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2009年3月11日 (水)

離乳準備食が要らない訳1

今回2人目の赤ちゃんを育てておられるお母さんから、しばらく前ご質問を受けました。
上のお子さんの時とは果汁やスープなどを与える時期が異なっていると。
確かに、ドラッグストアのベビーフードの推奨月齢の表示も、乳業メーカーの白衣の方(=栄養士の資格を持つ営業さん)のセールストークも全部”5か月から”になっていますよね!
これは長らく乳幼児の栄養摂取に関する指針とされてきた「離乳の基本(1995年)」が改訂されて、「授乳・離乳の支援ガイド(2007年)」に変更されたからです。

母子健康手帳の3~4か月の頃の問診欄を見てね。
「薄めた果汁やスープを与えていますか?」という項目、2008年4月以降に発行した分からは削除されています。
それ以前に交付された母子健康手帳には記載されています。

以前は離乳準備食は赤ちゃんにはどうしてもあげなくてはならないものと位置づけされてきました。
あげることで、「乳以外の味に慣れるため」「味音痴にしないため」「不足しがちなビタミンの補給のため」「スプーンで飲み込むための訓練」などなど、一見ほほぅ・・・へぇ~・・・と言ってしまいそうな、もっともらしい理由付けがなされてきました。

しかし、離乳準備食が導入された頃はミルク育児がもてはやされていた時代背景があります。
皆さんはご存じないでしょうが、昔の粉ミルクは牛乳を粉末にしたような(今風に言えばフォローアップミルクよりも○○な)商品でした。
兎に角、ミネラルとたんぱく質が多くて、赤ちゃんにはあまりよいものではありませんでした。
それらを赤ちゃんがカラダの中で処理するには、水分の摂取が必要でした。
それで、湯ざましや薄めたお茶をあげるということが勧められました。
果汁もそうです。
母乳と同じ量のビタミンCを粉ミルクに添加する技術がなかった頃は、粉ミルクに不足するビタミンCの補足のために編み出された方法です。

でもそれってフツーにおっぱいをあげていれば不要なものばかり。
また、最近の粉ミルクのキャッチコピーは「いかに母乳に近づいているか」ですからこれまた不要なんです。

皆さん、どう思いますか?

コメント

1 ■久々コメントです
こんにちは。
昨日、四ヶ月検診でした。
栄養と歯科の話でとんでもないこと言われるのかと思いきや、至って普通の離乳食の作り方の話でした。しかし、離乳食のあとにおっぱいをあげてねーっていう言葉にあれー?と思うことが…
ここでは母乳のあとに離乳食では?と…
それ以外は、母乳だけでこんなに大きく育ってるんだねーすごいですって言われたぐらいでした。
一ノ瀬 まや 2010-07-07 09:43:31

2 ■Re:久々コメントです
>一ノ瀬 まやさん
ま、なんといいますか、一般的には食べてからおっぱいなのですが、それで上手く食べてくれるおっぱい星人は中々いらっしゃいません。
おなかが空き過ぎると人格崩壊して、それどころではなくなりがちです。
おっぱい星人は飲んでから食べる方が断然上手く行きます。
なので、私と集団健診のやり方は真逆なのですね。
SOLANIN 2010-07-07 15:58:19

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