッパリ》にもなりませんな。
「予防は?」って聞けば、「ビタミンKです」とは答えるものの、「それ何?あまり聞いたことのないビタミンだね。」ってカマかけたら、「そうですね。ビタミンCの間違いだったかもしれません」とか、こちらに迎合したことヌカす学生もいます。こら~。
事前学習ができていない学生だけは容赦できない性格なので、SOLANINのブラックな性格全開で、ガンガン口頭試問を続けます。
反面、事前学習のできた看護学生にはとてもやさしいと言われています(笑)

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おっぱいを飲んでくれない!(疾患編1)

急に高いお熱が出て、「あ、風邪ひいたのかな」ということが、赤ちゃんにはあります。(絶対ではなく、あくまで可能性ですが・・・)
かといって、こぶたちゃんのようにブヒブヒと鼻を鳴らすのでなく、なのに、なかなか乳首を咥えてくれず、咥えてもすぐ離してしまう
おっぱいを飲んでくれない
どんどん、おっぱいが溜まってくる
機嫌はすこぶる悪い

どうしちゃったのかな
そんな時、頭(側頭部)触っていないか、チェックしてください。
喋れるお子さんなら、「頭痛い」って言うかもしれません。
びっくりして、CTとか検査してもらっても、所見ナシ。
さてこれは何でしょう
・・・おそらく、そういう場合は耳鼻科に行った方がいいかもしれません。
急性の中耳炎の可能性大です
耳の奥が痛いことを、上手く表現できなくて、お母さんが慌てることがあると、耳鼻咽喉科のドクターが仰っていました。

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2009年3月22日 (日)

こぶたちゃんに気をつけて!

お母さんが風邪をひくと、赤ちゃんにも感染ることがあります。
赤ちゃんが風邪をひいて心配しないお母さんはいません。
でもお熱もなく、機嫌も悪くなく、鼻風邪の症状に留まっていたら、「これくらいなら、大したことないかな」と、思いがちです。

ところが、そうでもないんですね
鼻風邪ということは、おっぱいを飲む時、ブヒブヒとこぶたちゃんのように鼻を鳴らしておっぱいを飲んでいることを意味します。
本来、赤ちゃんはおっぱい(=液体)を飲む時、呼吸しながら飲むというまことに器用なことをしているのですな
(大人は出来ないと思いますよ)
冷静に考えれば、鼻も口も塞がったら、苦しくてたまりません
例えば、いつも2クール飲んでいる赤ちゃんでも、片方ちょこ飲みになったりします。

鼻風邪といえど、酷くなると、SPO2が低下したり、呼吸の度に「鼻提灯」になったりします。そうなると、入院しなくちゃならないことだってあるんです。

赤ちゃんの飲み方がちょこ飲みになるので、小分けしないと必要な哺乳量が得られないおそれもあります
また、お母さんの乳房もおっぱいが溜まり過ぎるので、うつ乳をきたしやすく、トラブルのぬかるみに足を突っ込むことになります

私は赤ちゃんの鼻風邪って要注意だと考えます。
決して軽くみてはいけないですね。

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2009年3月21日 (土)

おなかの中にいた時のこと、憶えていますか?(長男編4)

・・・ということは生まれてからの記憶もあるのかなと思った私は長男(以下T1とします)に尋ねました。

S「新生児室に居た時のことで、何か憶えていることある」
・・・当時★病院は母子異室でした・・・
T1「あ〜。(と、顔をしかめて)薄い青い人が僕の足に注射して、凄く痛かった。何回も足に注射して、僕え〜んえ〜んって泣いたんや。お母さんは居らへんかった。」と言いました。
S「足ってどこらへんに注射したの」
T1「ここや(と、踵を指差し)」
S「踵に注射されたの注射って腕にするもんでしょ」
と、私はまたもカマをかけました。
T「お母さん、赤ちゃんは足に注射するの」
と、きっぱりと断言しました。
・・・T1は頭血腫ができていて、黄疸がキツく出そうな状態で、1日2回は採血をされていました。
光線療法するかどうかのギリギリラインでした
T1が言った”注射”というのは”採血”のことを意味すると思われます。
そして、一般的に黄疸値をチェックするための機械(=黄疸計)での計測値で、規定より高値だったら採血するのがフツーの段取りです。
薄い青い人というのは当時、採血のため来室した検査技師の着るガウンの色(=水色)しかありえません。
因みに採血部位は踵です
検査や処置の時間はガラス越しの面会NGでカーテンが閉められていました。
だから、祖父母や知人が面会に来てくれても採血シーンは見る機会がありません。
もちろん、それ以前に、私も採血のことなんて、T1に話をしていません。

どんな風に採血するかは、された赤ちゃんにしか分からないです。
それ以降私は、自分が赤ちゃんに採血しなくてはならない時は赤ちゃんに謝りまくっています。時々、赤ちゃんにガン見されながら・・・

※この記事のコメントは見つかっておりません。ご了承下さい。

パタカラって知っていますか?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「パタカラって知っていますか?(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

しばらく前から、私は★病院でマタニティークラスBを一緒に運営している歯科衛生士さんの旦那さん(歯科医をされている)のブログを読ませてもらっています。
その中で、口輪筋を鍛える、小顔に効果アリと言われるパタカラを数年前から使用されてから、重症だった花粉症が今では克服!と書いてある記事を読みました。

先ほどパタカラを調べたら、お値段は大体4400円~5000円くらい。
ほほぅ、男性用、女性用、子供用まであるんですなぁ。
幸い、私は花粉症じゃないんですが、どうも、この冬から長男が発症したようで、困ったことに、講義中も両鼻腔にティッシュ詰めて、ノート取ってる有り様だそうです。
そういえば、長男は小さい頃から扁桃肥大で口呼吸だったなぁ。
そういうのって、関係あるのかも。
お薬飲まず、体質改善ってことかな?
本人に説明し、使用を勧め、買ってみようと思っています。

どなたか、使っていらっしゃいますか!?

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2009年3月20日 (金)

おなかの中にいた時のこと、憶えていますか?(長男編3)

長男(以下T1とします)におなかの中にいた時のことを聞いていて、「これは金鉱を掘り当てたか」というくらいドキドキしました。

・・・ということは生まれてきた時のことを憶えていたりして・・・
そう考えた私は、引き続き、「ぢゃあ、次は生まれてきた時のことを教えてくれる」
と、尋ねました。
T1「いいよ。なにが知りたいの」
S「T1は★病院で生まれたでしょその時、何が見えたかな」
T1「最初は〜明るい電気が見えた。眩しくて、目が開けられへんかった。」
S「どんな電気」
T1「お家にあるこの電気(100Wの明かるさで、直径が70cmくらいある大きめの円形のシーリングライトを指差しして)より、大きくて眩しかった。」
・・・現在は違いますが、当時の★病院では無影灯を点けて分娩をしていました・・・

S「他に何が見えた」
T1「茶色の大きな手。」
S「誰の手かな」
T1「それは分からん。でもお母さんぢゃない。」
・・・茶色の手は産婦人科ドクターと助産師の装着する滅菌手袋の色です・・・

S「へぇ〜。お母さんぢゃない人が居たんだ〜。何人くらい居たかなぁ」
T1「それは分からん。大勢やった。名前知らん人。でも青と緑と桃の人がおった。」
S「青と緑と桃の人1人づつぢゃなくて」
T1「うん。大勢。うるさかった。なんかいっぱい、喋ってた。」
・・・実は青の人は直接介助(=取り上げる)の助産師のガウンの色です・・・
・・・緑の人は立ち会う産婦人科ドクターのガウンの色です・・・
・・・桃の人は間接介助(=外回り)の看護師のガウンの色です・・・
・・・大勢でうるさかったのは、日勤の午前中の出産だったから、尚且つ私の13分前にもう1人、初産婦さんが出産されるという慌ただしさで、「どっちが先に生まれるか」という状況でした。★病院は分娩室がひとつで、ダブルになったらパーテーションで仕切るんです。視覚的には見えませんが、お隣の気配は分かります・・・

その時、そこに居なければ、知りえないこと
その番組を見るまでは、長男に生まれた時のことなんて聞かせたこともないし、私には聞いてみようという発想がなかったし、夫は出産に立ち会っていないんで、ホントに長男が憶えていなければ、即答できることぢゃないんです。
これって、凄いなって思いました。

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おなかの中にいた時のこと、憶えていますか?(長男編2)

(続きです)

SOLANIN(以下Sとします)「おなかの中でのこと、教えてほしいんやけど、ええかな」
長男(以下T1とします)「うん、いいよ。」
S「T1はお母さんのおなかの中にいた時、毎日何していたん」
T1「あのね。いちに、さん、しって体操してたの。」
S「へ〜。体操か。楽しかった」
T1「うん。僕、体操好きやから、楽しかったで。」
そこで私はカマをかけました。
当時長男は保育園児だったので、体操の時間は白の半そでシャツに紺の短パンというコスチュームに着替えていました。
S「ということは、体操服にお着替えして、体操してたんやね」
すると長男は「はぁ」って表情で私を見上げ、こう答えました。
T1「お母さん、おなかの中ではお着替えなんかせえへんで。」
S「ぢゃ、フツーのお洋服で体操してたんか」
T1「違うってお母さんあのな、おなかの中は裸んぼうで体操してたんやで。」
S「え〜。でも、裸んぼうって、寒いし、恥ずかしいやないの」
T1「お母さんって、知らへんのおなかの中は暖かいし、恥ずかしくないんやで。」
長男の言うことは辻褄が合っています。
2歳8ヶ月の子が即興で考えつくことぢゃありません。
軽い気持ちで聞き始めたけど、いつしか私は胸が高鳴ってきました。
この子は憶えている・・・そう確信しました。

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おなかの中にいた時のこと、憶えていますか?(長男編1)

私の長男がまだ小さかった頃、関口宏さんがMCをしていた番組で、タイトルと同じことについて特集をしていました。
その時は「え〜。ホンマかいなしかも、3割の子が憶えているって凄いなぁ。」というのが私の率直な感想でした。
子供に聞くには条件があり、それは次のこととされていました。

聞く時期は受け答えができるようになったら。
おなかが空いている時はNG。
トイレは済ませる。(オムツがまだ取れない子はオムツをきれいにしてから。)
お風呂の後。(カラダがほぐれている)
必ずお母さんが抱っこして。

「ほほう、ぢゃ、私も聞いてみようかな」面白半分、軽い気持ちでした。
なぜなら、前日の夕食のメニューを聞いても「あれっ何食べたっけ」と答えるようなおトボケぶりを全開にしているような子だったからです

当時、ウチの長男は2歳8ヶ月でした。
早速条件を整えて聞き始めました。
驚愕の答えが返ってくることも知らずに・・・(続く)

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お母さんがお子さんに言い聞かせ納得してもらう卒乳7

言い聞かせ、仕込みも出来て、いよいよか!と意気込んでいたら、アクシデント発生ということがあります。
次のような場合は無理せず、あっさりと諦め、次の機会まで、様子を見てくださいね。

①卒乳したとたんにお子さんが体調を崩す。
②卒乳してもお食事の量が全く増えてこない。
③つまらないことで、すぐに泣くようになった。
④元気に遊ばず、グズグズ、ウダウダしている。
⑤笑顔が見られず、無表情になった。
⑥攻撃的言動が目立つ。
⑦昼夜を問わずギャン泣きが続く。
⑧はっきり言って、おっぱい飲ませている方がラクだと思う。
⑨お気に入りもキャラクターをシンボルマークに描いたのに、見たとたん、号泣する。
⑩シンボルマークの描かれた乳房を見ても、何の変化もなく、いつも通りにおっぱいを飲み始める。

・・・これらの症状が見られる時は絶対に強行しないでください。
①と②のみ3日間くらいは様子見していいですが、それ以上に長引きそうなら、お子さんは限界です。
特に②は1~2日間は食欲が落ちるのは仕方ないですが、納得ができていれば、受け入れできるので、3日目に入るころには、食べるようになるはずです。
病気でもないのに3日間殆どハンストというのは尋常ではありません。
お子さんのカラダもココロもクラッシュします。
決して崖っぷちまで追い詰めないでください。
どうかよろしくお願いします。

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2009年3月19日 (木)

お母さんがお子さんに言い聞かせ納得してもらう卒乳6

続きを書きます。
さて、肝心の言い聞かせの内容です。
ストレートに「おっぱい止める?」と尋ねて「ハイ。分かりました。」と答えてくれるのはまずもってないでしょう。

⑦言い聞かせの方法
「大きくなったら誰でもおっぱいは飲まなくなるんだよ。」ということを折に触れ、複数の方たちからお話してもらいます。
理屈までは要りません。
呪文のように、何回もお話してみるのです。

それと同時に、あるシンボルマークを選定してもらい、その絵を家中に描いて貼ってもらいます。
祖父母宅の近い方はそちらのお家にも貼ってもらいます。
簡単で、できれば色つきがいいです。
そのシンボルマークを見せながら「これがお母さんの乳房に出てきたら、その日でおっぱいは飲めなくなるんよ。」と言い聞かせます。
因みにシンボルマークは恐怖感を与えないものが必須です。
例えば女の子ならばお花の絵とか。Xデーにイッキに描くんぢゃなかったら、4日に分けて少ずつ、その絵を完成させます。

ココロの準備には1ヶ月はかかります。端折ることは出来ません。
そうです、これが先に書きました仕込みというものです。。

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2009年3月18日 (水)

おっぱいのお写真撮っていますか?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「おっぱいのお写真撮っていますか?(若干改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。


以下、過去記事。

★病院の母乳外来のお部屋には、B4サイズに伸ばした授乳中のお写真を飾っています
ずっと昔はポラロイドでお母さんが赤ちゃんを抱っこしているお写真を撮らせてもらってました。
それをパネルにペタペタ貼って飾っていました。
そもそも、「お母さんと赤ちゃんとの2ショット」のお写真て、ないのよね。
「赤ちゃんだけ」とか「誰かが赤ちゃんを抱っこしている」お写真はあるんです。
けど、赤ちゃんに一番近いお母さんが撮影係になっちゃうから、「お母さんと赤ちゃんとの2ショット」は貴重です。

最近は同意のあった方に「授乳中のお写真」を撮らせてもらっています。
これがまた、たまらなく可愛い。
どの赤ちゃんもいいお顔しているんです。
お母さんはシャイな方が多いので、横顔かうつむき加減でお顔自体は分かりにくい角度で撮っています。
もちろん、ご協力いただいた方にはL判サイズで焼いてプレゼントしています。

私は子供が3人もいるのに、授乳中のお写真はたったの5枚しかありません。
それも月齢の小さい時ばかり。
今更ながら、残念です。

この記事を読む多くのお母さんは実現可能だと思います。
きっと良い思い出になりますよ。

追伸:どんなに可愛い赤ちゃんも干支が一回りする頃には、生意気になります。
その時までお写真は大事に取って置き、ここぞとばかり見せてやりましょう。
①赤ちゃんの頃は無条件に可愛かったこと。
②お母さんが毎日一生懸命慈しみ育てていること。
③そんなお母さんに悪態ついたらバチが当ること。
                              以上!

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お母さんがお子さんに言い聞かせ納得してもらう卒乳5

続きを書きます。

④乳房トラブルがないこと
乳腺炎を繰り返したことのあるお母さんは「痛いし、この際止めたら乳腺炎にもカタが付くから合理的ね。」
と、びっくりするようなことを仰ったりします。
SOLANINからすれば「冗談はヨシコさん」(古っ)ですな。

乳房トラブルのあるままにおっぱいを止めたら、乳房はしこりだらけになります。
途中から搾っても出なくなりやすいので、そうなると切開しなくてはなりません。
怖すぎです。
万一、乳房トラブルがあれば、しっかり治してからが鉄則です!!

⑤お母さんの体調を整える
お母さんが発熱したり、下痢したら、水分補給に努めなくてはなりません。
でも、仮に「水分摂取だ~。」と、ガブ飲みしたら、乳房がパンパンになってしまいます。
ただでさえ、飲み手がいなくなったら乳房は張ります。
そういう状況で水分の過剰摂取をすると、どうなるか・・・。
・・・は説明不要ですよね。

⑥お母さんのお食事の量を減らす
おっぱいの飲み手がいないのに、同じ勢いで食べたら確実に太ります。
しかも、水分よりもメッチャ乳房は張ります。
腕が挙上できない方もおられます。
痛すぎます。
抱っこしてあやすのは、まず不可能になります。
超ヤバイです。
概算ですが、それまでの3/4くらいしか食べないでください。
個人差がありますが、1週間から3日前から減らしてください。
それくらいのことは当然だと考えてくださいませ。

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2009年3月17日 (火)

お母さんがお子さんに言い聞かせ納得してもらう卒乳4

同タイトルの記事の補足説明を3でスタートしました。その続きです。

③季節
夏と冬は止めた方がいいですね。
なぜなら、感染る病気になる子が圧倒的に多いし重症化しやすい。
呼吸器系・消化器系を問わず、外来・入院とも、患児の数が春と秋とは違います。
オトナだって体調崩しやすいですから。
でしょ。

おっぱいを飲まなくなるということは、母乳由来の免疫(過去の記事にもアップしてますから、皆さんご存知ですよね。)がもらえなくなるってことです。

卒乳はお子さんのカラダの中を大きく変化させます。
卒乳した後、体調を崩さないよう、いつもより気をつけなくてはなりませんね。
元気なお子さんほど外遊びを好みますから、カンカン照り、どしゃぶり雨、大雪などでは外遊びは難しいですね。
春と秋は気候も穏やかで過ごしやすいし、外遊びにも付き合えます。

お子さんがココロもカラダも受け入れやすい条件3つ述べました。
次は実践的なことを説明していきますね。

お母さんがお子さんに言い聞かせ納得してもらう卒乳3

同タイトルの1の記事で言い聞かせて納得してもらうには1歳半以降・・・というお話をしましたね。
まず、その補足説明をしますね。

①トコトコ歩く
歩き始めには個人差があり、一律どうこうとは言えません。
でも、2本の足で歩くという行為は人間に特有のものであり、ハイハイとは異なり、屋外でも自力で移動できることはお子さんの世界を大きく拡げる扉となります。
さしずめオトナなら空を飛べるような感覚なのでしょう。
お母さんと手を繋いで歩けること(=有る程度のスピードについていける)はお子さんのカラダの準備項目です。
概ね1歳半になればそれが可能でしょう。(早産のお子さんは修正が必要ですが・・・)

②臼歯が生える
赤ちゃんの歯は前の歯から生えてきます。
これは噛み切るための歯です。
前の歯が生えたら次は奥の歯(臼歯)が生えてきます。
これはすり潰すための歯です。
食べ物の調理形態も、種類も臼歯が生えた方が断然助かります。
おかゆしか食べられなかったお子さんもご飯が食べられるようになります。
もちろん、臼歯が生えていなくても、「ウチの子はおかゆ嫌いでご飯好き。」というパターンもあると思います。
でも、しっかりと咀嚼することが出来なければ、消化吸収に負担がかかり、便秘や下痢になったりしがちです。
概ね1歳半になれば臼歯が生えてくるでしょう。
これもお子さんのカラダの準備項目ですね。

お母さんがお子さんに言い聞かせ納得してもらう卒乳2

私のブログを読んでくださるお母さんの相当数の方がO式母乳育児相談室に通院しておられます。
まず誤解のないよう、私とO式の馴れ初めについてお話します。
個人的には助産師養成所の学生だった頃、乳房ケアに興味があり、その日当番の助産師に金魚のフンのように、くっついている時間が他の学生より明らかに長かったことが思い出されます。
助産師(=臨床指導者さん)の中にはO式(以後O式と略します。)の免許皆伝者が3名ほどおられました。
ある日、見学中の私はその方たちがマッサージをされると乳腺炎の患者さんは叫ばないことに気づきました。
乳房の触り方が違うことが傍で見ていて、分かりました。
その方たちから、多少ウザがられながらも、いつも図々しくくっついて見学していました。
フツーは学生ごときが患者さんの乳房を触らせてもらえないのですが、やがて覚えが目出度くなったのか、少しづつ触らせてもらう機会を作ってくださるようになってきました。おっぱいのお味見もさせてもらいました。
カレーの後はおっぱいが最悪な味になるというのも体験しました。

そんな経緯がありますので、O式自体を否定するスタンスはありません。
かつて、私が赤ちゃんにおっぱいをあげていた時、★病院には母乳外来はありませんでした。
トラブルで困った時、助けてくれたのはO式の先生でしたあげ有難うございます。
ただ、部分的にはてなマークなトコロがあるだけです。
見解の相違というヤツですね。
決して全てを否定したり、敵対している訳ぢゃないですよ。

まず、そこのところを頭に入れてやってくださいね。

2009年3月16日 (月)

母乳外来を受診された妊婦さんに喜んでもらったこと

妊婦さんの母乳外来の需要は少ないのですが(産婦人科外来でお手入れの指導をしているし、マタニティークラスBを受講すれば大抵はOKなので・・・)真性陥没乳頭で個別指導が必要な方、トコちゃんベルトの装着を教えてほしい方は受診されます。

ひとしきり説明が終わったら、私いつも『ケータイ出して』って言うんです。
妊婦さん『?』の表情でケータイを差し出されます。
私は『仰向けに寝ておなか丸出しにしてね。』と言います。
そして、『動画か音声メモにしてね。』と言います。

私はドップラーをおなかに当てます。
シュワンシュワンとおなかの赤ちゃんの心音が聞こえます。
妊婦検診ではエコーのお写真やビデオ撮影をしてくれる病産院は多いと思いますが、心音を録音してくれるところは意外にないようで、ずっと★病院に通院している妊婦さんはもとより、よそからの里帰りの妊婦さんも、心音を聞くと何だかおめめがウルウルになられます。

それはおなかの中にいる間だけ聞こえる音です。
元気に過ごしてくれているんだなと実感が湧いてきます。
入院中で回診の時、心音を毎日聞いている妊婦さんも録音するという発想には至らないのね。
まぁ、基本的に医療機器のあるところで、ケータイはご法度なんですが。
そして『今日旦那さんが帰って来たら、目隠しして、何の音か当てさせます。』とか。
『お部屋を暗くして、聞かせます。』と、ルンルン気分でお帰りになられます。

もし、現在妊婦さんでこのブログを読まれている方、次こそは出産施設を選んで納得のできる出産・入院生活をしたいとお考えのお母さん、是非助産師にお願いしてみてください。
きっと、一生の宝物になりますよ。

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お母さんがお子さんに言い聞かせ納得してもらう卒乳1

思わせぶりな終わり方だったので、次の記事はどんなものかな、と待っていてくださった皆さん、お待たせしました。
これには様々な事情がある『訳あり卒乳なんだけど、子供の心を傷付けたくない。』というお母さんは必読です!!

《ケース1:次の赤ちゃんがほしい》
最近は年々高齢出産の方の割合が増えています。
厚労省は晩婚化を理由の筆頭にあげているようですが、不妊症の方が増加している、若しくは長年の治療の末の妊娠の方が増加しているという印象を受けるのは私だけでしょうか。
色々なチカラをかりて妊娠された方はお母さんは、お子さんが2歳くらいになってもなかなか月経が再来しにくい、月経が再来しても排卵しにくい、排卵しても受精しにくい、受精しても着床しにくい傾向があります。
つまり、不妊治療をスタートするためにおっぱいを止めるしかないという、悲しく切ない状況なんですね。
(あっ、でも奇跡的に体質が変わってあっさり自然妊娠される方もおられますよ。)
けど、女性のカラダは何歳でも妊娠・出産できる訳ぢゃありません。
やはり適齢期はあると思います。
また、パートナーの年齢も重要です。
お母さんがお若くても、お父さんとの年齢差大のご夫婦でしたら、相当経済的に余裕がなければ、年金生活に入って、子供が私学理系・ひとり暮らしというパターンになると、悶絶するくらいの学資・生活費が必要ですから生活が超厳しくなります。

そうなると、とても自然卒乳まだ待てないということになります。
1ヶ月くらい仕込み期間が必要(これ以上短縮は無理)ですが、お子さんに真剣に言い聞かせて納得してもらうのです。
一般的に言い聞かせが可能なのは、簡単な単語が複数言えて、大人の言うことも分かり、歩けるようになってからなので、最短で1歳半くらいかと考えます。
ご意見・ご質問をお寄せください。

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2009年3月15日 (日)

多分一番円満にフィナーレを迎えられる卒乳・自然卒乳

早くて2歳、たいていは3歳以降で自然にお子さんからおっぱいを飲まなくなる、生活に溶け込んでいたおっぱいがなくなることを、自然卒乳といいます。
夜間のおっぱいは個人差があるものの、3歳を越えると殆どのお子さんは飲まなくなります。
どうしてもほしい時だけ飲みに来るのですね。

『お母さんが無理やり止めたりしない。』
『お子さんが自分から離れていくまで待ちましょう。』
『お子さんが欲しがるなら気持ちを汲んであげましょう。』という考え方です。

ラ・レーチェ・リーグやユニセフ、日本母乳の会などではこういう捉え方を推奨しています。
乳房のケアもこれといって必要ナシなので、お母さんはラクだど思います。
お子さんもストレスフリーなので、可能であれば、私もこれがいいと考えます。

ちなみにユニセフの調査によれば世界平均の卒乳時期は4.2歳とのことです。
えええええ・・・・・!!   びっくりしたでしょう。
これまで、わが国では早期離乳の考え方が頭から離れない方々が子育て情報を発信していたので、『早く、断乳しないと、自立しなくなる。』『甘えん坊になる。』『虫歯になる。』『発達が遅れる。』『1歳過ぎれば栄養なんかなくなる。』『離乳食が進まないのはおっぱいのせい。』などと、まことしやかに言われていました。

でも、そんなことは医学的根拠のないことが判明してきました。
無理やりおっぱいを止めるのは、お子さんを傷つけることもあることも分かってきました。私は昔に出産したので叶わなかったけど、もう一人でも産んで育てられるなら是非そうしたいです。

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せざるを得ない・止むを得ない卒乳

SOLANINからみて、止むを得ない卒乳は、死産の方です。
こればかりは、どうしようもないと思います。
他は・・・考えたくもないですが、事故や病気で急に赤ちゃんを亡くされた方。

お母さんが入院でという場合は同伴入院にすれば、おっぱいは続けられます。
お薬の内服にありがちなのですが、「内服するならおっぱいは止めて。」と言われたとか、それをきっかけに赤ちゃんが飲まなくなったとかいうのも聞いたことがありますが、これは、とても勿体ない。

大体が、おっぱいがあげられないお薬というのがさほど多くないんです。
ドクターでも薬剤師さんでも、「専門外だから。」とか、「もし、不都合があったら怖いから(最近はすぐに訴訟とか言う方がおられますしね。)止めておいたら無難。」っていうスタンスなんですね。

赤ちゃんが納得していないから、その後の母子関係が上手くいかないというケースだってあります。
大事に育んでいるのに、赤ちゃんから「一番信じていたお母さんは最後に僕を〔私を〕裏切る人」とインプットするなんて、悲し過ぎるぢゃないですか!!

お薬内服の時で「おっぱいは止めて。」と言われたら、まず、母乳育児に理解のあるドクターか薬剤師さんに尋ねましょう。
駄目な時もあるけれど、その間分泌を維持して、お薬内服がOFFになれば復活させればいいんですからね。
お薬及び分泌の維持について、かかりつけの母乳外来や助産院でお尋ねされるといいですが、万一、教えてもらえなかったり、かかりつけがないお母さんはBFHになら、聞いても間違いないと思うけど。
止めてから何日も(時には1ヶ月半!)経ってから母乳外来に受診されるお母さんが年に1人の割でおられます。
で、「おっぱい出るように戻してくださいあせる」と簡単に仰います。
私にしたら、「何で、もっと早くここに来ないのよパンチ!」と、叫びたくなります。
軽く考え過ぎ。
1回シャットダウンしたら、上手くいっても戻すのに要する期間は止めてた期間の3倍かかるんですからね。

2009年3月14日 (土)

超怖い!無熱性乳腺炎

高熱の出る乳腺炎って、重症のイメージがありますよね?
確かに、内服処方の依頼を産婦人科のドクターにする際も、「抗生物質を!」とお願いすることもありますしね。
病産院によっては点滴する場合もあるかもしれません。
日を置いて何回か通院してもらわねばならないこともあります。

でも、知っていますか?
ホントに超怖いのは無熱性の乳腺炎だということを!!

どういうお母さんがなりやすいですか?〔順不同)
⇒果物、夏野菜などを多食していて、カラダが冷え性の方。
⇒乳製品を過剰摂取している方。
⇒切迫早産もしくはその傾向のあった方。
⇒赤ちゃんが飲んでくれなかったら、搾るなどの対処を全くしない方。
⇒兎に角お食事が毎日ジャンキーな方。
⇒おっぱいだけで、充分育つレベルと言われているのに、赤ちゃんが泣いたらすぐミルクを足してしまう方。

症状としてはどんな特徴はありますか?
⇒開口部が殆どない、もしくはあっても1~2本程度で滲む程度の分泌。
⇒その割に硬結(=しこり)があって、飲ませても、1時間くらいマッサージしても改善傾向が見られない。
⇒触ると波動があり、液体で滞留している感触がある。
⇒乳房の皮膚の色が変色していることもある。(・・・絶対変色するのではないが、鳴門金時の皮色のような例もあり。・・・SOLANIN遭遇例です。)
⇒歩くだけで乳房に痛みが響くので、乳房が少しでも揺れないよう、両手で支えて歩かずにはいられない。(・・・患者さんのコメントです。)

どのように対応すればいいですか?
⇒乳房以外のトコロからケアをする。(足湯。腹部や肩甲骨間の温罨法。リフレクソロジー。肩周囲のリンパマッサージ。そうそう、イトオテルミーもいいそうです。・・・私はイトオテルミーはできませんが)
⇒乳房マッサージは連日来て頂く。(めどが立つまで。)
⇒赤ちゃんには今までよりいっそう頑張って飲んでもらう。もしくは、お母さん自身が搾る。
・・・でも、波動がある場合は外科で切開&排膿というパターンになるかもしれません。

でも、助産師のみなさん、このような患者さんには滅多に遭遇しませんよ。
してしまった方は・・・それはかなりのレアケースです。
お母さん、フツーに授乳していれば、おかしくなった時にずっと放置しなければ、こんなことなりはしないから、安心してね。
私もどうかなぁ・・・これまで、3(~4)人くらいしか、出遭ってないです。

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2009年3月13日 (金)

これが乳栓!(乳カスではないよ)

おっぱいを飲ませても、ある一部分にしこりが出来て、全然取れない。
飲ませていても、ピリピリ、チクチクするばかりで、ラクにならない。
または、あまりにも痛くて飲ませられない。

乳頭には傷はない。

白い点(俗に白斑。いわゆる乳口炎とも違う。)は見当たらない。
または、最初は見当たらなかったけど、しばらくして、白い点が浮き出てくる。

・・・それは乳栓でしょう。
必死に飲ませていたり、堪えきれずに乳房マッサージを受けに行って、少し触ってもらったら、あら、不思議!
『ぷしゅ~』っとおっぱいが噴出します。
数十秒飛び続けることもあります。
まるで、水芸のようです。
でもって、しこりがウソのようになくなります。
乳房触ってもふわふわ。
赤ちゃんに吸わせても痛くない。
乳房マッサージを受けている時に『ぷしゅ~』っとなると、お母さんにしてみたら、担当助産師に後光が射してくるとさえ言われます。

クレヨンしんちゃんならば、そこで「でめたし、でめたし!」なんですが、乳栓飛ばした後、そのままにしておくと、やがて乳口炎に移行することがあります。

《個人的には、乳栓飛ばした後も、乳口炎と同じケアをしたほうがいいと思います。》

そこまでいかなくても、乳栓ができるには理由があるのですから、食事指導を忘れないようにしないとそのお母さんは繰り返しやすいというおそれがあります。
どうすればいいのか、担当助産師は説明をしてください。
もし、担当助産師がとても無口な人だったら、お母さんの方から「これから先、どんなことに気をつけたらいいですか?」と、聞いてください。
よろしくお願いします。

 

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手強い乳口炎との戦い方は?

乳管開口部(以下乳口とします。)に炎症が起きたものを乳口炎といいます。
これは授乳間隔が長く空き(大体4~5時間以上が1回でもあると、なる確率は高くなります。)
授乳間隔が空くと、乳房がパンパンに張ってきます。
そんな時、先搾りをせずに赤ちゃんにおっぱいを吸わせると、浅い吸い付きになってしまいます。
おっぱいのカスだと思っている方もおられますが、そうではありません。

乳房がパンパンの時の浅い吸い付きは乳口に大きな負担をかけます。
赤ちゃんが吸っているうちに、水疱ができます。
(水疱のあるうちは、その乳管は塞がります。なので、吸わせても痛いし、ラクになりません。)
やがて、水疱は破裂します。
(この段階で乳管は開通するので吸わせているとみるみるうちに、ラクになります。)
「あ~よかった。助かった。」と思ってしまいます。

そこが落とし穴!

水疱が破裂した後の乳口はとてもデリケートです。
傷があるのと同様に考えることが必要です。
速やかにケアをスタートするべきですが、放置すると、感染しやすくなります。
水疱が破裂した乳口はそうでない乳口より詰まりやすくなります。
その乳口に繋がる乳腺組織の部分にしこりができやすくなります。
完全閉塞状態に陥ると、ピリピリ、チクチクといやな痛みが持続します。

この厄介な乳口炎を出来るだけ早く治し、再発させないためにはどうしたらいいのでしょうか?
一つ目は食事です。最近は乳製品の過剰摂取が目立ちます。
二つ目は授乳間隔が空いてしまったら、必ず、先搾りして、乳輪まで柔かくしてから赤ちゃんに飲ませます。
三つ目は口内炎治療薬(デスパコーワなど)をおっぱいの後毎回患部に塗布してラップ療法をします。短くとも1週間は必要です。

助産師によっては注射針で突く方もおられますが、後のケアをしないと2~3日でぶり返し、再発しやすくなるから、止めた方がいいと思います。
お手軽な処置には落とし穴があるんです!!

稀に自己流で、安全ピンや、ライターで焼いた縫い針、爪楊枝の先でほじくったりしているお母さんがおられますが、危険ですから止めてね。

 

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2009年3月11日 (水)

妊娠中からの乳頭ケアについて(2002年看護研究分)

昔であることと、SOLANINが主任研究者だったわけではないので、簡単に説明します。
妊娠16週から始めるのでも、24週から始めるのでも効果に有意差はないという先行研究がありました。
また、妊婦の心理としてあまり早い時期から出産後に必要なことを取り組むことに対する心理的抵抗感が強いという先行研究もありました。

そこで、
☆切迫早産の恐れがない時期の方が励行してもらえるのではないかという予測のもと、36週から毎日1~2回は乳頭ケアを行ってもらい、毎週の妊婦検診の際、進捗状況をチェック。
☆産後は毎日乳頭損傷状況をチェック。
予測したのは、
☆ケアをしたじょく婦の方が乳頭損傷の発生率が低い。
☆新生児の生理的体重減少が少なくなる。

結果は、
☆乳頭損傷の発生率には36週からのケアでは全くしていなかった妊婦と有意差はナシ。(やるならもっと早期にスタートすべきか?)
☆新生児の生理的体重減少に有意差までは見られず。

しかし、
☆母乳率には約7%の差が発現した。(母乳育児へのモチベーションが高まる?)
☆乳頭損傷発生率には有意差はなかったが、程度の軽いじょく婦が多かった。
(発赤程度が多い)
☆重度の乳頭損傷者はは全くケアしていなかったじょく婦に対し、36週からケアをしたじょく婦の発生率は1/4にとどまった。(亀裂、出血などの方が多い)
・・・という副次的なデータが判明した。というものです。

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離乳準備食が要らない訳3

ふんわりやさしいおっぱいの味が好きな赤ちゃんにしてみたら、果汁はたとえ半分の濃さに薄めても、それはかなりキツイ味なんですね。

もちろん、無理やり与え続ければ飲むようになるでしょう。
元々、赤ちゃんは甘い味を好みますから、欲しがるようになるかもしれません。

でも、おっぱいって飲めば飲むほど湧き出すんですよね。
そんな甘いもの飲んでいたら、おっぱいをあげる回数が減るではありませんか!
早いハナシがおっぱいの生産量を人為的に減らしているようなものですね。

★病院の小児科のドクターは「今日飲むおっぱいの量は明日の(おっぱいの)生産量に繋がってるんですよ。1日10回以上を目標にこまめにあげてください。」と耳にタコができるくらい、退院前のお母さんに説明しておられます。

SOLANINは、皆さんにはっきり申し上げます。
離乳準備食は百害あって一利ナシですぞ。
生後(5~)6か月まではおっぱい(もしくは粉ミルク)だけで赤ちゃんは十分に育ちます。何も足さないでね。

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離乳準備食が要らない訳2

離乳準備食の代表選手に果汁があります。
果汁の主な栄養分はビタミンCと糖分です。
「ビタミンCはちゃんとおっぱいにも最近の粉ミルクにも赤ちゃんに必要な量が含まれている。」と先の記事でお話ししましたね!

糖分はどうでしょう?
果汁には平均11%の糖分を含んでおります。
それに対し、おっぱいの糖分は2%なんですね。
赤ちゃんの腸からの糖分の吸収が一番いい濃度は2%なんです。
11%っていえば、ざっと5.5倍も含んでいるということ。
これは何を意味するか分かりますか?

エネルギー源になる・・・答えはブーですな。
多すぎる糖分の摂取は、腸内で発酵しやすくなり、ガスが溜まり、おなかが張るので赤ちゃんは苦しくなります。
赤ちゃんがべ~っと吐き出しても、それは赤ちゃんの我が儘ぢゃなくて、赤ちゃんのカラダには不要だからです。

皆さん、どう思いますか?

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離乳準備食が要らない訳1

今回2人目の赤ちゃんを育てておられるお母さんから、しばらく前ご質問を受けました。
上のお子さんの時とは果汁やスープなどを与える時期が異なっていると。
確かに、ドラッグストアのベビーフードの推奨月齢の表示も、乳業メーカーの白衣の方(=栄養士の資格を持つ営業さん)のセールストークも全部”5か月から”になっていますよね!
これは長らく乳幼児の栄養摂取に関する指針とされてきた「離乳の基本(1995年)」が改訂されて、「授乳・離乳の支援ガイド(2007年)」に変更されたからです。

母子健康手帳の3~4か月の頃の問診欄を見てね。
「薄めた果汁やスープを与えていますか?」という項目、2008年4月以降に発行した分からは削除されています。
それ以前に交付された母子健康手帳には記載されています。

以前は離乳準備食は赤ちゃんにはどうしてもあげなくてはならないものと位置づけされてきました。
あげることで、「乳以外の味に慣れるため」「味音痴にしないため」「不足しがちなビタミンの補給のため」「スプーンで飲み込むための訓練」などなど、一見ほほぅ・・・へぇ~・・・と言ってしまいそうな、もっともらしい理由付けがなされてきました。

しかし、離乳準備食が導入された頃はミルク育児がもてはやされていた時代背景があります。
皆さんはご存じないでしょうが、昔の粉ミルクは牛乳を粉末にしたような(今風に言えばフォローアップミルクよりも○○な)商品でした。
兎に角、ミネラルとたんぱく質が多くて、赤ちゃんにはあまりよいものではありませんでした。
それらを赤ちゃんがカラダの中で処理するには、水分の摂取が必要でした。
それで、湯ざましや薄めたお茶をあげるということが勧められました。
果汁もそうです。
母乳と同じ量のビタミンCを粉ミルクに添加する技術がなかった頃は、粉ミルクに不足するビタミンCの補足のために編み出された方法です。

でもそれってフツーにおっぱいをあげていれば不要なものばかり。
また、最近の粉ミルクのキャッチコピーは「いかに母乳に近づいているか」ですからこれまた不要なんです。

皆さん、どう思いますか?

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化膿して熱が出て・・・こんなおっぱいホントに飲ませて大丈夫?

化膿も酷くなれば、外科受診して、切開⇒排膿ということになりますが、フツーおっぱいが痛くなればそこまで放置するお母さんはおられないでしょう。

お薬の助けが必要になりますが、カバサールはNGですよ!
(カバサールの出てくる記事は過去にあります。ご存知ない方は記事一覧のページから『ぎっくり腰を治してほしかっただけなのに』をクリックしてご参照くださいね。)

抗生物質、ダーゼン、鎮痛剤あたりは産婦人科のドクターが処方されます。
指示通りに内服しましょう。
じゃが芋湿布も貼ってみましょう。
その他見直すことは以前に申した通りです。

さて、それにも増して、お母さんが気になるのはそんな炎症症状のキツイおっぱいを飲ませても、赤ちゃんのカラダに支障はないか?ということではないでしょうか?

トラブってるおっぱいを飲ませると、いつもより、うんちがユルイ感じがします。
でも、そのせいで、赤ちゃんにおっぱいのばい菌や毒素が移行するわけではないので、安心してね。

どんなおっぱいでも気にせず、のんでくれる赤ちゃんもおられますが、大抵は「にや~っと笑って飲まない」「寝たふりをする」「小言を言いながら渋々飲む」「じたばたと暴れながら飲む」「すぐに乳首をぷいっと放す」「横目でガン見する」「ため息をつく」「乳首を引っ張り飲みする」などのいつもとは違うそぶりを見せます。
・・・などなど、喜んで飲んでいる風ではなさそうです。
やはり美味しくないからでしょうね。
赤ちゃんにだって味覚くらいありますからね。

しかし、「ぢゃ、ミルクに切り替えて。」というのは大間違いですよ。
できる限り搾って捨てて、赤ちゃんにきちんと謝ってお願いしておっぱいを飲んでもらえば格段に早くきれいに治ります。

そうそう、抗生物質内服すると、しこりはすぐ小さくなって、痛みもラクになるから、すぐに治った気分になっちゃいますが、排乳しておかないと、すぐにぶり返します。
お母さんは大丈夫と思っても、再診して必ず助産師にチェックしてもらってね。
助産師はお母さんから再診キャンセル希望があっても、念のため診てくださいね。
慢性化しちゃうとヤバイので!

クリーンコットンの清拭って要るの?

先ほどアメンバーのようこさんから、「MRSA]の記事にコメントをいただきました。
通常はコメントのお返事がすぐに見てもらえるように、できるだけ迅速に私からのコメントを書き込んでいます。

でもこの件についてはより大勢の方に知ってもらいたいので、記事にさせていただきます。(ようこさん、びっくりさせてごめんね)

★病院でも2005年頃までは授乳前にクリーンコットン(清浄綿)で乳頭・乳輪の清拭をしてから赤ちゃんにおっぱいを含ませていました。
それまでにも要らないんじゃないかって意見はちらほらと一部の助産師の間から出てはいました。
私自身、2002年に院内看護研究のメンバーになった時、テーマが「妊娠中からの乳頭ケアが産後の乳頭損傷を予防するのにどの程度の効果があるか」でしたから、メンバーとして色々やっておりましたので、「要らない。止めよう。」はかなり周りに申しておりました。
でも長年の習慣はおいそれとは変えられず、結局そこから3年後に『日本母乳の会』からのアドバイスの後押しを受けて中止に至りました。

止めるにあたり、★病院では当時生後5日目の新生児に鼻腔粘液培養(以下「鼻」とします)をしていました。(現在は生後4日目)
赤ちゃんが鼻から吸い込む空気のエリアは鼻と聴診器を当てる位置を結ぶ線を半径とした同心円状であるとICTの看護師さんから教えてもらっていました。

ということはもし、清浄綿の除菌効果が高ければ、「鼻」を調べると、使用しなかった赤ちゃんの「鼻」の結果は酷いものになるはずです。
MRSAだけではなく、MRSEやMSSAなどの出現率がバンバン上昇してもおかしくはないってことになります。
でも、実際は何も変わらなかったんです。

清浄綿を使うと乳頭・乳輪の被膜が除去されるので、カンガルーケアの赤ちゃんはお母さんのおっぱいの匂いがマスキングされて、自力で乳頭を捜せなくなります。
日々の授乳でも、妊娠中からしっかりとケアをしていたにも拘わらず、乳頭損傷が起きてしまう、しかも重症化する傾向が掴めました。

お金をかけて、手間かけて、さしたる根拠もないことで、悪い結果が出るのならそれ
はやはり止めるのがいいと考えます。

★病院はNICUはないので大それたことは言えませんが、MRSAについてはイヤになるくらい勉強した知識を元にお話しますと、クベースに入っておられる赤ちゃんで、レスに載っている子の90%はMRSAに感染する可能性大であること、それでも生後11日(感染の臨界期?)までにできるだけ毎日、何回でも、お母さんとの面会&スキンシップ(NICU内でのカンガルーケア)を行えば、MRSAの感染率は激減する(もちろん、医療者の厳重な手洗い、感染児と非感染児の担当スタッフの区別、クベース間の距離は1メートル以上空けるなどは言うまでもありませんが)とのことです。

お母さんの同意を得て、清浄綿アリ・ナシで赤ちゃんの「鼻」の細菌叢に大きな変化があるのかどうか、データを取って検証すれば、どんなスタッフでも納得してくれると思いますよ。

★病院は清浄綿を中止しても赤ちゃんに異常はありませんです。

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2009年3月10日 (火)

乳腺炎の原因って何?&早期発見術!

乳房の一部にしこりが出来たり、その部位の皮膚が赤くなったり、じんじんしたり、熱を帯びてきたら・・・それは『乳腺炎警報発令中』のサインです。

ものすごく、簡単に説明すると、どんどん作られるおっぱいの”出口の確保”ができなくなり、乳腺組織の中に溜まり過ぎてしまったり、ばい菌が付いてしまうことです。

”出口の確保”が出来なくなるのはどんな時でしょう?
☆出口つまり乳管開口部が詰まる。(食事内容、食べ方に不備がある)
☆抱っこの仕方(咥えさせ方)が偏っていると、細い乳管にはおっぱいの流れがスムーズにいかない。
☆赤ちゃんが飲む量よりもおっぱいの生産量の方がかなり多い。
☆赤ちゃんが眠りがちで、お母さんが飲ませたい時とタイミングが合わない。(授乳間隔が空き過ぎてしまう)
☆赤ちゃんが引っ張り飲みをする。(引っ張りのみを続けると、引っ張る方向にある乳管がだんだんと細くなっていく)
☆急に赤ちゃんがおっぱいを欲しがらなくなる。(飲まない→溜まる→不味くなる→さらに飲まない→さらに溜まる・・・と果てしなく続く・・・)

乳腺炎に罹ったことの無いお母さんはしこりの程度、そもそも、しこり自体がよく分からないかもしれません。

飲ませ終わった後に自分の乳房を触ってみて、硬くなっていないか、また、腕を伸ばしたら、突っ張って挙上しにくくないかチェックします。
硬くなっていても痛みを伴わない段階でケアを受けたら、内服ナシでも十分早期に治ります。

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2009年3月 9日 (月)

MRSAって、聞いたことありますか?

お薬、特に抗生物質を”安易に”使うと耐性菌というものが出てきます。
耐性菌をやっつける抗生物質を開発しても、さらにまた、その上をいく耐性菌が出てきますし、その次の抗生物質を開発しても・・・きりがありません。

MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌とか多剤耐性黄色ブドウ球菌と呼ばれます。(因みに、フツー(?)のブドウ球菌はそこらじゅうにいます。)
たまに新聞にも掲載されています。(院内感染がどうこう・・・という記事で。)
MRSAは抗生物質の効きにくい黄色ブドウ球菌なんですね。

健康な方はお薬要らずですから、まぁ問題なし。
お年寄りやがんの患者さんなど、抵抗力の下がっている方は注意が必要。
もちろん赤ちゃんも。

少なくとも、入院中は赤ちゃんを触る前にアライグマのように(お手本のイラストや写真の通りに)真面目に洗っていたら、MRSAを貰うことはないです。
気をつけるべきは医療者の手ですが、1人もしくは1処置で手洗い励行していればならないし、アウトブレイクもしません。
後は、面会者ね。「しんどいし、熱っぽいけど、頑張ってお見舞いに来ました。」というような不届きなお年寄りが紛れ込んだりしたら、ヤバイです。
頑張らなくていいから、そういう方はお家帰ろうねってことです。

あんまり公(おおやけ)にされないデータらしいのですが、母子異室の赤ちゃんの4~10%は鼻腔粘液培養検査でMRSAが検出されるそうです。
★病院は帝王切開でも赤ちゃんの状態が落ち着いていればオペ室でもカンガルーケアをしています。経膣分娩でも当然しております。
そこから、べったり、母子同室です。
赤ちゃんが新生児室に来るのは、ケア(ドライテクニック、臍消毒など)や検査(ABR,代謝異常のスクリーニングなど)、健診(入院児でなくても小児科ドクターがされます)の他はお母さんが入浴されたり、他科受診されたり、少し眠らせてほしいという希望があった時くらいです。
お母さんの皮膚の正常細菌叢《=善玉菌》を(鍵)に喩えると、それが赤ちゃんの皮膚(鍵穴)に先に入りこむから、後から悪玉菌がやってきても、入れなくなるんです。

お蔭様で、★病院出生の赤ちゃんでMRSAをもらってしまう児は殆ど無いです。
稀にお母さんかお家の方が持っておられるので、そういう場合はどうしようもないですが。
カンガルーケア~母子同室、手指衛生、環境整備、最低限の面会制限を徹底することで、MRSAは防げます。

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2009年3月 8日 (日)

お母さんが歯科治療で局所麻酔をかけた後のおっぱいは?

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「お母さんが歯科治療で局所麻酔をかけた後のおっぱいは?(改訂版)」公開中です。
最新の内容は、上記でご確認ください。

以下、過去記事。

妊娠中にお母さんの歯のメンテをしておかないと、出産後、痛くなることがあります。
辛抱することはありません。
どうか治療を受けてください。
例えば辛抱し過ぎて、親知らずの炎症が酷くなり、抜歯も止むを得ないことがあります。
抜歯となると、やはり局所麻酔が必要です。
麻酔薬、気になりますよね?

でも、お薬の量はごく少ないので、おっぱいへの影響は心配要りません。
抜歯当日でも授乳は十分可能です。
どうしても気になる方は乳房マッサージをして、溜まったおっぱいを排乳してもらってもいいです。

それよりも気をつけるべきことは、しばらくの間、お母さんが上手く噛めないので、お粥、おじや、リゾットなどよ~く煮込んで消化の良いものを食べることです。
普段でもそうですが、あまり噛まずに食べていると、赤ちゃんのおなかの調子が悪くなることがあります。
歯科治療の後は普段気をつけてよく噛んで食べるお母さんでも、丸呑みしがちなのですね。
そうなると、特に赤ちゃんのうんちの性状が変わりやすいです。
いきなり便秘したり、下痢っぽくなったりします。
あまり噛まない食べ方が続くと、おっぱいの味が微妙に変化しますので、喜んで飲まないこともあります。
麻酔薬のせいで、おっぱいの分泌が落ちたとか、不味くなったから赤ちゃんがしっかり飲んでくれないと思ってしまうお母さんがおられますが、そうではないのです。

想像以上によく噛んでたべることは大事です。

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赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★胎盤由来

昨日は尻切れトンボな文章で、先程加筆しました。
失礼いたしました。
そのすぐ後、この記事を書いています。
予定通り(? )隣町の実家まで車を走らせ、実家のパソコンを借りています。
やっぱり、パソコンは使いやすいです 。

さて、今日は免疫の話ですが、一般的に生まれてから半年くらいは免疫が残っているから、赤ちゃんは感染る病気になりにくいと言われます。
それは、 胎盤免疫抗体(IgG) といいます。
おおよそ、生後半年でこの免疫は切れます。

例えば水疱瘡という病気を例に挙げてみましょう。
以前、お母さんが水疱瘡に罹られ、抗体ができたとします。(フツーはできます。)
そうすると、その抗体は妊娠中に、胎盤?臍帯?赤ちゃんという経路で移行するのですね。
確かに、臨床的にも生後半年以内に水疱瘡に罹る赤ちゃんは滅多に出会いません。
但し、お母さんが水疱瘡に罹っていない、もしくは予防注射を受けたものの、免疫が付かなかったか、消えてしまった場合は当然、赤ちゃんは免疫を貰えません。
なので、『私、免疫ないかも・・・?』という病気については要注意ですね。
麻疹、風疹、おたふくかぜ・・・も然りです。

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赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★母乳由来2

小児科のドクターはご専門ですから、SOLANINなんぞが免疫について皆さんにお話するのは片腹痛いかもしれませんが、まぁ、許しておくんなせぃ!

『私はあんまりおっぱいがあげられなくて・・・初乳はどうにかあげられたけど・・・』というお母さんもおられるでしょう。
でも大丈夫。
初乳にたくさん含まれる有用物質で、C3といわれる補体、聞いたことありませんか?
これは免疫グロブリン(SIgA)に加勢します。
赤ちゃんのカラダに入ってきた細菌などをやっつけるためのヴァージョンアップするためのツールなんですね。

もうひとつ、ラクトフェリンって聞いたことありませんか?
これは初乳以外でも含まれていますが、たんぱく質の一種です。(鉄を含みます。)
ラクトフェリンは腸の中でチカラを発揮する物質です。

赤ちゃんは産道を通過すると、実は最初、腸の中には大腸菌が定着します。
そして、初乳を飲むことで、ビフィズス菌が優位になります!
およそ、48時間が大腸菌の天下なんです。(明智光秀より1日短いんだなぁ。)

ビフィズス菌は酸を作る菌ですから、当然、腸の中は酸性になります。
大腸菌は酸に弱いのですね。
なので、生後4〜5日目で大腸菌は鳴りを潜めます。
が、大腸菌はポピュラーな菌ですから、その後も赤ちゃんのカラダに入ってくる機会はあるわけです。
そんな時、ラクトフェリンは大腸菌に対してとても強い抗菌力を持って働きかけるのです。
頼もしいではありませんか!
そうそう、ラクトフェリンは最近の粉ミルクには添加されてるようですね。

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赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★母乳由来1

出産当日に出るおっぱいを初乳といいます。
真黄色(山吹色)で、かなりねちょっとしています。
初乳に免疫が多く含まれるのはお母さんでしたらどなたもご存知かと思います。
名前は分泌型免疫グロブリン(SIgA)といいます。
どれくらいたくさん、含まれているかというと、100ml当たり、2〜4gも含まれます。
因みに出産後2〜4日目には移行乳といって、薄黄色に変化します。
この段階で100ml当たり0.4gです。
出産後5日目以降は成乳といって白色に変わってきますね。
この段階で100ml当たり0.2gになります。

初乳ってホントに凄いんですね。
先にアップした記事の胎盤由来の免疫(IgG)は赤ちゃんの血液中で活躍しますが、母乳由来の免疫(SIgA)は胃腸の粘膜に拡がって活躍します。
毎日おっぱいを飲むことで、喩えて言えば”免疫の入ったペンキを毎日何回も胃腸の粘膜に塗りたくっている”ということです。
細菌やウィルスが胃腸に入ってきても粘膜下に侵入しないようにブロックするんです。
赤ちゃんが自分のチカラで抗体を作ることが出来るようになるまで、お母さんから守ってもらっているのですね。
あげるだけで意味があるんですね。

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2009年3月 5日 (木)

こんなによく育っているのに、湧き上がる母乳不足感!

今日の★病院の母乳外来は予約枠はフルに入っていました(キホン1日7人)。
予約以外の飛び入りさんは、手の空いたスタッフが対応するので大丈夫ですが。

で、6人目の方は3ヵ月半の当院でご出産のお母さん(上の子は他院でご出産。2歳まで、母乳)でした。
生まれた時の体重は3030g。34日目で4650g。今日(113日目)で6452gでした。
メッチャよく体重増えてます。
頸も据わり、あやすと笑い、追視もあります。
機嫌も良いです。
発達面でも問題なさそう。
肌も荒れていません。眼脂もなし。便秘も嘔吐もありません。
夜中は信じがたいことに、22時~6時までノンストップで眠るとか。
何が心配なのか、?????でした。
「お久しぶりですね。(2週間健診以来なので)今日はどうされましたか?」と尋ねたら、「おっぱいの出方が悪いみたいなんです。お昼からは1回必要量の4分の3くらいしか出ません。友達からスケール借りて、哺乳量測ったんです。」とのこと。

1回必要量って何だろう?
どうして4分の3くらいしかと言えるのだろう?
おっぱいが出ないって?
じゃあ、この赤ちゃんは何飲んでここまで大きくなったんだろう?・・・さらに分からなくなりました

「兎に角、足りないので、哺乳瓶と粉ミルク買ったんですが、ゴムの乳首を嫌がって吸い付かないし、今日はどうすれば吸い付くか教えてもらいに来ました。」ときっぱり仰います。

で、私は自分のギモンを逆質問しました。
そうしたら、1回必要量とは粉ミルクの缶蓋の表のことなんです。
それによると、1回に200飲まなきゃならないのに、150しか(「しか」ってアナタ、何言ってるの?)。
何で粉ミルクの缶蓋の数字、参考にするん?
おっぱいとミルクは見た目は似ているけど違いはあるんよって言ったでしょう?
同じものとして考えようという発想自体が無理なのに・・・誰が貴女にそんなトンでも情報流したのかなぁ?

ゴムの乳首を吸わないってもう満腹中枢が形成しているから、無茶飲みはしない時期ですよね。(このブログの読者さんなら、周知の事実!)
直母ばかりの赤ちゃんは、ゴムの乳首を好みませんがおかしくありません。

こんなに体重激増でもおっぱいが足りないと感じるとは・・・
しかも、上の子がおっぱい星人だったのに。

私は、私物の《母子保健の主なる統計》や母乳育児の本などを引っ張り出しました。
赤ちゃんの体重増加度は月齢で変わるし男女差のあること、母乳と粉ミルクの消化時間の違い、直母と哺乳瓶の哺乳速度の違い、舌運動や口輪筋の使い方の違い、母乳と粉ミルクの栄養成分の含有量の差は栄養素の吸収率の違いがあるからということなどを、資料を見せながら説明しました。
お母さんにとっても、夜間の授乳間隔が空き過ぎると乳腺炎を誘発すること、卵巣が活動し始め、月経が再来しやすいこと、あまり神経質に考えなくても良いがおっぱいの分泌や味が変わり赤ちゃんが嫌がることがたまに起こり得ること、トータルの授乳回数が減ってしまうと分泌量が低下すること、この月令ならば約20%の赤ちゃんは3時間足らずで1日10回哺乳している子が存在することなどを教えました。

間違った情報に振り回されておられることに気が付いてもらえました。
おばあちゃんも同伴されていたので、一緒にお話を聞いてもらいました。
「よく分かりました。来て良かったです。」と言ってもらえました。

モノの本には専門家が大丈夫と言えばお母さんは安心されると書いてあります。
確かに「大丈夫ですよ」のひとことでOKなお母さんもおられるのでしょう。
しかし、そうではなく、きちんとしたエビデンス(=根拠)を求められるお母さんが増えてきていることを母乳育児相談の最前線(?)に携わる昨今は実感します。
私はモノの本の偉い先生とは違うので、「大丈夫ですよ」のひとことで、お母さん方に納得してもらうだけの力量はありません。
なので、喩え話をしながら、理解が進むように説明する派です。
今回は理屈っぽくて、文字が多くて失礼しました。

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フォローアップミルクは与えないでね

のっけから、乳業メーカーさんに物言いを付けさせていただきます。
アメバタから飛んできてくれた皆さんは『あぁ、あれね。』とお察しされたかと存じますが、正にあれです。

フォローアップミルク(長いので以下Fと表記します。)を乳児期の子供に与える必要は全くありません。
『ウソでしょ?9ヶ月からって書いてあるし・・・』と思った貴女。
1990
年に日本小児栄養消化器病科学会が宣言を出しています。
アメリカでも1989年に小児科学会栄養委員会が同じ内容の声明を発表しています。

Fの栄養成分表を見た事がありますか?
おっぱいや育児用粉ミルクよりも、ミネラルやたんぱく質はとても多く含まれています。
『それって、栄養があるってことじゃん!SOLANIN呆けたんじゃないの?』なぁんて言わないでね。
ぱっと見は栄養価が高くスグレモノっぽい。

ほとんど牛乳に等しいレベルです。
でもそれは赤ちゃんの消化・吸収・分解には長時間を要します。
それは内臓への負担が大きいってことです。

はっきり言いましょう。必要ナシでなく、赤ちゃんのカラダに良くありません。
ミルクと名づけられていますが、Fは食品なのです。

1995
年に発表された”改定離乳の基本 ”も一昨年発表された、”授乳・離乳の支援ガイド”にもフォローのフォの字すら、書いてないんですよ。

おっぱいだけでなく、混合、ミルク専門の方を問わず、不要です。
切り替える必要はナシです。

 

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2009年3月 4日 (水)

ミルク足す?足さない?

★病院の母乳外来は他の病産院でご出産されたお母さんも受け入れています。
今日最終枠の予約はOさんという方(初産婦さん)でした。
産院入院中は『今日は○日目だから、1回に飲む量が○ml。それより少なければ足りない分だけ、ミルク補足よ。』と看護師さんにいつも念押しされていたそうです。

もちろんというか、母子別室で、夜中の授乳が1回飛ばされる(自動的にミルクを補足される。)産院でした。
授乳中は看護師さんは哺乳量の記録だけで、授乳介助なんてなかったし、赤ちゃんがなかなか起きてくれず、規定の授乳時間からハミ出しそうになれば、早く終わるよう、赤ちゃんの返却を求められたそうです。
(ミルク飲ませるにも、手馴れた看護師さんの方が不慣れなお母さんより早いから)
そうして、二言目には『直母は疲れるから、3分1クールで十分。その後ミルクしっかり飲ませてガ~ッと寝かせるものよ。だらだら飲みは絶対に消耗するから駄目』と、指導されていたとか。

因みに赤ちゃんは予定日くらいに3000gで生まれておられます。
アプガースコア(生まれた赤ちゃんが元気かどうか知るための点数表)も問題なし。
女の子なので、すぐ眠たくなりがちでしたが。

退院後は母乳だけにしていたものの、7~8回/日以上は飲ませたらいけないと信じ込んでいたらしく、『あと、32分あやさなきゃ、授乳時間にならない。』なぁんてことをしておられたそうです。
寝かせたらギャ~なので、ずっと抱っこしていなければならず、常に肩こりが酷かったそうです。
赤ちゃんは毎日昼夜逆転でお母さんは体力の消耗感が強かったです。

で、25日目からミルク1日300ml補足して、そうしたら今度は体重が激増しました。
そんな時、保健センターの家庭訪問で『よく増えているから、ミルク止めちゃいなさい。』という指導を受けられて、イッキに止めたとのことでした。
次の日の産院での赤ちゃん健診時、昨日よりも24g減っていたらドクターがカンカンに怒って『何でミルク、止めたんや』とひどく責められ、ウツになりそうだったとか。
保健センターのスタッフとドクターの板ばさみになられたんです。
可哀相に。
よく、今日まで我慢しておられたなぁと思うと、涙出そうでした。

ミルクの補足をどのように減らすか、減らしても、赤ちゃんのカラダに無理のない減らし方があります。
ただ、減らせば上手くいくとかそんなもんじゃないですから。
保健センタースタッフはその辺が勉強不足でした。
ドクターは番外地です。

ひどく落ち込んでおられたので、魔法をかけました。
とても元気になり、帰られました。次10日後再診です。楽しみです。

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2009年3月 3日 (火)

旦那さんの歯ブラシ

(注)最強母乳外来・フェニックスにて「旦那さんの歯ブラシ、どんなの使ってますか?(改訂版)」公開中です。
最新の内容は上記でご確認ください。

以下、過去記事。

皆さんの旦那さんの歯ブラシ、(シンママの方はご実家のお父さんの歯ブラシ)どんなのを選んでいますか?

天然志向の強い方にありがちなのは、豚毛、馬毛などの歯ブラシを選んでおられることです。
もちろん、製造時には毛の消毒はされていることでしょう。
でも、使えば分かりますが、スタンドに立てても、乾燥が非常に遅いんです。
それが何を意味するか、分かりますか?
そうです。雑菌が繁殖しやすいんです。
虫歯菌であろうと、歯周病菌であろうとお構いなしです。
たっぷりべっとり雑菌が付着した歯ブラシって・・・
しかも、豚毛、馬毛などの歯ブラシってヘッドが大き過ぎ。

フツー、何かを洗う時、その何かが小さければ、洗うスポンジも小さいものを選びますよね?
小さいものを洗うのに、大きなもので洗っても、洗い残しができるだけで、決してキレイに洗えませんからね。

ということは、上記の歯ブラシはちゃんと磨けないに加えて、雑菌の繁殖というオプションが付いてくるんです。
製造会社さんには悪いけど、私なら絶対選ばないなぁ。
過度の清潔志向は云々と言われるけど、これは過度じゃあないでしょう。
磨き残しのないように、もっと、ヘッドの小さいものを選びましょう。
歯周病が心配な方はテーパートカットのがいいです。

豚毛、馬毛の方は、明日にでも、買い替えてください!
ちょっとした、内需拡大に貢献できます。

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2009年3月 1日 (日)

ティラノちゃんへの食事指導

年に1人か2人、どうしようもなく、お肉依存症で、授乳中にも関わらず食べまくっているお母さんがおられます。
何のトラブルもなければ不問に付す(?)のですが、ウィークリーで乳腺炎になっちゃうと、立場上やはり、食事指導しないわけには参りません。

そのお母さんは、お肉が本星と判明していましたから、『少し量を減らすことと、お野菜食べようね。』ということで、お話しました。
でも案の定ウィークリーな方なので、週刊ティラノの発売日には★病院の母乳外来に予約が入り、お見えになりました。
(多分O式の先生ならば激怒されても仕方ないような方です。念のため)

さすがに3ヶ月目に突入したので、私も『この間お野菜のお話しましたよね』と、ティラノさんに言いました。
そうしたら、『もちろんです。私なりに頑張って、工夫もしました』とのこと。
それにしても、また、マヨネーズみたいなおっぱいが出てくるんです。
それで、私は『具体的に何を食べたの?』と、お野菜の内容について尋ねました。

ティラノさんはきっぱりと『ポテチです』とのたまいました。
皆さん、どうですかう~ん・・・たしかにお肉じゃないけど、お芋はお野菜じゃないよね
続いて『私だって、カ○ビーかコ○ケ屋にしていて、成型したナ○スコとかは食べないように拘ってます』とのこと。

そのあと、じゃが芋はお野菜とは言えないこと、それなら蒸かすか煮るかしてねとお話したのは申すまでもありません。ジャンジャン

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